どういう統計をとったらこういう結果になるんでしょうか!?
<調査>環境に優しい国民、3位に「中国人」―米国地理学会
2008年5月7日、米国地理学会が生活スタイルを元に算出した「グリーン指数」によると、世界で最も環境に優しい生活をしているのはブラジル人とインド人。中国人も3位にランクインしたことがわかった。最下位は米国人で、日本人の得点も低かった。新華社通信が伝えた。
この調査は、米国地理学会が世界各国を対象に、住居、交通、食品、生活用品の4方面において、環境に優しい生活スタイルかどうかを基準に得点を付けていった。その結果、ブラジル人とインド人が60ポイントでトップ。3位が56.1ポイントの中国人で、4位が53.2ポイントのハンガリー人。52.4ポイントのロシア人が5位に続いた。
最も得点が低かったのは、44.9ポイントの米国人。英国人、ドイツ人は50.2ポイントで、日本人は49.1ポイントだった。
この結果に専門家は、「発展途上国の方が自転車やバスの利用率が高く、エアコンなどの家電製品の利用率が低い。環境にとって優しい生活スタイルだと言える」と指摘した。(翻訳・編集/NN)
そもそも「環境に優しい」という言葉自体が嫌いなのですが(爆)、まぁそれは別の話なのでおいといてと。
私は現在の日本の環境対策はまったくもって充分どころか妥当ですらないと考えていますし、日本人の環境意識も国際的に高いものではないと思っていますから、日本の順位はまぁそんなものかな? 程度と受け取りました。
最下位に近いといったところで何カ国集計したのか知りませんが、出てくる国の面々を見る限り20カ国が関の山ではないでしょうか?
しかし、ブラジル、インド、中国が環境に優しい国民トップ3ですか!
これはさすがにブラックジョークとしか思えません。
いったいどういう評価方法と集計方法をとったのでしょうか。
焼き畑農業で貴重な熱帯雨林をどんどん焼き払っているブラジルに、昨年「世界の10大汚染地域」のトップを飾るという汚名をもらってしまったインドに、今どこのチャンネルをまわしても環境汚染で叩かれまくっている中国が、ですか。
どの国だろうと問題を抱えていることでは50歩100歩ではありましょうが、いやいやその3国がトップでは、集計方法がおかしくないか? と疑わざるをえません。
インドは最近エコ界に貢献するすばらしい人材を輩出しているとの噂も聞いておりますが、それを評価したとしても、中国とあわせれば、年間500万人の環境汚染が原因と見られる死亡者を出し、この数は世界の同原因の年間死亡者数1,300万人の実に38%を占めているという話(2007年6月香港「都市日報」より)はそれ以上に無視できないものではないでしょうか。
インドに関しては、温室効果ガスの排出権を日本が購入しているというのはご存知でしょうか。
先日のニュースで読んだのですが、今となってはソースを提示できませんが、インドの鉄道システムで、列車がブレーキをかける際に発生するエネルギーを電力に変えて、走行中にこれを消費し、全体で消費される電気量を大幅にカットする技術を、日本は提供したそうです。
また、ことは鉄道業界のみならず、石炭火力発電所のCO2排出量削減や、化学工場からのフロンガス回収プロジェクトなど、様々な分野で日本はインドに貢献しています。
インドはそうやって獲得した温室効果ガス削減量を、日本に売るという取引をしているのです。
日本はそれで温室効果ガス排出権を獲得しているわけですから、一方的に褒められた話ではないとは思います。この排出権の取引も、いろいろと問題を抱えているとも聞きますし。
それは置いておくとしても、なかなかたいした環境支援活動だと思うのです。
日本もこういった活動をしているんだと、もっとアピールするべきではないでしょうか。
話が逸れました。
話を環境に優しい国民ランキングに戻しましょう。
今回の「グリーン指数」とやらの評価方法に関しては、夕方のTVニュースで見ました。
「あなたは1週間に何回くらい車に乗りますか?」
「エアコンなどの家電製品をよく使いますか?」
などなどのいくつかのアンケートに答える形をとられたようです。
まぁそれなりに妥当な設問だと思います。
その国の国民が、車やエアコンを使わないのか、使えないのかの違いが、この場合まったく度外視されているところには大きく疑問が残りますが。
どちらにしても使わなければ環境にいいのはもっともです。
しかし本当に驚いたのがその中の一つ、
「あなたは一週間に魚介類を何回くらい食べますか?」
という設問。
これはいったいどういうことなんでしょうか!?
まったくもって理解不能です。
質問の意図がわかりません。
魚介類を食べる国民は、環境に優しくないんですか?
魚介類を食べず、牛鳥豚を食べる国民のほうが環境に優しいのですか?
いやいや、これは私が勉強不足なだけなんでしょうか。
どうもこの設問のおかげで日本の順位が下がったのではないかと思いたくなるくらいです。
なんだかものすごいカルチャーショックです。
少なくとも私が今の今まで持っていた知識では、牛や豚の畜産業のほうがよっぽど環境に与える影響が大きいのですが。
広大な牧場や飼料用農地のために森林が破壊され、反芻を行う牛や羊はそのゲップから温室効果ガスを発生させ、家畜の糞は膨大なメタンガスを発生させる原因となっているのではなかったでしたっけ?
魚介類を取るのには漁船が必要であり、漁船はガソリンで動くから環境に悪いということなんでしょうか?
それを言うなら、牛だろうが豚だろうが食卓まで歩いてはこないわけで、輸送にガソリンを使うのは一緒ですし、畜舎で飼育される場合には温度調整のためにヒーターや冷房が一年中使われる場合も、ことによってはあるのではないでしょうか?
暴論ですが、そのほとんどが火を通して食べることになる牛豚鳥より、火を使わず刺身でも食べる魚のほうが環境に優しいなんて言う事だってできるはずです(笑)。
うーん。なんだかあまりに想定外すぎてワケワカランですなぁ。
この設問にはランキングの不思議なんてどうでもよくなりました。
いったいなんなんでしょうね。
単に米国地理学会の人が魚嫌いなだけだったりして(笑)。
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伝えたのは、新華社通信なんですよね。
オリンピックを前に、中国の環境汚染を、生活習慣の面からだけを取り上げて、環境問題への取り組み(?)という点にすり替えちゃおうかな……という、ありがちな「強引な技」なんじゃないでしょうかねw
深く読まない人には、「あーそーなんだ!」で終わっちゃいそうなニュースですからw
魚の話はナンセンスですねw
鳥のブロイラーなんて、1日中卵を産ませるために灯りをつけているのにねぇ。(今は違うのかな?w)
私は環境に優しくない生活しています。
ネットもエアコンも使いたい放題です(^_^;)
ダメじゃんw 私w
おそらく新華社通信の表現がそうなっていて、それが日本に伝わってきて……っていう、かなりの部分が伝言ゲームになっている情報なのかもとは思いますねw
しかしそうすると、大本の米国地理学会が発表した原文が気になるところ。
いったいどういう意図でどういう文体で書かれたものなんでしょうか。
気になりますわ。
>魚の話はナンセンスですねw
ですよね〜。
書き上げてからも色々考えて見ましたが、さっぱりわかりませんでしたわ。
>ダメじゃんw 私w
いやぁみんなそんなものですってw
私も環境に悪い生活してますね〜。
人類最高の発明品はクーラーだと思っていますから(爆)。