2008年04月29日

週刊少年ジャンプ22・23合併号感想 後編

ワンピース 背表紙つながる超ロングイラスト01〜23号

 ほい、感想後半戦さっそくいきますです。
 後半ではエムゼロ、ダブルアーツ、スケ団、ヘタッピマンガ、ハンターの5作品でお送りいたします。




エム×ゼロ

 タイトルが「さらば聖凪@」で、扉絵が去り行く九澄……もしや打ち切りッ!? と思わせる始まり方。
 しかし掲載位置がこのあたりということは、そう思わせる性格の悪いひっかけか?(笑)

 三年校舎にて集められる魔法特待生候補6名。
 なるほど、ごくごく少数、選ばれた者たちに限っては卒業後も記憶を保つことがゆるされ、魔法を使用できるわけですか。
 そのためのアイテムがブラックプレートだったということで、その伏線をひくためのこの間のBM0編だったわけですね。
 しかし、そのほかの記憶を消されてしまう生徒達がかわいそうなのは変わらず。
 3年間も魔法の勉強ばっかりして、卒業後は残らないなんて、その後の人生どうするんですかっていう大きな疑問はまだまだ氷解しないですよね〜。

 でも、魔法と言う力を得る人間の、人格面を厳しく考え、ごく少数にしか魔法の力を許可しないという考えはよく理解できるものです。
 このあたり、ハリー・ポッターとは正反対のようです。
 あの世界の魔法学校ホグワーツでは、魔法の才能のあるものにはだれかれ構わず魔法を教え、人格形成面に関してはほとんど放任に見えます。
 一部のクラスは邪悪な魔法使いの温床となり、現に名前を言えないあの人を排出することともなったわけですし。
 ハリー・ポッターは大好きな作品ですし、否定するつもりはさらさらないのですが、そういう危険な面も併せ持った壮大な魔法世界があの作品ですよね。
 そう考えると、このエムゼロの措置は世の中の混乱を避けるために非常に正しいと思うわけです。
 もしかすると、エムゼロはハリポタに対するアンチテーゼなのかもしれませんね。
 しかしだしかし、記憶を除去られてしまう生徒たちのその後も考えて欲しいわけですよね(笑)。
 あまり描写はありませんが、この学校では一般教育にも力を入れているんでしたっけ?

 魔法執行部新メンバー決定。
 晴れて愛花が大門らといっしょに執行部入り。
 ここで愛花の動機が「母親の姿を見ること」であることを再確認。
 こういうのがあると、なんだかいよいよ打ち切り? なんて思っちゃいますよね(笑)。

 そして聖凪OBの滝登場。
 九澄にM0ではなく、ホンモノの魔法プレートをさずけようと言いますが、これはいったいどういうことなのか。
 タイトルからすると、もしかして滝のいる特殊機関からのスカウトなのでしょうか。
 魔法機関に入れば、魔法プレートを使えるようになる。
 しかし聖凪にはこれ以上いられなくなる。
 とか、そんなことなのでしょうか。
 はたして。
 作品の今後も含めて気になる気になる展開となってまいりました。



ダブルアーツ

 あいかわらず演出がニクいなぁと思わせるダブルアーツ。
 今週もうまいなぁ。

 オズオズと引っ込み思案の少女が出てきて握手にしりごみ。
 握手していきなり泣き出す。
 何事かと思いきや、実はシスターの悲しい宿命が明かされる。
 人の手の暖かさに触れることが、どれだけシスターにとって幸せであるのか。
 人の命を救うシスターが、どれだけ「持たざるもの」であるのかが明かされる。
 それに打たれ、キリは改めて決意を強くする。

 シスターの涙にはこちらも思わず胸を打たれる思いがします。
 キリと一緒になって身の引き締まる思いがしてきます。
 最初はトロイから人々を守るための救世主と言われても、キリはピンと来ていなかったんでしょうね。
 ただ、エルーのためだけに一緒に本部に行こうと、ただそれだけだったのかもしれません。
 今ひとつ実感の湧いていなかった様子のキリに、ここはひとつの出発点になるのかもしれませんね。

 この作品、手と手をつなぐことというとてもシンプルなぬくもりが、実は人が生きるにはとても大切なのだということが伝わってきます。
 いやいやなんだかハートウォーミングだなぁ。



SKET DANCE

 休日、ヒメコとボッスンが偶然遭遇……で、お?このふたりのデート話になるのか? と思いきや、ななんとスイッチ&結城レイコ!
 前からこのふたりの話を待っていたのですよ(笑)。
 会えばケンカのこの二人ですが、実はけっこう相性いいんじゃないのか?と思っていたのですが、やっぱり思ったとおりのようですね。
 方向性こそ真逆ですが、中身は一緒なのかもしれません。

 レイコをバカにした男の出現で、急に燃え上がったスイッチ。
 レイコの手をつかみ、レイコ大変身作戦発動!
 いまひとつ何を考えているのか分かりにくスイッチですが、これはもしかして、レイコへの恋心がなせる技か?
 それともレイコに感じていた同類の臭いに、過去自分が負った傷がうずいたからこそなのでしょうか。
 ワタクシてきには、両方入っているけれども大体「2:8」くらいのブレンドがちょうどいいんじゃないかなとか勝手に妄想(笑)。

 しかしレイコのほうは、もうスイッチのこと意識しちゃってますよねコレは。
 ヒメコのいうとおり、

「うわっ 何かイヤやそんなん!
 でも何やろ このキュンキュンする感じ!」


 な回でしたね。
 いつか来ると思っていたスイッチVS.レイコの回ですが、いい意味で期待を裏切られた面白さでした。

 一方ギャグもよかった。

「スイッチ君 私の事
 好きなんじゃないかしら」
『いや それはない』
「私 スイッチ君の事
 好きになったらどうしましょう」
『それは新しい呪いの言葉か?』


 このやりとりにはうっかり吹きだしました(笑)。



ヘタッピマンガ研究所リターンズ

 おー、ヘタッピマンガ研究所ですか!
 懐かしい。
 鳥山明先生が描いていたやつですよね。
 わたしは元漫研のくせに読んでもいなかった愚か者ですが(笑)。
 私はこういうのをほとんど知らずに手探りで描き方を勉強していっちゃいましたが、やっぱりこういうのがあるとないとじゃ雲泥の差というものです。
 手探りでやった私が言うのだから間違いない(笑)。
 ええ、もちろん雲形定規にGペン当てて原稿真っ黒にしましたとも(爆)。

 ペンの筆圧に関しては、個人差が多いですよね。
 私はGペンと丸ペンがあれば困らないひとでしたが、まわりはスクール派やカブラ派などいろいろでした。
 こればっかりは経験で向き不向きを自分で試していくしかないです。

 わたしは途中から安彦良和先生の絵に憧れて、どんな画材ならあんなステキな味が出るか自分なりに試した結果、筆ペンに走りました。
 一時期は筆ペンオンリーでマンガを描いてみたりと挑戦してみて、まぁさすがにそれはやりすぎだろうなと思って補助にGペンと丸ペンを加えてみたり。
 ところがつい最近、安彦先生自身が実はすべて筆ペンで描かれていることを知って驚愕。
 あの繊細なタッチが全て筆ペンから描き出されていたとは!
 今だとモビルスーツを筆ペンで描いているわけですよ!
 恐るべき先生です。

 さすがに筆ペンオンリーなんて、相当の才能がないと無理でしょうけれども、画材なんていうのもは使う人それぞれってことなんでしょうね。



HUNTER×HUNTER

 やばい! そうきたか!
 シャウアプフが監獄ロックからの脱出を図っていたとは!
 モラウさんも脱出される可能性はゼロではないと把握していたはずですが、まんまとプフのセリフやこのサナギ状態に騙された形になりますね。
 脱出したプフはどうするのか。
 王のもとに走るのでしょうか。つまりは、コムギとピトー、ゴンのもとに。
 モラウさん、このトリックに気づけるか!?

 パームさんみつからず。
 いったいドコに行っちゃったんでしょうか。
 今まで影すらみつからず。
 本来のパームの任務が今になってみれば意味をなさなくなっている今、パームとしては何をかんがえどう行動しているのか予想できません。
 ただ自分を救出するなんていう余計なことを仲間がして、そのために本来の任務に支障をきたしてしまうような、そんな事だけは避けたいと思っているのでしょうね。
 さてこのパームとイカルゴがどう動くのか。

 ハギャが名前をレオルに変えていたとばっちりを受けて、問答無用で攻撃を受けるイカルゴ。
 しかしすでにそのフラッタの体はもぬけのカラ。
 攻撃したプロヴーダは疑いもせずにエレベーターへ。
 いやぁキレもののようでヌケてるなぁこのヴーダは(笑)。
 エレベーターの厳しい警備体制すら把握していなかったとは。

(チャンス!! 絶好の二者択一!!)

 って、何か策を思いついたイカルゴ。
 いったい何を思いついたのか。
 たしかこのエレベーター、間違った暗証番号を入力するとエレベーターに閉じ込められ、催涙ガスだったか催眠ガスが出てくるんですよね。
 イカルゴとしては、疑いを抱き始めているプロヴーダは絶対に排除しなければならない存在。
 このままエレベーターに閉じ込められていてくれれば御の字。
 しかし、それではイカルゴも上には上がれない。
 パームが宮殿にいったのであれば、それを探しに行かざるを得ない。
 ここはエレベーターのシステムを利用してなんとかプロヴーダを倒し、その体を乗っ取るしかないのではないでしょうか?

 しかし、

 タコ閃いた!!

 って(爆)。
 これ書いたひと天才だわ(笑)。




 目次ページの岸本先生のコメント。

「忍者マンガを長年描いてきて、最近、忍者マンガっぽくなってきている気が…。後戻りできません。」

 って(笑)。
 今まで忍者マンガのつもりじゃなかったんですか(笑)。
 忍者マンガといっても、私は『ハットリくん』『カムイ伝』、『半蔵の門』くらいしか読んでいませんが、ナルトはナルトだと思いますよ。
 しかし、岸本先生は意図的に今まで「忍者マンガではない忍者マンガ」を描こうとされていたってことなんですね。
 最初の頃はよく「ナルトは忍者マンガらしくない」という批判をあちこちで聞いたものですが、そういう言葉を聞いて岸本先生はほくそえんでいたのではないでしょうか(笑)。
 なるほど最近のナルトは非情な任務や理不尽な戦いなど、忍者マンガらしいかもですね。

 ……と、書いてからしばらくして再度ジャンプを読んで驚愕!

「忍者マンガを長年描いてきて、最近、忍者マンガっぽくなくなってきている気が…。後戻りできません」

 ってなってるじゃん!(爆)
 やっちまったゼ!
 まったく逆の文章だったんじゃん!(爆)
 よく読めオレ!!

 岸本先生がなにをもって忍者マンガらしいとか、らしくないとか言っているのか、なんだかわかんなくなってきちまったィ(笑)。
 登場人物たちのパワーが極限まで強まってきて、戦闘が通常の忍者の範疇からハミ出してきていることを言ってるのでしょうかね。
 だとしたらそんなこと気にしなくていいのにな〜って思いますね。
 ナルトはナルトじゃん!って思うのですよ。
 そういう枠を気にするより、もっと面白さを追求してくれたほうがファンだって嬉しいのですからね。
 …なんて、適当なコトを言ってミスを誤魔化してみたりして(笑)。

 ということで後半も終了。
 合併号なんで来週はおやすみですか。
 で、その次もワンピはお休みと。
 うわぁなんかすっごい寂しいな!



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ラベル:ジャンプ 感想 JUMP WJ
posted by BOSS at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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