2019年05月13日

週刊少年ジャンプ2019年24号 【新連載『サムライ8 八丸伝』開幕<『獄丁ヒグマ』終了>号】 感想<前編>

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 『NARUTO』の岸本先生原作の新連載『サムライ8 八丸伝』が表紙を飾る 24 号。
 いやー、作画が違うとはいえ、やっぱり岸本キャラが表紙を飾っているとジャンプっていう感じがなんかします。
 さっそく感想いっちゃいましょー。

 前編の感想は、

・サムラ8
・ワンピ
・約束のネバーランド
・鬼滅の刃
・Dr.STONE
・ぼくたちは勉強ができない
・ブラクロ

 の 7 本でお送りいたします。



【新連載表紙&巻頭カラー】 サムライ8 八丸伝

 NARUTO の岸本斉史先生原作、大久保彰先生作画の SF 侍バトル。
 大久保先生は岸本先生のアシさんだった方だそうで、画力はかなり高く、画風も岸本先生によく似ていて違和感ナッシン。
 ジャンプに岸本先生の風が戻って来たーって感じがいたします。

 舞台は SF ということで、タイトルから予想していたのとはかなり違って驚きましたが、ナノマシンのような変形しまくる機械やサイボーグの体など、SF 的なギミックがたっぷり。
 それでいて戦い方や決着については伝統的な剣術の駆け引きってところが分かりやすくて爽快感もバッチリ。
 序盤で見せたゲーム内の出来事や、伸縮する杖付きの義手がラストのどんでん返しに生きてきたりと構成もしっかり。
 実に王道の少年バトル漫画って感じの安心感と面白さです。
 やー、ワックワクの冒険の始まり!って感じの第一話でありました。
 これから集めてゆく 6 人の侍たちのキャラにも期待感が高まります。

 あとこのサイボーグの体の設定も個人的に気に入りました。
 基本的に脳幹部分と背骨さえノーダメージならいくらでも再生可能と思われますし。
 この設定なら、刀でチャンチャンバラバラやりつつ手足をいくらでもスッ飛ばせます(笑)。
 ワールドトリガーにおけるトリオン体と同じ利点が得られるわけですねー。

 通常のバトル漫画ですと、いかに刀で相手を斬りつけてもなかなか手足を飛ばすわけにはいきません。
 少年誌としてのコードがありますし。
 傷口の具体的な描写はせず、傷の付近が血まみれになることでダメージの描写がなされるわけです。

 しかしそういう描写ですと、ダメージがどんどん曖昧になってゆくという弱点があると思うんですよねー。
 あとどのくらいの傷を受けたら倒れるのかわかりにくいとか、逆にどれだけダメージを受けても倒れない不死身のゾンビにしか見えなくなってくるとか。

 また傷口描写の面以外でも、主人公格などの重要キャラにはまともなダメージを入れられないという弱点もあります。
 特に日本刀などは簡単に致命傷が入ってしまいかねない恐ろしい武器なわけで、それをまともに当てるわけにはいかないわけです。
 こうなってくるとバトル展開事態も読まれやすくなり、緊張感にも弊害が生まれかねません。
 各漫画はそういうところで相当苦労していると思うんですよね〜。

 その点うまくやったなーと思っていたのがワールドトリガーで、あの作品ですと大体このくらいの体の部分を失うと敗北するよってところがハッキリ目で見てわかるようになってるんですよねー。
 重要キャラでもバンバン敗北しますから、バトル展開も読みにくい。
 意外な強キャラがアッと言う間に負けたりするわけですね〜。

 サムライ8ですと、脳幹から背骨にかけては守らなきゃいけないようですから首を飛ばすわけにはいかないと思いますが、これはかなりド派手な『斬り合い』が楽しめる作品になるんじゃないでしょうか。
 今回のように、あえてどこかを斬らせつつ倒すってこともどんどんやってくるでしょうしね。
 いったいどんなバトルの駆け引きが描かれてゆくのか、これは楽しみになります。
 新時代のバトル漫画として、そういったところも期待しちゃいます。

 あと、個人的に今マイブームが『スペースオペラ』なので、タイミングが超ストライクなんですよねー(笑)。
 どんな SF 的銀河ワールドが描かれるか、そのへんにも期待!



ONE PIECE

 別エントリーにて。



約束のネバーランド

 おおおおおおー! 何が起きたーーー!!
 冒頭、老化したレイがショッキング。
 さらにこれはエマが死んじゃったってことですか?
 次々変貌する迷宮に迷い込んじゃったようですが、この迷宮を結局解けずに何十年も経っちゃったと言う事なのか。
 いやー、これはゾッとさせられる展開でした。

 次々変貌しちゃう迷宮とか、いやー、こんなの無理ーってなりますよ。
 扉を開けて中に入って、外に出たらまた場所が変わってるとか、いやもうパニック起こすなってほうが無理(笑)。
 エマとレイのことですからこんな状況でも冷静に分析してパターンを割り出して正解を導きだそうとしたんでしょうが、うーん、それでも無理だったということなのか。
 いやいや、とんでもない「あそぼ」もあったもんです。

 でもこの老化レイ、さすがに幻覚とかですよね〜。
 そうであって欲しい限り。



鬼滅の刃

 猗窩座戦は決着し、お次は上弦の弐・童磨戦。
 しかし猗窩座さんが絶対女性は食べなかったっていうフォローまで入って、消滅後にまでフォローが入る猗窩座さんはほんっと手厚い待遇ですわ〜。

 そして童磨をめっちゃ煽りまくるカナヲちゃんがキレッキレ。
 やー、こういう面も持ってたんですねーカナヲちゃん。
 勝ち誇って煽るというよりは、怒りと憎しみを込めて煽ってる感じがどこか悲壮。
 こうやって童磨の精神状態から崩して隙を突こうとしているということなのでしょうか。

 やー、しかしカナヲちゃん、かなりやるではないですか。
 あの童磨相手に一歩も引かず、むしろ着々とダメージを与えてゆくとは。
 童磨分析によると胡蝶さんより実力があるのかもしれないとのことですが、果たしてそこまでレベルアップしちゃってたのか。
 あるいは胡蝶さんの毒が今ようやっと効いてきて、童磨の動きのほうが鈍ってきている可能性もあるかもですが。
 はてさて、カナヲちゃんの大金星なるかどうか。
 これは期待であります。


【センターカラー】 Dr.STONE

 仲間たちの大量石化にはビックリさせられましたが、ここで焦っては元も子もない。
 千空たちは発見した貝殻を手掛かりに、冷静に科捜研モード。
 やー、わずかな手掛かりをひとつひとつ科学でたどる過程が面白い上に、千空、ゲン、コハクの力を合わせる形になっててそういうところも少年漫画らしい熱さでいいんですよね〜。
 あっという間に目当ての女性を突き止めた手際、まさにお見事でありました。

 さてしかし、いきなり少女が三人の男から求婚される場面に遭遇とは意外すぎる展開。
 なんだか悪い人達ではなさそうなので味方かな?って思うんですが、どういう人たちなんでしょうねー。
 大量石化が目の前で起こったことは気づいているのかいないのか。
 先週からの空気感の大きなギャップにちょっと笑ってしまいました。



ぼくたちは勉強ができない

 なるほどねー。
 あしゅみー先輩はこの診療所こそが夢だとずっと思っていたけれど、実はこの診療所で見て来た患者さんたちの笑顔こそが大切な物だったと。
 かくして問題も一件落着。
 あしゅみー先輩はこの診療所にこだわらず医者を目指せばいいし、この診療所自体もすぐに消滅ということではないようで一安心。
 なかなか気持ちの良い着地でありました。

 しかし、あしゅみー先輩の心の底を引き出した成幸、あいかわらずの一生懸命さ、体当たりの献身っぷりで今週もさすが。

「なぜか俺は

 やっと彼女が久しぶりに

 泣きやんでくれたような気がした」


 というモノローグは、成幸の対人センサー感度の確かさを表しているようでとても素敵でありました。
 女の子の心の苦しみを全力で考え、そして全力で助けちゃう。
 これが成幸のいいところですねー。
 やー、それはあしゅみー先輩もギリギリなチューをしちゃいますわ〜(笑)。



ブラック・クローバー

 おおーー! そこで魔神に繋がってきますかー!
 ラスト、悪魔の罠から脱出するため、あえて己の体を怪物化させた真のリヒト。
 これ、あの魔神じゃあないですか!?
 アスタのハージ村の近くに聳え立ってたあの魔神の頭蓋骨。
 あれのおおもととなった伝説の魔神の物語。
 アニメ版では毎週アバンでくりかえし描かれる初代魔法帝の魔神退治の伝説ですが、まさかあれこそがリヒトだったとは!(まだ確定ではないと思いますが)

 いやー、ただのバケモノである魔神と、それを倒した天才魔法帝の伝説としか思えなかったものが、一転して壮絶な悲劇の物語に見えてきちゃいましたよ。
 まさかまさかの超展開。
 こんなにも壮大などんでん返しをおそらくは最初から仕掛けられていたのでしょう田畠先生、さすがであります。



 といったところで前編の感想はここまで。
 続きは後編にて。



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posted by BOSS at 21:45| Comment(2) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サムライ8>まあ読める読めないは、どんな漫画もメタ視点で見れば最終的には勝つよなになるので、そこまで考えてませんが、やはり過程が面白いのが重要ですよね。
ただ腕を飛ばした後にすぐに再生したのだけはどうなんでしょう。すぐに再生するなら、急所さえやられなければいくらでも戦えてしまいます。
まあこれから制限とか出るのを楽しみにしてます。

鬼滅>まあ胡蝶さんてパワーに関しては普通の鬼の首も切断不可能と、対人ならともかく鬼に対しては調合した毒が効かなければ勝てないという弱点がありますからね。
毒が効かない鬼からしたら、パワー以外は劣ろうが首を斬れるカナヲのが強く感じるんじゃないでしょうか?

石>ソユーズがいた頃から石化があって、この島で石化に関わらずに生きていける訳がないので何らかの関わりはあるんでしょう。
恨みを持ちつつも仲間のフリをして耐えてるのか、逆に本当に仲間なのか。味方になる可能性あるとはいえ現時点では敵には違いないでしょう。

勉強>最近の長編が、担当ヒロインに結ばれて欲しいと思う出来ばかりなので困ります(誉め言葉)。

ブラクロ>魔法帝は皆心まで偉大なのが嬉しいです。
Posted by 太郎丸 at 2019年05月13日 23:31
>太郎丸さん
>サム8
 さすがに再生回数とか体力消費とかタイミングとか条件があるでしょうねー。
 無条件回復だと侍同士なかなか決着がつかないことにw

>鬼滅
 なるほどパワー面のハンデはしのぶさんかなり大きかったですもんねー。

>勉強
 ほんと全ヒロイン思わず応援したくなってこまりますw
Posted by BOSS at 2019年05月21日 21:12
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