2008年03月12日

D&D3.5 BLAMDISH! 第1話 プレイ報告

D&D新キャンペーン BLAMDISH!(仮)
― 第1話 「ガイギャックスに花束を」 ―


 ダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeons & Dragons) 3.5版遊んできました。
 今回はDRRマスターによる新キャンペーン立ち上げ。
 DRR氏はうちのグループで4年以上の長きにわたって壮大なキャンペーンを繰り広げたベテランマスター。
 はたして今度はどういった冒険が待ち受けているのでしょうか!

キャラクター・メイキング

 土曜の午後1時をまわった頃、板橋某所の集会場にやってくる男達。
 バーガーキングやトンカツ弁当など、おのおの昼食をとったり菓子をボリボリかじったりしながら、ワイワイがやがやキャラクターを作り始める。
 今回のレギュレーションや基礎情報は事前にサークルのBBSやメールで貰っていたので、それに即して計画を練っていた人はあっさり完成。
 マスターによると、どうも我々のパーティはゲーム開始早々買い物がまったくできない状況に落ちてしまうらしいので、その点に充分注意したキャラクター・メイクがポイントだったり。
 一応2週間前の飲みの席で、誰がどんなのをやりたいのか軽く確認を取っていたので、この段階はスムーズにいくかと思われたのだが……。

あめじん : 「おい聞いてくれよBOSS。OTTOがダスクブレードやりたいっていうからオレがダスク譲ったわけよ。そうしたらさ、OTTOが今度はダスクやめるって言い出したんだぜ!?」
BOSS : 「なぬー!? OTTO、それで何やるのさ」
OTTO : 「いんや、俺は皆が決めた後で決めるよ」
あめじん : 「なんでだよ! せっかくオレが譲ったんだからダスクやれよー!」
OTTO : 「いやいや、ここはやっぱりあめじ閣下にダスクやっちゃってもらわないと」
あめじん : 「オレもうOTTOがダスクやるって聞いたときにダスク捨てたもん! もう次のキャラのことしか考えてねーし!」
BOSS : 「いやまぁ、みんな好きなのやればいいんじゃない? OTTOとっとと何やるか決めちゃってくれよ。俺こそOTTOが決めたら決めるぜ(爆)」
OTTO : 「いやいや、どうぞBOSS殿こそ先に決めてくださいよ〜(爆)」
マスター : 「ところでそこのアルテミ選手はもうキャラできそう?」
Artemis : 「いや、永遠にできそうにない」
マスター : 「あんですとーッ!?」


 そんなこんなでキャラクター・メイクに2時間以上を費やし、完成したのはなんと午後4時!
 どんだけ時間かけとんねんって話ですが。
 まぁもうちょっと時間をかけない方法を考えないとまずいですな。

 では、そんな苦心惨憺の末に誕生した冒険者の面々をご紹介。



キャラクター紹介

 今回はプレイヤーみんなから「こんな感じで」とイメージやモデルを聞き、各自のイラストを私が描かせて頂きました。
 かなり私の趣味が入ってるけど、みんな許しておくれ!
 元漫研……しかし10年はペンを握っていないこの腐った腕を見よ!

■ガイギャックス(OTTO) : 人間・女・バーバリアン
Gygax
 女なのにガイギャックス
 D&D界の創造神の冥福を祈る蛮族戦士誕生。
 しかしその名前が災いしてか……。
 名前とはまったく関係なしに、ミラ・ジョボビッチ似の冴えた美形。本人に似て露出好きか!?


■ドライ・ブラウ(DISK) : ラプトラン・男・モンク
Drei
 名前の元はドイツ語にした青・三号……ブルー・スリー…じゃなかったブルース・リー
 通常のモンクと違い、「連打」を捨てた「一撃必殺」使い。
 サイコロを振る掛け声は「必殺ッ!!」
 種族は、背中に羽根が生えてるけどまだ飛べない鳥人間「ラプトラン」です。
 そのキャラ選択がクリティカル・ヒットを生むとは!


■グッドラック・グラッド(あめじん) : 人間・男・ソーサラー
悪Goodluck
 1レベル呪文をメイジ・アーマーとシールドで固めたガチガチの防御系ソーサラー。
 今のところ攻撃手段はスリングやライト・クロスボウだが、そのうち大変貌を遂げる予定らしいぞ?
 パーティーメンバーが裸のモンクとか、ドルイドのペットとかなものだからメイジ・アーマーが大好評♪
 顔は、ちょっと涼しげなイケメンに描いたら「もうちょっと人相悪く希望」と本人から訂正指示が。
 こんなんでどうでがしょ。


■ローネット(Artemis) : 人間・女・クレリック
Lorgnette(メガネ)
 神を信奉せず、「時」そのものを信奉するめずらしいクレリック。「時」はボーナスでもらえる呪文が優秀だ。
 ローネットってどんな意味なんだろうと調べてみたら「柄つき眼鏡」らしいと知り、急遽メガネっ子に変更。その関係で眼鏡なしモードもあったり。
 うちのグループでやっている他のキャンペーンがアルテミ先生がいないと成り立たないことから、本キャンペーンは逆にアルテミ先生がいなくても成り立つように発足している面もあり、今後の参加は大いに危ぶまれるところ。


■メイベリー・ポートマン(BOSS) : 人間・女・ドルイド
Naberrie
 私のキャラです。
 召喚クリーチャーを強化して戦うタイプのドルイド志望。現在は相棒の蛇「ルーク」を操りつつ仲間の回復要員。
 しかし早くも大ピンチが訪れる!
 モデルはナタリー・ポートマン。だけど似てねぇ! でもそんなの関係ねー!


 しかし女ばっかりだなぁオイ!



Welcome to the "BLAMDISH!" World !!
ドライ日報/Day 1: 「目が覚めたら洞窟にいた。ありえん。変な奴らも脱出のため協力。ババが AoO で死んだ。ありえん」


 というわけでキャラ作成もなんとか終え、ついに開始された新キャンペーン。
 マスターがまずは状況を説明しはじめる。
 以下マスターのブログより引用。

 君たちは、前の晩、「片道何日かかかる」ダンジョンへと、はじめての冒険に旅立つ支度をして眠りについたはずだった。
 翌朝、目が覚めたのは、眠りについたのとはまるで違う場所だった。
 奇妙な場所だった。さしわたし 50 フィートほどの円形の広場で、四方向にアーチがあり、どこかへ続く通路が延びている。部屋の外周部の天井の高さは 10 フィートほどで、円形部分の天井はドーム状になっており、中央部の高さは 20 フィートほど。円周部の天井と壁の接するあたりに八つの燭台が掲げられ、その上に燃える炎が半径 20 フィートを照らし出している。足元の床には奇妙な模様が描かれており、その模様が淡い光を放っている。燭台とこの床の模様の光のおかげで、全体として、この部屋の中は「明るい」範囲となっている。
 君たちは、まず、自分が寝る前に支度した所持品がすべて、身の回りにあることに気がつくだろう。続いて君たちが気づくのは、周囲で、同じように、狐につままれたような顔で周囲を見渡している者たちの姿。それに続いて気づくのは、どこかから聞こえてくる獣の咆哮のような声や、さまざまな生き物の足音のような不規則な音……。


 なんじゃそりゃ〜! ってなかんじで皆しばらく途方にくれつつ、微妙な按配でお互い探りを入れる。
 といっても訳のわからない状況で、さらにみんな疑心暗鬼になっているだろうということなどで、なかなか話は進展しない。

 そんなところに通路の先からズリズリ近寄ってくる何者かの足音。

ネイベリー : 聞き耳18。気づいた? 「ちょっと、何かがくるわ!」
マスター : 見ると、まぁゾンビですな。一応知識判定を振ってください。
ネイベリー : <宗教知識>はないです。ローネットがあるんじゃない?
ローネット : 私もないです。知識に割り振る余裕がなかった。
ドライ : なんと! オレたちゾンビもわからないのか(爆)。


 とはいえゾンビ1体ごとき、名前がわからずとも苦戦するわけもなく。
 一瞬で片付けてかえってそれがきっかけとなり、

グラッド : 「じゃぁあれだな。この先もっと敵が出てくるだろうし。とりあえずパーティを組もう」

 ということで、一致団結してこの訳のわからないダンジョンを攻略することになったのでありました。

 その後、たてつけの悪い石扉に行く手をさえぎられたり、天井からススーッと降りてくるモンストラス・センティピード(大ムカデ)と戦ったりしながら迷宮を奥へ。
 どうも何層もの階層が重なって、複雑にからみあったダンジョンらしく、構造が非常にわかりずらい。

ネイベリー : 「グラッド。地図くらい書いたほうがいいんじゃない?」
グラッド : 「いや〜、地図書くにも紙もペンもないからさぁ」
マスター : 買ってなかったのかい!


 ちょっと不安になりつつも、地図は完璧に頭にあると豪語するグラッドの言葉を信じて奥へ奥へ。
 いやぁこの感じはスリルありますわ〜。



ガイギャックス、礼拝堂に死す

 その広いホールには、奥に演壇のような高い台があり、その手前には左右に座席が並んだ、いわゆる礼拝堂のような構造になっていた。
 ドライが扉を開けると同時に演壇の上に2体のスケルトンが立ち上がり、ライト・クロスボウを撃って来る。
 さらに入り口左右からヘヴィ・メイスを構えたスケルトンが現れ前衛に襲い掛かってくる。
 殴打武器の多いわれらのパーティには、スケルトンはさして怖くない。
 まずは前に出てきたスケルトン2体を瞬殺し、ガイギャックスが演壇に駆け寄る…。

マスター : すると、左右の座席の陰からガラガラガラッと…。(スケルトンのミニチュアをずらずらと並べてゆく)
ドライ : だーっ! なんかいっぱい出てきたあっ!
マスター : 座席の陰から近接タイプのスケルトンが4体立ち上がった。途中で気づいたガイギャックスは残りのアクションで引き返してもいいよ。
ガイギャックス : いや、弓兵がウザい。演壇に駆け寄ります。


 ここでパーティは完全に分断されます。
 前に突出したガイギャックスは弓兵2体と近接タイプ2体に囲まれ、後ろのメンバーは近接タイプ2体に行く手を阻まれます。
 これは1レベルパーティーにはとてつもないピンチです。

ガイギャックス : 先に弓兵倒そう。演壇に登ります。
マスター : 演壇の左右にあるステップにいけば登れるけど。
ガイギャックス : いや、この場で登る。
マスター : スケルトンからの機会攻撃が出るけど?
ガイギャックス : かまわない。


 接近戦闘中にキャラクターがなんらかの隙を見せると、接敵状態の相手は手番じゃなくても一撃お見舞いできるんですね。
 これを「機会攻撃」、略して「AoO(Attack of Opotunity)」と言います。
 その結果は……。

マスター : (コロコロ…)。2発命中、ダメージが……
ガイギャックス : 死んだ。
一同 : ドあほーーーう!!(爆)


 序盤のD&Dではよくある光景ではありますが、それにしても無謀だったのではないかと思われますね。
 それもバーバリアンらしいところなんだけど。

 そして、今度は残されたパーティに残りのスケルトンが襲い掛かる。
 善戦するも、マスターの出目がかなり走ってローネット、ネイベリーと次々倒されてゆくメンバーたち。
 残るはモンクのドライとソーサラーのグラッドのみ!

ドライ : ここはまかせた! ローネットのほうに行きます。
グラッド : エーッ!? 残されたらオレ死ぬ〜ッ!
ドライ : 生`!!(笑)


 ローネットを叩き伏せたスケルトンをドライが粉砕し、次のターン、ローネットに応急手当を施す。
 応急手当は本来<治療>の技能判定。
 しかし<治療>が判断力をもととした判定なので、判断力の高いモンクは<治療>の技能を持ってなくても成功率が高いのですね。
 出血が止まったのを確認し、今度はネイベリーに駆け寄ってこちらも応急手当。
 このドライの機転が功を奏し、二人の死はなんとか免れることができました。

 一方スケルトンにたった一人で挑むグラッドはと言うと、

グラッド : 「当たる当たるぜーッ!」 スリング命中、ダメージ3点!

 意外なことに、意気揚々と戦っているではないですか。
 スリングというパチンコ玉のような遠隔武器で戦っていたグラッドですが、遠隔武器は当然手前に味方がいたりすると当てにくいんですね。
 鎧を着れないソーサラーということで当然味方の背後で戦っていたグラッドは、これまでかなり命中に苦労していたのですが、最前線に出たことが逆に吉と出ました。
 もろもろの命中ペナルティがなくなって当て放題。
 軽くスケルトン1体を粉砕していたのは驚きでした。

 その後は危なげなくスケルトン全粉砕。
 しかし意識が戻らない二人をかかえてどうすることも出来ず、とりあえずダンジョンのどん詰まりであるこの礼拝堂に立てこもることに。


休息日
ドライ日報/Day 2: 「魔法陣が光ってまた一人でてきた。また女ババだった。不安だ」

 夜半過ぎ、意識を取り戻すネイベリー。

ネイベリー : 「ママ…とっても怖い夢を見たの……。目が覚めたら知らないダンジョンでね……ってア〜〜〜〜ッ!!」

 なんて寝ボケたりしつつ、慌てて自分にキュア・ライト・ウーンズをかけて回復。
 その日一日は魔法もないということで回復につとめることに。

 このへんで各自の保存食の残数や、水をどうするかなど基本的な事を確認。

ネイベリー : 「水はクリエイト・ウォーター4発で全員の一日分になるみたい」
ローネット : 「じゃ、私とネイベリーで2発ずつ担当しましょう」
グラッド : 「食糧はほら、ガイギャックスが30日分も持ってたからこれみんなで分けようぜ」
ローネット : 「ひどーッ」


 また朝になると、演壇の上にステンドグラスがあり、そこから淡い光が漏れてくる。

ドライ : 割ってみます。とーう!
マスター : 残念とどかない。かなり高い位置にあるから。


 鳥人間のドライですが、まだレベルが低いので飛べません。
 ということで外部探索は諦める。
 どうやらこのダンジョンの外になんらかの広い空間があるらしいことだけは伝わってきます。
 いったいここは何なのでしょう。

 また、この日のうちに探索系の呪文も試してみようということで、我々一同が最初に出現した場所に行ってみると…、

マスター : では、そこに来たときに、床の模様が光を放ち、そこからズモモモモモと(ガイギャックスのプレイヤーOTTOの)新キャラが登場。
グラッド : キターーーッ!
ドライ : ほほーう!
OTTO : やぁみなさん始めまして。


 ということで、再度合流したOTTOのキャラクターはまたもバーバリアン女、しかして先ほどのガイギャックスはバトル・アックス&盾という防御気味だったのに対し、今度は両手持ちのグレート・ソード! 完全攻撃型に生まれ変わったのでありました。

ネイベリー : ところで新ババはなんて名前?
OTTO : いや、まだわからん。
ネイベリー : じゃ、仮にババ子で。
マスター : ヒドいな(爆)。




奈落の底の恐怖
 〜ひらめけアイデア・ロール!〜

ドライ日報/Day 3: 「初日に続き、今日も倒れた。ありえん」

 翌日からさらに探索を進める一行。
 次々と出現する小部屋には、それぞれコマゴマといろんな日用品がころがっており、中には鉄の処女なんてものも。
 とりあえず何に使うかわかったもんじゃないということで、かたっぱしからカバンに詰め込む一行。
 まぁさすがに鉄の処女は重くて無理だけど。
 そんな小部屋の一つに画家のアトリエらしきところを発見。
 描きかけのキャンバスや絵筆、たくさんの絵の具、そして筆洗いのツボなどが転がっている。

ネイベリー : それだ! それで地図書こう!
グラッド : オッケー。キャンバスをベリベリと剥がします。裏側で地図書くよー。
マスター : いいでしょう。


 それ以後は地形把握も整理され、探索も順調に。
 いやいや、こうやって頭使って道具をいろいろ工夫する冒険も楽しいですね〜。

 そうやって探索して発見したとある部屋。
 その中央の床に巨大な縦穴がポッカリと口を開けている。
 縦穴はかなり深く、80フィートほど下に部屋があり、底には死体が数体転がっている。
 なぜかロープだけは何本も持っているパーティは、身軽なドライが先行して降りて偵察してみることに。
 ロープを近くのドアノブに結びつけ、念のために力自慢のババ子が支え持ち、ドライが降りる。

ローネット : あ、私も降りましょう。ドライだけじゃ何かあったらいけないし
マスター : んじゃ二人が降りた。すると下は30フィート四方の部屋。死体が立ち上がって襲ってくる。
ドライ&ローネット : ギャーーース!!
マスター : いっぽう上の3人。君らの後ろの通路に何者かの影が。(といって大型のクモのミニチュアを出す)
3人 : ギャーーース!!


 またもニ局面作戦。
 パーティ分断は死だってあれほど教えられたのにまだ懲りない我々です。
 下の二人はフルプレートを着込んだドワーフ戦士のゾンビやクレリックのゾンビに悪戦苦闘。
 AC(アーマークラス : 回避力や防御力の総称)が高くてそもそも当たらない。当たってもゾンビは剣などの斬撃ダメージでないと5点分無視されるため、どちらも殴打刺突武器を持つ二人は大ピンチ。

ローネット : ヤバッ。ダメージ食らった。自分にキュアします。
マスター : ……。
ローネット : 防御的発動でAoOを回避(コロコロ…)。失敗。
マスター : ゾンビのAoO。出目19。ダメージ3点。
ローネット : 倒れた。ぴったりゼロ。
ドライ : いや、それ倒れてない!
グラッド : 0ならフラフラで立ってるよ!
ローネット : おー!
マスター : 次の手番で1アクションだけできるよ。したら1ダメージ受けて気絶だけど。


 次の手番、ローネットは残り少ない魔法からレッサー・ヴィゴーを選択。
 これは1ラウンドごとに1点ずつ回復する呪文。
 1アクションしたことでかけた瞬間気絶するが、そののちキュア・ライト・ウーンズより多く回復できる。

ローネット : 倒れて死んだフリしてます。
ドライ : 「うおー! オレ1人だ〜ッ! 誰か助けて〜ッ!!」

 そのころ上もてんやわんや。
 本当は出現しただけで敵意のなかった大蜘蛛に、そんなことは知るはずもないネイベリーがスリングを投げつけて戦闘開始。

ネイベリー : 「てへ、やっちゃった♪」
グラッド : 「てへじゃねーーッ!」


 大型のクモということでかなりの苦戦を強いられることを覚悟する場面。
 ところが意外にもこれがあっさり粉砕。
 それまで戦いに参加できずにジリジリしていたババ子が本領発揮したのが大きかったのでしょう。

 ここでグラッドがロープをつたって下へ。
 最初こそ登攀の判定に失敗してヒヤリとさせられる場面もありましたが、なんとか下へ到達。
 先に下に到達していたネイベリーの相棒・蛇の「ルーク」とともにゾンビ戦に参加。
 とりあえず鎧がなく、ACの低いウィザード・ゾンビは手軽に処理できたものの、残ったドワーフ・ゾンビとクレリック・ゾンビがにっちもさっちもいかない。
 ネイベリーが投げ下ろしたダガーをドライが使ってみるものの、そもそも当たらなければどうにもならない。

マスター : グラッド、アイデア・ロールやってみて。
グラッド : アイデア・ロール?
マスター : D100振って知力の5倍以下。
グラッド : 出たよ。
マスター : 君の目に、足元に転がってるウィザードのバックパックから、ワンドが転がり出てるのが見えた


 ワンドというのは魔法が一定回数分つまった棒。ハリー・ポッターがいつも振ってる、あのちっちゃい杖みたいなものですね。

グラッド : オッケー! 拾ってみるぜ。でも判別もせずに使えるのか?
マスター : そこはあれだ、ワンドに「MM」って書いてある(爆)。
グラッド : ナイスだマスター! 「マジック・ミサイル!」と叫んで振ってみる。
マスター : マジック・ミサイルが飛び出した。
グラッド : うっし! ドワーフ・ゾンビに5ダメージ!
マスター : なお、ワンドがちょこっと短くなって長さが20分の1だけ減った気がする。
グラッド : はいはい、残り19発ね(笑)。


 一方レッサー・ヴィゴーでほとんど全快したローネットは立ち上がり、逆に倒れていたドライを回復したりしつつも奮闘するが、クレリック・ゾンビに壁際の角に追い詰められる。

ローネット : ん〜〜と、ヤバイです。ゾンビにオイルを投げつけます。(コロコロ…)命中。
マスター : ……アイデア・ロールをよろしく。知力の5倍以下。
ローネット : 知力8しかないですよ。ん〜失敗。


 次のラウンド、オイルまみれのゾンビに火のついた松明を投げつけようとするローネットに、またもマスターはアイデア・ロールを要求。

ローネット : 成功しました。
マスター : え〜、そのクレリック・ゾンビの背中にバックパックが……。
ローネット : 命には代えられません! 松明を投げつけま
一同 : やめとけ〜〜〜〜〜〜ッ!!


 クレリック・ゾンビのバックパックには明らかに回復のアイテムが入っているわけで、燃やしちゃったらそれがパー!
 みんな命綱のアイテムを前に目の色が変わってます。

 それにオイルの火って、たいしてダメージいかないんですよね〜。
 まぁローネットは殴ってもダメージが通らないわけですから、やらないよりはマシという説もある。
 難しいですよねこういうときって。

 その後はしかし「MMワンド」の大活躍でギリギリ辛勝。
 やはりマジック・ミサイルは強い!
 相手がいかに鎧着てても関係ないもんね〜。
 ちなみにクレリック・ゾンビのバックパックからはワンドが3本。
 それぞれキュア・ライト・ウーンズ20発分、レッサー・ヴィゴー20発分、クリエイト・ウォーター10発分でした。
 これは大きい!
 ローネットが火なしで生き残れたことを考えれば、結果オーライっぽいですが燃やさなくて正解だったでしょう。



ラプトラン・ミラクル!
ドライ日報/Day 4: 「110ft の穴に落ちた。死を覚悟した。が、鳥なので助かった。あとゴキが強かった。虫キライ」

 今度は上部の階層をさまよう冒険者一行。
 その部屋の奥に、一体の死体が転がっている。

ドライ : 10フィート棒を投げつけてみます。
マスター : 別に動く気配とかはないよ。
ドライ : では近づこう。
マスター : 反応セーブ目標20で。失敗したら死ぬぜー。
ネイベリー : エーッ!!
グラッド : なんだそりゃ〜ッ!
ドライ : なんだと〜〜ッ!? 失敗…。
マスター : すると足元に落とし穴がポッカリと。構造見てくれればわかるんだけど、落ちると真下にさっきのゾンビ部屋があって、そこまで110フィートの直滑降……ってお前ラプトランじゃん!!
ドライ : イェ〜〜ス!! ノーダメージ!! ふわふわと着地します。スゲーーッ!!
一同 : スゲーーーーッ!!
マスター : なんだそのドンピシャ具合は!!


 というわけで、マスターの仕掛けた酷いデス・トラップを華麗に回避した鳥人間ドライ。
 いやぁこのプレイヤーのキャラ選択は毎度唸らされます!



最終戦闘

 今回のラスボスはなんとゴキブリ!
 それも人間大のバケモノ、それも2体!! ヒーッ!
 そんなのが部屋に入った瞬間ブーンと飛び掛ってくる!!

 しかもこれが異常な強さ。
 ACは高いわ、命中率は高いわ、ダメージは高いわ。
 ラスボスとして充分すぎる貫禄というものです。

 これにババ子とドライがなんとか踏ん張り、それをローネットとネイベリーが回復のワンドで支える地道な作業。
 その間にゴキブリの後ろに回りこんだグラッドがライト・クロスボウやマジック・ミサイルを打ち込んで削ってゆく。
 先ほど入手した回復魔法のワンドは半分以上が消耗される大激戦。
 冒頭グラッドがゴキブリにかけた魔法レイ・オヴ・エンフィーブルメントによって、ゴキブリの筋力が低下したのも地味に勝敗を分けたはずです。

 最後はババ子が激怒(レイジ)発動。
 これは筋力、耐久力が大幅アップの技。バーバリアンの圧倒的な攻撃力を作り出す重要な要素です。
 しかしその半面、防御がおろそかになるし一日に何度も使えない上、使い終わると疲労までするオマケつき。

グラッド : てゆーかまだ使ってなかったのかよ!
ババ子 : いや〜、今回はレイジしないババやろうかと思って。
グラッド : そんなんババじゃね〜〜ッ!!


 さすがにバーバリアンのレイジは強い。
 大ダメージの連発にさすがのゴキブリも倒れてゲームセット。
 集会場の制限時間も迫っていたので、その後は飲み屋に移動して後日譚を聞くことに。



エピローグ 〜そして生きろ〜

 その後、建物から脱出してみるとそこは広大な地下空間。
 地底湖が建物の周りを取り巻いている。
 建物からは細い橋がずーっと続いていて、その先になにやら巨大な構造物らしきものが見える。
 そしてその橋のまんなかにポツリと立っている男がひとり。
 男は一行に「この先の廃墟には、荒れ果ててはいるが住み心地はそれなりな部屋がある。近くには菌類の森があって、木材も大量に手に入る」などと情報をくれるのだが、そのとき大量の蟲が黒雲のように飛んできて、あっという間もなくこの男は死んでしまう。

 と、いうことなのだそうです。
 どうやら次回から我々一行は、この広大無辺な地下空間でサバイバル生活を余儀なくされるようなのですよ。
 さぁこれは面白くなってきました。
 どうやって食糧を調達したものか。
 光はどうするの?
 武器防具はどうするの?
 それに魔法によっては打つたびに消費する「物質要素」はどうするの?
 まさに問題山積。
 色々と難題がふりかかってきそうです。

 高レベルになったら魔法で一発解決なことでも、低レベルだと必死です。
 食べられるキノコを探すのに奮闘したり、武器防具の手入れや製造のために材料を採集してきたり。
 そもそも製作するには製作用の道具そのものから作らなければいけなかったり。
 また0レベル呪文のライトの物質要素のために、ホタルかヒカリゴケを探したりするんですよ。

 これは面白い。
 いやいや、こんな冒険初めてですが、挑戦しがいのあるいいテーマじゃないですか。
 シミュレーション・ゲーム好きの私なんかはちょっと興奮しちゃいます。
 次回が非常に楽しみですよ!



■他メンバーによるプレイレポートはこちら
DRR(マスター) : 烏賊学研究所・二号館 / Blamdish!
DISK(ドライ役) : 空飛ぶ円盤 / パワーゲーム! −BLAMDISH! 第一回−




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ブログパーツ
posted by BOSS at 03:38| Comment(8) | TrackBack(0) | D&D第3.5版 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 おつでしたー。まぁ、ひどい話だったとは思うのじゃが、あんだけキャンペーン林立すると、まともなネタはもう隙間がないのでなぁw
 しかし個人的にはローネットとガイのビジュアルイメージは逆でしたwWw(←それを云いに来たらしい)

 しかし、同じく十年以上描いてないうえに、それ以前のもともとのスキルも「キャラシー以外に描くことなんかなかった」身としては、我らがグループのイラストレーターに描いていただけるというのは夢がふくらみますな。次回どれやるか決まりしだい、マイ PC どもも注文入れるとしようw
 まぁ、あんま具体的ではないのだが、たしか髪の色と目の色ぐらいは決めてたハズなんで。(PHB と MM の種族説明見ながら考えたw)
Posted by DRR at 2008年03月13日 01:24
 いや〜楽しいセッションでした!
 素晴らしいネタでしたよ、サスガです。

>個人的にはローネットとガイのビジュアルイメージは逆でしたwWw

 ガイは本人がミラジョボ希望と言ってたからああなったんだけど、ロネはまったくヒントがなかったので、どの引き出し開けたものか困りました。しかも10年近く開けてないもんで、そもそもどこも開きそうになくって焦る始末!(^^;
 必死に描いたものの特徴がなくて気に入らなかったのですね〜。
 そこで最終的にメガネネタに気づいたのが幸いでしたわw

>マイ PC どもも注文入れるとしようw

 ほい、アリニスやアヴィアン達も是非描かせて下さい♪
 セッション時は顔描く描かないはそれぞれですけど、エントリーにすると顔欲しくなるんですよね〜。
 断然キャラ掴みやすくなります。
 ちょこっとでいいんでヒントよろ^^
Posted by BOSS at 2008年03月13日 15:57
 おつでした。いや、常にギリギリで怖かったなぁ。よく死ななかったものだ。・・・デストラップもあったしね!

>応急処理
 こんなん使ったのは、最初も最初、EoWのLV2・3くらいの頃以来なのではないだろうかw
 しかしPOTが手に入るかどうかわからない事を考えると、今後回復役が倒れた時の安定化の為に重要な気がしてきましたですよ。
 後は強力技能<自己催眠>でひとつ。

>ビジュアル
 ドライは青の三号っぽさが出ててナイスです。いや、キャラの絵を起こすってのは予想以上に良いものですな。他のキャンペーンのも機会があれば楽しみにしてますよ。
 ・・・なんだったらEoWのも書いてみる?w

>たしか髪の色と目の色ぐらいは決めてたハズなんで
 キャラ作成中はラプトランである事を隠す為にはっきりとは聞けなかったのですが。ラプトランの肉体的特長に瞳や皮膚の色とか書いてないんだよねぇ。今までのキャラは全部決めていただけに、どうしようかと。
 鳥の目や皮膚って何色かねぇ? 
Posted by DISK at 2008年03月14日 00:21
 <自己催眠>は盲点だったなぁ〜。ドルイドらしいし次で取りますか。

 イラストはご満足いただけたようでよかったよかった。EoWはやってる間に描いておくべきだったねぇ〜。

 鳥の目は、よく金色に黒目で描くと鳥っぽくなりますなぁ。猛禽類がそんな感じ?
 肌はそれぞれじゃないかな?
 羽毛と同じ色だったり、無関係だったり。
 昔飼ってたオオルリのお腹の白いところの下は真っ黒だったよ。
Posted by BOSS at 2008年03月14日 15:44
 あれ、ラプトの目や髪って載ってないんだっけか?

 アヴィは髪は黒、眼は Navy Blue とキャラシに書いてありますだ。
 その他は……「普段着のエルフ」で、それ以上の外見設定はないんだが、まぁ、そのへんは適当にw
Posted by DRR at 2008年03月14日 22:32
 色を指定って…つまり色塗れって言われているんだろうか私w
 ペンタブがあれば頑張って塗りますが…マウスで塗れる自信ないなぁ(^^;

 しかし黒髪のエルフか。
 ちょっと意外性があって面白いですな〜。
Posted by BOSS at 2008年03月16日 21:26
 いや、色塗れって意味じゃねっすよw まぁ色ぐらいしか決めてねぇってことで。

 しかし BOSS よ、PHB P14 のエルフの肉体特徴をご覧いただけると、黒髪がむしろ基本つーことがご理解いただけるのではないかと思いますぜw
Posted by DRR at 2008年03月16日 21:52
 ぬおっ!
 ほんとだ、ちゃんと「黒」って書いてある!
 そういわれれば、オフィシャルイラストのマイアリーも黒髪じゃまいか。

 エルフの髪っつーたら金髪か葉っぱ色としか思ってませんでしたわい。
 にゃるほどね〜。
 アヴィアンは黒髪の美しい女優さんあたりを参考にしてみっかな。
Posted by BOSS at 2008年03月17日 23:23
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