2007年07月25日

映画感想 ロード・オブ・ウォー

満足度80点(レンタルDVD)
 戦争や紛争の裏側に跋扈する、死の商人と呼ばれる武器商人の物語。
 複雑で掴みづらい人物像をニコラス・ケイジが好演。



 ウクライナからの移民ユーリ・オルノフ(ニコラス・ケイジ)は、無気力な生活から一転、マフィアの抗争に巻き込まれたことをきっかけに武器の違法売買にのめりこんでゆく。
 意外な天賦の才を発揮し、紛争や戦争の起きている世界各国を飛び回り、のし上がってゆくユーリだったが、彼を捕まえようとインターポールのジャック・バレンタイン(イーサン・ホーク)が着実に迫りつつあった。

 実際の武器商人への取材を元に作られた、ノンフィクションに根ざしたフィクションということ。
 それもあってか観客としてはピントが絞りきれなくなるような結末かもしれないが、なにより戦争や紛争というものが当事者だけでは成り立たないことがよくわかる一本。
 こうやってビジネスとして武器弾薬を供給するものがいなければ、戦争の当事者たちは一日として戦うことはできないのかもしれない。

 冒頭の一発の弾丸が製造されてから発射されるまでを描いたショートムービーが面白く、ブラックユーモアが効いていてしょっぱなから映画に引き込まれます。
 同様に機関銃から弾丸が発射されるたびにレジの音がチーン♪チーン♪と鳴るくだりなど、シュール極まりないセンス。

 この映画、ニコラス・ケイジでなければもしかすると主人公のユーリ・オルノフは憎らしいだけのキャラクターになっていたかもしれません。
 あるいは、ただのダメオヤジ。
 ところが彼が演じることで、なんとも哀愁というか、弱さというか、死の商人という無慈悲な男の裏側に何かモロい部分を垣間見える気がして、感情移入を誘われてしまうんですね。
 このニコラス・ケイジはいいなぁ〜。


posted by BOSS at 01:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

ロード・オブ・ウォー@我流映画評論
Excerpt: 今回紹介する作品は、「ガタカ」「シモーヌ」で知られるアンドリュー・ニコル監督作品、ニコラス・ケイジ主演の作品『ロード・オブ・ウォー』です。 まずは映画のストーリーから・・・ ウクラ..
Weblog: ジフルブログは映画・音楽・札幌グルメを紹介|GFL BLOG
Tracked: 2007-10-02 03:01
【コメント欄について】 コメント入力の際には、必ずお名前(ハンドルネーム)の入力をしていただけるようお願いします。「匿名希望」や「通りすがり」のように名前入力を回避する意図のあるものは、管理人による削除の対象となる場合があります。ご理解ご協力をお願いいたします。

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。