週刊少年ジャンプ2018年10号掲載分の感想に参ります。
■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編
【コミック派ネタバレ注意!】
【感想小タイトル】
■清算
■本当の対決
■克服
■清算
まさかカタクリ、そこで自分の腹をえぐりますかー!!
いやー今週は驚かされました。
フランペに無粋な邪魔を入れさせてしまったこと。
それにも気づかず、ルフィに攻撃を加え続けてしまったこと。
すべてを恥じたカタクリの思い切った清算のしかたに、思わず惚れ惚れとしてしまいました(これ、うま〜く腕で隠してますけど、かなりザックリいってそうです)。
このひと、妹たちを大事にする上に、曲がったことをしなさそうな人だなーとは思っていましたが、ここまで真っすぐな人とは思いもしませんでした。
ビッグ・マム海賊団を守るためなら卑怯な手でも平気で使う人だと思っていましたよー。
なかなかの武士道タイプではないですか。
ちょっとゾロとも気が合いそうです(笑)。
もちろんだからと言って正義の人というわけではなくて、あくまで自分が強者と認めたヤツとの勝負にプライドを持っているということなのかもですね。
それに反してシャーロット・フランペ、こちらはどこまでも不快なヤツだなー(笑)。
激怒して本当の顔を見せたカタクリに対して、ここまで手のひら返しをしちゃいますかと。
本当の意味でお兄様が好きだったわけじゃないんでしょうねーきっと。
おそらく、「最高にカッコイイお兄様に愛されている自分」が好きなんでしょう。
部下たちも含めて、そのあと覇王色の覇気でやられて頭をぶつけて、ほんっといい気味だわ〜と思いました(つーかカタクリ、見聞色に加えて覇王色まで!どんだけ強いんですか!)。
ちょっとこれだけだと私的にはまだ制裁が足りないくらいですけどね(笑)。
まぁしかし、カタクリ自身はもう何を言われたところで気にしないみたいですし、もういいっか。
■本当の対決
いやー、カタクリ、すっかりルフィのことを強者として認めてくれてるんですよねー。
それがとっても嬉しいです。
最後、完全に好敵手同士が意気投合しつつ、さあやるぞみたいなこのやりとり、ちょっともう感動すら覚えてしまいましたよ。
互いにディスりあいながら戦うバトルではなく、こうやって互いに認めあいつつ、譲れない戦いを繰り広げる。
気持ちのいい、スカッとしてくるこういう対決、私は大好きですよー。
さー、ここからが本当の対決ですねー!
互いに認めたからと言って、だからと言って手は引けないし、負けるわけにもいきません。
むしろ認めたからこそ全力で、堂々と、死力を尽くしてやらなくちゃ。
互いに悔いのないよう、とことんやっちゃって欲しいと思います。
もー、ほっんとーに興奮してしまいますわー。
しかし今後、このカタクリが味方になってくれるような展開はないもんでしょうかねー。
ここまで気持ちのいいライバルですと、そんなことも夢見てしまいます。
慣れ合うことはないでしょうが、もし共闘なんてなったらすごい嬉しいなと。
いろんな紆余曲折の末に、カタクリが同盟として助けてくれる、みたいなことがあったら、めっちゃ熱いんじゃないかと思いますわ。
■克服
ここからは私の想像に過ぎない話なんですが、今回のエピソードで、カタクリにとってルフィはひとつの救済であり、覆面を捨て去る人生の転機を与えてくれた人物だったんじゃないですかねー。
今回のカタクリの言動は、シンプルにまとめると
・自分が強いと認めたヤツとの戦いを穢すヤツは許せない。
・自分が強いと認めたヤツを笑うヤツも許せない。
というところに集約されると思います。
しかしもう一つ、カタクリの心境変化が影響していたんじゃないでしょうか。
過去、フクロウナギとバカにされ、嫌われることを恐れたカタクリはそれが発端で覆面をつけるようになったようです。
また、完璧な兄というイメージを崩さないため、ドーナツを寝転んで食べる姿を絶対人に見せないようにしていたり。
カタクリはひたすらこれまで外見、外聞をとりつくろって生きていたんですよね。
本当の自分を知られることを恐れてすらいたかもしれません。
そして逆に、ハードでクールでカッコイイ人物像を作り出し、みんなに信じさせようとしてきた。
もちろんブリュレのようにどんどん盛った人もまわりにいっぱいいたことでしょう。
しかしそうやってひたすらハードな顔のみを人に見せようとしてきたカタクリが、ルフィと戦うことで、その価値観を崩さることになったのではないでしょうか。
ルフィの戦い方は、恥も外聞もありません。
どれだけかっこ悪く見えようとも、どれだけ滑稽に見えようとも、そんなことは気にせず全力で戦うルフィ。
その“本当に大切な物のために、他のものすべてをそぎ落とせる強さ”、“本当の意味でのカッコよさ”に、カタクリはどこかで心動かされてしまったんじゃないでしょうか。
ある意味、惚れ込んじゃったんじゃないですかねー。
この俺よりも、もしかしてアイツのほうがカッコいいんじゃないか?と。
本当のカッコよさというのは、外見とかではないんじゃないか?と。
自分がひた隠しにしてきたカッコ悪さなんて、気にする必要すらなかったんじゃないか?と。
そう気づかされたからこそ、カタクリは覆面を捨て、素顔を晒したんじゃないでしょうか。
「あのバカを笑いたきゃ…
おれも一緒に笑え……!!!」
そう素顔をさらすカタクリは、めちゃくちゃカッコイイですし、ルフィのことをカッコ悪いだなんて微塵も思ってるようには見えません。
さらにカタクリ、その姿をフランペたちにゲラゲラ笑われても、逆に笑ってすらいるんですよね。
過去の自分を思い返し、やれやれといった感じで笑いつつ、もしかしたらどこかで自分を笑っていたのかもしれません。
背中で笑うカタクリが本当にカッコイイ。
外見を気にしていたカタクリは、いったいどこへふっとんだのか。
このバトルは、ルフィの成長物語であると同時に、そのルフィとぶつかりあうことでトラウマを克服し、堂々と生きる喜びを知ったカタクリの物語でもあるのかもしれません。
いやー、ちょっとこれ、勝手にそういう風に想像して、勝手に感動を覚えてしまいましたよ。
カタクリ、敵ながらほんっとカッコイイヤツですよ。
そしてそんなカタクリを動かしたかもしれないルフィ。
やっぱルフィはすっげー偉大だなーと、またまた思い知らされた気分がいたします。
あ、あとそうそう、カタクリのキャスト、杉田智和さんになったんですってね!
めっちゃピッタリじゃないですかー!
ドーナツうましの歌も含めて、今週の激烈カッコイイところとか、すっごい楽しみになりますわー。
(まぁ、アニメ版はほとんどチェックできてないんですが…)
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魚人島編では人間と魚人族という『種族』としての差別の問題が掘り下げられましたが、今回はそれよりもさらに身近な問題として『外見』が取り上げられている気がします。
カタクリの裂けた口は勿論、プリンの三つ目、怪物じみた肉体を持って生まれ『同じ目線』を物理的な目線として曲解しているビッグマム。もっといえば外見とは違うかもしれませんが、サンジもジェルマ兄弟の中で一人だけ純粋な人間だった為蔑まれていましたね。
しかしカタクリの素顔、個人的にはワイルドでカッコイイと思うのですが、そんな笑う程ヘンテコに映るんですかね? 蛇首族や足長族は種族としての特徴だからOkだけど三つ目や裂けた口はダメって事なんでしょうか。万国の中の美的感覚が正直よくわかりません。
もっとも、それに共感したのはカタクリ自身にそれを認められる漢気があったからでしょう。
とにかくカッコいい男二人の気迫と心意気が魅せてくれます。
なるほど! たしかに今回のビッグ・マム編はいたるところで外見や肉体を理由にした差別やイジメが繰り返し繰り返し描かれてきましたね〜。
単純にたのしめる娯楽作品でありながら、さりげなく社会性や歴史的背景のある問題をひそませておくのが上手い尾田先生だけに、今回もなにかそういった意図があるのかもしれませんね。
>しかしカタクリの素顔、個人的にはワイルドでカッコイイと思うのですが
おっしゃるとおり、わたしもカッコイイと思うんですよねー。
>太郎丸さん
なりふり構わないルフィの姿勢に感化されていったんだろうなーと私も思います。
>もっとも、それに共感したのはカタクリ自身にそれを認められる漢気があったからでしょう。
おっしゃる通りですね!
たとえ心の中では感化されても、頑迷に今までの自分にしがみつこうとする人も多いはずなのに、そんなふうにならずにスパッと変われるカタクリはほんとーにカッコイイと思います。
そしてそんなカタクリに認められて、素直に「ありがとう」と言えるルフィも超カッコイイ!