ワンピ休載なので昨日アップの予定だった後半戦ですが、読切 2 本+終了作品アリとあってはちょっと一日ではまとまりきりませんでした!
ということでいつもどおりの水曜アップの後半戦スタートです。
■前編の感想はこちら。
後編の感想は、
・ヒロアカ
・【金未来杯】恋は戦争
・【読切】BE MADE
・ハイキュー
・火ノ丸相撲
・【終了】キミを侵略せよ!
の 6 本でお送りいたします。
僕のヒーローアカデミア
わかってはいたけど心操くん強い!
ボイスチェンジャーの攪乱効果がめっちゃ強力な上に、敵の連携をぎこちなくさせることにもつながって、さらに今回ラストは本当の仲間の声を心操くんの声と思い込んだ敵が同士討ちしちゃうという!
いやー、本人いろいろ謙遜してますけども、これはかな〜り強力な個性ですわ。
つぎ、デクたちと当たる時にどうなっちゃうのか、これは緊張レベル高いです。
また今週は心操くんだけじゃなく、上鳴くんの瞬時の判断力もさすがってところを見せつけてくれたり、梅雨ちゃんもいろんな個性で活躍したり、A 組メンバーのすごいところも再確認させられましたねー。
B 組もうかうかしてられないほど成長してますが、やっぱり A 組は総合的に一歩リードって感じなのかも?と思わされました。
あと個人的にツボだったのは最後のページ、呆然と操られながら歩いてる塩崎茨さん(笑)。
このほけーっとした顔でてくてく歩かされてるのがめっちゃかわいいです。
金未来杯エントリーNo.3 恋は戦争
金未来杯三本目は、アラビア吾朗先生によるちょっと変わった学園ギャグ&知恵比べもの。
独裁的な校長によって男子棟と女子棟が完全分断された学園を舞台に、女子とお近づきになろうと悪戦苦闘、校長との知恵比べに全力出しまくりな男子たちを描くって感じのギャグ作品。
なかなか個性的な設定を思いついたなーという感じのエントリー作でした。
ギャグには爆発力こそあまり感じませんでしたがノリがよく、知恵比べもよくまとまってたと思います。
若干トリックの説明が丁寧になり過ぎてもたついた感もあるので、そのあたりをもっと手際よくテンポよくやれたら読み応えもアップしたかなーと感じるところはありました。
トリックについては校長の替え玉のあたりは多少唐突感がありましたが、発信器を逆手に取ったということで、発信機が弱めの伏線になっていたとも取ることができました。
そもそもかなり強引でシュールな世界観というのが全体を支えるネタではありますから、リアルさとかは追求しなくていいタイプだと思いますしねー。
そのくせスキャンダル写真をばらまいたら抗議活動が押しかけるとか、「常識」がキーのひとつになってる点に若干噛み合ってない感じも受けましたが、まぁそのあたりまでツッコむのは細かすぎるかもしれません。
しかしこれは、あくまで私的にはの話ではあるんですが、連載になったらどうするんだろうと首をひねりたくなる内容でもありました。
設定そのものが今回の読切だけで、ほぼ出オチで終わってる設定ではないのかなと。
今後、主人公たちは学園の完全な共学に向けて戦い続けるということですが、そうなると今後も校長とのバトルが繰り返されるってことでしょうからねー。
それはちょっと単調そうだなーと。
大筋その方向で行くとしても、話の幅を広げるためのもうひとネタ、もう一工夫がないと、連載ではどんどん苦しくなりそうです。
今回エントリー作品でそのあたりの可能性をあまり示すことができてないと感じるのは、金未来杯を競う上でやや弱い所ではないかなーと。
あと気になったのはキャラの個性やデザインの弱さですねー。
主人公はじめとして、仲間みんなキャラが弱いですし、一番キャラが濃い校長も着ぐるみヘッドとメガネで表情が隠れてしまい、外見についてはかえって無個性な、白紙のキャラという印象が勝ってる気がします(一シーンでもいいのでメガネの中の目を描いていればだいぶ印象が違ったかもしれません)。
主人公もヒロインもみんなモブのようなデザインで、群衆の中に紛れたらまず見つけるのは困難ではないでしょうか。
もっと魅力的なキャラを作らないと、読者の印象に残らないと思うんですよねー。
他のジャンプヒーロー、ジャンプヒロインをいっぱい描いてみて、どんなキャラが主人公っぽいのか、傾向と対策を見つけてみるのもよいのではないかと思います。
キャラの内面的個性も同様、もっとグイグイ攻めたキャラ性格にしてもいいんじゃないかと思いますねー。
ギャグなんですから、ちょっと誇張したくらいがちょうどいいと思います。
【読切】 BE MADE
第 95 回手塚賞準入選受賞作の読切が登場。
独楽京助先生による、襲い来る怪物の群れから王国を守ろうと奮闘する、王女と護衛兵の物語。
絵は荒っぽくてまだまだこれからだなーという感じなんですが、不思議と個性的な魅力があってなかなかグッド。
怪物のデザインとか、生理的に逆撫でするグロテスクさをしっかり出しつつも、サラッとしたキャッチーさもあって才能を感じました。
語り口も、ところどころ分かりにくいところはありますが独特なトーンが印象的。すでにちょっとした世界が出来上がってる感が感じられて、なるほどこれが準入選の実力か〜と、唸らされるものがありました。
作者紹介ページで好きな漫画として書いてある通り、絵やキャラにはワンピースの影響が色濃く、設定的には進撃の巨人のフォロワー感がありますが、まぁ作品としてぜんぜん違う方向を向いていることは伝わってきますし、そのへんは問題ないかと思います。
一方ストーリーについては、いろいろと描きたいものを詰め込み過ぎてしまったのか、全体的にピンボケしてしまったような感じですかねー。
物語を読んでいるというよりは、いろんなシーンをピックアップして流しているダイジェストを眺めている感が強かったです。
王女のカリスマ性を描きたいのか、護衛兵の強さや恋を描きたいのか、不可能だと言われた壁の建設ドラマを描きたいのか、立ち上がる民衆のドラマを描きたいのか。
こういう読切では作者のいろんな才能をアピールしなきゃいけませんから、とにかく描きたいもの全部ブッコミというのはもちろんアリだと思います。
ですがいろいろ全部を描くにしても、どこかひとつを一番の山場とし、起承転結はっきりした柱を一本通した方が読者としては乗っかりやすい物語になったと思うんですよねー。
読者を一度「無理だ―」と絶望させて、「そうか、その手があったかー!」と快哉を上げさせる。
そういう大きな読み応えある逆転劇にひとつピントを絞り込むことが、こういう作品では必要ではないでしょうか。
今回の物語だと、王女の演説で立ち上がる民衆にしても、壁の建設にしても、怪物とのバトルにしても、淡々と成功して淡々と終わってしまった印象がありました。
どこか一か所、挫折しそうな大きな障壁をドラマ上に用意しておいたほうがよかったと思われます。
ハイキュー!!
音駒一年生の手白くん、どんなサーブを打つのかと思ったらここで天井サーブが来ますか!
単純な攻撃に見えていろいろいやらしそうな攻撃です。
こういうの見ちゃうと小中学生男子とかめっちゃ真似しちゃうんだろうなーとニヤニヤしてしまいました(笑)。
うん、私だったら絶対やってます(笑)。
またここで一セット目のトドメとなった嫌らしい場所への返球ふたたび。
一瞬谷地さんとリンクしてこっちまで「ヒュン」と来ちゃいましたが、よくぞ田中さん取ってくれました。
すばやく「田中さん!!」ってコールしている日向もナイスでしたしねー。
二度と同じ失敗は繰り返さない烏野の安心感。やー、たまりません!
そしてここでふたたび、同時多発位置差攻撃の応酬!!
めっちゃ燃える展開ですが、ここで勝負を決めたのはな、ななんと日向のレシーブでしたか!!
いやー、ここで日向が来ちゃいますか!
まるで守りの音駒のお株を奪うような……とまで言ってしまったら褒め過ぎかもしれませんが(笑)、しかし強烈に快感走る一発でした。
形こそコミカルですけどねー(笑)。
でも、敵のシンクロ攻撃に幻惑されず、しっかり状況を見切って正しい位置に「居る」。
合宿で日向が掴んだ、あの極意こそがこの決定的な瞬間を作らせたのでしょう。
一時は鳥籠のように封印されて、いったいどうなることかと心配された日向でしたが、いっやー、最ッ高に気持ちの良い決着でした。
また「勝ったみたいなテンション」で喜ぶ烏野勢ですが、これまで何度も何度も繰り返してきた惜敗のイメージを並べ、ようやく勝ち取ることができた 1 セットをドーンと見せるという演出はキレッキレ。
そう、いままで 1 セットたりとも勝ったことがない烏野にとって、珠玉の 1 セットだったんですもんね!
これにはじんわり熱いものがこみあげてきてしまいました。
うーん、ようやく、ようやくここまで来たんですねー!
さあ、お次は泣いても笑っても最終セット。
こうなったらどっちもとことん出し尽くしてほしいものです!
追伸。
今週なにげない息抜きのコマなんですが、ラストページの黒尾さんと月島とのやりとり「おたくの10番なんなんですか!」「ちょっとわかんないです」がめっちゃクリーンヒットでした。
やー、仲いいなーこの師弟コンビも(笑)。
火ノ丸相撲
火ノ丸、これまでの暗い顔が嘘のような、ほんとうに楽しそうな表情で相撲を取ってくれます。
やー、そのことがとにかく嬉しくてたまりません。
レイナさんの妄想でカクンと力が抜けちゃったところは笑いどころでしたが、時にパワフルに、時に身軽に、まさに自由自在に楽しげに相撲を取ってる姿が眩しいくらい。
こういう火ノ丸を見たかったんだ―って感じです。
しかし驚きました。
まさか火ノ丸の右腕がもう完治してたとは。
完全に使えないものとばっかり思わされてましたよ。
読者が持たされていた右腕への不安感は、まさに火ノ丸がおのれの右腕や体に対して抱いていた不安感そのものだったんでしょう。
まだまだ「鬼車」の打ち方は忘れたままのようですが、この勢いなら遠からず思い出してくれるんじゃないでしょうか。
やー、その時が楽しみです。
そして最後に出した技がこれまた気になります。
久世草介が「ふざけるな…」とつぶやくと言う事は、まさか久世の技を?って思ってしまうんですが、さー、なにをいったい繰り出してくれたんでしょうか。
【最終回】 キミを侵略せよ!
驚きました!
先週あんなに掲載位置がよかったのにいきなり終了って。
あの位置はいったいなんだったのかと。
ともあれ終了のキミ侵。
終わってみれば、いまさらですがなんだか居心地のいい作品だったなーと。
終わってしまうのが残念な気分がいたします。
悪意のないやさしい善意がたくさんつまった作品だったからかもしれません。
しかしやっぱりどこかインパクトの足りない、食いでのちょっと足りない作品だったという印象はそこはかとなくありました。
ギャグの爆発力なのか、キャラの魅力なのか、ドラマ展開の破壊力なのか、いろんな見方があるかと思いますが、私的にはストーリーをガンガン引っ張っていく行動力の激しいキャラの不足ではないかなーと。
相場さんもいいキャラですし頑張ってるんですが、いかんせん相場さんひとりだとネタがワンパターンになってしまいますからねー。
相場さんの破壊力を活かすためにも、いろんな状況に登場人物たちを引っ張っていく人物、いろんなシチュエーションや事件を巻き起こすトラブル発生装置が欲しかったかもなーと。
そんなふうに感じましたねー。
うーん、当たるも八卦でどんどんキャラを増やしていくのもひとつの手だったかも?
この作品、キャラをひとりひとり大事に育てるタイプなのか、ギャグ物でこの話数のわりにけっこうキャラ数が少ないと思うんですよね。
主人公自身が、そんなにひとりで笑いを起こしてゆくタイプではないですしね。
自分は秘密を守って平凡に暮らしたい、斉木楠雄とおなじタイプでもありますし、やっぱり激しく個性的でアクティブな脇キャラが多数いてこそって私なんかは思います。
ともあれ、後半になるにしたがって徐々にこなれてきた感もありましたし、絵も最初期に比べたらかなり上達されたんじゃないかと思います。
基本的にいい人しか登場しないストレスフリーな優しい世界がかなり私好みってところもポイント高いですし、稲岡先生のふたたびの連載、楽しみにしておりますよー。
ひとまず、連載終了、おつかれさまでした!
感想後記
と言ったところで今週の感想はここまで。
来週はいよいよクライマックスの銀魂に、さらにギャグマンガが二本同時連載開始。
最近ギャグ作品の不足していたジャンプに嬉しいニュースです。
そしてそして、予想より早かったハンターの復活もうれしいニュースでしたねー。
とりあえず前回のおさらいをしなくちゃ絶対混乱しちゃうんで(笑)、ちょっと単行本を読み返すところからしなくっちゃですわ。
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A組とB組なら今のところは心操の差であり、いなければ差はなかったと感じました。
ハイキュー>天井サーブは中学時代授業でやってました。クラスで一番身長高かったのにレシーブ、スパイク等下手くそ過ぎてそれしか活躍出来なかったんですが(笑)
高校に上がると体育館の天井にぶつけてばかりになり限界を思いしりました。
こんな風に天井サーブは体育館の天井という上限があるんですよね。
取られたら終了のセットを取る事の喜びは勝利に限りなく近いモノがあると思います。崖っぷちから互角になるわけですから。
侵略>ツッコミの弱さも大きいですかね。ツッコミ役がおとなしいというか。好き嫌いではなく、食わない人が多くなったと思います。
とはいえ、最終回近辺はかなり良かったです。
最終回直前に掲載順のアップは珍しいですが、たまにあるんですよね。本当に極端なケースだと最終回の前に3番目というのがありました。希望を持たせて酷いですね。
でも、これは『打ち切り決定まではアンケート集まらなかったけど、決まった後でアンケートが良くなった御褒美&ファンに次回作の希望をもってもらう為』とか勝手に思ってます。
>体育館の天井にぶつけてばかりになり限界を思いしりました。
あったあったありました(笑)。
天井のフレームの間に挟まって取れなくなったボールがありましたっけ。
めっちゃ懐かしいのを思い出して笑ってしまいました。
>侵略
>ツッコミの弱さも大きいですかね。
ああたしかに侵略は激しくツッコミを入れるタイプでもないですし、かといってツッコミの言葉のセンスのキレで勝負するタイプでもない、ちょっとそのへんの大人しさがあるかもしれませんねー。
ギャグにおけるツッコミの貢献度は大変大きいとも聞きますし。
そこけっこう重要だったりするのかも。
>『決まった後でアンケートが良くなった御褒美&ファンに次回作の希望をもってもらう為』とか勝手に思ってます。
なるほどそういうの、あるかもしれませんね。
作者としてのモチベもグッと上がりますし、ファンとしても自分たちの好きの力が届いた嬉しさは大きいと思いますし。
そう思うと例え打ち切りが決定してそうでも最後までアンケを送り続けるのはとっても意味のあることかもしれませんね。