三週間近く遅れてしまいましたワートリ感想です!
土日ヒマなときを見繕って感想を描こうと思ってたのですが、いろいろあってちょっと書くタイミングを逸してしまっておりました。
ではではさっそくいきましょーっ。
【単行本派ネタバレ注意!】
■第174話「東隊A」
前回、千佳ちゃんのデスボール・メテオラがさく裂、半壊しちゃったショッピングモール。
玉狛は、千佳ちゃんがビル南側を見張る形とし、ヒュースがビル北側から圧をかけ、それに東隊が反応しようものなら遊真が奇襲をかける作戦に。
今月も盛大にエスクードを使ってビル内を封鎖しまくるヒュースが容赦ないです(笑)。
ここで明かされましたが、トリオン量によって変化するエスクードの特性は「射程」だったんですねー。
通常では 25m くらいまでのところが、ヒュースだともっと遠くまで出せるでしょうとのことで、なるほどエスクード無双をヒュース以外がやってもここまで効果的にはできなさそうな理由がもうひとつ追加されちゃいました。
まー、それでもこの試合後、流行るんでしょうね〜(笑)。
私でも絶対ためしてみちゃいますもの(笑)。
この玉狛の仕掛けに対し、東さんはどうするとコアデラの二人に問いかける。
奥寺君の撤退案は想像通りでしたが、コアラまでもが撤退に一票入れたのは意外でしたわー。
刺し違えてでもと言いかけたコアラの脳裏に浮かぶ、大規模侵攻時、ラービットに捕らえられ、捕獲寸前まで追いつめられた恐怖の場面。
あの体験がコアラの判断力を一段階成長させていたんですねー。
そして始まる東隊最後の大作戦。
ダミービーコンをいくつか動かして、モール南の破壊跡から脱出する動きをいくつも見せ、いかにも千佳ちゃんを狙いに行ってますよと見せかける。
どうします? 雨取隊員狩っちゃうよ? もしくは街中に逃げ込んじゃうよ? あるいはそうと見せかけているだけかも? って感じですねー。
やー、あいかわらず東隊はやることがえげつない(笑)。
えげつないというか面白い択の迫り方です。
千佳ちゃんを徹底して守ってきたこれまでの玉狛を、しっかり研究しているってことが伺えます。
この動きに対し、修とヒュースの意見が真っ向対立してしまう。
千佳ちゃんを守ることを優先しようとする修と、作戦継続を推すヒュース。
いやー、ついに来ましたねー。
ヒュースの反逆……というか、すべての命令に従うわけではないぞ案件。
いつか来ると思っていたことがついにここで来ましたか。
しかしここ、一見修よりもヒュースのほうが軍師として優れているから反逆したというように見せかけて、そうではないという落としどころが気持ちよかった。
ヒュース、この試合の中で影浦隊長を落とし損ねたことと、修を落とさせてしまった事を自分の責任だと重く受け止めていたんですねー。
そのマイナスを、なんとしてでも自分の手で取り返さなければいけなかったわけですか。
いやー、なんって律儀でキマジメなヤツかと。
もちろん自分の有用さを証明しなければ自分に居場所はなくなるという理由もあるのでしょうが、それ以上にヒュースの生一本さが伝わってきました。
そのヒュースの責任感を、遊真が見抜いて修に教えたという構図がまたニクイ。
ヒュースと遊真のネイバー友、ネバ友(笑)としての新しい友情関係、なかなか素敵でたまりません。
修とヒュースの中間位置で遊真がバランサーとなり、繋げる役割となって玉狛第二に第三の選択肢を提示するというこの構図。
これからの玉狛第二を暗示しているようでビビッと来るものがありました。
かくして玉狛第二、南側で遊真&千佳ちゃんが狙撃体制を維持し、北側からヒュースがビル内を掃討してゆく新陣形。
それがさっそく功を奏し、ついにヒュースはコアラを捕捉。
アステロイドの発射体勢に入る!
が、しかしその瞬間、ヒュースの横合いから東さんの影が!
といったクライマックス感で 174 話に続く。
・小ネタ
なるほど千佳ちゃんのデスボール・メテオラ、元々目立つ大きさなわけですし、東さんの狙撃なら発射直後や構え中に狙撃されかねません。
そんな至近距離で爆発したら千佳ちゃんがふっとんじゃいますもんねー。
今後撃つ時は気をつけなくちゃですわ。
しかし、だとしたらメテオラじゃなくてアイビスって手もアリじゃないでしょうか。
今回はやりませんでしたが、ヒュースがエスクードでトーチカを作り、その中から千佳ちゃんがアイビスでどっかんどっかん撃ちまくる。
ラウンド 5 みたいに建物をどんどん倒壊させまくるという手もある気がするんですよねー。
まぁメテオラほどの破壊力は見込めないでしょうから、今回みたいに巻き込み撃破は望みにくいですが、隠れ場所を消し、その後のライトニングの射線を通しやすくしてゆくという意味はあるかもとちょっと思いました。
ああでも、そういうスパイダー陣的用兵術は今回地形の関係で使いにくいって捨てているんでしたっけね。
■第175話「ヒュースF」
そうきたか東さーーーん!
前話見えてた東さんの影は、なんとバッグワームだけの変わり身の術!!
コアラを追いつつも横あいから出てきたバッグワームに気づき、対応できたヒュースはさすがでしたが、そのバッグワームはただのオトリ。
じつは反対側にいた東さんがアイビスをどっかん!
ヒュースを撃ち抜いてしまう!!
いっやーーー、なんというミラクル忍法ですか!!(笑)
だけどヒュースもただではやられない。
上半身だけになりつつも、ベイルアウト寸前にアステロイドの残弾すべてを東さんにぶちまける。
撃った瞬間、即退避運動に入っていた東さんでしたが、その足にアステロイドがなんとか突き刺さる!
いやー、大金星でしたね!
よくやってくれましたよヒュース!
あの不沈艦・東さんを単独で被弾させる大快挙。
落とせこそしませんでしたが、東さんから「逃げつつ撃つという選択肢」を奪うことに成功しました。
これにて玉狛第二の勝利は確定。
千佳ちゃんのメテオラが一射され、ふたりとも逃げの足がない東隊は自発ベイルアウト。
最終的に玉狛第二は生存点の 2 点も加え、6 点の大量得点に成功。
影浦隊は 2 得点なので、ふたチームが 36 点の同点で並ぶ結果となりました。
同点だとその期の開始時の順位が高い方が上になるルールなので、玉狛はこれで 3 位となったわけですねー。
いやー、いい感じに次の試合につなげてくれるじゃないですか。
次の試合でどういう組み合わせになるのかはまだわかりませんが、今度はおそらく二宮隊が相手で、影浦隊は別組になるかと思いますし、そうなってくるとまだまだどうなるかはわかったもんじゃないですね。
下手すると影浦隊が次こそ大量得点、なんてことになりかねませんし。
午前の部で影浦隊が大量得点し、午後の部の玉狛第二に激震走る!なんて展開もあったりするかもしれません。
やー、今から次が待ち遠しくてなりません。
と、ちょっとここで話題が先行しすぎてしまいましたが、恒例の講評タイム。
まずは東さんの変わり身の術が結束さんの推測という形で種明かしされました。
なるほど、バッグワームをライトニングと岩を使って階上にひっかけておいて、アイビスを出した瞬間にライトニングが消えるのでそれを利用してバッグワームを「降らせた」というわけですか。
トリガーは二つまでしか同時に使えず、三つ目を使おうとしたら同じ側のトリガーは自動的に消えるという特性をうまい事つかった忍法だったんですねー。
さすがトリガー開発初期から戦ってる東さんはトリガーへの熟練度が段違いって感じです。
あと、これもダミービーコンありきの戦法なんですよねー。
ダミーがいっぱい出ているからバッグワームを捨てても紛れていられるわけで。
つまりこれもダミーが有効な、ある程度狭い閉鎖空間でなければ効いてこない作戦……しかもバッグワームを「降らせる」階差がなければいけないという条件付き。
いつでも使える忍法ではないってことが分かります。
東さん、壁抜きっていう変態プレイもそうですが、どんだけ様々な特殊環境戦法を持ってるんでしょうかね(笑)。
基本的な技術の変態的レベルの上に、これだけ特殊な環境にも対応できるブッ飛んだ戦法を隠し持ってたりする。
ほんっと底の知れない怖い人です。
今回のラウンド 7 はヒュースのお披露目回、ヒュース祭りだったはずなのに、終わってみたら東さんの恐ろしさをとことん教えられた試合でもあったと、そんな印象がありました(笑)。
また今回、ヒュースの活躍が目立ちつつも、じつは遊真の全体を通した細かい援護が大きかったとの講評も。
これまではメインアタッカーでバリバリやってた遊真が、今回はサポート役に徹していた感じでしたものね。
ここがまたほんっと面白いところです。
遊真ってこういう戦い方もできたんだと、かなり目からウロコな感じでした。
特に今回は、ヒュースのトリガーで初見殺しを狙うというチームの作戦上、遊真は補佐役に徹したんでしょうね。
今後もそうやっていくのかはわかりませんが、遊真の戦闘経験の豊富さがまた新たな一面を見せてくれたって感じでした。
一方影浦隊は、犬飼先輩から見ても影浦さんの動きがいまいちだった、余裕が見えず、慎重というか消極的な感じたという講評に。
なるほどユズルくんの遠征隊入りがかかってただけに、影浦さんとしても気負いが働いてしまったという面がありましたかねー。
やー、面白いです。
いままでは試合のログもろくに見ず、根付さんを殴って降格されたり、遠征にもそもそも興味がなかったり。
サイドエフェクトの影響もあるかと思いますが、どこか厭世的というか無気力感のあった影浦さんですが、それがユズルくんの変化に影響を受けてなにかの変化を見せつつあるようです。
今回はそれが結果的に悪い方に働いてしまっただけなんでしょうねー。
やー、この変化がこれからどういう形で表れてゆくのか、こちらもまた面白いことになりそうです。
次の試合こそ影浦さんは大爆発するかもしれませんねー。
それこそとんでもない大量得点で玉狛第二にプレッシャーをかけてくるようなこと、本当にあるかもしれません。
そして東隊ですが、なるほど東さんが測ろうとしていたコアデラの成長ってのは、ふたりの状況判断力だったんですねー。
奥寺くんはともかくとして、コアラが撤退の選択肢を出せるということがわかった今回、東さんが出した答えはなんと「副(サブ)トリガーの解禁」。
これはかなり意外でしたけども、なるほどそういうことだったのかーと。
ポンと膝を打つ思いでした。
さっすが東塾、教え方がガッチリ段階を踏んでいるんですねー。
ただ強そうだから、使えそうだからといろいろトリガーを持つことはやらせない。
いろいろできるということは、選択肢が増えるという事でもあり、迫る状況に対し判断に迷いやすいという一面もある。
東さんはそういうところを考え、まずはしっかり状況判断ができるようになってからトリガーを増やしてゆくという育成方針を取っていたんですねー。
いやー、実に理にかなってる。
本当にこの東さんの育成学には学ぶところが多いです。
というか、葦原先生はそもそもどういうところでこういうことを学んでいるんだろうというところも不思議になってきますね(笑)。
どこかの傭兵塾にでもかよってるんじゃないでしょうか(爆)。
そして場面は玉狛第二の作戦室へ。
ヒュースに「バイパーを使わなかった理由」を改めて聞く修。
なるほど、ヒュースは計画していたよりも点を取れなくなる可能性を初期段階で感じ取り、次の試合の重要性がより増してきたと判断してたんですねー。
だからこそ、次で大量得点できる弾を残しておきたかった。
それで出たのが「バイパーは使わない」という判断でしたかー。
いやー、あの試合の中でよくぞこそこまで計算していたなと。
どこまでも冷静に本気で玉狛第二の遠征への道を計算しつくしていたんだなと、あらためて感心させられませました。
修もこのヒュースには強く感じるところがあったようですねー。
これまで修はヒュースの事を「理詰めで協力せざるを得ない存在」として見ていたところがあると思います。
人と人として信用していたわけではなく、詰め将棋のように理詰めで玉狛第二に協力せざるを得ないと計算してたわけですよね。
でも今回、そういう計算に、「ヒュースの人柄」という血の通ったあたたかいものが加わったと、そういうことなのではないでしょうか。
この試合はヒュースのお披露目会、ヒュース祭りでありつつも、同時に修がヒュースという人間を理解する、そういうターニングポイントでもあったのかもしれません。
ですが、そうなってくると油断ができないのがヒュースの「アフトについたらどうするの問題」だと思うんですよねー。
これまでは、あえてそこは城戸司令と暗黙の了解としていた修であり、アフトにつく前に「処分」することもしっかり視野に入れていたと思われます。
ですが、ここで修の中にヒュースに対する人としての信頼感みたいなものができてきてしまうと、修にそういう冷たい決断はできるんだろうかという疑問が出てくるような気がします。
その瞬間がやってきたとき、修は決断することができるんでしょうかと。
もしかすると、修の中の「不安」や「迷い」は、そういうところに絡んでいたりするのかも?と、ちょっと思った一場面でありました。
もしそうなるとかな〜り遠い伏線になっちゃいますけどね(笑)。
一方、この試合もしっかり観戦していた二宮さん&出水さん(笑)。(とついでに辻先輩も)。
以前、玉狛第二が太刀川隊に勝てるかと聞かれ、
「まさか
それはさすがにないです」
と答えていた出水さんが、
「今の玉狛第二となら
けっこう面白くなりそうかな」
と答えてくれたのはうっひょーーー!となりました(笑)。
いやー、革命、きましたねー!
ついにそこまで来たのかと。
さらにあの二宮さんまでもが
「……だろうな
つまりは そういうことだ」
と、みごとなツンデレっぷりで玉狛を認めちゃう。
めっちゃ歓喜でありますよー(笑)。
試合内容ももちろんですが、このトップランクふたりの評価でついに玉狛第二もここまできたんだなと、あらためて玉狛のとんでもない成長っぷりを実感することができました。
考えてみれば、この二人が前に観戦して二宮さんがボコボコに玉狛を評価してたあの回って、ラウンド 3 の時なんですよねー。
あれからたったの 4 試合め!
作中時間でいったら 2 週間ってところじゃないでしょうか。
そのなかで敗北を知り、迷い、対策を練り、武器を増やし、戦力を補強し、よくぞここまでのしあがってきたものです。
いやー、ものすさまじいスピード成長ではないですか。
それもこれも修が全身全霊で考え、悪戦苦闘し、砕け散ってもあきらめず立ち上がり、決断し、その折れない修をまわりのたっくさんの人たちが支えてくれたからこそなんですよねー。
ほんとにもう、感動でゾクゾクきてしまいますよ。
さあ、いよいよ次でラストのラウンド 8 。
いったいどこと当たるのか。
そしてどんな試合を見せてくれるのか。
おそらくワールドトリガーという作品で描かれる最後の B 級ランク戦となると思いますし(下手すると試合そのものがラストかもしれないですね)、とこっとん楽しんでいきたいと思います。
いっやー、めっちゃくちゃに楽しみです!
・小ネタ
「玉狛第二の勝利です!」の場面がすごい好き。
千佳ちゃん遊真の見下ろしているショッピングモールのあった場所が完全に瓦礫の山です(笑)。
デスボールはリアル都市部じゃ使っちゃダメ、絶対、ですね(笑)。
「鳥丸には教わったが迅には教わっていない」とムッとしているヒュースがかわいい(笑)。
とことん迅さんが嫌いなんですねー。
このヒュースの迅さん嫌いが今後どうなってゆくのかも面白い見どころになっていきそう。
犬飼先輩により、千佳ちゃんのメテオラに「ハイパーメテオラ」なる名称がつけられました(笑)。
まさにって感じ。
でもただのメテオラなんですけどね(笑)。
なるほど B 級ランク戦はトータルのマッチング回数が少ない所とぶつかりやすいシステムだったんですねー。
これまで玉狛第二がだいたい新しい所とばっかり当たっていたことがここで補足されました。
次は二宮隊へのリベンジ戦が予想されますが、そうなってくるとほかには生駒隊や王子隊、もしかすると順位次第では未登場の弓場隊と当たるかもしれませんね。
やー、どんな顔ぶれになるんでしょうか。
しかしついに二宮さんが玉狛の実力を認めましたかー。
そこがすっごく嬉しかった今回ラストですが、でも同時にほんっと手ごわいひとだよなーと。
油断とか慢心とかしてくれる人ならまだスキもあって楽なんですが、そういう人はこのワートリではめったにいないですからね(笑)。
口は悪くとも相手の実力はちゃんと認めてくれちゃう。
ああそれと、口は悪いですけど、玉狛第二のことは二宮さんなりに力になってくれようとしているみたいで、加古さんに遊真をスカウトに行かせたのは二宮さんのサシガネっぽいんですよね(笑)。
遠征を目指している玉狛第二に、二宮さんなりの「手」を差し伸べてくれてたわけです。
その後もちょくちょく玉狛第二の試合を気にしてくれてたみたいですし(今回なんてわざわざ会場に足を運んでまで!)、そういうところがほんっとカワイイひとですよ二宮さん。
ただの雪だるまマスターだけではない可愛さがある人です(爆)。
口は悪いけど、私は大好きですよこのお人。
ちなみに今回二宮さんが試合会場に足を運んだのは、出水さんが誘ったという形をとったと思うんですが、二宮さんも玉狛の試合が見たくてウズウズしつつ誘い待ちだったんじゃないですかねー。
あれだけこき下ろした以上、まさかひとりで観に行くという形もとりにくい二宮さんが誘われたんなら仕方ないなと渋々観に行く形をとる、そんな二宮さんの可愛さ(笑)。
で、そんな二宮さんの心中をしっかりわかりつつ誘ってくれちゃう気の利く出水さんというシーンを妄想したんですが、さて、当たらずとも遠からじだったらいいなーと(笑)。
しかし、太刀川隊と試合かー。
そもそも A 級ランク戦が作中で描かれることがこのワールドトリガーという作品で今後計画されているんだろうかと疑問になるんですが、もし実現したらすっごいですねー。
いったいどんな試合になるんだろうと。
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