2007年10月11日

映画感想 イノセントワールド −天下無賊−

満足度87点(レンタルDVD)
 わくわくする三つ巴の戦い。ドタバタしたおちゃらけたところから、最後はちょっとホロリとさせたりなかなかの面白さ。
 他の中国アクションとは一味違う、ゼロ距離密着戦の面白さ!



 詐欺やスリで悪事を繰り返してきたワン・ポー(アンディ・ラウ)とワン・リー(レネ・リウ)のカップルは、今険悪な状態になっていた。リーが悪事をやめて、まっとうになろうと言い出したのだ。そんな二人が乗る列車に、ひとりの田舎の純朴な若者が同乗するのだが、この若者、群衆の中で自分が大金を持っていることを大声で言ってしまう。5年かけて寺院建築の労働で稼いだ金を田舎にもって変えるところらしいのだが、どうも世の中には悪い人などいないと信じ込んでいるようなのだ。運悪く、その列車には組織的なスリ集団も同乗。若者を気に入ったリーはそれとなく彼の金を守ろうとするが、そんな気持ちはどこ吹く風と、若者の大金をめぐり、ワン・ポーとスリ集団のプライドをかけた対決が始まろうとしていた。


 最初のうちは、コミカルな雰囲気に似合わずなんだかフランス映画のようなオシャレなムードのBGMを流したりするのでちょっとチグハグな印象なのですが、まぁそのチグハグ感を楽しむのも中国映画のひとつの楽しみかと、そう受け取っていたのですが、意外や意外、最後は自分が慣れたのか、それとも展開がそのBGMに追いついたのか、意外と最後はホロリとさせられたりしてムードのある作品だったりもします。
 けっこう気に入りました。


 中国映画のアクション・シーンは数あれど、だいたい同じに見えてしまうって面もあると思いますが、この作品はちょっと趣向を変えて、新しい印象を生むことに成功したようです。
 というのも、対決のお題はスリ。
 スリ同士、その技を競い、プライドを賭けての戦いなわけで、実にトリッキーな心理戦を繰り広げ、格闘シーンも面白いことに密着状態。
 他人には気付かせない、音の出ないものだったりします。
 ゼロ距離で切りつけ、関節を取り、打撃を与えます。
 これがまるで踊りを踊っているみたいでカッコイイ。
 ちょっと目先がかわって面白かったですね。


 また、敵役であるスリ集団の女幹部シャオイエ(リー・ビンビン)が魅力的。
 なんというかルパン三世の不二子ちゃんみたいな、かわいい小悪魔的悪女という感じで、本作中断然輝いております。
 ちょっとEvery Little Thing神田うのを足して2で割ったような、モデルのような整った風貌で、かなりなカワイコチャン(古ッ!)で、一発で惚れちゃいました(爆)。
 監督もよくわかっているようでこの子が何度もコスプレ…じゃなかった衣装替えして出てくるのには苦笑い。
 いやいや、わかってるねー。


 風景は雄大なチベット。
 長距離列車に揺られるちょっとした観光気分を味わいながら、趣向の変わったアクションと中国映画らしいイイ話が楽しめる、けっこう盛りだくさんな娯楽映画。
 素朴だけどカッコイイし味のあるオススメ作品です。


posted by BOSS at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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