今回は、「FoTカードの効果」について。
FoTカードには、「10ポイント」というようにポイント数と、なんらかの作品から引用されたセリフが記されています。
このFoTカードを消費することで敵・夢魔の能力を下げることができます。
下げることができる能力は以下。
●攻撃力ダメージ:10ポイントごとに1D6。5ポイントごとに-2
●攻撃命中値:ポイント数と同数。
●アーマー値:ポイント数と同数。
●回避値:ポイント数と同数。
●エネルギー防御値:特定エネルギーに対する防御値のみ減少。ポイント数と同数。ただし完全耐性とあるものには無効。
●精神抵抗値:ポイント数と同数。
一度低下させた能力は、そのシナリオ内では回復しません。
1枚のカードの数値を、分割して使用することもできます。
たとえば10ポイントのカードのうち、5ポイントを「攻撃命中値の低下」に使い、残り5ポイントを「アーマー値」の低下に使う、といったような形です。
カードの使用はすなわち、夢魔に事件の真相をつきつけ、夢魔の悪事を暴き立てることです。
そうすることで、悪夢を見させられているNPCの心に訴え、トラウマの原因を揺さぶり、夢魔とのつながりを弱体化させることにもなるでしょう。
これによって夢魔は弱体化するというわけです。
ということで、このカード使用時に気の効いたセリフを絡めることができた場合、効果は1.5倍に跳ね上がります。
「10ポイント」のカードなら「15ポイント」になるわけです。
小説や漫画の主人公のようなセリフを演じていただくのも結構ですが、なかなか実際にTRPGでそれを実践するのも難しい話。
あえて挑戦しなくてもまったくもって結構です。
ゲーム的には、カードに書かれている、なにかの作品から引用されたセリフを利用することができます。
このセリフをもじったり、大きく改変したり、ヒントにしたりして自分のセリフにできた場合は、これも効果1.5倍とします。
このためToFカードの配布時には、どのようなセリフが書かれているかプレイヤーにわからないよう、ランダムでプレイヤーに手渡されるわけです。
また、プレイヤーが演じたそのセリフが良かったかどうかは、マスターとプレイヤー双方のノリで判断します。
基準はあまり厳しくしないほうがよいでしょう。
ノリがよければオールオーケーくらいの気持ちがよいと思われます。
積極的でかつ悪ノリしないくらいのゲームプレイを推奨します。
大切なのは、プレイの卓が盛り上がるかどうかですから。
非常に強力な効果をもつFoTカードですが、カードの使用にはリスクが伴います。
カードを使用するたびに、カードに書かれているポイント数と同じだけ、使用したキャラクターの「プレッシャー・ポイント」が蓄積されます。
プレッシャーについてはまた後日説明します。
セリフをからめて効果を1.5倍にしても、蓄積されるプレッシャー・ポイントはカードに書かれている「元の数値」だけです。
また、使用せずにセッション終了時まで残ったFoTカードは、1枚につきキャラクターひとりのプレッシャー・ポイントを半分(端数繰上げ)にできます。
このとき、半分にする権利は公平にメンバー全員で相談して決めてください。
カードの所持者だからといって優先権があるわけではありません。
ケンカにならないよう譲り合い助け合って決めましょうw
ということで、次回は「プレッシャーとトラウマ」についてご紹介しましょう。