魔法のアイテム:経験点コストの譲渡
こいつぁ〜聞き捨てならねぇぜ!
現状我らのプレイグループでは、パーティー内での作成依頼には手数料として「市価の25%」を作成者は依頼者から受け取ってよいという不文律でやっておりました。
これはこれで作成者としても収入につながりますし、双方納得の行くやりかただとは思うのです。
当然、作成者=術者の経験値を削ることは、ときに習得できる呪文のレベルがひとつ遅れてしまう、なんてことにも繋がります。
そういうリスクは当然あります。
しかし、成長が遅れるというのも、一方的にマイナスだけということでもないと思うのですよ。
まず単純に、ゲームとして遊べるレベルの段階を超えてしまったらゲームはどうしたって終了してしまうことを考えれば、成長をちょっとでも遅らせるというのは楽しみが増えることでもあります(ポジティブシンキング!)。
また、パーティー内での死亡率は、どんなパーティーでもおそらく前衛が高いと思われます。まずほとんどの遭遇で、最初は前衛が殴られるわけですから。それに比べて後衛は自分を回復したり、逃走したり、敵を無力化したり、そういった手段を持っていることが多いことでしょう。
レベル差を埋めるという調整力としても、後衛が作成担当をするというのは悪くないと思うんですよね。
また、マジックアイテムをたくさん作ればそれだけ能力アップにつながります。しかし経験値を削れば成長は遅れる。ときに成長するはずだったタイミングでそれを逸してしまう。
となれば逆説的ですが、同じ脅威度の遭遇に対し、同じレベルなのに、より効率的に戦闘をこなせるようになっているわけです。
レベルと脅威度の対比によって経験点が算出されるわけですから、そのレベルにしてはよい装備を整えた結果、レベルの上昇が遅れるというのは一時的には損ですが、結果的にはより経験点を稼ぎやすくなる可能性があるってことなんですね。
当然高い脅威度の遭遇に対し、「レベルが上がっていれば勝てたのに〜っ」ていう話は出ることとは思うのですがw
あとはまぁ、我らのプレイグループで採用している手数料25%があれば、ガッポガッポ儲かりますw
他のメンバーよりよい装備も整いますし、消費型マジックアイテムでも気にせずポンポン使える、なんてこともあります。
景気がいいとちょっと変わった装備で遊んでみよう、なんて楽しみもありますよね。
ところが、それにしたって「作成する術者しか」経験値を消費できないという枷はやっぱり大きいのですね。
たとえば、レベルによっては作成は大きなピークを迎えます。
《その他の魔法のアイテム作成》であれば、各種能力値をアップさせるアイテムを作れるようになる8レベル。
《魔法の武器防具作成》であれば、作成できる強化ボーナスの段階が上がる6、9、12の各段階。特に12レベルはフレイミング・バースト武器が作成可能となるなど各条件が揃って消費は激しいはずです。
また12レベルでは《スタッフ作成》や《魔法の指輪作成》が追加され、どれも高額なアイテムをつくるために後衛は血反吐を吐くような思いで経験値を削ります。
うちのプレイグループではこの12レベルは『魔のレベル帯』でしたね。
何度セッション繰り返しても脱出できない魔のゾーンでした。
そういったときに、今回のこのルールはかなり役に立つと思うのですよ。
パーティー内レベルがアンバランスになりかねないそういうタイミングで、前衛が自分の依頼品に関しては経験値を提供する。
といった行為は作成者のストレスも減らしていいと思うんですよね。
いわずもがなだとは思いますが、経験値をどちらが受け持つかは、当然話し合いの結果、双方同意の上で決めるべきことです。
ところで、選択ルールのひとつにある「譲渡経験点の代価」という項目が目をひきますね。
これは単にマジックアイテム作成のなかでも、特に「経験点消費を伴う魔法に基づくもの」だけのことなんでしょうか。
それとも、たとえば「普通の魔法の品を、市内のNPCマジックユーザーに作成依頼したとき」にもこれは適用できるものなんでしょうかね。
つまり市価1,000gpのアイテムを作成依頼したとして、消費経験点は40点です。
これをPCが肩代わりしたことにすることで、40×5で200gp市価を安く計算し、実質「2割引」で作成してもらえる、とまぁそういう事なのでしょうか?
つまりはそういう事のように読めますね。
これはアイテム作成特技を持たない貧乏パーティーにはちょっと嬉しいルールかもしれませんね。
また作成特技をもったパーティーでも、前提条件を満たしていないレベルでちょっと強いアイテムをNPCに作ってもらう時など、安上がりになって嬉しいルールかもです。
まぁあんまりやっていると、マスターから「いい加減はよレベル上げんかい!」とお叱りを受けるかもしれませんがw
さて、明日、というか今日がちょうどセッションの日です。
みんなの意見も聞いてくるとしましょう。