ジャンプ SQ. 2019 年 6 月号掲載分の感想です。
葦原先生が胆嚢を取り外す改造手術のために今月も一話掲載。
しかし、一話分とはまるで思えない濃密さと強烈なパンチある内容でありました。
【単行本派ネタバレ注意!】
■ヒュース、切り込む
前回、千佳ちゃんは人を撃てるはずだとズバリ切り込んできたヒュース。
今回はその続きから。
千佳ちゃんが人を撃てるなら、全員で千佳ちゃんを守り、千佳ちゃんがドカドカ撃ちまくるだけで 5・6 点は取れるだろうとのヒュースのこの仮定。
これはネット上でもよく言われてることですよねー。
それできちゃうならランク戦そのもののゲーム性がひっくりかえりそうな話です。
千佳ちゃんが撃つだけで、おそらくゲームは終了。
まぁ合流し、撃てる態勢を作るまでの駆け引きは当然発生しますが、一度態勢ができてしまえばほぼゲームエンド。
それだとゲームとしても漫画としても面白くなりそうにないからきっとやらないだろうなと、そうメタ的に推測してしまうのですが、こういうところに律儀にしっかり切り込んでくるのもワートリらしいリアル思考です。
ここでヒュース、また面白い思考法を持ってきましたねー。
戦場をリアルに想像してしまうことで人が撃てないというのならば、千佳ちゃんが撃たないことで遊真や修が死ぬ場合があることだって想像できるはずだと。
言われてみればかなり納得できる話です。
まぁ、だからと言って人を自分の手で撃てるかどうかは別問題という気もするんですが、でもひとつの論理としては成立しているように思えます。
千佳ちゃんの中で起きている事がもし「人が目の前で死ぬのが怖い」というだけのことなら、遊真や修が死ぬことだって怖いだろうというわけです。
「人が目の前で死ぬのが怖い」だけならば、人が撃てないという現在の「症状」のほうがおかしいのではないだろうかと。
だとしたら、実は人が撃てないという症状の裏に、もっと別の原因があるのではないかと疑問が湧いてくるわけですね〜。
このへんのヒュース、あくまで現実的に勝つための模索として、イエスかノーか早くはっきりさせたいということでしたが、一見冷徹な感じに見えて、ちょっと千佳ちゃんに配慮した雰囲気も感じ取れたのが意外でした。
「オレは付き合いは短いが 千佳が仲間のために自分を駒として使えるということは知っている」のあたり、ほんのりと千佳ちゃんを立てる態度が伺えるんですよね〜。
まぁ、そういうやわらかさはほんのわずかではあるんですが(笑)、短い付き合いながらも仲間意識みたいなものがちょっとずつ芽生えているのかもしれないなーと。
ともあれ、ヒュースのこういう情に左右されず勝利を追求する姿勢が、千佳ちゃんの内面に一石を投じたっていうのは凄く興味深い一場面でありました。
そっかー、千佳ちゃんに化学反応をもたらす最終ピース(?)はほかならぬヒュースだったんだーと。
あれだけ千佳ちゃんを金のひな鳥としておっかけてた側が、ってことですからねー。
運命の変転のすごい面白さがここにあると思います。
■千佳ちゃんの胸の内1
ここでいったんヒュースは追及の矛を収め、陽太郎と一緒にデータ収集へ。
千佳ちゃんはレイジさんと宇佐美先輩と一緒に屋上へ。
ドラマ的にはヒュースの追及は必要な一石ですが、「もー ヒュースくんズバズバ来るから圧倒されちゃうよね」と宇佐美先輩にフォローをさせたり、「かなり主観的な意見ではあったけどな」とレイジさんに指摘させるバランス感覚。
すかさずこういうフォローが入る作品のバランス感覚が私は好きですね〜。
正解は一つではないっていう、これはユウゴさんの言葉でしたっけ。
何か一つだけが正しい意見ってことはたぶんないと思うんですよね。
そういう広い視野の精神がワートリの根底には流れている気がします。
それはさておき、ついに千佳ちゃん、胸の内の深いところを絞り出すように、苦しそうに語りだしてくれました。
このあたり、ちょっともう読んでてこっちまで胸が締め付けられるようでした
千佳ちゃんが昔トリオン兵に追いかけられ、でも誰にも信じてもらえず、唯一信じてくれた友達(青葉ちゃんと名前が判明)が攫われてしまったという事件は、以前修や麟児さんなどの口から語られましたが、千佳ちゃんの視点から語られると全然違って聞こえてきました。
なるほど、千佳ちゃんはこれ以上人が巻き込まれるのが怖かった……のではなくて(!)、千佳ちゃんのせいで青葉ちゃんが巻き込まれたのだと誰かに「責められる」のが怖かったのですねー!
いやー、衝撃です。
コペルニクス的転回です。
でも、それでかなり納得がいったところがあるんですよねー。
ボーダーができたとき、なぜ千佳ちゃんがボーダーに頼らなかったのかという点です。
人に頼りたくないと言っても、ボーダーはそれこそ対ネイバー専門組織なわけですから、冷静に考えれば頼らないのは不自然に感じます。
どうしてなんだろうと不思議には感じていたんですよねー。
麟児さんは青葉ちゃん事件のトラウマだと説明し、修は「そういうわけわかんないやつなんだ」と言っていましたが、ちょっと腑に落ちないところはどこかで感じておりました。
なるほど、今回の話でカチリと合点がいきました。
ボーダーに頼れば、ボーダー隊員に迷惑がかかる、だからイヤなのだということではなかったんですね。
ボーダーに頼れば、つまりは青葉ちゃんが攫われたのは自分のせいだったんだと認めたことになってしまう。
ボーダーに頼れば、やっぱりあの子のせいでと人に後ろ指をさされてしまうかもしれない。
それが怖かったということなのでしょう。
だからボーダーに頼らず、ひとりでただただ逃げ続けた。
そうすることで、人から責められる恐怖からもずっと逃げ続けていた。
なるほど、そうだったとすればいろいろ点と線が繋がってきます。
そういうことだったのかーとため息のつく思いです。
辛かったなぁ、千佳ちゃん。ほんっと辛かったなぁと。
後ろ指刺されたとしたらツライはずですが、そういう恐怖から逃げ続ける孤独もきっと凄くツラかったはずですよ。
もちろん千佳ちゃんがそういったことを全部頭で考えていたわけではなくて、潜在意識的に、恐怖を胸の内に押し込めつつそう感じていただけなんだろうなとは思うのですが。
しかし、ほんとうにツラい思いをひとりで抱えていたんだなぁと、涙の出る思いです。
そして、そういうときでも千佳ちゃんは「修を」頼ったんですよね〜。
そこはほんっと凄いなと。
麟児さんは、修ならばと千佳ちゃんの事情を打ち明け、自分が近界に旅立つ時には千佳ちゃんを任せ、そして千佳ちゃんも修くんならばと信じて頼ってくれた、そして現在も頼ってくれてるわけで。
ほんっと修って凄いヤツだと思いますわ。
いったい何者なんだと思ってしまいます(笑)。
おそらくは、修ならば絶対千佳ちゃんを責めることはないって、千佳ちゃんも潜在意識的に心から信頼を寄せていた、そういうことなのではなのかなーと思います。
■千佳ちゃんの胸の内2
そしてさらに語られる、千佳ちゃんの胸の内。
なぜ自分は人を撃てないのか。
撃とうとしたら撃てるかもしれない。
でも、自分のトリオンで人をどんどん撃ってしまったら、どう思われてしまうのか。
恐いと思われないか、ズルイと思われないか、恨まれないか、憎まれないか……。
このあたり、わっかるなー!
笑い話的に、千佳ちゃんがドッカンドッカン撃っちゃえばいいじゃーんとか、千佳ちゃん砲とか、デスボールとか、それこそ私の感想でもかなり千佳ちゃんの圧倒的火力は笑い話にしてきました。
でも、千佳ちゃんも人間だし、相手だって人間なんですもんねー。
そりゃそうでしょうともよ。
千佳ちゃんがドッカンドッカン撃ったら、「ずっこい!」って思う人だってそりゃーいるでしょうとも。
香取ちゃんとか、太一くんあたりとか、「ずるいー!」っていかにも言い出しそうですもん。
他の人だって口にこそせずともそういう風に後ろ指さす人はもしかするといるかもしれません。
怖がる人だってもしかするといるかもですし、ヒドイ負け方をして逆恨みしてくる人だってもしかしたらいるかもしれません。
千佳ちゃんの感じるそういう恐怖は、言われてみてハタと気づきましたが、すっごく当然のことですよ。
すっごくリアルなことですよ。
人間、ですものねー。
いろんな反応があることでしょう。
だからこそ、千佳ちゃんは自分に枷を嵌めて、一生懸命やるけど、だけど自分は人を撃てないヤツなんだと、そう自分で自分に思い込ませ、許してくださいと……。
そんな風に自分をある意味追い込んでいたんですね〜。
いやー、立て続けのコペルニクス的転回。
ほんっともう衝撃がとどまるところを知りません。
そして今日、ヒュースに追い込まれ、修達が危なければ自分も撃つと思うと。
二人を助けたいし、それ以上に、「おまえが撃たなかったせいで」って誰かに思われるのが怖いと。
「…………
わたし…………
わたしは
結局いつも
自分の事ばっかり
考えてる……」
ここ、くしゃっと歪められた千佳ちゃんの表情。やっと絞り出したかのような言葉に、思わず涙があふれずにはいられませんでした。
こんなの我慢できますか。
千佳ちゃん、本当に苦しんでいたんだなぁ。
人に責められるかと思うととてもツラい。それだけじゃなくて、そんなふうに自分をばかり守りに入ってしまう自分が、嫌で嫌でしかたなかったんですね!
ずっとそうやって心のどこかで自分を責め続けてきたのでしょう。
責められるのが嫌な自分を、ダメだダメだと、ずっと自分で責めてきたのでしょう。
入隊の日、ボーダー本部の壁に大穴開けちゃった場面が今回再度描かれたのがすっごい衝撃でした。
あのときも千佳ちゃんは、責められることへの恐怖に激しく怯えていたんでしょうね。
責められることを恐怖して、心理的に逃げようとしてしまう自分が嫌だったということでしょう。
だから結果的に土下座っていうちょっと突飛な行動としてあらわれたのかもしれません。
今回、こうやって心情が明かされて、その深刻さがただごとではなかったんだな〜と気づかされました。
あのときはかなりコミカルなシーンというか、一種痛快ですらあったシーンだったんですが、千佳ちゃん本人にしてみたらそれどころじゃあなかったんだと。
ワートリってこういうことをするから凄いんですよねー。
こういう視点のダイナミックな転換をたまーにしてくれるから、そのたびにまた一から読み直したくなっちゃいます。
今回もまた、千佳ちゃんの新しくわかった視点から、一から読み直すとたくさんの発見があるのかもしれません。
しかしほんと、千佳ちゃんって今まであまりその内面に触れられることがなかったものですから、私なんかはどこかマスコットのように思っていたフシがあります。
そういう感触をおぼえたひとは、私だけではないと思うんですよね。
ワールドトリガーという作品自体があえてそういう扱いを千佳ちゃんに対してしていたように思います。
もちろん千佳ちゃんが内面になにかのトラウマをかかえていて、麟児さんの件ではどこかダークなものも抱えているっぽいというのは匂わされてはきましたが。
基本的にはトリオンモンスターの可愛いマスコット。
頑張り屋さんで、ちょっと頑固なところのある可愛い子っていう、どこか少年漫画における記号的ヒロインの範囲をあえて出ないよう扱ってきていたと思います。
今回の「地雷点火」を効果的なものにせんがため、ずっとひた隠しにされてきたんだろうなーと思いますわー。
やー、あいかわらずやりおりますわー、葦原先生〜(笑)。
でも、ついに語ってくれましたね〜、千佳ちゃん。
そっかー、こんなにも素晴らしく人間的で、ある意味私たち読み手と地続きのような悩みを抱えていたんだなーと。
あらためて自分自身と向き合って、話すのもつらかったでしょうに、ほんとーに正直に、よっく話してくれましたよ。
聴いててもう涙が溢れずにいられませんでしたよ。
何度も繰り返しちゃいますが、千佳ちゃん、これまでそういうことを心のどこかで感じながら、ずっとひとりで苦しんできていたんだなぁと。
でも、そこまで自分を責めなくってもいいんだよと言ってあげたい。そう思った時、宇佐美先輩がちゃーんと言ってくれました!
「それはふつうのことだよ!」
と!
いやー、このへんもう感動!
ここに宇佐美先輩がいてくれて本当によかったです!
さらに、力強く支えてくれるレイジさんがいてくれて本当によかった!
千佳ちゃんのように人の視線が怖い、責められることが怖いなんていうのは、普通の事なんだよって、そう言ってくれる人がそばにいてくれて本当によかったですよ〜。
さらに、誰が責めたとしたって、修や遊真が責めるなんて絶対ないですもんね!
修や遊真だけじゃない、玉狛のみんなが絶対千佳ちゃんの味方ですよ!
「やれることをやっていこう
千佳ちゃん
千佳ちゃんには今でもいっぱい
できることがあるんだから……!」
最ッ高にあたたかい宇佐美先輩の言葉。
ほんっとーに染み入ります!
そう、千佳ちゃんにはできることがいっぱいあるんです!
ダメダメなんてことは絶対ない!
やー、あったかい玉狛支部、ほんっとーに千佳ちゃんはここに来てよかったねってそう言いたいです!
ところでここ、ちょっと冗談を挟むとするならば、修の口からは「ふつうのことだよ!」とはちょっと言ってあげられそうにないんですよね〜(笑)。
修の場合、人に責められることが怖いとか、考えたことがあるんだろうかって疑問なタイプなわけですし(笑)。
「結局いつも自分の事ばっかり考えてる」と自分を責める千佳ちゃんとは対極的に、「お前のためじゃない、自分のためだ」って決然と言っちゃうようなヤツですし(笑)。
修は誰に責められようとちょっと冷や汗はかきつつも、そんなことよりもなによりも、自分自身に責められないよう行動することの方が大事なヤツですしねー。
それを思うと今回の千佳ちゃんの悩み、修に相談しなくてよかったなーと(爆)。
というのは冗談ですが、でも千佳ちゃんの悩みは修とは対極的な話なんだなーと気づかされます。
修は持たざる者の悩みで、千佳ちゃんは言ってみれば持ちすぎている者の悩みで。
修は行動しなかったあとの自分を恐れ、つねに己を行動にせきたてることを己に課していて。
千佳ちゃんは行動してしまった後の事を恐怖して、つねに己の行動を縛り付けることを課してきたわけですね。
ある意味すっごく対照的な二人だったんだなーと、ハッとさせられるものがありました。
そして、千佳ちゃんもまた、持つものがゆえの悩みという、ワールドトリガーで数々描かれてきた人たちの一人だったんだなーと。
サイドエフェクトを持つ人は、えてして孤独だったり、人にはわからないツラさや悩みがあったりするんですよねー。
嘘がわかっちゃう遊真しかり、未来が見えちゃう迅さんしかり。
でもそんな遊真には嘘をつかない修が支えになったりして、迅さんには「メガネくんはそう言うだろうと思ったよ」な修が救いになったりして。
不思議と修がキーパーソンになっているんだよなーとは思っていたのですが。
やはり、千佳ちゃんにも修が支えになっていたんだなーと、その構造に気づいてこれまたハッとさせられるものがありました。
持たざるメガネこと修、実は持ちすぎる者たちにとってのとても重要な柱なのではなかろうかと。
そんなところにもまた、修がこの世界の主人公である理由が隠されているのかもしれません。
ちょっとここ、ひとつ考察しがいのあるところかもですねー。
なにゆえ修はそこまで持つ者たちを惹きつけることができるのか。
■決意
さあ、そういうわけで階下に降りた千佳ちゃん。
ここの千佳ちゃんのモノローグが素晴らしい。
修くんも遊真くんもきっと
撃てないわたしを責めない
……でも だからこそ……
わたしもちゃんと
戦いたい……
いやー、そうきましたか千佳ちゃん!
胸がぐわーっと揺さぶられます!
そう、千佳ちゃんは自分の事だけじゃない。レイジさんの言う通り、ちゃーんと人のために動ける子ですもんね。
あの大規模侵攻の中、新型トリオン兵ラービットに迫られ大ピンチになったとき、最初はガタガタ動けなくなってた千佳ちゃんなのに、出穂ちゃんが捕まった瞬間覚醒できたじゃないですか!
そう、千佳ちゃんはちゃーんとやるべきときにはできる子なんですよ!
さあ、階段を降り、ついに決意を固めた千佳ちゃん、ヒュースになんと答えるのか。
これはもう「撃ちます!」って感じに見えますよ〜〜?
少なくとも、撃てませんってことではなくて、撃てないなりになんらかの第三の選択肢が出るのかもしれません。
だとすると、ここからどんな流れが始まるのか。
そこが新たにめっちゃ興味津々です。
もしいきなり撃てますってことになっても、ただ撃てばいいわけではないでしょうから、連携とか、手順とか、こうきたらこうとか、作戦は構築する必要があるでしょうしね。
それに実戦で実際撃ってみない事には本当に千佳ちゃんがどこまで撃てるかわかりませんから、全部が全部千佳ちゃんが人を撃てることありきの作戦にもできないでしょうし。
そういうことを現実的にかんがみて、ヒュースがどんな作戦を立案してくるのか、そのあたりも楽しみになってきます。
なにはともあれ「あいつは 他人のために動けるやつだ」のレイジさんの保証が心強い。
千佳ちゃんはああ言ってますけど、人間、そんなシンプルにダメなだけじゃないよって私も言ってあげたいです。
人には色んな側面があって、弱い面もあれば向いてる面もあったりして、それが人によって全然違ったりするからチームを組む意味があるんだよって。
やー、いつも修の行動力に勇気をもらうことの多いワートリですが、この千佳ちゃんのドラマからはまた別の勇気と暖かさを貰った気がいたしますよ。
そう、人はそんな自分を責めてばっかりいなくていいんだよって。
自分が嫌いで、自信を持てない人たちへの暖かい応援歌だったりするのかもしれません。
■弓場隊調査大作戦
一方、修と遊真は小南先輩と弓場隊の情報収集。
遊真によると、弓場隊は「ハマると強い」という性格のチームで香取隊に似てるということですが、どんなチームなんでしょうねー。
BBF の情報では、隊長の弓場さんが二丁拳銃(アステロイド&バイパー)のガンナー。
帯島隊員が弧月、アステロイド、ハウンドのオールラウンダー。
外岡隊員がイーグレット、アイビス、ライトニングを使うスナイパー。
ということですので、バランスのいい前中後衛そろったチームっぽいです。
弓場さんがガンナートリガーを使うアタッカータイプらしいので、この人が香取んみたいなポイントゲッターで、それを周りがフォローするといったチームなんでしょうかねー。
二丁拳銃でガンガン前に出るというと、私なんかは映画『リベリオン』のガン=カタを思い出してしまうんですが(笑)。
いったいどんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。
そんな弓場隊長をもっとよく知るべく、遊真は直接手合わせを緑川経由で申し込む作戦開始。
なるほど、生駒さんに負けたのは試合前に手合わせしてなかったからでしたかー。
遊真も村上さん同様、学習タイプのところがありますからね(黒トリがまさにその性格ですし)。
これは期待がもてそうです。
しかしそこから A 級 4 位・草壁隊の隊長、草壁早紀さんが出てくる流れになったのはちょっとしたサプライズでした。
緑川情報により、草壁隊長が弓場さんに詳しいということが判明し、その流れで紹介してもらうことになったわけですが、やー、満を持しての草壁隊長かーと。
いままで A 級で唯一未登場の隊長が草壁さんでしたからね(片桐隊長は 2 巻でちょろっとだけ出てましたしw)。
オペレーター兼隊長というのもとっても興味深いですし、どんな女性キャラなのか、これは弓場隊長以上に楽しみだったりするかもしれません(笑)。
しかし、あいかわらず遊真はどんどん人脈が広がってきますな〜。
さあ、たった一話でしたがとんでもない情報密度、パンチ力あふれる一話でした。
今後の流れが大きく変わりそうな予感バリバリです。
いったいどんなランク戦最終戦になるのか、ワクワクが止まりません。
最後の最後だけに、千佳ちゃんがついに花開いてド派手にドッカンドッカンやっちゃうかもしれないですしね。
個人的にはそれでぶっ飛ばされる二宮さんというのも見てみたいですし(笑)。
とは言え、おそらくワールドトリガーのことですからいつも通りなにか仕掛けを用意しているんだろうなー、千佳ちゃんが撃つだけじゃ済まない、一筋縄ではいかないんだろうなーとも思いますしね。
やー、ますます楽しみです。
しかし今回はほんっと千佳ちゃんの内面は意外でした。
衝撃というか、ヘンな表現ですが、こんなにも千佳ちゃんは「人間らしかった」んだなと(笑)。
葦原先生が「修、遊真、迅、千佳」の四人を主役として描いていますと言っていましたが、これまではまだ主役といえるような感じではなかったと思うんですよね。
今回のことで一気にその立ち位置が変わったなと。
一気に主役の場に躍り出たなという感触がありました。
決意を固めた千佳ちゃんの、今後の成長にもおおいに期待しちゃいます。
・小ネタ
・今回ヒュースの横で陽太郎もいい仕事してるんですよねー。
誘い水のようにヒュースにちょっと質問して話を引き出したり、ヒュースがズバズバ千佳ちゃんに切り込んでもまだ大丈夫だなと判断してか、黙って見守ってたり。
陽太郎の立ち居振る舞いに、なんというかヒュースのちゃんと保護者してるって感じがしました(笑)。
・千佳ちゃんの回想で出てきたちっちゃいトリオン兵、なにげに初登場ですねー。
これ、なんていうタイプなんでしょう。ちっちゃい体で手がおっきいデザインでちょっとカワイイです(笑)。
でも、この体格ですとせいぜい子供くらいしか飲み込んで運搬できなさそうですし、ヘタをすると殺害してトリオン器官を抜き取る機能しかもってないのかもしれません。
そう考えると怖いんですが、青葉ちゃんをさらったのもこのタイプなんですかねー。
青葉ちゃんが攫われたタイミングは、このイメージ映像の事件とさして時間が経ってない頃と思われます。
だとすると青葉ちゃんを攫ったのもコイツという可能性が高いと思うんですが、青葉ちゃんは死体が出てないんですよね。
とすると、こいつはハイレイン型のラービットのように、人をコンパクトにする機能も持ってるのかなーと。
あれ、けっこう高性能タイプだと思うんで、アフトクラトルみたいな先進国じゃないと持ってないようなイメージなんですよね〜。
このへんの情報、遊真にちゃんと相談すれば青葉ちゃんをさらった国の見当もあるていどついてくるかも?
・遊真が緑川と LINE みたいなのやってるw
しかもスーパー宇宙ねこのスタンプって(笑)。
・巻末コメント
胆嚢取り外し手術成功おめでとうございます!
や〜〜、よかったー!
中から石がザラザラ出てきたってことですが、そういうものなんですかねー(笑)。
たぶん取って大正解だったってことなのでしょう。
次号のページ数は術後の経過次第ってことなので、ゆっくりご養生されて、ちゃーんと体力を戻されていかれることを願います。
普段は漫画家さんらしく不規則な生活や不摂生が続いているでしょうから、病院にいるときくらいバランスのいい食べ物と規則正しい生活で、健康を取り戻してほしいなと(笑)。
ご快癒、心よりお祈りしてますよっと!
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草壁隊長ではないかもしれませんね。
いずれにせよ、緑川以外の草壁隊のメンバーは未登場だったと思うので、
次回が楽しみです。
ほんとだ!
ご指摘どーもです!
なぜかわたくしすっかり草壁隊長のことだとばかり受け取ってましたが、隊長とは限りませんでしたね。
しかも緑川が「うちの先輩」と表現するということは、隊長である可能性もちょっと低いかもしれません。
隊長だったら「うちの先輩」ではなく「うちの隊長」って言いそうって思いました。
とはいえ新キャラ登場は間違いなしでしょうし、それがいったいどんなドラマをもたらすのか興味津々なのは変わらないところ。
次号がやっぱり楽しみです。