他作品のパロ連発で賛否両論著しかったこの作品ですが、私はパロのギャグももちろん好きですが、それより作者がキャラクターたちを大切にあつかうその丁寧さのほうに、非常に好感をもって読んでました。
ネタバレ注意
宏海と矢射子の仲はどうなるのか?
その恋愛の顛末がついに決着を見せるところがやっぱり最終巻の一番の見所でしょう。
ラブ・デスティニーで盛り上がり、スキー旅行編で一気に解決をみる怒涛の展開は、ギャグマンガの皮をかぶった本格派のラブコメでしたね。
あれ? 主人公って誰だっけ?って感じですが、もうこのへん宏海主人公でいいじゃないですかw
ほんと太臓存在感なくなりましたね〜w
そんな太臓も、ラストエピソードでは珍しくまともに悠に泣きながら訴えるシーンがありました。
が、ここも太臓がいいというより、それを受けての悠のリアクションのほうが感動的。
今までまったく表情を動かすことのなかった悠が見せた、初めて感情を高ぶらせた悲しげな顔。あれはなかなかいいエピソードでしたね。
つまり最後まで太臓は主役を別のひとに取られっぱなしだったわけですなw
新入生で新キャラ5人追加されましたが、結局その直後に打ち切り。非常に残念でした。
5人のうちでは妖狐の陽子が気に入っていたんですがね〜。
ベストエピソードは悩みますが、ラブ・デスティニー。
一口が実は矢射子が宏海のことを好きなことを知っていたという逆転。
乾の「こんなに痛いのに全然気持ちよくないや・・・・・・」発言の切なさ。
そしてそのふたりのからまわりする玉砕。
真っ向勝負の告白に出た木嶋の好感の持てる潔さと、未練たらたらの自業自得というオチ。
木嶋の告白をうけて吉下が一瞬表情を輝かせるも、去ってゆくときの複雑さ。
最後のひきは矢射子の好意を初めて知る宏海の驚き。
それからラーメン屋で2人で号泣する一口と乾という、新しいカップルの成立を予感させるひとコマも忘れられない。
青春の嵐って感じですね〜。
実に甘酸っぱくてこっぱずかしくて楽しいw
こうやって読んでみますと、やっぱり私この漫画が大好きだったんだなぁと再確認。
キャラクターのひとりひとりが本当に大切に丁寧に描かれていて、作者の並々ならぬキャラクター愛が感じられます。
そしてジャンプをタイムリーに読んでないとついてゆけないパロディーの数々というのも、私にピッタリでしたしね。
おつかれさま大亜門先生。
そして素敵な作品をありがとう。
そして来週発売の赤マルジャンプでは、はやくも新連載の準備か、読み切り掲載らしいです。
楽しみだ〜。