麦わらチームがどんどんバラバラにされてゆくフラストレーション。 しかし巻の最後に素晴らしいエピソードが待っていて、逆に燃え上がることになるスリラーバーク編二冊目。
ネタバレ注意!
ルフィたち一行がどんどんバラバラに分断されてゆく、なんともやられっぱなしな感じのある一冊。
サンジを筆頭にゾロ、そしてルフィまでもまんまと捕らえられてゾンビ作成に利用されてしまうことに。
残ったナミ、ウソップ、チョッパーは偵察役としてゲッコー・モリアのゾンビ製作のからくりを暴くも、ナミは捕らえられて無理矢理花嫁にさせられてゆく有様。
爆発的な解決編の前にはかならずある「ぐっと我慢」のエピソード一群であるわけだが、そこでもいくつも面白いシーンが挟まってきて飽きない。
気に入ったのがナミが牝イノシシゾンビのローラを手懐けるシーン。
「冗談じゃないわよーう!!」
ってどこのボン・クレーだっつーオカマ言葉があまりに懐かしくて笑えた。
久々に見たナミらしいふてぶてしさの出たエピソードでしたね。
また、フランキーとロビンのコンビが意外とマッチしていてヒット。
第453話の
フランキー:「おれに任せるか?」
ロビン:「・・・お好きにどうぞ 対応してみるわ」
のあたりなどなかなかの相性だ。
そしてブルックと合流してからの、あまりのブルックのオチャラケぶりに切れそうになるフランキーを始めのうちは止めていたロビンが、しまいにはしばくのを許可・・・ってあたりが最高。
この新参組を新参同士でコンビ組ませたのは正解ですね。
・・・って、ロビン新参っつったって、一味に入ってから既に20巻は経っているんですが。
そしてそして、なんといってもこの巻の見所はブルックの秘められた過去。
ラブーンとの約束が明かされるところですね。
ラブーンの話が12巻ですから、なんと35巻ぶりに回収される伏線っていうわけです。
なんとまぁ気の長い話だか。
尾田先生はこのエピソードをラブーンを描いた当時から計算していたのか、それともまったくの後付設定なのか。
なんとなく考えていたけど今回回収できそうだから改めて設定した回収したって所なんでしょうけど、実に上手い回収の仕方をしますね。
また今回は話の構成も上手いです。
最初はアフロに変なこだわりを持つ変人だからアフロを守っているのかと思わせておいて、秘密が明かされてみると実はホネになっちゃった自分をラブーンが見分けられるようにアフロだけは守りたかったと。
思わずグッときちゃいます。
この事実を知ったあとの一味の反応も素晴らしい。
号泣するフランキーとチョッパー。
わくわくと興奮が止まらない、絶対ブルックを仲間に加えるぞと船長モードのルフィ。
こういう所が好きで仲間になったんだと言わんばかりの幸せそうなロビン。
ラブーンのためにも素直に喜ぶウソップ。
そして「そんなわかりきった事より!!」と、ナミの事を主張しつつもブルックを仲間に加えるのは当然だと暗に主張してなかなか粋で男前なサンジ。
「さっさと乗り込むぞ 奪い返す影が一つ増えたんだろ?」とこちらも粋で頼れる男なゾロ。
みんながみんなブルックを仲間にと一致団結し、燃え上がる一瞬でした。
こういう団結を強めるシーンが本当に興奮しますよワンピは。
あとワンピで最高なのはなんと言っても『別れ』のシーンですが。
今回のスリラーバーク編はそういう『別れ』はあるのかな?
今回はティム・バートンの『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』をモチーフとした、コミカル・ゴシック・ホラーの世界のようですからね。
そういうのはないかな?
シンドリーちゃんあたりは悲劇を連想させるのですがどうでしょう。
今連載はそのシンドリーちゃんのあたりが微妙な展開を見せているのですがはたしてどうなるのやら・・・・・・。
あと、尾田先生、スカル・ジョークは打ち止めでしょうか?w
期待して毎週待ってますよ私はww