2019年10月02日

週刊少年ジャンプ2019年44号 感想<後編>

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 それでは後半戦でーす。

■前編の感想はこちら

 後編の感想は、

・チェンソーマン
・ハイキュー
・夜桜さんちの大作戦
・アクタージュ
・呪術廻戦
・ゆらぎ荘

 の 5 本でお送りいたします



チェンソーマン

 デンジくん、自分の心はマキマさんだけのモンだと誓ってソッコー新しい恋をするの巻(笑)。
 いやー、チョロいなーデンジくん!
 でもわかる。
 わかっちゃう(笑)。
 こんなふうに単純接触されたり褒められたりいろいろされたらそりゃー男子たるもの、あれ?これって俺のこと好き?みたいに思ってしまいますよ。
 ましてや人間らしい生活経験の浅いデンジくんですもの。

 さーて、この恋、どういう転がり方をしますかねー。
 この女の子、レゼちゃんが次なる戦いの犠牲者となっちゃうのがありそうなパターンその1。
 レゼちゃんが実は悪魔、もしくは銃の悪魔サイドの敵型だった、みたいなヤツがパターンその2。
 その変形としてレゼちゃんこそが銃の悪魔だったのだーみたいなものもあるかも。
 大穴的にはレゼちゃんこそが真のヒロインという展開ですかねー。
 ああでもそのパターンだとやっぱりいずれ死にそうかも。

 チェンソーマン、あいかわらず先が読みにくいです。



【センターカラー】 ハイキュー!!

 いやー、先にめちゃくちゃ触れたいけれども衝撃の結末はあとにして、順に行きましょう!
 互いに譲れない戦いのクライマックスはこれでもかというほどヒートアップ。
 影山のサーブも、西谷さんのレシーブも、月島のセッティングも、田中さんのインナースパイクも、これまでの最高レベルを更新する勢いの、まさに決死の戦いという様相。
 みんな気迫がすごすぎです。
 完全に「ゾーン」に入ってますねー。

 そんななか、ついに月島の脚が限界を迎え、これに交代させて山口がコート入り。
 ここ、スガさんと烏養コーチのやりとりがよかったですねー。

「学年なら 関係ないんで」

 と、このセリフ、実は今回のラストにもかかっているんだろうなと思うんですが、それはさておき。
 退場する月島がコート内のメンバーに物凄い剣幕で指示を飛ばし、それを受けた上級生たちまで「ハアイ!!」と、こちらも凄い勢いで答えているのが笑ってしまいつつ胸が熱くなってしまいました(笑)。
 ここ小さいコマですけども最高です。

「コートの中は

 絶望しているヒマなんかない」


 これもまた名言ですわー。
 どんな状況になっても、絶望なんて余計なことをしているヒマはない。
 絶えず状況を考え、次の一手を考える。
 頑張ってそうするのではなく、もはやすでに烏野のメンバーたちは「そういう生き物」になっているようにすら見えますよ〜。
 最初からそうではなかったと思うんですよね、たとえ烏野メンバーがどれだけ凄いやつらでも。
 これまでの訓練と闘いの日々が、かれらをそう鍛え上げてきたのだと思うんですよ。
 その集大成がここにあるのだなと、そう思うんですよねー。

 だが、その瞬間はやってくる。
 全員がこれまで最高のプレーを繋いだとしても、最高を超えるプレーを実現したとしても、それはやっぱりやってきてしまう。
 大地さんが超反応のオーバーハンドレシーブで拾い、旭さんがグッと溜めるあのブロックラッシャーを炸裂させて、それでも鴎台は崩れてくれない。
 星海のドンジャンプからの高空スパイクが、3 枚ブロックの上から打ち抜いてしまう。
 ここ、月島と変わったばかりの山口のところが打ち抜かれているんですが、もしこれが月島だったらどういう結果だったでしょうねー。
 やっぱり上から打ち抜かれていたのか。
 それとも月島だったらワンチしてただろうかと。
 どうしてもそこは考えてしまいます。
 おそらくいずれそのあたり、山口か月島から触れられると思うので、そこを待とうと思います。

 そして最後は、やっぱり西谷さんなんですねー。
 ほかでもない、守護神・西谷さんがレシーブしきれない決定打。
 ほかの人ではきっと納得できなかったように思います。
 西谷さんがでも止められなかったからこそ、有無を言わせないほど説得力ある敗北なのだと思います。
 いやー、衝撃でした。
 あまりにも衝撃で、しばらくは目の前で起きたことが「信じられない」というのが正直なところでした。
 ずっとわたし、烏野はこのまま全国優勝するものだとばかり思っていましたよ。
 次は木兎さんの梟谷とやって、その次はどこかすっごい強豪校とやって、最後は決勝で最強の佐久早のいる井闥山に勝って全国優勝(実際当たる順番はわたしもよくわかってないんですが)。
 そしてハイキューと言う漫画は大団円を迎えるのだとばかり思っておりましたよ。
 恐るべしは古舘先生ですねー。
 ここまでこれたのが烏野にとってはあきらかに限界のように見えていて、実はいろいろみんなここからさらに成長して、なんだかんだで優勝しちゃうんでしょー?という、読者の甘い読みを、完膚なきまでに消し飛ばしてくれました。
 地方予選で数々の強豪を倒し、全国大会に来てからも稲荷崎や音駒とのスーパー名勝負を繰り広げ、ここまで積み重ねてきたものを、ぜーんぶ崩してしまいますかー。
 いやー、甘く見ていましたわー。
 ハイキューと言う物語は、想像していた以上にはるかにでっかいスケールの物語だったんですねー。

 考えてみれば、最近のハイキューは初期の伏線をガンガン回収に入ってたんですよねー。
 伏線と言うか、あの時言われたあの言葉が、今になってでっかく響いてきたりというような。
 そういうあたりで、この展開は気づいていてもよかったのかもしれませんねー。
 いやー、無理かなー。

 さあしかし、いったいここからハイキューという物語はどういうふうに動いてゆくんでしょうか。
 順当に二年生編が始まるんでしょうか。
 来年は三年生がいなくなり、西谷さんと田中さん世代が三年生になります。
 縁下さんが部長に推薦された話もありましたっけね。
 成長してたくましくなった縁下さん、見てみたいなー。
 そして日向たちは二年生になり、山口くんはレギュラーになれるんでしょうか。
 しかし、そうなると一年生ですっごい人が入ってきてくれないと、やっぱり三年生の抜けた穴は補えないんじゃないかって思ってしまいます。
 それとも物語は一気に時間を飛ばし、日向たちの大学時代とかに飛んだりするんですかねー。
 あるいはユースとか、全日本代表みたいな話にいったりするんでしょうか。
 いやー、いまはまだとにかく頭が半分ショック状態で、あまりよく考えられないような状態なんですが、それにしても凄いことになっちゃったなと、つくづく思います。

 ラスト、烏野メンバーたちの表情がまたすっごくいいんですよねー。
 絶望とか、苦悶の表情とかではなくて、最後の最後の瞬間まで、「勝つこと」を全力で考え抜いているって感じなんですよね。
 それを見守るひとたちの表情も、淡々と、淡々としているのが逆にすごくイイ。
 彼らは彼らで、さあ、来年だ……とでも考えているんですかねー。
 あるいは、画面の向こうに居ても、まるでコートに居るように……というのがここまで何度か描かれた描写でもありました。
 もしかすると彼らのうちの何人かは、いつの間にか烏野メンバーと一緒になって戦って、最後の最後の瞬間までずっと「勝つこと」を考えていたのかもしれないなーと。
 そんな風に受け取ってしまいました。

 いやー、しかしほんっと、今週は衝撃でした。
 考えてみれば、烏野は、全国で音駒との「ゴミ捨て場の決戦をやる」という夢を実現させて、そこで限界だったというわけなんですねー。
 でも、よくぞやってくれましたよ。
 ここまで立派に戦い抜き、数々の名勝負と名場面を見せてくれた彼らに、全力の称賛を送っちゃいます。
 三年生の先輩たちもみんな、ほんとうによくぞ戦い抜いてくれました。
 誰一人欠けてもありえない、そういう戦いでしたものねー。
 彼らには、ほんとうにたっくさんのものを教わりましたよ。
 ここからどうなるのかさっぱりわかりませんが、どこまでもとこっとんハイキューと言う物語を追いかけていきたいと思います。



夜桜さんちの大作戦

 おー、太陽くんカッコイイじゃないですか。
 助ければ作戦が破綻するかもしれないことは分かっていても、哀れな少女を見捨てられない正義の心。
 その行動がうまいこと運んで六美ちゃんにつながる情報をゲットできたようですが、そういう打算なしの行動だったわけですからね。
 考えなしの愚行かもしれませんが、しかしこれは主人公としてとても正しい行動だったと思います。
 やー、こういう主人公は読んでてとても心地いい。



アクタージュ act-age

 見て楽しむ対象であるはずの役者を、見ることができない、目を合わせられなくなっちゃうというのは凄まじいなー。
 そこまでの領域まで怒りを引き上げちゃいましたか、夜凪ちゃん。
 そしてそれを引き出した花子さんも、やりかたはえげつないことになりましたが大成功。
 さー、のっけからとんでもないインパクトを打ち出すことに成功しましたが、このキョーレツな羅刹女で、どういう舞台を作り出していけるのか。
 これは楽しみなことになってまいりました。



【センターカラー】 呪術廻戦

 夏油、ついに堕ちるの巻。
 いやー、いかした感じの女性術師が出てきたときはなにか導いてくれるのかと思いましたが、その段階ではもちろんそうだったんですけどねー。
 むしろその会話の中で出てきた概念が、夏油に堕ちる選択肢を明確にしちゃった感じであったかも。
 人の世の不条理、呪術師の世界の不条理に耐え切れず、どうにかしたいという切実な願いが夏油を逆にイカレた道に走らせてしまったということかと。

 うーん、悲しいなー。
 根っからの悪人だったわけでもなく、今でもなにか薄っぺらい野心があったりするわけでもなく。
 メチャクチャに歪んでしまってはいますが、しかしむしろ世の中にかすかな希望を抱いているからこそ堕ちてしまっている、そんなふうに見えました。
 夏油、こんなに深いヤツだったとはなー。
 0 巻を読んだときはカケラも思いませんでしたよ。
 もっと単純な呪術師至上主義者、差別主義者のように思っておりました。
 こんなにも奥底に悲嘆と苦悶を隠したヤツだったんですねー。

 あと今回、ナナミンががっくり来ちゃってる場面、死体になってるのって直前に出てきた灰原くんですよね。
 あんなに活発だった少年が物言わぬ姿になってるのって、なんかこうズーンと来るものがありますわー。
 ナナミンもがっくりきちゃって、このあたりがきっかけになって呪術師を一度辞めたんでしょうなーと。
 そしてまた、ひそかに夏油もこれが大きく心を削った事件だったんだろうなと想像されてきます。

 いやー、想像以上に重かった。
 夏油オリジン、これを読んでもう一度 0 巻から読み返したくなってしまいましたよ〜。
 たぶんまた今までと違った夏油像が見えてくるんじゃないかなー。



ゆらぎ荘の幽奈さん

 そっちかー!(笑)
 兵藤と思わせといて実はコガラシという!
 おんなのこたちのスッポンポンからちゃーんと目をそらしていたり、兵藤も男らしいじゃーんと思わせておいてのどんでん返し。
 サイレントという難しい条件でありながら、しょっぱなにちゃーんと顔入れ替えの伏線も張っていたりと手堅さはいつもながらのゆらぎ荘なんですよねー。

 巻末を見ると、どうやらミウラ先生漫画のセリフが多すぎると言われたようですが(笑)、なるほど最近能力バトルの駆け引きでちょっと説明が多かった回もありましたっけねー。
 そこで逆転の発想でこういう話を描けちゃうんだからミウラ先生、ほんっと多才なひとですわ。




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posted by BOSS at 22:26| Comment(1) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ハイキュー>次の木兎は準決勝です。なので、あと3回勝てば全国優勝でした。
ここまで来て敗北となるとマガジンのベイビーステップを思い出しました。
Posted by 太郎丸 at 2019年10月07日 17:46
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