2018年04月18日
週刊少年ジャンプ2018年20号感想<後編>
そんなわけで後半戦!
■前編の感想はこちら。
後編の感想は、
・ブラクロ
・呪術廻戦
・ヒロアカ
・ジガ-ZIGA-
・ゆらぎ荘
・ノアズノーツ
・火ノ丸相撲
・【打切】ボウズビーツ
・トマトイプーのリコピン
の 9 本でお送りいたします。
ブラック・クローバー
アスタ!!!すっげーーー!!!!
完ッ全に予想を覆されてしまいましたわ〜(笑)。
ゾラの説得の通り、メレオレオナ団長を犠牲にしてアスタとゾラが逃走、あわよくば他の仲間を救出に走るあたりが最善の策だとばかり思ってました。
それはたしかに屈辱だし、メレオレオナ団長が死ぬのは避けられないだろうし、なんとも痛恨の決断であるのはわかってはいても、現実的に考えてもうそれしかないだろうと。
アスタも状況を冷静に考えろよと、そう思っておりましたよ。
魔法帝が死んだことで、こちらとしてはもうすっかりそういう暗鬱な展開だろうとばかり思い込んでおりました。
いやー、すべてを覆してくれますねーアスタ!
5人の敵が同時に魔法を放つ瞬間をめざとくとらえ、ゾラの反射&倍化の魔法と、アスタの反射の魔法を往復させるという奇跡の超絶コンボ!
敵がどれだけ強かろうとも、魔法を上手く組み合わせて使えばどうにかなると!
実にブラクロらしい凄すぎる逆転劇を見せてくれました。
最後まであきらめないのが俺の魔法!
アスタの信念ここにあり!!って感じです。
ゾラの超使えるトラップ魔法と、アスタの最後まであきらめない鋼の精神。
さらに加えればその瞬間を作り出すまで奇跡の戦いっぷりを見せたメレオレオナ団長の理不尽レベルの強さあっての大逆転だったと思います。
いやー、ブラクロ、こういう組み合わせの勝利を描くのがほんっとうまいです!
呪術廻戦
おー、そうきましたかー!
イタドリのなかの宿儺に頼ることはだいたいそうだろなって感じだったんですが、宿儺はまわりの人間を優先的に襲っちゃうんですねー(笑)。
いやーこれはやっかいやっかい。
これからそうやすやすとは宿儺パワーに頼れない理由がしっかりしております。
今回は宿儺を解放するための時間稼ぎ。
特級呪霊が舐めプだったからまだなんとかなりましたが、それにしてもイタドリの指が崩壊していっちゃうシーンはかなりのヤバさがありました。
また、漫画では定番の、思いをすべてのっけた拳がいい感じに決まるのではなくて、逆に「ぱしっ」と軽々と受け止められちゃうシーンとか、ここは別の意味でも「おっ」と思わされました。
この作品、どうやら思いの強さが勝敗を決める決定的要因となるわけではなさそうですね〜。
呪いをテーマとする、ある意味思いの強さを描いているように見えるこの作品ですが、しかしバトルの勝敗を決する要因は違うところにあるということを描こうとしているのかもしれません。
あと釘崎野薔薇ちゃん、カエルに食われているとこが妙に可愛かった(笑)。
この子、可愛いのか可愛くないのか、絶妙なところがすごくいいです。
僕のヒーローアカデミア
ジェントルに歴史あり。
なるほど、ジェントルにも悲しい過去があり、行動せねばならない、背負う理由というものがありましたかー。
ヒーローという夢を追いつつも、才能がなく、社会から夢を許されなかったという点ではデクとも似通うものを感じます。
社会的に袋叩きにされ、母親からはモノをぶつけられ、そんな様子を父親は見ないフリをしているという過去はなんともツライものがありました。
でもやっぱりジェントル、だからと言って社会を混乱させるという手段に行ってしまった時点でダメですよ〜。
いくらその行動で歴史に名を刻み、誰かに夢を見させるためだと言ったところで、反対に夢を壊される人がその何倍何十倍だっているかもしれないじゃないですか。
普段やってるであろう小さなイタズラ程度なら許容範囲かもしれませんが、今回のような場合は社会的な大問題に発展しかねません。
それによって多数のヒーロー、将来のヒーローたち、まわりの人々の人生をも壊しかねない暴挙ですからねー。
中年の淡い夢で見過ごされてよい問題ではないと思いますわ。
しかしそういうジェントルの思いすらも「笑わないよ」と言ってくれるデクって、ほんとに優しいと言うか感受性が豊かと言うか。
たとえ相手がどんなヴィランでも、相手が人である以上、その気持ちは最大限大事にくみ取りたいという思いがデクにはあるのかもしれませんねー。
倒すべき相手のヴィランすらもデクは救ってしまう、そういうヒーローに将来はなってくれるのかもなーと、ちょっと想像してしまいました。
ジガ-ZIGA-
衝撃のてんかーーーーい!!!
なんと、怪獣は自分自身だったーーーーー!!!
いやー、これは驚きのネタを持ってきてくれましたねー。
どうやら最初に出現したジガもコウ自身であったようで、そうすると自分の町を破壊したのも、両親や幼馴染ちゃんを殺しちゃったのも自分自身と言う事になってしまう。
『北側』に出た別のヤツもいるようなのでジガはコウだけではないようですが、とりあえず今まで描かれてきたジガはコウ自身だったと見てよいようです。
なんとまあ酷い状況にブチ込まれた主人公であることか。
だからタイトルがジガ(自我)だったんですねー。
ジガから自我を取り戻せってことなのかも。
いずれ自我を取り戻したコウのジガが戦う、ジガ対ジガをやることになるのかもしれませんねー。
それにしても、最近の新連載は、自分の中に怪物を飼うのがブームなんですかね〜(笑)。
期せずして、BOZEBEATS、呪術廻戦と、このジガが同じようなモチーフとなってたようです。
まぁ昔からジャンプには、ドラゴンボールや NARUTO、ブリーチとか、怪物を内側に持つ主人公は枚挙にいとまがない王道のモチーフです。
鎮まれ俺の右手!じゃないですが、中二的な男の子が昔から大好きなヤツですからね〜(笑)。
なのでさして珍しいわけではないですが。
しかしそうとは言え、連載開始前に互いにどんな作品でやるかの情報なんてなかったでしょうからねー。
今そういう事がわかって、けっこう作者さんたちビックリしてたりするんじゃないでしょうか(笑)。
まぁ、それぞれ全然違う形でやってますからさして被ってる感はないんですけどね。
「そういう時代の波」なのかな?と、ちょっと面白いなーと思ってしまいました。
ゆらぎ荘の幽奈さん
かるら様やりおったーーー!!
水分補給を名目に、水鉄砲化したコガラシから出る液体をごくごくとハートマークつきで飲みまくるかるら様(爆)。
ファンタジーをいいことに、完全にやりたい放題ですか!!
いやー、ゆらぎ荘、あいかわらず色んな限界を突破してきます。
コガラシのそのあとの「言っとくけど今ガチで気持ち悪いぞオマエ!?」という冷静なマジツッコミがなければ大概ヤバイところでありました(笑)。
しかし巨大化とは、やるなーこゆずちゃん。
パンツをなくした巨大千紗希ちゃんという、これも大概すぎる状況ではあるんですが(笑)、物理的に巨大になった服を溶かしきれるほどの液体があるのだろうかと考えると、これは確定的な勝ちモードなのではないでしょうか。
千紗希ちゃんの水鉄砲もサイズに比例してかなりでっかくなってるようですしね。
まぁしかし、こゆずちゃんの術がそんなに完璧に決まるとも思えないので、安心感という面ではまったくないのがこゆずちゃんです(笑)。
さあ、意外と長い展開となり 3 話目に入る、「ポロリもあるよ水着だらけのサバゲー編」。
エロスの爆発力はもちろんのこと、同盟や駆け引き、戦術、チームワークがあったりして、なかなか楽しいエピソードとなってくれてます。
ノアズノーツ
うちの掲示板でも予想されてる方いましたが、答えはなるほどガスライターでしたかー!
ノア先生が少ない情報のなか、なぜガスライターだと確信したのかの種明かしもなかなか明快。
そしてそれへの対処法もとてもスマートでした。
なるほど、液体窒素の煙幕はこのための伏線だったんですねー。
液体窒素の温度を -273 度(絶対零度)としてしまった誤植はご愛敬(笑)。
しっかりと勝利のために伏線を貼り、それを効果的に見せ場で回収、勝利に至る。
王道のバトル展開の気持ちよさでありました。
また今週は、未来のために勇気を振り絞って走った未来ちゃん(わかりにくいw)も素敵でした。
これまではあくまで驚き役、解説の聞き手役にすぎなかった未来ちゃんも、これからはどんどん自分から動いてゆくようになるのかもしれませんねー。
そんな予感を感じさせてくれる一話でもありました。
火ノ丸相撲
巡業はひと段落がつき、今回はインターバル回。
とはいえかなり面白い回でありました。
まずは鬼丸へ相当怒っていると見せかけて親方、お見合いを持ってくるという(笑)。
レイナさんとの仲を親方、ぜんぜん知らなかったんですねー。ちょっと意外。
しかしそれを知って恥ずかしがる親方の可愛いこと可愛い事(笑)。
怒られると思わせる前フリもあり、かなり笑っちゃうフェイントでありました。
でも親方としては、死にたがりの鬼丸に生きる理由を与えるためにお見合いを用意したんでしょうし、レイナさんとの仲があるなら目的は半ば達せられているということなんでしょうねー。
あとはレイナさん次第ということか。
そのレイナさんですが、いやー、今週もキュンキュンさせてくれました(笑)。
見届けるから……と、ドンと構えているかと思えば、ウソ、嫌だと、不安げな表情を見せてみたり、ごめん、何でもないと誤魔化してみたり。
この迷いまくるそぶりのなんといじらしいことか。
そしてまた、そんなレイナさんに助言する先達たちのなんとド直球なことか(笑)。
「結婚しちゃえば」
「子作りだな。」
て(爆)。
うん、たしかにそうだろうけどもだ!(笑)
着々と外堀が埋められて行ってる感満載のレイナさん方面。
案外次の場所の直後とか、ゴールインは早いのかもしれませんねー(笑)。
【終了】 BOZEBEATS
ということで、ここにあえなく終了ボウズビーツ。
絵柄は魅力的だし見せ場も多々あり、光るものもあったのですが、いかんせん光り切れませんでしたかー。
坊主+現代火器という魅力的なモチーフが個人的に好きだっただけに、これは残念な結果でありました。
反省点としては、まずひとつはせっかくの魅力的な上記のモチーフを、主人公が最初から活かさなかったというところがあるように思います。
主人公が重火器を使い出したのは終盤も終盤。
序盤中盤は、ほぼ数珠だけで戦っていましたからねー。
伸び縮みする数珠はたしかにスパイダーマンみたいで、テクニカルで面白い事は面白いのですが、せっかくの作品の長所であるモチーフがもったいなかったように思います。
最後の、巨大ガトリングを数珠で操るというユニコーンガンダムみたいなモードがすっごくカッコよかっただけに、そこはホント残念なところです。
またもう一つは、主人公の性格設定の面で、せっかくのオオカミに育てられた野生児という魅力的な初期設定が、本編であんまり活かされてなかったように感じたんですよね〜。
社会を知らない野生児というよりは、ちょっと変わった普通の男の子という印象でした。
野生の森で学んだこと、人間社会の色に染まってないまっさらであるということなどがもっと活かされていれば、普通の人とは違う独自の視点が描けたりして、魅力的な主人公像ができたのではないでしょうかねー。
誰もがこういうものだと固定観念に縛られているなかで、主人公だけが違う視点から事態を見抜き、突破口を見つけたりする。
そういう主人公らしい活躍が描けたりしたんじゃないでしょうか。
あと、単純に現代社会にうとい野生児というだけで、面白いコメディが描けてるはずですしねー。
なぜに野生児という初期設定を選んだのか、そのへんがよくわからないなというのが正直な感触でありました。
そういったことどもの根本の原因としては、詰め込み過ぎ、もしくは整理不足というのがあったかもしれませんねー。
最終回近辺の展開を見るにつけ、とにかくやりたいことがいっぱいあるタイプの作者さんだというのはわかりました。
やりたいことがいっぱいあるのはよい事ですが、詰め込み過ぎると活かしきれない要素が出てきたり、読者が情報を咀嚼できず混乱したりしがちです。
情報開示には順番が大事ですし、泣く泣く情報を切り捨てる勇気も時には必要ですもんねー。
これからは読者に開示してゆく情報を整理し、優先順位をつけてゆく、そういう術を身につけてゆくことが大事だったりするのかもしれないなと、そんな風に感じました。
トマトイプーのリコピン
なんだよ!! ハンター×ハンター連載再開ミッションて!!!(笑)
リコピンちゃんと成功してくれよーーー!!
やー、これを読んだ冨樫先生の感想がすっごい気になりますわ(笑)。
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