2008年01月06日

映画感想 ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

満足度95点ワーナー・マイカル・シネマズ板橋にて鑑賞)
 好評のシリーズ第2弾。ニコラス・ケイジ扮するトレジャー・ハンターが次々と歴史のミステリーを解き明かし、古代の遺跡で大冒険!
 スピード感のあるストーリーと見せ場たっぷりの映像で、最後までワクワクドキドキ。とても良質な娯楽映画です。

national treasure2.jpg


 リンカーン大統領が劇場で暗殺されるその夜、トレジャー・ハンターのトーマス・ゲイツのもとに、暗号解きの依頼がやってくる。日記に書かれた暗号を見せられたトーマスがそれを解くと、それは古代の財宝の地図であった。しかし、日記をもってきた男達はリンカーン大統領暗殺をたくらむ南軍の秘密結社であったことが判明。財宝を得た南軍が勢いを巻き返すことを恐れたトーマス・ゲイツは、その日記のページを破り捨て暖炉で燃やすが、そのかわりに銃で撃たれ、命を落とす。
 そして140年後。アメリカ独立宣言書をめぐる前作の大冒険から数年後。歴史学者にしてトレジャー・ハンターのベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)は、破り捨てられたはずの日記のページを突きつけられる。その内容は、トーマスこそがリンカーン暗殺の首謀者であるというものだった。報道によって失墜した先祖の名誉を回復させるため、ベン・ゲイツは日記の謎を解きあかし、歴史の闇に消えた古代の黄金都市を探し出そうとする。
 一方、ベンに破られたページをつきつけた男ウィルキンソンはベンの上前をはねようと執拗に追跡を始める。


 「歴史ミステリー」+「派手なスパイアクション」+「古代遺跡のアクションアドベンチャー」という、お祭り騒ぎのような爽快娯楽作。
 前作のちょびっとあったカルトさが薄まって、より大作らしく、大衆娯楽的なお気楽さに仕上がった印象。

 ニコラス・ケイジが暗号や謎かけをバッサバッサと解いてゆくのが実に面白い。
 ほとんどギャグかと言うくらい、観客が謎に頭をひねる間もなくニコラス・ケイジが解いてしまう。
 ミステリーというよりミステリー風の娯楽作なのです。
 しかしその見せ方が実に愉快で楽しい。
 歴史の暗黒に隠れて誰も解く者がいなかったはずのケレンミたっぷりなミステリーを、軽々と軽快に解いていくのだから凄まじい。
 そして次々あらわれる歴史の重要ヒント、重要アイテムに、こちらは知らず知らずひきつけられてしまうわけです。
 なかでも興味を引くのは代々の大統領だけが保管し、閲覧できるあのアイテム。アメリカの歴史にそう関心のない人でも、こればっかりはひきつけられてしまうことでしょう。
 ジェットコースター・ムービーという言葉がありますが、ジェットコースター・ミステリーというジャンルがあればこういう作品のことを言うのでしょうね。


 アクション面などの山場も爽快。
 さほど真新しい表現こそありませんが、経験値ゆたかなハリウッドらしい派手で見栄えのするアクション満載。
 中でも古代遺跡の「シーソー・ゲーム」は、手に汗握る名場面。
 残酷なルールをどう生き残るのか、こういうのを観るとゲーマー魂に火がつきますw


 細かいツッコミどころはいっぱいありますが、そんな所を気にしていたらこの映画は負けでしょう。
 細かいこと、深いことは考えず、場面場面の楽しさにみとれ、謎解きに喝采し、ワクワクドキドキどーんと気楽に楽しむつもりで観るのが正解でしょう。
 感動とか、衝撃とか、そういう大きなものは心に残りませんが、かわりに残るのが心地よい爽快さ。
 スカッと爽やかコカ・コーラです。
 それこそ毒にも薬にもなりませんが、それこそ娯楽映画。
 こういう正月映画が観たかった。
 いやぁ楽しかった!
posted by BOSS at 22:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2008-01-08 11:14
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