2007年10月13日

映画感想 ロッキー・ザ・ファイナル

満足度90点(レンタルDVD)
 あのロッキーが帰ってきた!
 引退した60歳のロッキーが復活!チャンピオンと真っ向勝負!
 アメリカン・ドリームがここに再び蘇る!
 ロッキー・シリーズのファンなら必見!
 未見ならまずシリーズを最低1、2本観てからどうぞ。



 一時代を築いた偉大なヘヴィー級チャンピオン、ロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)も既に還暦。今は小さなレストランを経営しつつ、3年前に死んだ妻エイドリアンとの想い出の場所を巡る日々。だがその心には今も、情熱がくすぶりつづけていた。
 一方、現在のヘヴィー級チャンピオン、ディクソン(アントニオ・ターヴァー)は、あまりに強すぎるため、何度試合をやっても簡単に相手を倒してしまい、見ごたえのない試合に客からは人気がまったくない。むしろ悪役扱いされていた。
 そんな折、テレビの番組がコンピューター・ゲームのシミュレーションで、ロッキーとディクソンを戦わせるという企画をやってみせる。すると結果は圧倒的なロッキーの勝利。視聴者からは物凄い反響。
 この話題性にディクソンのプロデューサーらが飛びつき、折りしもライセンスを復帰させたロッキーにエキシビション・マッチを呼びかける。


 いや〜〜、私このロッキーシリーズ大好きなんです。
 1から5まで、全部大好き。
 何度観ても、燃え上がるような何かを感じ取った想い出があります。
 そのロッキーが帰ってきた!もうそれだけで観なきゃ!
 残念ながら上映中は逃しちゃいましたが、レンタル開始と同時に飛びつきました。


 結果、やっぱりロッキーはぼくらのロッキーだった!
 それも齢60を超え、なお限界を越えて極限の極限まで肉体を鍛え上げた凄いロッキーだった!
 薬物所持の違反でオーストラリアで起訴されたニュースは耳に新しいですが、それもこれも、限界まで肉体を鍛え上げるため、命を削ってやっていることと考えれば、役者魂あっぱれとしか言いようがない。

 スタローンにとっては、ロッキーはまさに彼自身としか言いようがないでしょう。
 それまで完全に無名だった彼が、ロッキーの成功によって一躍世界的な大スターにのし上がったそれは、ハタから見てもあきらかに、映画のなかのアメリカン・ドリームと彼自身のアメリカン・ドリームが重なって見えたものです。
 世界を手にしたロッキーは、世界を手にしたスタローンです。
 その彼が、誰もが完結したと思っていた第5作から16年ぶりに復活させたロッキーは、まさにやっぱり彼自身。
 昔の栄光は誰もが知っているが、誰もが彼を引退した人間だと言う。
 復活すると言っても誰もが笑い、冗談だろう、年寄りの冷や水だと笑って本気にしない。
 だが、自分だけは自分を信じている。
 いや、自分が信じずに誰が信じるというのか。
 強烈な自己暗示にも似た、どこから出てくるのかわからない神がかったような信念で、彼は己に鞭打ち、不可能を可能に変える奇跡をやってのけようと言う。
 物凄い執念のような映画ですよ。
 これはただのお祭り映画じゃありません。本格的な感動のドラマですよ。

 人は歳をとる。
 でも、自分から出来ないと先に投げ出してしまっては、そこでお終い。
 そんなことしたらいけない。
 やれるところまでやってみなくちゃわかんないじゃないかと、これは形を変えながらも、テーマを同じくしたロッキー第1作の繰り返しでもあるんですね。


 ただ、若さの可能性を夢のように描いた第1作と違うのは、今回は老いを冷静に見据える点。
 彼は60の齢を重ねた分、急ぎもしなければ焦りもしない。
 自分に必要以上に意気込みもしなければ無茶もしない。
 自分が60年分ガタが来ている事は百も承知で、その身体能力を隅々まで冷静に見すえることができるようになっている。
 ここがこの映画のリアルなところで、ただの根性話ではない点。
 こういう描写がないと納得できません。
 ロッキーは非常に淡々と、しかし今できる最高の努力を惜しまない。
 そういう冷静さこそが、老いの効能のよい面だと、この映画は言っているのかも知れませんね。


 また、人間的にもロッキーはとても魅力的なキャラクターになっております。
 試合のシーンはラスト30分もないくらいのもので、中盤まではずっとロッキーと周辺のキャラクターのドラマとなっているのですが、これが飽きないのはこのロッキーという老いてなお戦おうとする戦士の魅力ゆえ。
 人間的にも非常に大きくなりつつ、愉快なジョークは飛び出すわ、許せないチンピラには教育をほどこすやんちゃぶりも残っているわで、実にほほえましいいいおじさんになっている。
 もう10年もすればきっといい好々爺になってそうな、そんな雰囲気があります。


 周囲のキャラクター・ドラマもなかなか見ごたえあり。
 現チャンピオンのディクソンのドラマは、もうちょっと見たかったという気もしますが、ロッキーと彼の息子とのドラマはとても胸を打つものがありました。


 最初ちょっとロッキーの声に違和感があったのですが、見終わって吹き替え版に変えてもう一回見たら納得。
 羽佐間道夫さんの吹き替えを聞いたとたんにしっくりきました。
 なるほど私の子供の頃はテレビで吹き替え版で観ていたのでした。
 そうそう、ロッキーってこの声だったんだとはたと膝を打ち、また声優さんの声は歳をとらないものなんだなぁ〜と感心いたしました。
 いや、羽佐間さんの方が現在74歳と一回り上のはずなんですがね。いやいやあっぱれ。


 スタローンは来年はランボー4ですね。
 これも期待しちゃいますよ〜。


posted by BOSS at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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