2018年07月31日

週刊少年ジャンプ2018年35号 感想<後編>

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 ワンピ休載により火曜更新の後編感想でーす。

■前編の感想はこちら

 後編の感想は、

・鬼滅の刃
・アクタージュ
・約束のネバーランド
・【読切】DANNY's RADIO
・食戟のソーマ
・ブラクロ
・ゆらぎ荘
・火ノ丸相撲

 の 8 本でお送りいたします。



鬼滅の刃

 無一郎さん、素直になったと思ったらなんという怒涛の煽り魔人(笑)。
 いやー、今週は玉壺を手玉に取るような煽り文句の嵐、ひたすらにオモシロ可笑しかったです。

 また玉壺さんのほうも、このアオリ耐性の低さはいいキャラしてますねー。
 「この程度で取り乱すとでも?」からの大激怒とか、鉄板のパターンなんですけども大笑いしてしまいました。
 鋼鐵塚さんを相手にしてた時もそうですが、基本このひとはアホの子なんですね。
 うーん、これで人さえ殺さなければ憎めないキャラなんですが、でもあの死体の山で芸術ってのをやっちゃいましたからね。
 そこはそれとして、無一郎さんにはしっかりキッチリ玉壺を倒してやって欲しいものです。



アクタージュ act-age

 黒山監督によるホワイトボード解説、今週のこれはなかなかわかりやすくて面白かったです。
 感情を掘り下げ、役を掴むその深さと、演技の幅、そしてそれらを観客に伝える表現力。
 それらの位置関係や力学がなるほどこうなっているのかと、目からウロコな感じがしました。
 やー、面白い。

 もちろん実際それほど単純化されるほど演技ってたやすいものではないんでしょうけど、まったく暗中模索な夜凪ちゃんや演技素人のわたしのような読者にとってはすっごくわかりやすかったんじゃなかろうかと。
 こういう、知らない世界の専門的なことをかみ砕いて伝えてくれる漫画って、なかなか面白いと思いますわ〜。

 あと思ったんですが、こういう新しい技術に挑戦する展開って、バトル漫画における新必殺技の修行パートと同じ種類の面白さがあると思うんですよね。
 そういった意味では、この漫画は女優という一見少年漫画とはかけ離れた漫画のようでいて、実は王道少年漫画の手法を随所で使っているんじゃないのかなと。
 強いライバルと出会い、そこから大きなものを学ぶっていうのもまさにそれだなーと思いました。

 しっかしアキラくん、熱愛報道って、自分は悪くないのに散々なことに(笑)。
 心からお悔やみ申し上げますわ。



約束のネバーランド

 おー、そう来ましたか!
 ただグレイスフィールドのみんなと逃げるわけにはいかない。
 すべての食用児を解放したいし、そもそもそんな子供たちが二度と生まれないよう、約束そのものを更新しなければいけないと。
 いやー、そこまでの大目標をかかげちゃうとは思いもしませんでした。
 やっぱエマ、とんでもないヤツですね〜。
 そしてそんなエマの壮大な目標に、迷わずしっかりついていってくれるという仲間たちも素晴らしい。
 ここまでリーダーとして示し続けてきた、エマの実績あればこその団結力って感じですかね〜。

 しかし鬼のボスのこの名前、模様みたいなヤツですが、これってば実際はどういうふうに発音されてるんでしょうね〜。
 今週はエマたちが普通に発音してるんですよねー。
 実際は簡単に発音できるしカタカナ表記も可能な名前だけど、いまのところは意図的に読者にだけ伏せられているのか。
 それとも人間の言語ではないよってことをわかりやすく模様で表現しているのか。
 今週ちょこっとそのあたりが気になりました。
 もし読者にだけ伏せられている名前だとしたら、もうすでに読者が知ってる名前だったりするのかもしれませんね。



【読切】 DANNY's RADIO

 手塚賞準入選受賞、チッチーズ先生による戦時中ラジオで人々を笑顔にすることに命を賭した男の物語。
 昨今ジャンプで珍しい名作劇場的な近現代欧米ドラマもの。
 真面目に戦時中のひとびとを正面から描く姿勢が、なんだか読むこっちまで姿勢がよくなっちゃうような感じを受けました。
 人々を笑顔にするため、文字通り命を賭けたダニーの生き様、なかなかに胸を打つものがあります。

 作品としては連載を狙うタイプではなく、あくまで短編ものとしてってことなんでしょうね。
 淡々とした語り口で、起承転結の起伏も比較的淡々と進み、淡く苦く終わってゆく感じ。

 いちおうダニーが「もしかしてクーデターでも呼びかけるのか?」と思わせておいて、ぜんぜんそんなことはなかったーという「転」のドラマも狙っているようなのですが。
 残念ながら今回はそのへんあんまり大きなインパクトを生めていないようですね。
 その関係もあって全体に淡々とした印象の作品だったかなーと思います(少なくとも私にはダニーがクーデターを呼びかけるようにはカケラも思えなかったですね。そういう意外性ドラマをするならもっとダニーがそういうことをしそうに見えるフェイク描写を入れたほうがよかったかと)。
 でもこれはこれで、独特の味わいがあっていい作品だったと思いますねー。

 ただ少年漫画として、ジャンプらしさを考えたらもうちょっと起伏の振れ幅は大きくした方がいいかも?とは思いました。
 軍に禁止されていたとはいえ、ラジオをやろうと思ったらいつだってできたというのが大きいように思います。
 厳しい困難や高い障害がそこにあったわけではないわけです。
 少年漫画らしくするとしたら、このあたりに高い障害を用意して、誰もが無理だと言うような障害をダニーが知恵と勇気と友情で乗り越えてしまう。
 そんな展開にしたらかなり熱くなったのではないかと思います。
 そうすることで最後のラジオがスタートしたときのカタルシスを、もっともっと盛り上げられたと思うんですよねー。
 まぁそれをやってしまうと作品としての味わいが完全に別物になると思いますが(笑)。

 あと今回ちょっと気になったのは、軍人さんの小悪党っぷりで、この人だけが作品の中でちょっとだけ浮いてたような気が致しました。
 この小悪党だけが、よくある少年漫画だ〜なと。
 作品としては、小悪党を出してそいつをブッ飛ばし、痛快さを演出するようなタイプではなくて、悪いのは“戦争という時代”というスタンスだったと思うんですよね。
 悪役という個々人が悪いのではなくて、戦争が起きてしまっている巨大な状況がまず大前提としてある。
 個人の力では太刀打ちできないそういう状況があって、そんな理不尽な状況のなかで、自分の戦い方を示す男がいた、だからカッコイイのだと思うんですよ。
 なので、あそこはああいう小悪党ではなくて、もっと普通の人、とか、あるいは機械みたいな仕事人タイプとか、または意外と良識派の軍人……でも軍規によってダニーを殺さざるを得ない立場の人……とかにしたほうがよかったのではないでしょうか。
 戦争さえなければ、その人もきっと普通に町の人だったんじゃないかと思えるような、そんな物語にした方が作品としての方向性がもっとシャープに描けたように思います。

 ともあれチッチーズ先生、他とは違ったものを描いてやるぞという意欲を感じる先生が出てきてくれましたねー。
 名前も憶えやすいですし(笑)。
 次はどんな作品を見せてくれるのか、これからの展開が楽しみな先生って気がします。



【センターカラー】 食戟のソーマ

 おー! でっかい転機到来だー!
 まさかのえりなをめぐる愛の争奪戦が勃発!(笑)
 巨大なラブコメの波動が発生してくれました。
 やー、これは面白いことになりそうだなー。
 勘違いはすぐに晴れるとは思うんですが、それがきっかけで妙に意識しちゃったりなんかしても楽しいですしねー。
 これは作品自体の大きな転機となるかもしれません。



ブラック・クローバー

 熱血教師アスタによる不良更生ドラマって感じですか(笑)。
 いやー、アスタの筋肉による筋肉の為の真正面からの熱血指導。
 笑いつつもなかなかにまっすぐさの気持ちいい展開でありました。

 なかなかこれ、うまくいきそうではないですか。
 サリーは利害一致で解決しそうですし、ヴァルトスも反省してくれそう。
 あとはラデス君ですが、こいつはもうちょっとで「更生した不良ポジ」に落ち着きそうですし(笑)。

 なんというか、将来の魔法帝と「昔はワルだったヤツラ」の回想ドラマを見ているような、そんな雰囲気が今週はありました。
 もしかしたら、いずれアスタが魔法帝になった時、こいつらが騎士団団長とか、重要ポストについてる未来もあったりなんかしたりなんかして。
 そういう未来があってもいい気がしてきましたよ〜。
 ま、さんざん悪いことはしてきたはずですから、いかに改心したとしてもそこは裏の騎士団とか、裏方仕事担当あたりが妥当ですかね〜。



ゆらぎ荘の幽奈さん

 かるら様、いいことを言う!
 今週はかるら様、実にかっこいい説得を見せてくれましたねー。
 コガラシ殿の悲しむ顔を見とうないのじゃと、逸る幽奈さんの目を覚まさせる正論の一喝。
 さらには精神論だけじゃなく、現実的な事態解決の策を示してみんなを動かしてゆくあたりとか。
 さっすが御三家のひとつの頭領だけはある、実にすばらしいリーダーシップっぷりでありました。

 一方バトルは激しさを増すばかりの展開ですが、今週さらに面白かったのは巻末コメのミウラ先生ではないでしょうか。

『バトル描くのが恥ずかしくなって

テレ隠しにエロを描くという

逆転現象発生中〈タダヒロ〉』


 って(笑)。
 ミウラ先生なんかもう違う世界に生きすぎですって(笑)。



火ノ丸相撲

「さぁて… 首投げじゃあ〜」

 って、完全になんかの相に目覚めてるレイナさん!
 横綱よりも怖いですって!!(笑)

 今週は勘違いしている柴木山親方とか、アタフタしまくる火ノ丸とか、前半めっちゃ笑ってしまったんですが、後半いい感じに着地してくれましたねー。
 文字通り体当たりのレイナさんに、火ノ丸もようやっと向き合ってくれたみたい。

「IH団体決勝の時のような

 楽しそうに相撲を取る

 あんたが見たいの」

「楽しそうなあんたを

 みんなに見て欲しいの」


 の言葉には、ほんっとソレだよな!って首をブンブン振りたくなりました。
 ほんっとこの時の火ノ丸の顔と、今の顔は大違いって思いますもの。

 今週はここの火ノ丸の表情と、そこをめくっての見開き中央、レイナさんの泣き笑いの威力が凄かったです。
 この健気な笑顔を、自分がなんとかして本当の笑顔にしてあげたいって、こっちまで思わされてしまいましたもの。

 さーこれで、長い長いトンネルを抜けて、今ようやっと走り出すことができるんでしょうか火ノ丸!
 出てきたDVD映像もめっちゃ気になります。
 そろそろ本当に闇をぬけた火ノ丸がすっごい見たくなってきましたよ。



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posted by BOSS at 23:06| Comment(1) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ソーマ>1話から父親が(息子に伝えない)テーマとして挙げていた内容なので、切り替わったと言えるかは微妙だと思います。
恋愛しないタイプの主人公に恋愛のテーマを持ってくるなんて事自体大変ですし、長かったのは仕方ないですが。
意識はしていくでしょう。というか、これでしなかったら進む気がしません。
Posted by 太郎丸 at 2018年08月05日 22:06
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