2018年12月05日

週刊少年ジャンプ2019年01号 感想<後編>

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 ではでは後編です。

■前編の感想はこちら

 後編の感想は、

・ヒロアカ
・【読切】ドラコニル
・ダビデ君
・ブラクロ
・ハイキュー
・ぼくたちは勉強ができない
・火ノ丸相撲
・ゆらぎ荘

 の 8 本でお送りいたします。



僕のヒーローアカデミア

 やー、見事な快勝!
 ここまで綺麗な完封勝ちを収めることになるとは正直予想すらしてませんでしたが、実に胸のスッとなるような勝利でした。
 そうですよねー、たしかに爆轟勝己たるもの、4-0 無傷の完全勝利以外なんて目に入るわけがない!(笑)
 言われてみて大納得。
 そのためならば仲間も守るし仲間のフォローも信じ抜く。
 変わった変わったと言われても、実は勝利のために純粋に全力なのだって所は微塵もブレてないってのが素晴らしいです。

 また、今回チーム内の信頼を醸成していたのが、あの文化祭のバンドだっていうのがいいですねー。
 ああいう日常回(?)がバトルにちゃーんと活きてくるという、こういうのも実に美しい。

 それにしても強いチームでした。
 全員がバラけずに一定の距離を保ちつつ、誰かがヤバければ即座に助けが入るし、誰かの一手で敵を詰ませられるならまさにジャストな人がしっかり働くし。
 ちゃんと声掛けもしつつ、ほとんど阿吽の呼吸な感じでチームワークが取れているのがスゴかったです。
 これが信頼の力ってヤツかーと。

 また、超絶能力で無双を決めたかっちゃんだけでなく、耳郎ちゃんももちろん大活躍ですし、セロくんも最後機転を利かせた手りゅう弾の使い方でポイント高いですし、砂藤くんも拘束されたかっちゃんを解放したり、敵を捕まえたりと瞬時に痒い所に手が届く気の利きようが素晴らしい。
 これは観ていて実に気持ちの良い試合でありました。



【読切】 ドラコニル

 『フルドライブ』の小野玄暉先生が、今度は現代ファンタジーバトル読切で登場。
 人の呪いを吸って卵から孵る見えない竜と戦う、現代の少年魔法使いの物語。
 小野先生の好きなものをとにかくブチ込みましたと言わんばかり、王道もののいろんな要素てんこ盛りって感じでしたねー。
 とても賑やかな設定です。
 ただそのぶん悪く言えばありがちな感じに見えなくもなく、特に敵の設定が呪術廻戦とかぶる「呪い」にしてあるのが時期的に悪かったかなーと思ってしまいました。
 この作品独自の武器となる、なんらかの要素がもうひとつ欲しい所じゃないでしょうか。

 また今回は設定の説明にかなりページ数がさかれたためか、キャラクターが若干薄いと感じてしまいました。
 主人公の性格は伝わってきますが、それを裏付けるエピソードにもうちょっと分量を割いてもよかったかもしれません。
 フルドライブの時よりも主人公の性格はわかりやすくシンプルで、好感度は感じられただけにちょっともったいないかなーと思ったところです。
 やっぱり漫画はキャラの魅力こそが一番の武器だと思いますしねー。

 あと一点、絵についてなのですが、アクションシーンで若干なにが描いてあるのかわからないコマがあったのが気になりました。
 体がどうなってるのかとか、キャラがどちらからどちらに動いているのかわからないコマですとか。
 そもそもそのコマに何が描かれているのかもわからないコマもあったりなんかして。
 このあたりは私の読解力がいたらないだけかもしれないんですが(笑)。
 フルドライブの時にアクションを派手で見せるのが上手いなーと感じた小野先生だけに、これはちょっともったいなかったかなと感じてしまいました。
 若干話を詰め込んだ影響でコマが小さくなったり、アクション過程を省いたりした影響だったりしますかね?
 あえて途中を省くことでスピード感が出ているところもあるんですけどねー。

 そう言えば、フルドライブで多用していた奇抜な構図は、あれは小野先生の大きな武器だと思いますが、その面は今回かなり控えられていましたねー。
 バトルでそれをやってしまうとキャラの位置関係などで混乱を起こしやすいですし、その選択は正解だったと思います。
 あれは位置関係が決まり切ってる卓球だからこその技だと思いますしね。

 ともあれ、この作品で連載に勝負をかけるには、あとひとつ武器が必要かもしれませんねー。
 ダークな現代ファンタジーバトルは現在、呪術と今週のチェンソーマンがまさに連載中ですし、魔法でバトルというのはブラクロとかぶっちゃう。
 設定や衣装はなかなかにブリーチ的ですし、必殺技もNARUTOっぽい。
 なにかひとつ、ドラコニルにはこれがある!っていう武器が欲しいところだと思いました。



思春期ルネサンス!ダビデ君

 ダビデ君、まさかのちゃんとしたラブコメ!
 人知れず隠れて書いてた小説を読まれてしまうコメディ回と思わせておいて、ダビデ君の誠意ある対応からの純情ほのかな恋愛展開にはちょっとキューンと来るものがありました。
 やー、ダビデ君、こういうのもやっちゃうんですねー。
 ギャグマンガとしての本道は守りつつも、こういうラブコメ展開にもどんどん手を伸ばしていって欲しいものです。
 『太臓もて王サーガ』とかもそうでしたが、ギャグマンガで恋愛模様が動いていったりするのってかなり私好きなんですよねー。



ブラック・クローバー

 水を電気分解して水素と酸素にして、火をつけたら大爆発って、科学っ子サリー、なかなかヤルじゃないですか!
 ブラクロの魔法世界で化学!?っていうギャップがすごく新鮮で面白かったです。
 これ、ラックも言ってますけどノエルと協力して新必殺技ができそうですよねー。
 めっちゃ危険そうですけども(笑)。

 そして最後はサリーの機転で夢魔法を逆手に取る形に。
 これ、敵さん、夢魔法を完全に操れてない感じなんですかねー。
 自分が一瞬想像しちゃったものまで具現化しちゃうっていうのは、欠陥どころの話じゃありません。
 もし、ちょっとでも自分のイヤなものとか怖いものとかを連想したが最後、それが実際出てきちゃうってのは相当にヤバイじゃないですか(笑)。
 あるいはちょっとでもエッチなことを妄想しちゃった瞬間……とか、トラブルどころの話じゃありません(爆)。
 めっちゃ自分の性癖バレちゃいますしね!(恐怖!)
 いやー、これは面白いことになってきました。

 エルフとしてはドロシー団長の体を手に入れたばかりで夢魔法にも慣れておらず、団長本来の夢魔法のレベルには程遠いってことなのかもしれませんねー。
 夢魔法はエルフの持つ魔力の膨大さや魔法の技術よりも、実際は心のコントロールのほうがよっぽど重要ってことかもしれません。
 ああそういえば、現代の複雑な魔法には慣れてないっていう話もありましたっけ。
 そっちのセンもあるのかも。



【センターカラー】 ハイキュー!!

 桐生八(きりゅう わかつ)、さすが三大アタッカーというだけのことはある、非常にポテンシャルの高い選手ですねー。
 スパイクのパワーだけじゃなく、崩れ気味のセットアップにも咄嗟に合わせてパワーを落とさない技術もあり、そもそも高いジャンプ力を維持する強靭な下半身もある。

 そしてそのポテンシャルを支えるメンタルは、意外にもあのウシワカに負けたことが原動力となっているというのがいいじゃないですか。

「全部呼ぶけん 全部打つけん!」

「謝らんでくれ!」


 という回想シーン、旭さんと西谷先輩のドラマにも通じるところがあるようで、グッと胸に来るものがありました。
 この人も旭さん同様、一度折れて、折れたからこそ今はすっごく強くなってるんだな〜と。
 最初から強い人よりも、そういう人こそ怖いのかもしれませんね。

 ライバルたちにもドラマがある。
 ドラマがあるのは主人公だけじゃない。
 これこそハイキューのひとつのテーマかもしれないなーと。
 いやー、手ごわいライバルが出てきたものです。

 しかし、そんな空気を一変させてくれるのが我等が木兎さん!
 いやー、やってくれましたね!
 まさかの胸レシーブ!!(爆)

「ン゛ン゛ーーッ」

 の顔にめっちゃ笑ってしまいました(笑)。
 いやー、見事に空気が変わりましたねー。
 マイペースの木兎さん、まさにここにありって感じです。
 桐生は凄いかもしれないけど、木兎さんだって負けてませんって。
 今からそのことを、とこっとん教えて欲しいものです!



ぼくたちは勉強ができない

 うるかちゃんキターーーーーー!!
 まさかの唐突なチュウ!!
 そこからの海外留学宣言!!
 いやー、一気に攻めてきましたようるか大先生!!
 眠れる獅子がついに牙をむきだしました!

 最後とか、あっけらかんと言ってるようにみせつつも、なんという切ない表情か。
 いやー、なんかもうちょっとたまりません。
 うるかちゃんはどうするのか、そして成幸はどうするのか。
 これは一気に事態は激変しそうです。

 文乃んもお家騒動を経て大きく変化をとげましたし、受験シーズンも大詰めを間近に控え、各所で恋愛模様もクライマックスを迎えつつあるようです。
 やー、楽しみ!



火ノ丸相撲

 ちょっともう久世さん!火ノ丸のこと好きすぎか!!(笑)
 昔のお前ではなくなった!みたいに激オコだった久世さんが、昔そのままに全力でブチ当たってくれた瞬間のうってかわった歓喜っぷり。

「ずっと…

 この再戦(とき)を

 待 っ て い た!!!」

「は ぁ あ あ !!」


 って(爆)。
 いやー、このテンションの凄すぎる上がりっぷり、もう笑うしかなかったです。
 愛が重いわー(笑)。

 さあしかし、この久世の重い愛にどう答えてくれんでしょうか我らが火ノ丸。
 それこそこの瞬間から久世は迷いをすっかり捨て切って、最高に強い時の草薙に開花しちゃってる感じでしょうからねー。
 それこそ不振が続く鬼車に、今度こそ開眼しないといけないと思うんですが。



ゆらぎ荘の幽奈さん

 狭霧ちゃん、最ッ高の告白、いただきましたーー!!
 最初はいつもの強がりに逃げちゃうのかと思わせてからの、宣戦布告のような全身全霊の告白っぷり。
 不器用な形ではありつつも、これこそが狭霧ちゃんよと。これしかないっていう告白っぷりにこちらも全力でブンブン頷いてしまいました(笑)。
 いやー、いいものを見せてもらったなー。

 ゆらぎ荘の恋の戦線は誰もが応援したくなるいい子たちばっかりなんですが、ここにもまた、どうにも応援したくなっちゃう新勢力が誕生ですねー。
 うーん、本当に誰を一番に応援していいものやら(笑)。

 あと今週は、告白している狭霧ちゃんの裏でうららちゃんが何気にいつも見せないような凄い顔を何度もしていてポイント高かったんですよねー(笑)。
 なんでもわかってる系のうららちゃんでも、さすがに狭霧ちゃんの全力告白までは読めなかったのかーと。
 やー、なんだかほんわかいたしました。




感想後記

 といったわけで 2019 年カウント最初のジャンプ。
 ハンター×ハンターとワールドトリガーがいっぺんに抜けて、なんだか部屋が広くなっちゃった……みたいな、ドラえもんがいなくなったのび太みたいな気分になるかと思った今週でしたが、正直いくぶんそんな気配も感じつつも、新連載三連弾がここからおおいに盛り上げてってくれるといいなーと期待しております。

 ところで巻末の作者コメント、誤植ネタが最近増えてますねー。
 ブラクロの一話のなかに3つくらいあるとかかなりすごい(笑)。
 校正職、募集してませんかねー(爆)。
 ぜひとも働かせてほしいです(実はわたし、広告系の校正なのです)。

 ああでも、原稿が上がってくるのはきっとめっちゃ不規則だろうしなー。
 印刷所待たせてるから超特急で校正ヨロ!みたいに投げよこされるんだろうし、きっと殺人的な激務なんだろなー。
 作家さんの手書きの文字も読みにくいでしょうし、そりゃあ誤植も出るだろうなーって容易に想像ついちゃいます(笑)。
 三人くらいで繰り返し校正しているはずなのに見落とされる大胆な誤植とか、あるあるすぎて泣けてきますって。
 集英社の校正担当さん、ほんっとお疲れ様ですわ〜。



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posted by BOSS at 22:59| Comment(2) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヒロアカ>今まではスコアでは圧倒な試合でも内容は拮抗してたりしたんですが、この試合はまさに圧勝で仮に次の試合負けて引き分けでもA組の勝ちと言って良い内容だったのではないでしょうか?
爆豪は体育祭の騎馬戦でもチーム連携取る時は取る人間だとは思ってたので暴君扱いは違和感が多少あります。
まあ仲の良い相手限定で、普段からつるまない相手と連携出来たかは怪しいですが。

ドラコニル>それぞれが被っていても、被る対象が別々の作品ならそれは区分けしていいと思います。

ハイキュー>まあ元々ワンマン言われながら全国でも勝ってる時点で超強いんですけどね。
それでも更に挫折をして中学MVPまで取るのは感動しました。
木兎は強い事は強いんでしょうが、途中でテンション下がって性能が並み以下になるのを考えるとどれだけ圧倒しても総合的に勝ってるとは言い辛いものがあります。
Posted by 太郎丸 at 2018年12月09日 16:28
>太郎丸さん

>ヒロアカ
 なかなかすさまじい圧勝っぷりでしたねー。
 かろうじて先週B組の良さが描かれてたのがまだB組にも救いがあってよかったなと思えたくらいです。
 たしかにかっちゃんをよく知る側としてはそこまで言うほど暴君じゃないんですよね。
 目立つ暴言とかばかりで判断されちゃったのかもしれませんが。
 そのへん実は研究不足だったと言えるのかもしれません。

>ドラコニコル
 ですねー。
 ネタが被ること自体は悪ではなくて、そのうえで自分独自の味や武器があれば十分オッケーだと私も思います。
 読者を強く惹きつけた成功事例のある魅力的な素材ってことですからね。

>ハイキュー
 波の大きい分いまのところ木兎さんの方がポテンシャル低い感じに見えますねー。
 しかしそう思わせておいて実は……という物語展開の下地作りをしている段階にも見えますし、ここからはたしてどうなるのか、めっちゃわくわく楽しみですわ〜。
Posted by BOSS at 2018年12月09日 17:02
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