ガンダムなどの原画300点展示 安彦良和展が開幕(asahi.com より)
「機動戦士ガンダム」など数々のアニメでキャラクターデザインや作画を手がけた安彦良和(やすひこ・よしかず)さんの作品を集めた「安彦良和原画展」(朝日新聞社主催)が15日、京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで始まった。
初期の作品から現在執筆中のものまで、スケッチや原稿など約300点を展示。アニメ映像やキャラクターの模型も見ることができる。12月2日まで。無休。午前10時〜午後8時。一般700円、高校・大学生500円、小・中学生300円。問い合わせはジェイアール京都伊勢丹(075・352・1111)。
安彦先生といえば、ガンダムを始め数々のアニメでキャラクター・デザインや作画、演出を手がけ、漫画家としても数々の名作を世に送り出してきた大御所。
映画『アリオン』においては原作となる漫画で漫画家デビューを果たしつつ、監督・キャラクターデザイン・作画監督をこなすという、まさに八面六臂の大活躍。
現在ではアニメ版初代ガンダムを元にした漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を雑誌「月刊ガンダムエース」で連載中です。
安彦先生独自の解釈を加え、さらに一歩踏み込んだガンダム世界を繰り広げていて、私などはアニメ版を隅々まで舐めるように楽しんでいた世代であるにもかかわらず、毎度新作に出会うような新鮮さでワクワクさせられています。
安彦先生の絵は、やわらかい線描のタッチと、塗りの陰影の暖かいニュアンスが美しく、世界の深い味わいが伝わってくるものが多いのですが、私がなかでも惹かれるのは、端的に表現するなら独特の「躍動感」。
安彦先生はアニメーター出身というだけあって「動き」を常に意識させてくれるという所なんですね。
漫画になってもそうなんですが、常に運動のベクトルが画面上に意識されるよう絵になっているんです。
変な話ですが、安彦先生の漫画は「動いて」見えるんですね。
いや、そもそも漫画というのは動いて見えるもののはずなんですが、安彦先生の場合、他のひとの絵とは明らかに違いますね。
体重の乗った運動といったらいいでしょうか。
ただ動くだけじゃなくって、そこに体重が乗っていることがわかる絵と言ったら近いんじゃないでしょうか。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』を例に出すと、冒頭1巻で戦争に巻き込まれた避難民たちが逃げ惑う中に、ちょうどミサイルが着弾してしまうシーン。少女フラウ・ボウが爆風に吹き飛ばされて体がブワッと浮き上がるシーンがありますが、ここで安彦先生は定点観測のようにカメラを固定し、フラウ・ボウをコマ送りのように描写しています。
まるでこれが動いているように、こちらの脳内では動画で再現される気分がするんです。
臨場感あふれる映画に見惚れるような一瞬です。
いやぁ、ぜひ生で原画を見てみたいものです。
今回は京都での開催。
ちょっと遠いですね〜。
京都の安彦ファンは幸せだなぁ〜。
お近くの方はぜひ私の分まで堪能してきてくださいw
うーん、次は東京近郊でやっていただけないものでしょうかねぇ〜。
会場の情報はこちらから
JR KYOTO ISETAN
ページ上部の「各階イベント情報」にある、『7F 美術館「えき」KYOTO』ボタンから見られます。
東京でやってたら是非行ってみたいですね(^-^