ガンツ22巻。
今だに謎に包まれ続けながらも、どんどんとエスカレートしてゆくガンツの世界。
感想いきましょ〜〜。
ネタバレ注意!
過去感想はこちら→1〜3 , 4〜6 , 7〜9 , 10〜12 , 13〜15 , 16〜18 , 19 , 20 , 21
やっぱり加藤は加藤だった。
目の前で犠牲になりそうな一般人家族を見捨てられず、大阪軍団との約束を破って救助に走る。
そうでなくっちゃね。
そしてそれを見ていた女性新キャラ登場。
山咲杏。
華奢で小柄でしかしナイス巨乳。
ロリータフェイスで軽薄な言動でありながらも実は一児の母w
3歳の息子を女手一つで育てる大阪のおかんでありましたか。
なかなかクセのありそうなキャラでいいですね。
今回のヒロインになりそうです。
最初、加藤のことを口では「ギゼンシャ星人」とか言ってましたが、最初からどうも加藤を意識しちゃってたようですよね。
ピンチを助けられてからは自分でも加藤を好きになった事を認めたようで、今後は味方になってくれる様子。
軽薄で情のないフリをしてますが、実は愛情深い、思いやりのあるいい女性っぽいですね。
大阪チームのゲーム開始前の部屋でも、初参加者の疑問にちょこっと答えている様子が描かれていました。まぁその説明自体は役に立つような内容ではなかったっぽいですけど、完全無視のほかの連中に比べれば人間的ですね。
好感が持てます。
彼女のストーリー上の役割としては、今回は混乱した中で状況を説明してくれる立ち位置ですね。
今後は東京チームと大阪チームの橋渡しをしてくれるのでしょうか。
かなり重要なキャラクターになってきそうな気がします。
加藤とは精神的にもシチュエーション的にも補完関係。
おたがいに補い合ういい関係になれそうですよね。
彼らが結ばれたら、苦労しながらもとても幸せになりそう。
しかし、どことなく死神の気配が・・・・・・。
死にそうな臭いがしてくるのは気のせいだろうか。
悲劇の臭いがね。
うーんコワイコワイ。
それと同時に、加藤が助けた老夫婦も凄くいい。
「考えてみたら あまり贅沢させてやれんかッたけど・・・・・・ごめんなー」
「うふふふ 最初は期待してたんよ ホンマ肩スカしやッたわ」
のあたりとか、短いシーンでありながら人生の年輪をほのめかせていてとても味わいがあります。
その後、加藤を見て市川雷蔵に似ているとか佐田啓二はぜんぜん似てないとか言うあたりもいいですね。
世代っていうものを感じます。
ちょっと調べてみましたが、個人的には佐田啓二もけっこう似てると思いますよw
奥先生ってのは若い人間を描くのもうまいけど、こういうお年寄りの描写も芸が細かいですよね。
コマとして配置された人間ではなく、そこにいかにもいるような匂いがあります。
そして今回かなり気に入ったのが吸血鬼の二人組の戦い。
「なにがし・・・ それがし・・・ きでんら・・・」
と、こちらもなかなか異彩を放っている妖怪コンビとの戦いはなかなか緊張感があってよかった。
このへんはなんだかバガボンドでも読んでるのかと思っちゃうような剣劇編でしたね。
ただ切りあうだけじゃなく、その前に「その刀 貸してみせい」と言って体のすぐそばで素振りをしてみせたり、「クサイクサイ」といってイライラさせてみたり、精神的なゆさぶりがいいですね。
これはたしかに一緒にやってけないな。
どこかこいつらは吸血鬼たちを見下しているんですよね。
そしてホストざむらいがいいじゃないですか。
ガンツのゲームに勝利すれば傷が治ることを知り、一安心って感じですが、斬られた女を治したいの?とレイカに問われ、
「いやべつに・・・ この指 もとに戻したいだけだ」
うーんカッコイイw
クールでいいね〜。
これが本気で言ってるのかツンデレで言ってるのかはまだ分かりませんが、展開的にはベタなツンデレフラグですよね。
期待しちゃいます。
このホストざむらいは玄野を斬った男ですが、なんだかちょっと憎めないんですよね。
別に悪いやつって感じがしないところが原因かな。
立場上ハンターの敵だったからハンターを斬っただけという、そういうムードなんですよね。
どこまでもクールで熱くならないものだから、こいつの真意がどこにあるのか分からないというのもあるかもしれませんね。
心底敵なのか、それともただそういう立場にいるから敵としてクールにそれをこなしているだけなのか。
まぁしばらくはガンツのハンターとして働かないと死にますからね。
当分は味方として心強いってもんだ。
100点取って解放されたあとが、また怖いかもしれませんね。
ガンツのシステムを知ってしまったわけですからね。
ただでさえスーツの弱点やステルスモードを見破る方法を知ってたりと、対策を練っている吸血鬼です。
きっと手ごわい相手になっちゃいますよ。
範囲外に押し出されたり、投げ捨てられたりして、ガンツメンバーみんな頭ボーン・・・・・・そんなことになりかねませんよね。
なんか道頓堀が物凄いことになっちゃいましたね〜。
尋常じゃない数の、これは餓鬼かな?
妖怪たちで埋め尽くされて、それに君臨するボスクラス3匹。
まぁ隔週連載もしょうがないかといった壮観な光景ですな。
この100点のボスを倒すという宣言をする加藤。
たとえ笑われようと、からかわれようと、馬鹿にされようと、堂々と言ってのける加藤っていいね。
ちょっとほっぺたが赤くなってるところも実に加藤らしくていい。
「根拠とかないけど 俺自身くらい俺のこと信じてなきゃ何事も成すことはできないだろ」
けだし名言。
いいこと言うなぁ。
やっぱりどうしても人って、馬鹿にされたり、誰かに否定されたりすることを避けて、間違っていることでもみんなに迎合しがちですよね。
迎合せずに、やらなきゃいけないときにはやらなきゃいけないんだと立場を鮮明に言う勇気。
素晴らしいです。
それも正々堂々と言うことで筋を通しているまっすぐさ。
なかなかできないなぁ。
こういうズバリなことを言って、有言実行につきすすみつつも、加藤って悩んだり戸惑ったり震えたり、恥ずかしがったりしているところがいいんでしょうね。
女性にモテるのも分かる気がするなぁ〜。
きっと加藤って女性から見たら頼りになりつつもとてもかわいく見えるんじゃないかなぁ。
また、ちょっと迷ったり恥ずかしがったりするところがあるからこそ、妄信や暴走とは遠いタイプだという安心感があります。
どんなに正しいことでも、それをしか認めないような強い言い方されるとキツイことってあるんですよね。
加藤はそういう危惧とも遠いのがいいなぁ。
加藤のもっとも稀有でよいところは、決して人を傷つけようとはしない、というよりそんなことは考えてもいないってところだと思ってます。
攻撃的な部分がかけらもないんですよね。
その点玄野は逆で、ともすると暴走しそうになるくらいの強い攻撃性が彼の最大の武器。
どんなピンチでも自分を信じて攻撃を貫き戦いをやめない彼の姿勢が、レイカ始め多くの仲間達を惹きつけた感じでした。
それを振り向ける方向を間違っていたのがストーリー冒頭で、タエちゃんや仲間達という大切なものを得て振り向ける方向を正しく見出したのが後半部の彼でしたね。
加藤の場合は、ではどこが一番の武器になるんでしょう。
これから本格的に始まるであろう第3部のバトルで、加藤はどうやって生き延び、成長していくんでしょうね。
キーワードは「護る」だと思います。
彼の魅力であり、一番のアイデンティティーでもあると見える「護る」という精神がどのように変異していき、発揮されていくのか、なかなか楽しみです。
まだまだその加藤の「護る」精神も、知っているのはごく小数。
東京チームにも、大阪チームにも加藤の生き様をみせつけてやって欲しいものですね。
それによって彼らになんらかの影響を与えることが出来たらと思います。
とりあえずおっちゃんあたりはすぐに加藤のやりかたに賛同してくれるんじゃないかな。
ところで、今さら気づきましたが、西って大阪入りしてからまったく顔を出してないですよね。
どこかでステルスモードで機会をうかがっているんでしょうか。
なんか最後の決定的なピンチの場面で西にいいところを持っていかれそうな気がしますねw
まぁ、西を切り札と考えれば精神的に余裕が出てきますねw
しかしこの大阪編どこまでいくんでしょう。
なんだかまだまだ序盤戦という気がしないでもない。
大ボスがようやっと顔をだしたばっかりですもんね〜。
ぬらりひょんが意外なエロさでオラびっくりだ!(爆)
我が家は夫婦でガンツファンです
22巻見ました
うんうん、ホストさむらい、良い味だしてますよね!!
23巻早く見たいです〜〜
しかし、大阪チームの名前が、吉本芸人の名前で笑えました^^
カキコありがとうございます。
わたしは関西系の芸人さんに疎いもんで、最初さっぱりわかりませんでしたが調べてみて笑いました。
大阪の読者へのファンサービスなんでしょうかね^^
ほんと、次の23巻がさっそく待ち遠しいったらありゃしないですw
またどうぞ気楽に書き込んでくださいませ♪