今回は夢魔を倒すため、まず発見し、破壊せねばならない「ヴァンピリック・ルート」について。
夢魔を倒すには、単純にMPにダメージを与えてゼロにして破壊すれば済みます。
いわゆる、レベル1の夢魔は全てこの方法で倒せます。
ですが、レベル2以上になると、簡単にこの方法だけでは倒せないものがいます。
今から説明する「ヴァンピリック・ルート」を持つ夢魔たちです。
このヴァンピリック・ルートを持つ夢魔はすなわち、悪夢を作り出し、操作しているボス的役割を持っています。
中にはボスでないのにヴァンピリック・ルートを持っている者がいるかもしれませんが、今のところは、「ヴァンピリック・ルート持ち=ボス」であり、「ボス=ヴァンピリック・ルート持ち」であると考えておいてください。
ヴァンピリック・ルートとは
直訳すれば、「吸血鬼の根っこ」。
意味は、「悪夢の根幹」、「魂を吸う触手」くらいのものです。
これは夢魔の宿主である人間の精神と、夢魔とをつなぐパイプの役割を果たしています。
「へその緒」のようなものです。
夢魔はこのパイプを使って人間の精神エネルギーを吸い取り、また悪夢の世界を操ってもいます。
ヴァンピリック・ルートなしでも精神エネルギーを吸い取ったり、悪夢の世界を操ることも出来るようですが、その効率や強度はケタ違いのようです。
このヴァンピリック・ルートは、人間の心のトラウマ「心の亀裂」に食い込むことで力を発揮します。
亀裂に食い込み、溶かしたり腐らせたり、食い荒らしたりしながらどんどん深く掘り進み、亀裂をさらに取り返しのつかないほどに広げようとします。
夢魔は宿主に悪夢を見せて精神を弱らせ、トラウマを露呈させ、ヴァンピリック・ルートを食い込ませてエネルギーをどんどん吸い出しているわけです。
このヴァンピリック・ルートがある限り、夢魔はほぼ無敵です。
いくらダメージを与えても、どんどん回復していってしまいます。
レベル2の夢魔の平均的な能力でも、1ラウンドに30点回復します。
これはほぼ破壊が不可能であることを意味します。
通常夢魔は3本のヴァンピリック・ルートを持ちます。
2レベルの夢魔は1本あたり10点の回復なので、3本で30点という計算になります。
ヴァンピリック・ルート自体は非常にモロいものなので、破壊はたやすいものです。
これを破壊すれば、夢魔は回復手段を失いますので、順調にダメージを与えてゆけばしまいには倒す事ができるわけです。
夢魔を倒すのは、まずヴァンピリック・ルートを破壊してから、ということですね。
しかし、ことはそう簡単にはいきません。
ヴァンピリック・ルートは普段はなにか別のものに姿を変え、あるいは完全に存在を消しているかしているので、それとは分からないようになっているのです。
このヴァンピリック・ルートの正体を暴くため必要不可欠なのが、次に説明する「FoTカード」です。