2019年01月30日

週刊少年ジャンプ2019年09号 感想<後編>

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 そんなわけで後半戦〜。

■前編の感想はこちら

 後編の感想は、

・アクタージュ
・BORUTO
・ne0;lation
・【読切】アンデッド+アンラック
・ダビデ君
・チェンソーマン
・ぼくたちは勉強ができない
・ゆらぎ荘
・ジモトがジャパン

 の 9 本でお送りいたします。



アクタージュ act-age

 阿良也、完全に役の中に自分を重ね、深く深くに潜ったっきり戻ってこれなくなった感じに見えます。
 うーん、この入り込み方は見事ですし、その人間らしさが共感を呼びますが、しかし役者としてどうなってしまうのかとちょっと心配にもなってきます。
 無表情のまま動かない夜凪カムパネルラが、この阿良也ジョバンニにここからどう受け答えするのか。
 なかなかにハラハラしてきました。



ボルト

 おー、ナルトがやられたフリで相手にしゃべらせようとするとか、策を弄するようになりましたかー。
 結果的に見抜かれこそしましたが、月日はナルトにこういうことを覚えさせたんだなとちょっと感慨。
 大人になって火影になったナルトの、それっぽさが楽しかったです。



ne0;lation

 真犯人すらコンピュータに操られてたというオチはなかなかに面白かったです。
 プライドの高い真犯人の心を折るにはまさにうってつけ(笑)。
 しかもコンピュータに操られてても気づけない犯人と、そのコンピュータすら操ってしまえるネオという対比によって、視覚化しにくいハッカー対決というモチーフの勝敗をアリアリと明白にできましたしねー。
 このちょっと難しそうな題材を、なかなかシンプルにわかりやすくまとめきってくれました。



【読切】 アンデッド+アンラック

 戸塚慶文先生描く、不死と不幸の死ぬ気コンビがまきおこす大騒動。
 やー、なかなかに面白かったです。
 なんでそんな能力が目覚めたのか、そのあたりの説明は思い切ってスッパリ斬り捨てて、キャラや展開の面白さのみに描写を絞ったのは正解だったと思いますねー。
 次々襲い来る不幸はまるで映画『ファイナル・デスティネーション』のようで、怖さと同時にピタゴラスイッチみたいな楽しさがありました。
 冒頭出てきた硫酸のカプセルが後半重要になってきたり、構成もちゃんとしてます。
 シモネタやセクハラネタが満載なのは読み手を選びそうなところではありますが、能力からきた必然性や解明の手順のひとつと考えればある意味自然なシモネタとも言えそうですし(笑)。
 もとハンター×ハンターのアシさんなのか、若干主人公のアンデッドがフィンクスに似て見えたのがちょっと損かな?という気もしましたが。
 絵はちょっとアクが強めでそこが魅力的でした。

 しかし、ラストで港に突っ込んできたタンカー、これ、おそらく人がたくさん乗ってましたよねー。
 最後傾いて沈没したんじゃないかと思われるんですが、こういうところで人的被害は出ませんでしたよっていうフォローがあるとよかったかもしれませんねー。
 そういう多方面への気配りも、こういう不幸や事故がテーマである以上必要そうな気がします。



思春期ルネサンス!ダビデ君

 男の子らしい実に妄想いっぱいな夏休み(笑)。
 とくにπが増えた絵のムニュのムニュ感が実に素晴らしい。
 最高でありました。

 しかしダビデくん、最初はヴィーナスさんの浴衣が目的と言ってたのに、徐々にモナさんの妄想に脳内占領されてませんかねー(笑)。
 浮気なのかダビデ君〜〜。



チェンソーマン

 パワーちゃん、ニャーコが人質に取られてたのは本当だったんですねー。
 しかし愛するニャーコを目の前で食われ、はじめてデンジの気持ちに共感するものを覚えたパワーちゃん。
 やー、ここの表情、すっごくいい。
 この漫画の抑制されたカラッとした表現には、逆に強く感情を揺さぶられるものを感じます。

 さーデンジ、このコウモリの悪魔を退治して、うまいことお腹の中からパワーちゃんとニャーコを生きて取り戻せたらいいんですけどねー。
 


ぼくたちは勉強ができない

 うるかちゃん、マネキンのふりをしてたら成幸に抱えられて気づかれないって、いったい体重リンゴ何個分なんだかと(笑)。
 でもここ、成幸がひとことでも「重い」とか言わなくて正解でしたねー。
 それがたとえ「普通のマネキンにしては」だとしても、うるかちゃん的にトラウマ必至だったでしょうからね(笑)。

 そして今週の注目ポイントは、何と言っても理珠りんの「お口にチャックマン」でしょうねー。
 やー、このすーんとすました可愛さよ。



【センターカラー】 ゆらぎ荘の幽奈さん

 そうきたかコガラシ!
 京都でヒートアップしたコガラシ争奪戦によりハプニングが加速。
 被害の拡大を危惧したコガラシがなんと兵藤くんと二人で京都を回る決断をしてくれちゃいましたかー。
 いやー、自分のまわりにいてくれる女子たちには誠意をもって向き合おうとしつつも、周辺の被害を重く見て誠実に対応してくれるコガラシのコガラシっぷり。
 いつもながらその男らしさに惚れ惚れします。

 でもこれ、展開的には千紗希ちゃんに風が吹いてきた感じかもしれませんねー。
 うまいこと他の女子たちが隔離されて、しかし自分は修学旅行委員だからコガラシと接触する機会はあるはずですし。
 ミラクル、来ちゃったかもしれません。

 あと今週はなにげに初被害だと思われるうららちゃんが注目ポイントでしたねー(笑)。
 「こういうのは雲雀とかの役目とちゃうんかぁぁ!?」には全力で頷きつつ笑ってしまいました。



ジモトがジャパン

「横浜という

 永遠に東京の2番手市民の気持ちが

 ワシには理解できん…!!」


 とか、すっごいことを言ったなマスラオ(笑)。
 やー、今週もボケツッコミのテンポいいたたみかけ。
 髪型で遊びまくり、最後にしっかり失恋し、そしてラストはなんとスラムダンクで〆ときた!
 いつもみたいに大音量で宣言するパロディではなく、ジャパンのけじめをつけるカッコよさのほうを引き立てて、さりげなく姿でパロディするだけに収めてしまう。
 これまたニクイ演出ではないですか。
 やー、最近ジャパンがどんどん面白くなってきた感じがします。



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posted by BOSS at 20:44| Comment(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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