ではでは後半戦!
■前編の感想はこちら。
後編の感想は、
・ブラクロ
・【読切】破格の家賃
・ヒロアカ
・火ノ丸相撲
・アクタージュ
・HUNTER×HUNTER
・青春兵器ナンバーワン
・ゆらぎ荘
・【打切】ゴーレムハーツ
・【打切】フルドライブ
・トマトイプーのリコピン
の 11 本でお送りいたします。
ブラック・クローバー
魔法帝、敗れるー!
いやー、鉄板のパターンではありますが、人質を取られたことで絶対最強のキングが落ちる。
やはり衝撃の展開でありました。
それにしてもクローバー王国の国土すべてを攻撃できるマップ兵器級のリヒトも凄ければ、そのレベルの破壊をさかのぼらせる魔法帝も凄すぎでした。
やっぱりてっぺんの人たちはこうでなくっちゃですわ。
そして意外だったのは、魔法帝のなかでの人間観。
差別をなくそうと努力してきた方だというのは知ってましたが、被差別者を救うだけでなく、差別する側も「自由」にしたいと思っていたというのは意外でした。
なるほどたしかに差別する人というのはそういう偏狭な考え方に囚われた、不自由な人ではあるわけです。
そんな不自由な枷を取り払えば、みんなもっと自由になれる筈だっていうのが魔法帝の暖かい目線だったんですねー。
いやー、これはでっかい人ですわー。
罪を憎んで人を憎まず。
すべての人が救わるべきであり、そうすればよりよい国になるはずだと、そういう未来を思い描いて魔法帝は今まで歩んできたのでしょう。
うーん、ちょっと感動してしまいました。
やはり魔法帝、器のでっかい大人物ですわー。
さあ、しかしその魔法帝も倒れ、これからいったいどうなってしまうんでしょうか。
この戦いの決着は?とか、アスタたちはどうなるんだ?とか、魔法帝はもう本当に死んじゃうの?とか、いろいろ気になるところですが。
またこうなってくると気になるのは次世代の魔法帝ですかねー。
ユリウス魔法帝が一命をとりとめつつも瀕死の重傷となり(魔法では治らないとかで)誰かが急場の臨時魔法帝になる……というのはありそうな展開です。
いくらなんでも今すぐアスタやユノが魔法帝になると言うのは現実味がありませんから、まずはアネゴレオンあたりですかねー。
ちょっと役割的に五代目火影の綱手さんっぽくもありますしね(笑)。
【読切】 破格の家賃
カワサキ先生描く、ちょっとヘンな幽霊の出るオバケ屋敷と、お金にがめつい青年を描いたハートフルコメディ読切。
やー、なかなかいい雰囲気ではないですかー。
素朴な絵柄(ちょっとあだち充っぽい?)とほんわかとした雰囲気で、幽霊との交流がなかなか心地よかったです。
最近の少年ジャンプにはあまりなかったタイプで、良質な短編小説を読んでいるような感覚がありました(褒めてます)。
また、全体に情報が少なくシンプルな作品ながら、そのなかでどこらへんをはっきり描いて、どこらへんをあえてボカすかを考え抜かれた作品だなーと。
幽霊の体が徐々に黒くなって悪霊化を表現していても、そこには登場人物たちはなにも指摘しなかったり。
幽霊の正体がハンナちゃんという女の子で、だけどどうして幽霊になったのかとかはあえて語らせなかったり。
最後に主人公のタチバナさんが、大きな家を手に入れても感じてしまった感覚とか、そういうところもあくまで主体は文字ではなく絵で表現しようとしているんですよねー。
広くて綺麗だけれども何もない部屋から、タチバナさんが感じた寂しさと空虚さがひしひしと伝わってきます。
こういうところがとってもセンスのいい作品だなーと感じました。
一見絵は素朴……というか、人によっては絵だけで読まないって人もいるかもしれませんが、こういう「表現をしよう」という意欲を感じる作家さんは、今後どんどん伸びると思いますよー。
僕のヒーローアカデミア
かっちゃんかっこええなーー!!
最初は反対なのかと思わせておいて、実は誰よりも本質を見極めていたって感じで、
「雄英全員
音で殺(や)るぞ!!」
って(笑)。
言葉こそ不穏当すぎますが、しかしほんっと図星をついちゃってますわ〜。
何も好き好んで迷惑かけてるんじゃないって話ですよね〜。
文句言いたいのはこっちだって感じですよ(笑)。
ご機嫌うかがいなんてもってほか。
むしろ自分たちの今を全力でさらけだし、ぶつけていったほうがまわりのクラスとも深く分かり合えるってこともあるかもしれません。
いやー、やっぱかっちゃんは天才だわ〜。
あと、セロくんによるかっちゃんの煽り方がすっごい適切すぎて笑いました。
かっちゃんも素直にノリ過ぎですが、いやー、男子たちのこの感じ、とても良いですわ〜。
そして気になる新登場の紳士、ジェントル・クリミナルとその相棒、ラブラバはなんと雄英に潜入を挑んてくる様子。
殺伐とした極悪人というよりは、混乱を引き起こして目立ちたい愉快犯タイプって感じですが、さーて、せっかく盛り上がりそうな文化祭をどんなふうにひっかきまわしてしまうのか。
えりちゃんのためにも文化祭は中断されたりすることなく、とことん成功裏に終わってほしいんですけどねー。
さー、どうなるんでしょう。
【センターカラー】 火ノ丸相撲
小関部長あらため太郎太刀関、いやー、かなり強くなってるようですねー。
小結の蜻蛉切関の強烈な吊り上げ、“起重進撃”に、引き付け、重心をずらすことで耐えて見せるこの質実剛健な強さ。
これはこれからが楽しみになります。
番付はまだ公開されてませんが、どのくらいの強さになってるんでしょうねー。
しかし蜻蛉切、強さを見せた太郎太刀にはパッと優しい顔になったり、幕下以下でも才能のある人間や正しく努力している人間には優しいとか言ってますが、それもどうなんだって感じです。
その才能を測ったり、正しさを決めたりする権利がお前にあるのかよって話です。
それはもうただの傲慢ではないですか。
相撲の神にでもなったつもりなんですかねー。
というか人の努力が正しかろうが正しくなかろうが、他者を傷つける言動は悪ですよ。
角界にこのまま置いていい人間ではありません。
まわりがどんどん腐り落ちていってしまいます。
この腐ったミカンは早々に捨て去ったほうがいいと思いますわ〜。
アクタージュ act-age
なるほどねー!
夜凪ちゃんは過去の自分にしかなれないのが弱点だと思っていましたが、なるほど、夜凪ちゃんでも知らない自分が実は無限に広がっていたんだぞと。
そういう解で来ましたかー。
たしかに、人は自分の事を全部わかってるなんてことないですもんねー。
むしろ知らない事のほうが多い気もしますよ。
未知の役に挑むことで、知らない自分と出会える喜びを。
自分って何者なんだろうという未知の探求の面白さを。
それこそが、“芸術家の本質”なのかーと。
うむうむ、なかなかに納得の解を見せられました。
ハンター×ハンター
ウェルゲーめんどくせーーーー!!(笑)
たしかにこういう疑心暗鬼にとりつかれて非協力的なヤツもいるだろうけど、めっちゃイライラしてきますねー(笑)。
これがまだ有能そうなら駆け引きとして楽しめるかもしれませんが、むしろ有能だと自分を勘違いしている暗愚っぽいのでほんっとジリジリしちゃいます(笑)。
クラピカもよくまぁキレずに忍耐強く応対できるものですわー。
このタフネゴシエイターっぷり、マジでタフネゴシエイターです。
またここで各王子と王妃の表が登場したのがありがたいですねー。
何番目の王子がどんな感じというのはだいたい覚えてきたのですが、王妃の関係がさっぱりわからなかったので。
こう見るとカミーラ王子に何も言えない感じだったドゥアズル王妃が、意外とかなりの権力者だってことが分かってきます。
相当に影響力がでかいじゃないですか。
そしてここでカチョウフウゲツ姉妹の物語が。
この二人、どんどん可憐で不憫なオーラを出してきましたねー。
いやー、セリフ少なめで表情だけで伝えてくる二人のドラマがなんとも愛おしさ全開で。
思わずこの二人には救われて欲しいと思えてきてしまうわけですが、しかしそう読者に思うよう仕向けてくるってことは、ハンター的にはすでに死亡フラグなんですかねー(笑)。
いやー、怖い怖い。
青春兵器ナンバーワン
委員長の髪飾りにそんな秘密があったなんてー!
委員長・七倉潤ちゃんの髪飾りは、なんと零一の自爆装置!
そしてそれを起動できるのは MAPPO の正式エージェントのみ。
つまりはここにいるエージのみ!
いやー、黄金の展開です。
自分の処理をエージに託し、全力を解放する零一もカッコよければ、友の気持ちを汲んで覚悟を決めたエージもほんっとカッコイイ。
すべてを信じ、託しあえる二人の関係性、めっちゃ美しく切なく眩しくて、これも青春って思いますわ〜。
さあしかし、最後はやっぱりハッピーエンドであって欲しいって思うんですよねー。
どうやらこのまま大団円に突入しそうな勢いですが、どんな結末が付けられるんでしょうか。
ゆらぎ荘の幽奈さん
狂気!! なんっという最高の狂気回!!(爆)
「つまり…
冬空クンはな?
女子にパンツ見せてもわらな
…死ぬんや」
いやもう、始まり方からしてこの狂気ですよ(笑)。
なにが「つまり」ですかーと!
唐突すぎるっつーのーと(笑)。
さらにコガラシの額に浮かぶ紋章は、よく見ればズラリ並んだパンツの輪っか!
一見ちょっとカッコイイのが腑に落ちません(笑)。
いやー、大真面目にシリアスな顔をして、な〜にをやっとるんですかーと。
そして始まる狂気の儀式。
どんどんエスカレートしてゆくパンツ見せは、途中過程もなかなかにすごいんですが、最終的にパンツを見せてないことで解呪(してない)に至るという。
いやもう、パンツってなんだっけー!って感じです。
パンツとは何なのか、哲学の領域に至ってます(笑)。
いやー、この奇天烈すぎる勢い感、やっぱ幽奈さんは凄い漫画ですわー。
しかし今さらですが驚きました。
いつのまにか幽奈さんは、12 人というヒロイン大所帯になってたんですね〜!
充実しまくってる上に、ちゃんと一人一人が立っているのがすごいです。
ちなみに今週一番私的にえろーってなったのは、このなかだとマトラさんですねー。
スパッツ脱ぎは破壊力がありますわー。
まぁ、幽奈さんはド直球なので別格って感じかな(笑)。
そしてまた、千紗希ちゃんはほんっと普通の可愛さを剛速球の破壊力でやってくれるので大好きですわー。
育ちのよさそうなお品のいい服なのに、そのスカートの下に急に広がる秘密の花園感、最高です(なんだそれw)。
【終了】ゴーレムハーツ
ということで W アウト一本目。
夢はでっかく世界一。
でも本当の世界一は大好きなマスターへっていう愛あふれるゴーレム少年物語でしたが、あえなくここに打切り終了。
原因はいろいろとあると思いますが、まずは物語冒頭、主人公ノアとレメクの迷惑マンっぷりがちょっとキツかったのが大きかったんじゃないですかねー。
もちろん根はいいヤツラなのですが、迷惑度合いや話の通じなさが、なかなかインパクト強めな一話でしたからねー。
このあたりのエピソード、主人公の動機付けとして必要な話ではあるんですが、実は後に持っていって過去回想とかでやってしまってもよかったかもしれません。
ツカミはやっぱり一番大事だと思いますよー。
また試験編に突入していろいろとキャラは出てきましたが、みな活躍する前に話が次へ次へと行ってしまった印象がありました。
なんのためにでてきたキャラだったのか、どんな魅力を持ったキャラだったのか。
そのあたりがよくわからなかったんですよねー。
その影響で、話全体の印象までぼやけてしまった感じもありました。
一話一話、どんな話とどんなキャラで読者のハートを打つコンセプトなのか。
そのあたりをもっと追求していったほうがよいかもしれません。
そして私的に思うのですが、ゴーレムのデザインになんとも魅力が薄かった!
どれも弱そうなモブキャラに見えてしまったんですよね〜。
素焼きの土人形っぽさを追求しつつ、少年漫画らしいシンプルで見やすい絵というのを心掛けられた結果生まれたデザイン群なのかもしれませんが。
もうちょっと少年たちのハートをくすぐるデザインとはどんなものなのかとか。
強そうに見えたり怖そうに見えたりするデザインってどんなものなのかとか。
そういったところをいろいろ研究されたほうがいいんじゃないでしょうか。
ともあれ、いろいろ見えてきた課題とか、連載したことによって得たものはいっぱいあったと思いますからねー。
そう言ったことを活かした次の連載に期待しております。
【終了】フルドライブ
そしてこちらも終了。
卓球描写の凝った構図や迫力、マリンさんの可愛さ、キャラどうしの煽り合いなど見どころは随所にあったのですが、伸びる間もなくあえなく終了。
やー、やっぱり凝った構図は構図でちょっとわかりにくさもないではなかったですし、マリンさんは可愛いけどすぐさま出番がなくなったのも痛かった。
あと私的に思いますに、主人公の玉城弾くんのつかみどころのなさが大きかったかなーと。
天然でボケーッとしてるのか、それとも計算でそうなのか。
バカにされないために、強さを証明するために卓球を始めたのに、軽んじられてる方がやりやすいと真逆のことを言い出したりとか。
卓球教室に入る時に、強いヤツぜんぶブッ倒したいんだよねー!といきなり叫び出したのもちょっとそのテンションについていけなくて置いてけぼり感を感じてしまったものでした。
あのテンションはいったいどこから出て来たんでしょうか。
まぁ例を上げ始めたらキリがありませんが、終始よくわからないなーと感じてしまう主人公だったと思います。
あと、作中で言われるほど「マヌケ面」には見えなくて、普通にニコニコ好青年のイケメンにしか見えないというのもありますかねー。
どうもそれが「不当な罵倒」に見えてしまったんですね(そのため私的にはマリンさんの第一印象が悪かったです)。
これでマヌケ面って言われるなら、リアルのオレタチはどうなっちゃうんだよと(笑)。
この「不当な罵倒感」は、もうちょっとうまくやる方法はなかったでしょうかね。
第一印象で軽んじられた主人公が、本気を出すと実は凄かったいうよくある王道パターンですが、それをどういう形で見せるのか。
そのコンセプトでこの作品は最初のボタンを掛け違ってしまったのではないですかねー。
作品の見せ方、魅せ方に合わせてキャラクターの設定をうまく構築してゆく、そういうところが今後の課題となってゆくのではないでしょうか。
トマトイプーのリコピン
あのスーッて出てくる広告、闇のドラゴンのせいなのか!
闇のドラゴン許すまじ!!
そして牛さんの「わたしでした」は強烈だなー(笑)。
でも見なかったことにして結局食べちゃっためめちゃん、なかなか強い!(笑)
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まあウェルゲーは仕方ないですね。
何かあっても「お前には見えないから」ですまされ、更に見えるようになる集会で仲間殺されて信用とか出来る方がおかしいですし。
むしろそんな信用関係でそっちの勢力と連絡取ってると知らせるようなクラピカが問題といいますか。
念を信じても、ハンター協会、少なくともクラピカに対する疑いは残ってしまうでしょう。
クラピカは自分のことを偏見や予断や好悪の感情等をまじえず冷静に公平に状況を判断できる人間だと思っているんだと思いますが、そのぶん他人もそうできるって思っているフシはあるかもですねー。
理路整然と話せばちゃんとわかるはずだと。
でも世の中にはウェルゲーみたいに予断や感情によってがんじがらめになって行動できなくなる人もいっぱいいるわけで。
むしろそういう人のほうが圧倒的多数、普通なのかもしれません。
おかげで暗礁に乗り上げそうな状況になってしまった今回のドラマ、なかなかにジリジリさせられてしまいました。
それもまた、冨樫先生の手のひらの上ってことなんですけどねー(笑)。
やー、面白いです。