2007年11月11日

コミック感想 GANTZ 21

 タイミングを逃してすっかりほったらかしにしていたら今月中に22巻が発売というじゃないですか!
 慌てて21巻感想ですw

 ネタバレ注意!



 過去感想はこちら→1〜3 , 4〜6 , 7〜9 , 10〜12 , 13〜15 , 16〜18 , 19, 20

 10巻ごとのイメージカラー交代ですね。
 「赤」→「青」ときて、今度は「緑」あたりかな?と思わせておいて「透明」ってオイオイ、それ色じゃね〜だろとww
 まぁでも奥先生にはなんらかの意図があるのかもしれませんが。


 冒頭、加藤が熱い!カッコイイ!
 生き返らせてくれた玄野を、今度は自分が生き返らせるという決意!
 しかしなんとなくですが、ここの加藤がなんと頼りなく見えることか。
 1巻当時の、震えながらも勇敢で、みんなの希望の担い手だった頃は逆に玄野が頼りなく見えたものですが、今となっては逆に失われた玄野が実に頼もしく、加藤のほうが非力にすら見えてしまう。
 これは肉体的な戦闘力ではなく、精神的なモロさの面でのことなんですが、このあたり、ガンツという物語は3巡目に入ったなという感じがしますね。

 第1部は加藤こそがヒーローで、玄野が加藤を手本として育ったのが第2部。
 今回はふたたびその玄野の後塵を拝して加藤が歩むと言うことですね。
 はたして彼の旅路がどのような試練となるのか、実に楽しみです。

 こうなると玄野はそう簡単には復活しそうにないですね。
 玄野が復活するときは、すなわち加藤の物語が一巡したときでしょうから。
 加藤がひとまわりもふたまわりも大きくなって真に頼れる男になったとき、何かを掴んだときに初めて玄野が復活するんじゃないかな。
 そして最終章は、最強のメンバーである玄野と加藤が揃い踏みで迎えることになるんじゃないでしょうか。
 うーん、そうなったらいいなぁ〜。
 想像するだけで熱い光景だ!


 玄野、和泉の両翼を失ったことで、ガンツメンバーは相当の戦力ダウンなんですが、ここで助っ人外人「吸血鬼」!
 笑ってしまったw
 いやいや、真剣なシーンなんでしょうけど、なんだかねw
 「ホストざむらい」とか、力が抜けてきちゃいますw
 今まで血みどろの戦いをしてきた相手と一時的とはいえ共闘関係を組むというのは、しかしいい展開ですね。
 スーツなしで和泉らと互角以上の戦いを演じる吸血鬼ですから、彼らがスーツ着たらどれだけ強くなるんだか、今から楽しみ。
 しかし不安なのは、ガンツがこの吸血鬼一味をターゲットにしたらどーするんよというコトですね。
 そんな展開もいつかは来るんでしょうか。

 ちょっとニヤリとしたのが「ホストざむらい」の相棒の女性。
 この人って玄野の弟が救い出そうとした人ですよね。
 なるほど殺されずに眷属にされたんですね。
 妙に一族に馴染んでいるようで、「ホストざむらい」とは「口には出さずとも憎からず」な関係っぽい雰囲気がありますね。
 ちょっとイイふたりだな。
 彼らにスポットが当たるのも面白そう。期待大です。


 で、まぁなんつーか、21巻最大の山場はこれ!

 タケシの鉄山靠炸裂!!!!

 ギャ〜〜〜〜〜〜!!
 タケシつえ〜〜〜〜〜!!!
 バカみたいに大笑いしてしまいましたww
 それまでのホラー演出がどこかへ吹き飛んだ!!
 一気に爽快痛快なタケシ大活躍モード!!
 ああ、この子なら大丈夫!
 きっと生き残れる!
 なんとも安心させられました。
 いやいや、この子が出てきて風が保護者っぽくなったときは悲劇しか予感できなかったんです。
 なんせこのガンツシステムでは本人が点を取らない限り永久に逃れることは出来ないルールですから。
 いくら風が守っても、このタケシ自身は永久にゲームから脱出できないんですよ。
 しかしこれでタケシもポイントを稼げる!!
 あ〜安心した!
 なんてホッとするシーンでしょう。
 こういう血みどろのドラマでも、子供が死ぬシーンだけは見たくないですからね。
 きっとこの子だけは何があっても大丈夫だなって思えました。
 それってこのドラマじゃ貴重なんですよね。


 そしてタケシを守るために何かが吹っ切れた……というより、自分の価値を、タケシを守るという一点に見出した風あらため真・筋肉ライダー!!
 この巻の主役はこのふたりが持っていったようなものですね!

「どっちが強いかとか誰が一番強いとか 本当にくだらん!!
 見えた!! 俺の生きる方向」


 このへんのモノローグは実に胸が熱くなってきます。
 自分に出会えることこそ人生でもっとも得がたい幸せってものですね。
 しかしこういうシーンは逆に死亡フラグとも取れるので恐ろしい!
 筋肉ライダーがんばれ!
 死ぬな! タケシを守るんだ!!


 しかし、今回のこの大阪編のなんと大規模なことか。
 前回の池袋のオニ星人との戦いもかなり本格化して「おお、ずいぶんおおっぴらな戦いになったもんだー」って思ったものですが、ここまで来てしまうともう「戦争」レベルですよね。
 今までは秘密の戦闘ゲームという雰囲気でしたが、今回の隠しテーマは「戦争」かもしれませんね。


 妖怪たちの百鬼夜行に対し、大阪のガンツメンバーもまた一筋縄ではゆかなそうなつわもの揃いですね。
 いかにも歴戦の兵たちって感じです。
 繰り返される戦いの中で精神をすり減らし、いつしか通常の感覚を失い、善悪の心も忘れてしまったのでしょうか。
 それとも元からそういう素質の人たちが、戦いの中で淘汰されて残ってきたと言うことなんでしょうか。

 大阪メンバーは、東京メンバーに対する真っ向からのアンチテーゼですね。
 東京メンバーは、「誰かのため」にこそ戦ってきたチームです。
 むしろ「誰かのため」に戦うからこそ強くなれる。
 初期の玄野がそうであったように、「誰かのため」でない戦いなど、ただ虚ろなだけ。
 「誰かのために戦う」ということこそが、今までのGANTZという漫画のメッセージであったように受け取れます。
 しかし今回登場の大阪メンバーはまったくその逆。
 メンバー同士の結束もなく、一般人への配慮もなく、無力な星人を嬲り、殺すことにためらいもない。
 むしろそういう「情」を切り捨て、殺戮マシーンと化し、戦いをゲームのように楽しむことこそが、彼らにとっての生き残る最良の策だと言わんばかりです。
 実際彼らのその戦法は功を奏し、武器は強烈、戦闘能力も極めて高いようです。
 はたしてこの大阪メンバーと東京メンバーがどういうドラマを見せるのか。
 黙ってみていろって言われたって、加藤たちが黙っていられるとも思えませんものね。
 大阪編は、対星人の戦いとともに、大阪メンバーとの対立が描かれることになるのかもしれませんね。
 ここで改めて東京メンバーの戦いへ臨む姿勢が試されることになるのかもしれません。
 その際一番揺れるのが、実はレイカなんじゃないのかなぁ。
 そんな気がするなぁ。
 はやくも「一般人を守るのはあたしたちのやるべき事じゃない……」と言ってますしね。
 今回彼女はかなり揺れそうです。


 坂田師匠の引き締めも見逃せない一言ですね。
 玄野を生き返らせようとする加藤を批判し、「何度も死んだり生き返ッたり 人間そんなチープなもんでいーのか?」と、かなり突き放した言い方で復活の繰り返しを否定しました。
 しかしこれ、不器用な坂田の、坂田なりのみんなのためを思っての言葉なんでしょうね。
 これ以上100点を取っては復活を繰り返していては、むしろ逆に生き残れるヤツも死んでしまう可能性がある。
 いつか自分が死んだときに、復活させてもらうことでそいつが次に死んでしまったら、泣くに泣けないって思ったんでしょうね。
 どこかでその連鎖を止めないといけない。
 だれかが復活させているのを見たら、誰でも「ああ、俺も100点とったら誰か復活させないといけないのかな」っていう重い義務感が生まれてしまいますよね。
 それを断ち切らない限り、いつまでもその習慣は続いて、結局死ななくてもいい人まで死んでしまうかもしれない。
 そこで坂田はあえて自分が嫌われ役になってでも、その悪循環(と、あえて書きますが)を断ち切りたかった。
 そいういうことなんじゃないかなぁ。
 坂田師匠も悪気があったわけじゃないと思うんですよ。
 玄野だったら長い付き合いですからわかるんでしょうけど、加藤じゃそこまでわかんないですよね。


 スケールでも、テーマとしても、キャラクタードラマとしても、いろんな意味で転機を迎えた感のあるGANTZ21。
 はたしてこれからどんな展開となっていくのか、楽しみ楽しみ。
 個人的にはここまで大事になってるんですから、日本政府や自衛隊、米軍あたりが動いていい頃じゃないかなぁなんて考えます。
 警察じゃ始めから無理な規模ですしね。
 下手するとこれは、道頓堀にトマホーク撃ちこまれますよ!!(爆)
posted by BOSS at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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