劇場版とはまた一風変わった攻殻ワールドで、あちらがかなり未来のSFといった趣なら、こっちは現代からちょっと先に行ったところの刑事モノといった感じでしょうか。
個人的にはこっちのほうがとっつきやすくて好きかな?
劇場版の感想はこちら→「GHOST IN THE SHELL」、「イノセンス」
テロリスト : 「お前ら警察か
もはや体制に正義はなし得ない!」
草薙素子 : 「世の中に不満があるなら自分を変えろ
それが嫌なら、耳と目を閉じ口をつぐんで孤独に暮らせ
それも嫌なら・・・」(銃をつきつける)
そんなハードなセリフから始まる本アニメシリーズ。
世の中に不満があるなら選挙に行け、じゃないんですね(笑)。
ビルからの飛び降りとか、随所に映画版を思わせるシーンを披露してくれますが、どうも作品自体の雰囲気はTVの刑事ドラマに近寄った感じがします。
劇場版が草薙素子やバトーの心の内部に深く入り込んでゆく「個」を描く作品なら、今回は種々の社会問題と向き合う「チーム」の作品といったところでしょうか。
まぁまだ始まったばかりなのでなんとも言えませんが。
荒巻やイシカワ始め、映画版ではあまり活躍のなかった面々や、さらには登場すらできなかった面々がこれからクローズアップされそうで楽しみです。
今回特に印象的だったのが、第1話で自分の銃の腕前に不安を覚えたトグサが事件後に射撃訓練をしているシーン。
義体改造をしていないトグサに対し、「生身は不便だな」と声をかける草薙素子がとても人間的で、なぜかしらどこか色っぽい。
劇場版では他者にほとんど関心をみせなかった素子ですが、今回はよきチームリーダーとして人と人とのつながりを大事にしているんですね。
そんなしっとりしたものを感じさせてくれるシーンでした。
そしてそして、私の今回のちょーお気に入りがタチコマ!
タチコマこと多足歩行式小型戦車ロボットたちが実にかわいいんです。
彼らがびゅんびゅん飛び回る第2話は必見ですね!
それ以外の話でも、マスコット的存在として随所に活躍し、ともすると眉根にシワのよってしまいがちな真面目なストーリーのなかで、フッと肩の力を抜いてくれます。
見た目もかわいいけど、タチコマたち同士の会話がまたトンチンカンで緊張感ゼロだったりしておかしくてしょうがない。
暴走戦車の機銃を受けて大破寸前にされた仲間をみて、他のタチコマたちが「いいな〜!いいな〜!」って騒いだり。
この無邪気さがいいんですよね。
本編終了後のミニコーナー「タチコマな日々」も、ちょっとシュールで気が利いてます。
この力の抜け加減がたまらんのです。
声は誰がやってるんだろうって思ったら、玉川紗己子さんだったんですね〜。
玉川紗己子さんって言えば、「ロードス島戦記」の悪役幹部とか、「おにいさまへ・・・」のちょっとキレちゃってるライバルの子とか、そういうイメージが強かったもんですからこれはビックリ。
芸の幅が広いですね〜。
どうでもいいことですが、第4話「視覚素子は笑う」って・・・誰が読んでも「視覚もとこ」って読みますよねぇ。
いやぁホントどうでもいいことだw
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