ということで一日遅れで平常通り水曜更新となってしまいました後編感想です。
ではでは行きましょう!
■前編の感想はこちら。
後編の感想は、
・鬼滅の刃
・【読切】COUNT OVER
・ぼくたちは勉強ができない
・アクタージュ
・火ノ丸相撲
・呪術廻戦
・食戟のソーマ
・ジガ-ZIGA-
・トマトイプーのリコピン
の 9 本でお送りいたします。
鬼滅の刃
炭治郎と禰豆子も必死に戦ってるんですが、さすがに敵も上弦です。
半天狗、なかなか倒せる感じがいたしませんわ〜。
分裂増殖能力だけでもやっかいなのに、分裂後のそれぞれがかなり厄介。
今週は可楽の団扇の強烈さに衝撃を受けてしまいました。
風圧で団扇の形に穴が開くって、ハッタリの効いた表現がじつに素晴らしい。
一瞬重力攻撃かと思ってしまったほどですが、やっぱり禰豆子ちゃんではなく本人が使うと威力が違うってことでしょうかね。
そしてここで、ついに玉壺も参戦。
ついこの間まではちょっとゆるキャラ風な、ややキモいけれどもマスコット風味がそこはかとなくあった気がしたんですが、いやー、一気におぞましや系に見えてきましたねー。
にょきにょき生えてる貧相なお手々がなんともグロイ。
ただでさえ半天狗ひとりで大変なのに、今回はさらに上弦がもうひとり。
これは大変なことになってしまいそうです。
【読切】 COUNT OVER
昨年の金未来杯を受賞した眞藤雅興先生が描く現代の侍バトル読切。
金未来杯を取った時も思いましたが、19 歳とは思えない圧倒的な画力、すごいものですねー。
ただデッサンなどが上手いだけじゃなく、どういう構図ならアクションをカッコよく見せられるか、どういう演出表現をくわえたら人物の感情をより強く伝えられるか。
そういうところもすこぶる上手い。
金未来杯のときはモンスター・デザインにまだ弱点を感じたものですが、今回は敵もかなり気合が入っててカッコイイ。
ちょっとわかりずらかったアクションシーンのキャラの立ち位置関係・移動などもとてもわかりやすくなっています。
大いに成長の跡が見て取れて、これはとんでもない才能が出てきたものだと思います。
ジャンプ超新星あらわるって感じです。
だだやはり金未来杯の時も思ったのですが、登場人物の行動、言動に整合性を持たせたり、常識的なレベルでのリアリティ面で粗が目立っていたように思いますねー。
気になった点をズラズラと書いてしまうとなんだかイジワルくしつこい感じになってしまうので、以下さくっと箇条書きとしますが、ザッとこんな感じですかねー。
・冒頭、市民のテロに対する鈍感さがニューヨーカーらしくない。
・主人公少年に対する警察の対応がゆるすぎでは?ともすると即ハチの巣かも?
・アメリカでも往来で刀を持って歩くのは普通に違法行為(なんとテキサス州では合法らしいです!)。
・義手を見て「いよいよ何者だよお前」って、この世界じゃ身体障碍者は特殊ななんかなの?
・警察が一般人を車の屋根に乗せて走行したら警察が道交法違反では?
・つーか警察組織、ちゃんと仕事しろ(笑)。殺人現行犯の少年をまったく逮捕拘束・身元照合・事情聴取等する気のない警察。
・元左利きだから刀を差すのは右腰ということ? でも使うのは主に右手で、必殺の居合も右利き。だったら左腰に差した方がよくない?
・脱獄後一年たってるテロリストたちがまだ囚人服着てる謎。洗濯しないの?
・そいつは格が違う…!!本物の殺人者だ!!の謎ワード感。
・国家組織をナメ腐る程のイカレ野郎だ!のちょっと意味がよくわからない感。
と言ったところでしょうか。
まぁちょっと揚げ足取りみたいなツッコミもいくつか混ざっちゃいましたが(一年中囚人服…とかはキャラ付けとしてアリだと思いますしねw)、とりあえず早急にアメリカの警察が出てくるドラマとか映画とかを観てみたほうがいいと思います。
ちょっと失礼なかんじに聞こえてしまうかもしれませんが、そのへんの知識がもしかして圧倒的に足りてないのでは?というのが今回の感触でした。
ストーリーに関しては、絵から受ける強烈な印象をさっぴいて考えてしまうと、やや平板な印象があります。
特に気になったのは物語の障害となる部分の描写不足ですねー。
悪人の強さの強調が警察の口頭説明頼りとなっているうえに、悪人が弱者を苦しめている描写がほぼ皆無なため、主人公が勝利した時に得られるはずの解放感、達成感が生まれにくくなっているのだと思われます。
ただ淡々と主人公がカキワリのような悪役をバサバサ斬っている、そういう波のないストーリーにも見えてしまうわけです。
今回の読切は、圧倒的な画力を見せつけるためにとことんアクションシーンを詰め込んだ……そういう戦術だったのかもしれませんが、それはそれとしてストーリーはもうちょっと頑張った方が良いのではないでしょうか。
ともあれ圧倒的な画力は圧倒的な財産であり、他の連載デビューを目指す新人作家たちを突き放す物凄いアドバンテージだと思いますからねー。
この財産を活かすためにも、今はとにかく面白い作品・有名作品を読みまくる、観まくることだと思います。
自分だったらこの作品をどうやったらもっと面白くできるか、そういうところに着目しながら物語構造を分解・分析したりして、貪欲に吸収しまくるのが今後の良い道だと思いますよ。
担当編集さんもおっしゃってますが、まさに「若さという下駄を脱いで戦う力を身につけて欲しい」と感じる読切でした。
ぼくたちは勉強ができない
おー意外!
泳げない成幸の水泳特訓回ということで、成幸とうるかちゃんのイチャコラ回かと思いきや、なんとうるかちゃんと桐須先生のからみ回だったとは!
先日人気投票で一位を獲得した桐須先生に即座に便乗しようとは、さすがうるかちゃん、策士でありますわー(笑)。
そして作品としても、次々と人物相関図に動きを作り、波風を立てて波乱を巻き起こすぼく勉らしいなと。
この二人の新しい関係性が次にどんなドラマを巻き起こすのか、そのあたりに期待してしまいます。
アクタージュ act-age
「夜凪が普通に演じてる!?」って仲間たちが驚いちゃうっていうのがめっちゃ面白かったんですが(笑)。
ここまで夜凪ちゃんが積み重ねてきた奇行・暴走が仲間たちに「普通」として浸透して、高度な笑いが生まれてしまってるんですねー。
いやー、めっちゃ面白いです(笑)。
そして掲載位置もちょっとだけアップしましたねー。
これは打ち切りゾーン脱出成功したかな?
火ノ丸相撲
ついに始まってしまった九月場所の初日、大典太戦。
しょっぱなから超絶打撃戦が始まって激しく見せつけてくれますが、いやー大典太の雷帝の相、かっこいいですねー。
打撃の大典太にふさわしい相って感じです。
それに対して鬼丸、追いつめられたところであの悪鬼羅刹みたいな相が出てきちゃいましたか。
この顔が出てくるとメチャクチャ強いのは良いとして、レイナさんじゃないですがそこはかとなく不安になるんですよねー。
火ノ丸、これでいいのかなーっていう。
呪術廻戦
うーん、この漫画構成がうまいなー。
虎杖の死亡&復活は宿儺との正式契約を結ぶために必要なプロセスだったことが分かったわけですが、それと同時に五条先生の夢が語られて、作品の方向性が示されつつ、その五条先生が敵のターゲットにされて緊張感がいや増しに増すという。
たった一話でこんなうまい事詰め込めるものなんだなーと、新人離れした手際に感心してしまいました。
現在の展開を陰と陽で言えば、主人公の死亡は陰の展開になるわけで、あんまり陰の展開をずーっと長引かせると人気低下につながっちゃいますからね〜。
現状スタートダッシュのなかでそれをやると致命的な事になりかねません。
なので巻きでいくのはよくわかるのですが、にしても、すっごいテンポでこなせるもんだなと。
「いいぜ、ボコボコに」→キンッ
のところとか、痛快なほどのテンポの良さですよ。
あと五条先生、いい感じの人ですねー。
上の腐敗に憤れる心には共感を覚えますし、変革を現実的に考えられる冷静さには好感を持てますし、なにより子供たちに夢を託そうとするまっすぐさと、その裏に深い愛情が隠れていそうなところがとてもいいなーと。
この人の夢を受け取って、虎杖たちには頑張って欲しいと素直に思えたのですが、それだからこそ、そんな五条先生が狙われることにはおおいに危機感を覚えます。
緊張感をつくりあげるのが実に上手いです。
それと、宿儺が復活を希望した動機が伏黒だったのはちょっと意外でした。
宿儺が注目するほどですから、伏黒ってばただの呪術師ではないのかもしれませんねー。
うーん、現状わたしてきにこの呪術は、新連載の中でも頭一つ以上抜けてる感じがします。
食戟のソーマ
おおー!
創真が第一席で、えりなが総帥と来ましたかー!
これはちょっと予想外でした。
ここからえりなと一席の座を賭けてひと悶着あるものとばかり思っていましたが、そういう手がありましたか。
前総帥が引退し、世代が完全に入れ代わることで、名実ともに新時代の幕開けって感じがいたします。
さあそういうわけで、次回からは新展開突入という予告が出ていますが、ここからどんな展開が始まるんでしょうねー。
古典的な手で行くと「裏十傑」が出てきたりして学園の覇権を賭けて戦うとか、そういうのもアリかな〜?とかは思うのですが。
あるいは数年後とか時間が飛んで、このままエピローグへとなだれ込んでしまうのか。
はてさてどうなりますことか。
ジガ-ZIGA-
おー! 武器訓練の話がこういう形で生きるのか!
ジガ、まさかの武器クリエイト攻撃。
これは夢と可能性がバンバン広がりますねー。
怪獣が武器を作り出して戦うって、実に少年漫画らしい面白いアイデアです。
しかし、惜しむらくはすでに作品が打ち切りモードになっていそうってことなんですよねー。
武器クリエイトも今回の一種類で見納めになっちゃうかもしれません。
アイデアはいっぱい練ってありそうな作品なんですがねー。
トマトイプーのリコピン
ついに明かされるキュートピアの真実!
いやー、キュートピアが実は人類絶滅後の地球だったといのには驚かされましたが、さらにこれまで描かれてきた社会風刺ネタの数々が、人類絶滅への警告にもなっていたっぽい?というのはオオーッと思わされてしまいました。
なるほど人類絶滅はそういう日常のギスギスからスタートしているのかもしれませんねー。
地下アイドルとか、オタサーの姫とか、SNS ゲームの悪質ガチャとかから絶滅したくは絶対ないですが(笑)、しかし絶対ありえないとは言い切れないかもな〜と。
逆に言えば日々私らが出会う小さな問題も、それを解決することが実は人類絶滅を防ぐ大偉業だったりするのかもしれないぞと(笑)。
そう考えると、実は私らひとりひとりが人類を救うヒーローなのかもしれないじゃんって、そういう風にも思えてくるかもしれません。
まぁ詭弁と言えば詭弁なんですが、そういう考えようだってあっていいかもな〜と思っちゃった、そんなめめちゃんの語りでありました。
やー、意外と深いぜリコピン。
さあ、今週はまとめって感じでリコピンの言う通りあんまり笑いがなかったですが、次回は笑って笑ってエンドって感じですかね?
楽しみです。
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アリス父、えなり母「…」
そう言えば継承順位的にはそういう人たちがすっ飛ばされた形になるんですかね(笑)。
ま、でも今の勝負を見せられたらまず文句は出てこないでしょうね〜(笑)。