2018年06月28日

週刊少年ジャンプ2018年30号 感想<後編>

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 ワンピが休載なので一日早い後編になるはずが、前編が二日遅れたので結局木曜更新となりました後編感想です。
 それではサクッといきましょー。

■前編の感想はこちら

 後編の感想は、

・ブラクロ
・ヒロアカ
・【読切】私のヒーローアカデミア
・火ノ丸相撲
・ゆらぎ荘
・【終了】ジガ-ZIGA-
・【終了】ロボレーザービーム

 の 7 本でお送りいたします。



ブラック・クローバー

 ここへ来て意外な頭脳戦&チーム戦!
 ステルス状態のアスタに対し、マナ範囲を拡げてマナを消してる場所を探知すればいいと対処したラック(偽)もクレバーなら、まるでピタゴラスイッチみたいな三人連携でカウンターを決めたアスタたちもお見事。
 いやー、この顔ぶれでこんな頭脳プレーが見れるとはと言ってしまったら失礼かもですが(笑)、オオーッとなってしまいました。




僕のヒーローアカデミア

 のーーーーーーっ!! エンデヴァアアアアア!!
 まさかのエンデヴァー敗北!
 こーーれは意外な展開! まったく予想をしておりませんでした!
 てっきりエンデヴァーが勝つけど敵には逃げられる的な展開か、痛み分けみたいな展開かとばかり思っておりましたわ〜。
 いやー、とんでもない爆弾にいきなり目の前で炸裂された気分です。
 いったいここからどうなってしまうんでしょうねー。
 ヒーロー界、超絶ピンチですってば。

 まぁ、エンデヴァーも死んではいないだろうとは思うんですが、でもこれは大きな傷が顔に残りそう。
 左目は失っちゃっててもおかしくないでしょうねー。
 片目になったとして、なおエンデヴァーはナンバーワンでい続ける事ができるのか。
 と言うか今後もヒーローとして戦い続ける事ができるのか。
 いろいろ心配になってしまいます。

 そしてまた、オールマイトとは違った意味でエンデヴァーもリミッターのはっきりしたヒーローだったんですねー。
 熱量が上がり過ぎてしまうと身体能力がガクンと落ちてしまうというのが致命的。
 最後の一撃をくらったのだって、プロミネンスバーンを放った反動で体が動かなくなってたのが原因だと思いますし。
 でなければあの距離の一撃などは、これまでかわしていたのと同様、不意打ちであろうとかわしていたはずですからねー。
 オールマイトはプルスウルトラの精神と市民の声で限界を幾つも越えてきましたが、エンデヴァーの場合は物理的になかなか難しそう。

 これはやっぱり氷の個性を持ったヒーローとバディーを組んで、クールダウンを頼むのがいいんじゃないかと思ってしまいます。
 ぶっちゃけ、息子とバディーを組むのが一番だと思うんですがね〜(笑)。
 エンデヴァーとしては、一人で戦う“ナンバーワン・ヒーロー”にこだわるのかもしれませんが。
 タイバニ好きの私としては、バディーヒーローも良いと思うんですよねー。



【読切】 私のヒーローアカデミア

 ジャンプ+で『さぐりちゃん探検隊』を連載中のあきやま陽光先生が描く、ヒロアカスピンオフ 4 コマ読切。
 雄英生徒たちの日常が読みたい勢の私としては、こういうスピンオフはちょっと嬉しい企画です。
 しかも個性上、ふだんはなかなか目立ちにくい葉隠透ちゃんにスポットを当てているのが嬉しいところ。
 そりゃーみんなだって葉隠ちゃんの素顔が気になりますよねー。
 いろんな作戦で葉隠ちゃんの素顔を暴こうとする面々とは違って、いきなりダイレクトに聞こうとする梅雨ちゃんとかマジ梅雨ちゃんぽくて笑ってしまいました。

 しかし葉隠さんのご両親まで透明だったとは。
 これって公式設定なのかなー。



火ノ丸相撲

 やべえ!もう刃皇ってばかっこよすぎか!!!!

『女の子を泣かす様な悪い男は

 懲らしめてやらないとねぇ…!!』

「さぁ…

 鬼退治といこうじゃないか…!」


 って、完全にどっちが敵役かわからなくなっちゃったじゃないですか(笑)。
 いやー、シビレましたよ大横綱!
 悩めるレイナさんのために、今の闇落ちしてしまった鬼丸をガッツリ目覚めさせてやって欲しいって思います。
 今度ばかりはなんだかもう完全に刃皇を応援したくなる、そういう見事な一話でありました。



ゆらぎ荘の幽奈さん

 今週は千紗希ちゃんのお当番回。
 夢のふたりっきり無人島サバイバル生活ということで、表面上はすっごくうまく行ってるサバイバル生活ながら、ひとり頭の中はモンモンとしまくってる千紗希ちゃんがたまりませんでした。

 そうでなくても生活力の高いコガラシと手先の器用な千紗希ちゃんだと、こんなサバイバル生活でもしっかり者夫婦って感じになっちゃいますもんねー。
 千紗希ちゃんが寝ている間にコガラシが紐を編んで、コガラシが昼寝している間に千紗希ちゃんがそれで籠を作る場面。
 とても小さなワンシーンでしたが、二人の順調な生活風景がしっかり見えてきて、とっても楽しそうって思ってしまいました。
 こんな感じなら千紗希ちゃんが「このまま」って思ってしまった気持ちもわかります。

 いやー、しかし最後の千紗希ちゃんはすっごい攻めましたねー!(笑)
 押し付けて潰れたおっぱい様の破壊力!
 一生懸命絞り出したであろう、千紗希ちゃんの言葉も最高です。
 いやー、コガラシとしては、もしここで幽奈さんたちが来てなかったらどんな返答をしたんだろうと、千紗希ちゃんじゃないですがいろいろ妄想してしまいますわ〜。


【最終回】 ジガ-ZIGA-

 ということで残念ながらこれにて打ち切り最終回となりましたジガ。
 中盤からはかなり面白い濃密展開となっていたんですけどねー。
 ネットでよく言われるように、命令者ちゃんのキャラの美味しさももちろんのこと、怪獣バトルの絵の迫力はけっこういいものになっていたと思います。
 また相棒となったランダのキャラもよかったですしねー。
 色んな面でこの漫画は後半めきめき上手くなっていったように思います。

 やはり、打ち切りの原因としてはスタートダッシュが決まらなかったことにありますかねー。
 初期時点では、読者の印象はシンプルな怪獣モノ+超能力モノというくらいの認識しかなかったように思いますし。
 とくに第一話では主人公と仲のいい女の子のドラマが比重大きめになってた印象ですしね〜。
 あの一話で「まぁよくありそうなヤツね」と切ってしまった読者も多かったのかもしれません。

 またその後、軍隊での訓練エピソードも今となっては後回しにしてもよかったかなーと感じるエピソードです。
 武器のシステムはそのあとジガの腕の変形とかに活かされている設定ですし、なぜ彼らしかジガへの対抗手段を持たないのかという重要な理由付けでもあるんですが。
 しかしそういうのはチラリと博士が一言で済ませておいて、しっかりした説明はあとでというのがよかったのかもしれません。

 思いますに、最初から時間にそって主人公の足取りを描くのではなくて、まず最初のツカミとして怪獣対怪獣をやってしまう。そこでとにかく読者を掴んでしまうというのがよかったのではないでしょうか。
 ひととおり怪獣バトルや主要キャラの魅力を描いておいて、読者のなかにこの漫画はこういう面白い漫画なんですよ!と浸透させておいて、で、安定したところでコイツらは実はこんな過去があったのですよと、最適なタイミングでポンポンと回想を挟んでゆく。
 回想で盛り上げたモチベーションをからめてその時のバトルに勝利する……というのは、まさに黄金パターンです。
 そういう手法のほうが、この作品としてはスンナリ行った可能性はあるんじゃないでしょうかねー。

 まぁそれですと、街を破壊してみんなを殺した憎っくき怪獣は、実は自分だった!という、でっかいどんでん返しの衝撃は軽減されしまうんですが、そのリスクをとるか、それともスタートダッシュを取るかという話だと思うんですよね。
 スタートダッシュをかけつつ、いかに衝撃を別の形で与えるか、そこは構成や演出のしどころだと思いますわ。

 あとは個人的に思っていたことなんですが、この作品、笑いがすごく少ないと思うんですよねー。
 とても生真面目で深刻な顔をした作品で、ドシリアスなのはわかるんですが、しかしシリアスななかにも笑いがあっていいと思うんですよ。
 いわゆるシリアスな笑いってヤツでもいいですし、普通にキャラ同士の会話のキャッチボールがちょっとズレたりするだけでも空気をいいかんじに弛緩させる笑いがうまれると思いますし。
 そういう弛緩がちょこっとあるからこそ、ガツンと引き締めたり熱く盛り上げたりするシリアスさも引き立つと思うんですよねー。

 そういった意味で後半の命令者ちゃんはすごくいい仕事をしていたと思います。
 彼女の高慢で冷酷な物言いと、その直後に必ずと言っていいほど披露してくれるポンコツヤラレ顔(笑)。
 このギャップが実に最高の笑いをもたらしてくれました。
 こういう魅力あるキャラを最初から投入しておけばと、……まぁこれまたさっきの話題に戻ってしまうんですけどね。

 というわけで、いろいろと言わせていただいちゃいましたが、実に惜しい作品だったと思います。
 やりよう次第では、あるいは掲載タイミング次第でも、十分このあと続けていけるだけのポテンシャルのあった作品だったと思います。
 原作の佐野ロクロウ先生も、絵の肥田野健太郎先生も、これっきりなんてことは絶対ないと思いますからねー。
 次の作品、おおいに期待して待っております。



【最終回】 ロボレーザービーム

 そしてこちらも終了のロボレーザー。
 高校編を即座に切り上げプロ編で仕切り直しをはかったと思われた展開も、残念ながらこういう結果となってしまいましたか。

 ひとつにはやっぱり、ゴルフという題材は少年漫画には難易度高いのかなーというのがありますでしょうか。
 わたしが感じたのは、意外とルールが難しいんだなーということですね。
 耳慣れない専門用語がバンバン出てきてルールをすぐ忘れてしまって、あれ?今勝負どうなってるんだっけとちょくちょくなってた記憶があります。

 またどこまで行っても個人競技であり、対戦の見た目はしていてもそこまで駆け引きがあるわけではないというのも話の幅を狭める原因でもありますでしょうかねー。
 ゴルフに関してはかなりリアル寄りの設定だったと思うんですが、読者が慣れるまでは多少シンプルに見せる“ウソ”はあったほうがよかったのかなーと感じました。

 あとは、これはもう完全に私個人の好みの問題でしかないんですが、不良やヤクザや業界のドンといった「悪いヤツ」が頻繁に出てきて、これをゴルフでコテンパンにするという定番の展開があまり好きにはなれませんでした。
 決してこの世界は気持ちのいい世界ではないと思っちゃうんですよねー。
 こういう悪いヤツがいっぱいいる作品を読んで、少なくとも私はゴルフを始めてみたいとは思えませんでした。
 たとえば自分がゴルフをはじめたとして、こんな悪いヤツがしょっちゅう出てくるようならゴルフなんてやってけるだろうかと、恐くなってしまいます。
 イヤガラセをされても自分だったら絶対勝負に負けますし、泣き寝入りするしかないだろうなと。そんなんで、ゴルフやっても絶対ツマランよなーと思ってしまいます。

 またそのエピソードの決着後、悪いヤツらが結局野放しっぽかったのも後味の良いものではなかったかなーと。
 たぶん野放しの悪人はその後も変わらず悪さを別のところでしていると思うんです。
 怖い思いをしたキャディーさんも、きっと大きく傷ついたままだったのではないのかなーと。
 このあたり、悪人を出したらそのあとのこともしっかりフォローがあったほうが私好みだったなーと思うんですね。

 少年漫画ですから悪いヤツをブッ倒すのは黄金パターンです。
 バトルのきっかけになりますし、モチベーションも高めて勝った時の痛快さも生み出します。
 でも、スポーツ漫画では悪人をバッサリ斬ることはできませんからねー(笑)。
 悪人が再犯しやすいことを考えると、バトル漫画と一緒のやり方ではあってほしくないなーと、そういう風に思うのです。
 
 まぁ、このあたりは意見の大きく分かれるところだと思いますが、そういう見方をする人もいるんだなーと、そういう風に思っていただければ幸いですねー。

 ともあれ、高校編からプロ編に切り替えたのはすっごい大胆な判断でした。
 あそこでどれだけ劇的な構想の転換があったんだろうなーと、それまでやるつもりの話を全部切り捨て、あらたに全体を構築しなおす。
 それも週刊連載の激務のなかでやってしまうわけですからね!
 その舞台裏は想像を絶するものがあったんじゃないかと思ってしまいます。
 流れを見切り、状況に合わせ、必要とあらばどんな大胆なことでもやって見せる。
 週刊漫画で大ヒットを飛ばした経験を持つ作家の凄みを見た気がいたします。



posted by BOSS at 23:59| Comment(2) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヒロアカ>この弱点については最初から暗示されていましたね。
だから、個性婚をして氷の個性が受け継がれた息子を産んだんですし。
息子が氷ばかり使ってた時は似た弱点出てました。
ただビルをバラバラにしたり、民間人を守る事をしたからこそのピンチで精神面でもヒーローに相応しくなたという印象。今までは実力がどんなにあってもヒーローと言っていいか微妙でしたし。

ロボ>悪人は他のスポーツでも現実にもチラホラいますからね。ただリアルな感じなので読者に不安を残すんでしょうけど。ドンは結局、直接的な行動には出ないのでスルーしていいかと。
自分は鷹山やドリアンを見てゴルフ楽しそうだと思いました。
専門用語は初登場時に大体説明あるのでファンには苦にならないですね。
ただ丁寧に描くあまり、1打にかける時間が長くテンポが遅くなってしまったのはジャンプ向きではないとは思いました。
Posted by 太郎丸 at 2018年07月02日 00:35
>太郎丸さん

 鷹山とかドリアンとの勝負は見てて楽しいですねー。
 互いにゴルフを好きな者同士の勝負はテンション上がります。

 ドンはロボに対しては大人しくなるかもしれませんが、しかし今後もゴルフ界で大きな権力をふるい続けるんでしょうし、人によってはゴルフ人生を狂わされたりもするんだろうなってことを想像すると、苦々しい気持ちはちょっとぬぐえないかなーって思います。

>ただ丁寧に描くあまり、1打にかける時間が長くテンポが遅くなってしまったのはジャンプ向きではないとは思いました。

 たしかに一打一打がすごく丁寧でしたねー。
 一球にかける集中力こそが見どころだったのでそういう演出になったのだと思いますが、その一球だけでは勝負がつかないゴルフという題材が、勝敗決着までの展開を遅く感じさせてしまった、という面はあるかもしれませんねー。
Posted by BOSS at 2018年07月06日 20:38
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