エイリアンシリーズ、ここまで観たなら観ないわけには!ってことでAVPみました〜!
20世紀FOX社の二大モンスターであるエイリアンとプレデターを競演させ大決戦させるというお祭りもの。
これが予想を裏切る面白さで大興奮。二作品のファンなら必見だ。
時代は2004年。ウェイランド社の人工衛星が、南極大陸の600mの地下に熱源を観測する。熱源は巨大なピラミッド状の人口構造物であり、どうも有史以前の遺跡らしい。この歴史に革命を起こす調査のため、ウェイランド社は女性探検家のレックス(サナ・レイサン)ら、各方面から最高の人材をかき集めて極秘に調査チームを結成する。遺跡調査は順調に進み、地下600mのピラミッド内でいくつも古代文明の遺産を発見してゆく。
だがそれは、宇宙の戦闘民族であるプレデターの罠であった。ピラミッド内の仕掛けが動き出し、調査隊は次々とエイリアンの卵を植えつけられ生贄にされてゆく。プレデターたちは、エイリアンを狩る『狩り』の成人の儀式のために人類を利用していたのだ。ここに、エイリアンvsプレデター、そしてどちらからも狙われる人類という、三つ巴の戦いが始まった。果たして、レックスたちは生き残ることが出来るのか。
二作品の主人公をあつめて対決させるタイプの作品っていうのは、まあ本家本元よりは格が落ちる企画物という見られ方をしやすいし、実際そのとおりの、キャラクターだけに頼ってしまって作品としての出来がすこぶる悪い、というものが多いのも確かだと思う。
しかし、作品の面白さをちゃんとわかっていて、しっかりと力を入れた映画作りをしたものとなると話は別で、これは両作品のファンを唸らせるサービス満点の、本当の意味でお祭り騒ぎな楽しいものとなる。
今回は後者のパターンとしてかなり楽しい作品となった。
まず、単品の映画として考えても楽しみが満載。
最初は秘境探検モノの人間ドラマとしても楽しめ、主人公の女探検家レックスとウェイランド社長のやりとりなど、作品の主題を忘れて興味を惹かれてしまう。
中盤からピラミッドの罠が動き出すと、今度は『CUBE』のような迷宮モノを楽しめる。
そしてそこからは二大作品のファンを喜ばせる数々の趣向だ。
どちらの作品のファンも満足できるよう、エイリアンもプレデターもその魅力満点。
エイリアン側は、その変化に富んだグロテスクな誕生から成長の姿を堪能でき、プレデターは男臭い戦闘民族の世界がカッコイイ。
プレデターはもちろん観ていたが、エイリアンはまとめて観たばかりだったものだから大興奮。
最新のVFX技術で生まれ変わったエイリアンは凄すぎる。
『ジュラシック・パーク』の小型肉食恐竜ヴェロキラプトルのような俊敏な動きは素晴らしく凶暴で驚異的。
プレデターと大格闘を繰り広げる中盤の対決はパワフル&ダイナミックで大迫力だ。
さらに回想の超古代の戦いの風景では、無数のエイリアンがピラミッドを駆け上がり、プレデターたちを覆いつくし、最後はプレデターの爆弾で全てが文明ごと焼き払われてしまう。
このスケールのでかさは今までのシリーズにもなかったものだ。ハリウッドお得意の技ですね。
そしてラスト登場のエイリアン・クイーンも最高。
元祖『エイリアン2』では動きにちょっとぎこちなさもあったけど、その分重厚な雰囲気もあって、なによりその威容のあるフォルムで我々の度肝を抜いてくれたエイリアン・クイーンが、今度は『ジュラシックパーク』のティラノサウルス・レックスのような怒涛のアクションをしてくれるのだ。
鎖を引きちぎり、遺跡の構造物を打ち砕きながら通路を突進する姿は最高にエキサイトだ。
他にもファンサービスは随所に散りばめられており、『エイリアン2』と『3』のアンドロイド・ビショップ役ランス・ヘンリクセンが、アンドロイドのモデル(あるいはその先祖?)と思われるウェイランド社長ビショップとして登場する。
こういうところはニヤリとする。
主人公レックスと、プレデターの若き戦士との奇妙な友情も楽しい。
このプレデターは、レックスの言葉は翻訳装置でわかるのだが、一切しゃべることは出来ない。
この無言の戦士という像がいかにもカッコよくて頼りになる感じがするのだ。
まさに『男は黙って・・・』といった感じ。渋くて惚れるぞ。
ちょこちょこっと細かい突っ込みどころは無きにしも非ずなのだが、でもそんなところを構いもせず突っ走って楽しい勢いがある。
そんな突っ込みどころなど、こういう作品では気にしてたら損。
思いっきり楽しんでワクワクしたもの勝ちだろう。
ラストシーンも素晴らしいサービスが待っている。
注意して見なてないと気付かないかもよ?
口周りに注目ね。
そして今年のクリスマスには、AVP2が公開予定!
『Aliens vs. Predator- Requiem』
トレイラーがこちらで配信されております。
ちなみに配信動画には年齢制限がかかってるっぽいのでご注意を。
今回は南極の遺跡ではなく、舞台は街中。
エイリアンと、プレデターと、人類の軍隊が大決戦を繰り広げるお祭り騒ぎになりそうです。
これは観にいかなくっちゃ!
今から楽しみだなぁ〜〜。