といっても出たのは先月だったりしますが(汗)。
まだほとんど読めてませんが、軽く見て目についたあたりを書いてみようと思います。
個人的な覚書レベルですのでその点ご容赦を!
第1章 宗教
■D&Dにおける教会&領域勢力陣営
プレイヤーズ・ハンドブックIIの勢力ルールを応用して、教会や領域の信者の恩恵を表すルール。
多少煩雑さが増しますが、そのぶん「らしさ」が出て面白いかもしれません。
また、陣営値をカウントしてゆく遊び方がキャラクターによってはかなり興奮できるものかも。
たとえば「コードの鉄腕教会」だと、一撃で30点以上のダメージをたたき出すと「相手の脅威度1/4の陣営値」ゲット。
一撃で100以上のダメージだと「相手の脅威度1/2の陣営値」ゲット、などと、大ダメージ好きにはたまらないものがあるんじゃないでしょうか(笑)。
ただし、昇進にはけっこうなお金がかかるのでご利用は計画的に。
個人的に悪の領域の陣営利益のネーミングが気に入りました。
「悪の帝王」って(笑)。
しかも成長段階が「悪党」から始まって「悪漢」→「悪鬼羅刹」→「悪の帝王」という進化をたどるのがイカした訳語(笑)。
翻訳チームはときどきいい仕事をするぜ。
第2章 選択ルール
■代替クラス特徴
クレリック:治癒力の蓄え
4レベルのスロットをひとつ失うとはいえ、キュア・クリティカル・ウーンズ以上、ヒール以下で、分けて使うこともできる回復能力を得るのは強力。
アンデッドに使った場合、意思セーブで半減するかどうか言及されていないところが微妙。半減しないのかな?
バード:治癒の賛美歌
パーティメンバーのキュア系のロールに<芸能>ランクと同じだけの清浄ボーナスを加える、なんじゃそりゃ〜な強さ。
バトルバードとして非常に優秀。恍惚の歌なんてめんどくせーぜという人におすすめ。
単純に回復量が目に見えて上がる上に、あまり使えなかったマス・キュア系の回復量がそれなりに使えるレベルになったり。
ところでキュア・マイナー・ウーンズだとどうなるんだ!?
あれはロールしないから対象外?
パラディン:聖戦士
オーラシュ〜ト〜♪
呪文能力を捨てさるかわりに、リストからボーナス特技を得る。
信仰特技などでコンボを作成するときには便利そうだけど、しかし呪文を捨てるというリスクは大きすぎはしないでしょうか?
しかし魅力はかなり大きいのは確か。
パラディン:アンダーダークの騎士
馬を捨てた騎士とはこれいかにって感じですが、ダンジョンアタック中心のキャンペーンならこれは便利。
夜目や地もぐり、果てはディメンジョン・ドアと、だんだん騎士からかけはなれていくところがシュールでカッコイイ(笑)。
モンク:聖なる打撃
これは単純にお得なのでは?
対悪のみ、攻撃に善属性、+1D6ダメージ。
強いって。
モンク:篤き信心の瞑想
捨て去る不動心よりも、こちらのほうが適用範囲が広いとおもわれ。
地味だけど強い能力と見た。
レンジャー:荒野の勇者
聖戦士のレンジャー版。こちらも捨てることになる呪文能力がかなり惜しい気がしますが、それに見合うだけの特技コンボがあれば魅力的。
■特技
一般特技
《戦いの祝福》
パラディン大喜び。1標準アクションの呪文を1即行アクションで使えるようになる。
とりあえずとっておけ的強さ。
即行アクションの価値が高騰しているいま、他の能力とかちあわないよう注意する必要はありますな。
温存魔力特技
《癒しの接触》
HP半分までならノーコストで回復可能。ワンドいらずのエコ上手。
低レベル呪文をキュア変換する必要からも解放されるため、より自由な呪文の使い方ができるようになるかも。
治癒呪文の際に術者レベル+1というのも地味に○。
でもパーティ内にドラゴンシャーマンがいたらいらない子。
《聖なる闘士》
戦領域クレリック専用ダメージアップ特技。
しかし戦領域の4レベルってディバイン・パワーなのよね。
温存しておくかジレンマジレンマ。
自然特技
《元素力の具現》
自然の化身専用のエネルギーダメージ付与能力。
変身野郎にはちょっとうれしい。
《大小自在》
一見、化身時にさらに大きくなってとても強くなれそうな特技に見えるがさにあらず。
なんと通常の形態の時にしか発動できない。
ありゃりゃ残念。
むしろ化身しないドルイド用。
領域特技
新しい概念で導入された特技群。
誤解されがちな名称ですが、クレリック以外でも習得可能です。
ゆる〜い信心の恩恵みたいなものと考えたらいいのでしょうか。
「ファイターなんだけど、オレってば聖カスバート好きなんだよね〜」って感じで取れるものっぽい。
《守護への献身》
割り込みアクションで起動できるうえ、上昇するACもなかなか。周囲の仲間に効果が及ぶところもグッド。
《旅への献身》
個人的に、勇者大全のなかでも最強じゃないのかコレって思った特技。
即行アクションで移動速度までの移動が可能となり、そのあと普通に行動できるというトンデモ系。
言わば毎ラウンド移動してからの全力攻撃が可能になる擬似ライオンズ・チャージ野郎。
あるいは後衛キャスターが前に出てきて円錐タイプの呪文を唱えて、またするするっと後列に戻ったり。
もうやりたい放題。
高騰している即行アクションの価値をさらに暴騰させる可能性ありか(笑)。
よく考えてキャラクターをデザインしないと、即行アクションが足りなくてコンボ不成立じゃ〜なんてことになりかねないので注意は必要ですね。
《力への献身》
ダメージ減少を抜く性質において武器がアダマンティン扱いになる上に、モンクにとっては単純にダメージ+2がつくのがオイシイところ。
《秩序への献身》
攻撃かACにボーナスがつく。
ACにこれだけのボーナスがつく能力は他にも色々ありますが、安定してこれだけのボーナスを攻撃につけ続けられる能力はそうはなかったかと。
個人的にかなり評価高し君。
《破壊への献身》
殴れば殴るほど敵のACが下がる。
強い上にイヤらしい(笑)。
使用回数を増やすために犠牲にするアンデッド退散回数も1回/1回と、かなり安いのも見逃せないところ。
■上級クラス
オーデインド・チャンピオン
基本攻撃ボーナスがファイター並で良好セーブが2個。
若干呪文能力を犠牲にして、殴り寄りに特化したクレリックといったところでしょうか。
「一撃」の能力がすばらしく、使用回数はアンデッド退散回数消費型。そして追加ダメージが退散有効レベルというのがミソで、工夫次第でかなりのダメージソースとなりうるかと。
他にも呪文注入によってダスクブレードのようなこともできたりと、その能力は豊富。
フィスト・オヴ・ザ・フォレスト
前提条件がやや厳しいものの、モンクから移行するとAC、殴り性能ともに上昇する優秀クラス。
基本攻撃ボーナスがファイター並で、ヒット・ダイスがd10というのもなかなか。
【耐久】ボーナスをACに加えることができるため、能力値はあれもこれも欲しいというモンクが【耐久】寄りに設計できるかもしれないところにやや光明?
第3章 新たな呪文
なにやらやたらと説明文が長い今回の呪文群。
読み込むのはこれからにして、ざ〜っと読み飛ばした雑感です。
インターフェイス・ブレッシング
受け手の守護神格によって違う効能のある範囲型補助呪文。
2レベル呪文としては安定して恩恵を得られるところが○。
ただしパーティ構成によっては意味が薄れる可能性もありと。
サージ・オヴ・フォーチュン
いろんなロールへの安定した恩恵+チャージ消費でダイス目を20にできるという強力さ。
でも呪文レベル5というのはちょっと重いか。
余裕があったら使ってみたい呪文。
スピリチュアル・ガーディアン
まさにスタンド! というか、絵的にシルバー・チャリオッツ!
反発ボーナス+6はかなり凄いけど、それ以外はスピリチュアル・ウェポン並というのはちょっとショボボン。
そんな感じもやっぱりシルバー・チャリオッツ!(オイ!)
ソウル・ウォード
精神系能力値のダメージを軽減する呪文。
出てくる敵がわかっているときにはかなり使える。
巻物で持っておいても損はないはず。
ダーツ・オヴ・ライフ
遠隔回復呪文!
これは便利。
その上、5レベル呪文で合計10d8(平均45点)回復するのはなかなか。
5レベル呪文にはまともな回復呪文がないのでかなりの有望株。
ベネディクション
セーブに+2、かつ、チャージ消費で判定の振りなおしが可能。効果時間が長いのも使いやすく、2レベル呪文としてはかなり強力。
残念ながら術者自身にはかけられないという面白い欠点があったり。
ボディ・ウォード
肉体系能力値へのダメージを軽減する。
ソウル・ウォードと同じく、敵の正体が知れているときなど、かなり有効。
こちらも巻物準備か。
メタル・ファング
肉体武器を“冷たい鉄”か“錬金術銀”に。巻物でひとつ持っておきたい呪文。
ライト・オヴ・ウィズダム
即行アクションで有効退散レベルを上昇させる呪文。
《信仰術力上昇》やオーデインド・チャンピオンの「一撃」と組み合わせろと、行間にうっすら書いてある(笑)。
ラヴェナス・ダークネス
暗闇+ダメージ。アンデッド強化系環境呪文。
こんな呪文を敵が使ってきたら厄介この上ない。でも使えと書いてあるとしか思えない(笑)。
リジューヴェネイティング・ライト
ラヴェナスの反対呪文。でも自分で使ってみるときっと微妙効力なんだ。
もっと強い7レベル呪文なんていくらでもあると思うんだ。
世の中そういうもんなんだ。
第4章 信仰のアイテム
■力ある物質要素
総じてかなり高いので、ラスボス戦時など、金に糸目をつけずに戦えるとき用かも。
安くて気楽に使えそうなものをピックアップ。
風のサファイア(215gp)
いきなり安くはないが、《呪文高速化》してくれるのは費用対効果的にかなりよいのでは。
対象となる [風] の呪文でいいのがあれば頭の片隅にでもいれておきたいところ。
彼方への羽(95gp)
旅の領域の呪文によって得る移動速度に+10。個人的にかなり好み。
ロングストライダー1発で地上移動速度+20フィートとか、オレは誰にも止められねぇ♪
いや、モンクさんには負けますが(笑)。
波間の真珠(215gp)
風のサファイアの[水]版。
ユニコーンの角(190gp)
キュアやヒールを30フィートの光線にできる。
いざというときのために一つは携帯しておきたい神アイテム。
■特別な聖印
350gpの安さでそれぞれ地味〜に役に立つ聖印。
買っておいて損はない。
やはりファラングンの移動速度アップが個人的に最注目。
なんか今回わたしってばファラングン馬鹿丸出しだ(笑)。
■魔法のアイテム
お安めながらも地味に効果のあるアイテムが多数。
書式も新しくなってより見やすくなっているのがいいですね。
部位スロットの明記は嬉しいところ。
また今回は3アイテムそろえると特殊効果が発動する「シリーズもの」のアイテムがあったり。
新たなマジックアイテムの地平が拓けるか?
クレスト・オヴ・ヴァラー
ヴァラーシリーズの頭部位。
ヒットポイントが半分以下のときのみ近接武器ダメージ+2。
2,000gpというお手軽さが魅力。
ペリアプト・オヴ・ヴァラー
ヴァラーシリーズの首部位。
やはりヒットポイント半分以下で発動。ACとセーヴに+2士気ボーナス。
この効果で4,000gpは微妙かな?
マントル・オヴ・ザ・ビースト
自然の化身が1即行アクションでできる上に、化身時の肉体武器に+1の強化ボーナスが乗る。
18,000gpという高額さは悩みどころですが効果は大きいはず。
リング・オヴ・ザ・ビースト
サモン・ネイチャーズ・アライ系呪文が1段階強化される。
つまり II が III に、 III が IV に。
さすがにアクセスできない呪文レベルまでは強化できないものの、アクセスできる最も高い呪文スロットをサモン以外で使えるというのは大きいかも。
あるいは最強スロット+一段下のスロットでひたすら最強ネチャライしまくりでも(笑)。
値段も8,000gpと、リング系にしてはお手ごろ。
ローブ・オヴ・ザ・ヴァガボンド
名前がローブなのに装備部位が胴体。これいかに。つまり装備部位的にはシャツやヴェスト扱いということなので、鎧と同時に着られる。
ACとセーブに+1幸運ボーナスというのは、他の効果と重複せずにかなり便利なのでは?
6,000gpは微妙な高さ。
てな感じでざっと見てみた勇者大全。
個人的にはパラディンの動きのバリエーションが増えて面白みが増えた一冊だったかも。
呪文抜きのパラディンや、逆に《戦いの祝福》で呪文使いつつ殴りも手を休めないパラディンとか。
ついに馬を捨てたパラディンさまには笑いましたが(笑)。
今までパラディンにはあまり魅力を感じなかった私ですが、これはちょっとやってみたくなったかも〜。
それ以外のクレリックやドルイドもちょこちょこと楽しめる一冊ではないでしょうか・
領域特典はクレリックでなくても手を出せるものなので、可能性は拡がりますね。
今までの本との組み合わせで、今までにないことが起きそうな予感。
単純に強いものもチラホラとありますが、それ以外にも研究することでポテンシャルを引き出せる可能性を秘めた、なかなか面白い一冊かもしれませんね。
じっくり勉強して行こうと思います。
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