2019年09月23日

週刊少年ジャンプ2019年43号 【鬼滅の刃表紙&巻頭カラー<読切『ハケン侍』>掲載号】 感想<前編>

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 土曜ジャンプだった今週号でしたがなにかと忙しくいつもとかわらぬ月曜更新となってしまいました(笑)。
 そんなわけでさっそく感想いきまっしょー。

 前半の感想は、

・鬼滅の刃
・Dr.STONE
・ワンピ
・約束のネバーランド
・ブラクロ
・ぼくたちは勉強ができない
・呪術廻戦
・夜桜さんちの大作戦

 の 8 本でお送りいたします。



鬼滅の刃

 なるほど黒死牟さん、弟・縁壱に感じた強烈な敗北感、劣等感のようなものに、ある意味ずっと呪われていたからこそ戦い続けてきちゃったわけですねー。
 どんなに強くなったとしても、弟に勝った証明にはならないという永遠の呪い。
 そのような妄執にとりつかれ、永遠に戦い続けるまさに修羅となってしまったと。
 そういう感じに見えました。

 そんな黒死牟にトドメとばかりに殺到する鬼殺隊でしたが、ここまで追い詰められた土壇場で、さらに奥の手を残していましたか黒死牟!
 全身から刃を伸ばし、さらにそこから斬撃を飛ばしまくるミラクル超必!
 いやー、えげつないカウンター技もあったものです。

 これをくらった鬼殺隊サイド、無一郎くんが胴体切断!玄弥が脳天唐竹割り!
 玄弥も復活のためにこれ以上鬼の肉を食ったらどうなるかわかりませんし、無一郎くんは言わずもがな。
 いやもうこれは助からないかーさすがに。
 悲鳴嶼さんたちはかろうじて回避できたようなのがさすがです。
 ともあれ本当に大詰めだなっていう惨状でした。

 しかし、そんな窮地からさらにやってくれました鬼殺隊!
 無一郎くんが食い止め、玄弥が鬼血術で血を吸い技を封じ、悲鳴嶼さんが鉄球と斧をブチ当て、不死川さんがその鉄球の上から攻撃をネジ込む!!
 見事すぎる怒涛の連携攻撃で、ついに黒死牟の首を落とすことに大成功してくれましたー!
 なんっつー犠牲もいとわない波状攻撃!
 仲間を信じていなければできない、ほんとうにみごとな連携プレーでした。

 そしてそんな連携を食らいながら、黒死牟の脳裏によぎるのはそれまで個の武力にこだわっていた黒死牟が、後の世代の頑張りを信じることだったというのもジーンと来たところでした。
 今の世代の剣士たちが弟・縁壱さんの言葉を証明し、黒死牟は今初めて弟の言葉がわかったと、そういうことなのかもしれません。
 おのれ個人の武に妄執しなくてよくなれば、弟に永遠に勝てないという呪いも解けるかもしれません。
 黒死牟というひとりの剣士に、多少なりとも救いのある死であってくれればと思います。



Dr.STONE

 おー!ここでモズを仲間に引き入れる……もしくは裏取引しておく展開ですかー。
 敵もどうやら一枚岩ではないらしく、頭首が石化していることを知っているもの、知らないものがいる様子。
 これを正しく見極め、うま〜く利用できれば作戦成功の糸口になりそうです。

 しかし、誰と誰の知恵がコンボを起こすかわからないからみんなちゃんと知っておけという話が、まさかモズ攻略のヒントをクロムがゲットするという形で活きてくるとは。
 伏線というか、話のトスの上げ方がすごく奇麗で気持ちのいい回でした。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



約束のネバーランド

 さっすがノーマン、見事な作戦!
 鬼の弱点は連戦によるスタミナ切れと見抜いたうえで、ギーランたちをその第一波として作戦を組み立てていたんですねー。
 さらに自分たちの攻撃で女王を追い込み、スタミナ切れで倒せればよし。
 もしそれで倒せなくても、スタミナ切れ解消のために散らばってる肉を食ってくれれば、毒を含ませることができちゃうぞと。
 何段構えにも仕掛けられたアリ地獄のような作戦ではないですか。
 やー、さっすがノーマン。
 限られた手駒で周到な罠を仕掛けたものです。

 さあ、しかしこれで本当に決まってしまうのかどうか。
 エマたちはどのタイミングでこの場に介入できるのかってことも気になります。



ブラック・クローバー

 シャーロット団長、おのれの恋と真正面から向き合うときに、まずは団員に真っ向勝負詫びを入れるっていうのが気に入りました。
 どこまでもまっすぐと言うか、真っ正直な人なんですねー。
 そしてまた案外ゆるかった団員達にも笑いました(笑)。
 極度の男嫌い団という印象があったんですが、そういうわけじゃぜんぜんなかったのかと(笑)。

 そしてまたアスタ、キサマ恋の波動がわかるのか!(笑)
 それが恋だとは知らないながらも、恋する乙女の波動を氣で察知できてしまうとはなんと恐ろしいヤツ(笑)。
 今後アスタがシャーロット団長の気持ちが恋だと知ってしまったら、自動的にノエルの気持ち気づけちゃうっていうのもワクワクしますわー。

 やー、恋の嵐が吹き荒れるブラクロ。
 旅立ちの前にやれることをとにかくやっとくぞっていう勢いでしょうかねこれは(笑)。

 一方、当のノエルですが、あれ? ノエルのお母さんと悪魔ってなにか関係があったんでしたっけ?
 クローバー王国にはどうやらいたるところに悪魔の影響があるようです。
 この勢いだと他国も似たようなありさまかもしれませんねー。



ぼくたちは勉強ができない

 これはちょっと胸に来るなー!
 これまで成幸が懸命になって支えてきて親身になって助けてきた子たちが、今度は全員で成幸を心配し、成幸のピンチを救ってくれたって言う。
 情報のバトンをつなぎ、ちょっとずつ己のできることを繋いで成幸を救う、奇跡を現実にした女子チームの連携。
 なかでも最大の殊勲賞は今回何と言ってもうるかちゃんでした。
 時間ギリギリのなか、成幸の肩をかついで全力疾走するうるかちゃんのなんと雄々しくカッコイイことか。
 やー、ほんっと見事でした。

 絶望に陥りかけていた成幸が、みんなが起こしてくれた奇跡によっていまこうやってセンターの席につけている。
 温かい感情につつまれているみたいな成幸の最後の目線がとっても印象的でした。
 やー、なんというか、まるで劇場版のラストみたいな奇麗な感動エピソードでありましたわー。



呪術廻戦

 あー、ついに夏油、崩れる時が来ましたかー。
 天内理子ちゃんの死という爆弾もあったでしょうが、それ以上に、その不条理をもたらした盤星教の、一般教徒たちの醜悪っぷりが大きかった様子です。
 ニコニコ笑いながら拍手する彼らは、いったいなにをどう考えているのか。
 まったく気持ちの悪い連中でした。
 完全に洗脳されてしまって自分で考える力がない状態なのかもしれません。
 そういう心の弱さを持つのが人間でもある……というのはひとつの真理だと思いますしねー。

 歪んだ人間たちを守るために、いったいなんで自分はここまで苦痛を味わいながら呪霊を払い続けなければならないのかと。
 夏油はその不条理が耐えられなくなってきたように見えました。
 後輩の灰原に「呪術師やっていけそうか?辛くないか?」と問いかけながら、夏油は自分に問いかけていたのでしょうしねー。

 しかし、この状態から今の夏油になるまでには、まだまだひと押しふた押し足りない気もするんですよねー。
 いったい何が彼を、呪術高専から抜けさせ、人の命を何とも思わない呪術師絶対主義者に変えさせたのか。
 そのあたりのドラマがここから始まるのかもしれません。

 そして出てきました新キャラクター。
 この人、「どんな女が好み(タイプ)かな?」なんて、まるで東堂みたいなことを言っていますけど、もしかして東堂の回想で一瞬だけ出てきたお師匠さんみたいな人なんでしょうか。
 意外な人物の出現に、この回想編、もう一波乱起きそうな予感です。



夜桜さんちの大作戦

 面白いなー!
 手錠や暗闇もものともしない対応力、つきつけられた銃すら対処できる対人格闘術、肩関節を外しての排気ダクト脱出術と、太陽君の予想以上に鍛え上げられたスパイ術の数々がじつに楽しい前半戦。

 そのうえで、そんな太陽君を赤子のようにひねっちゃう“本物”のプロの別格具合を思い知らされる中盤戦。
 やー、じつに少年漫画的で楽しいです。
 シビアーな展開ですけども、そりゃあプロの世界なんですからそりゃそうでしょうと納得させられるんですよねー。
 そりゃあ太陽くんがいくら才能あったところで、ひと月そこらでトップレべルの凄腕スパイにも勝てるようじゃあ世界が浅くなっちゃいます。

 さあしかし、少年漫画なんですから、そのシビアーさは分かったうえで、それでもなんとか勝たなきゃいけないわけであります。
 凶一郎兄さんたちの力を借りつつ、いかに太陽君が活躍してくれるのか。
 これはなかなか楽しみな展開になってきました。

 やー、この作品のスパイアクションがじわじわとツボに刺さってきた感じです。



 といったところで前編の感想はここまで。
 続きは後編にて。



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posted by BOSS at 22:03| Comment(1) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
石>まあアマリリスの時も上からだったし、自分も石化する可能性考えるような兵器なのに生きてると思っている頭首の家の屋根にいる相手に使うとかちょっと強引には思えましたけど。
そんな神コントロールで、目測にも自信あるならモズの言葉で修正してアマリリスを生き残らせてしまうなんて事も無かったでしょうし。
一枚岩でなかった感は今までもありましたが、そっちは納得出来る推理でにじり寄って良かったです。
Posted by 太郎丸 at 2019年09月30日 09:09
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