週刊少年ジャンプ2018年7号掲載分の感想に参ります。
■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編
【コミック派ネタバレ注意!】
【感想小タイトル】
■シャーロット・フランペ
■信じられてる!!!
■いよいよか!?
■シャーロット・フランペ
ここへきてまたまた新キャラ登場。
33 女のシャーロット・フランペ(フランベじゃなくてフランペでいいのかな?)。
「ベスト妹(イモ)ーティスト賞」受賞とか、「キングオブ妹になる女」自称とか、なかなか妙ちきりんなのが出てきました(笑)。
性格はちょっと悪そうですが、まーしかし普通に可愛いですねー。
しかしボコンと膨れた下半身なんかはいったいどうなってるのか謎ですが、これはただの服なのか、それとも体が本当にこうなっているのか。
風船ガムを食べているところからすると体も風船ガムのガムガム人間だったりするのかもしれませんねー。
その場合、ゴムゴムの下位互換だったりするんでしょうか。
しかしこのフランペ、カタクリの崇拝者という感じですが、しかしフランペがカタクリを讃えれば讃えるほどに、カタクリの敗北フラグが立っていくようにしか見えないんですよね〜(笑)。ちょっとニヤニヤしちゃいます。
まぁカタクリは以前も同様にブリュレに持ち上げられまくって、乱立した敗北フラグを実力でヘシ折ったような実績もありますからねー。
まだまだこれだけで安心はできませんが。
ともあれこのフランペグループがルフィとカタクリの戦いに介入してきそうな気配。
それが戦いの流れを崩すおおきなきっかけとなったりするんでしょうか。
せっかくの決闘に水を差すようなことはしてほしくないんですが、しかしそれがルフィによいきっかけとなってくれれば嬉しい話です。
■信じられてる!!!
そして苦戦中のルフィ。
あともうちょっとで見聞色による予知を習得できそうな雰囲気はあるみたいなんですが、安定的に使用するにはまだまだかかる様子。
やることなすこと行動の直前に潰されてしまうルフィが見ていて息苦しい感じです。
よくまあルフィ、これだけやられて心折れないものですて。
格ゲーとかでこんななぶられかたしたら、まず簡単にベキッて心折れちゃいそうなもんですわ(笑)。
一方ベッジの船の上でサンジ、ついにケーキが完成ー!!
最初は毒を入れたがってたのに、すっかりケーキにやられているファイタタンク海賊団が微笑ましいですねー。
それだけケーキが凄いってことなんでしょう。
これだけ美味しそう美味しそう連呼されると、こっちまでケーキを食べたくなっちゃいますよ(笑)。
今週はここで、ルフィとサンジのセリフがリンクしたところが最高でした。
ルフィも、サンジも、どちらも約束通り目的を果たすと、仲間たちに
「おれは信じられてる!!!」
と豪語しちゃう!
いやー、熱いですね!!
この滅茶苦茶に力強いセリフ、不意打ちで強烈にハートに来てしまいました。
「おれはあいつを信じてる」とかいうセリフはよく漫画でもあります。
「おれはあいつらに信じてもらってる」とかいう言葉もありそうな言葉です。
でも違う。
この二人は「信じられてる」っていう、強烈な言葉を使うんですねー!
もしこれが「信じてもらっている」だと、感謝とか、謙虚とか、いろんな気持ちが入ってくると思うんですよ、言葉のニュアンス的に。
でもここはあえて「信じられてる」って言い切っちゃう。
純粋な事実として、確信している感の強い、断定的なニュアンス、強烈な自負のようなものを私は感じましたよ。
おれは信じられている。
だから、それが実現することを知っている!っていう、ゆるぎない確信を感じ取りました。
いやー、強いですねー、この二人!
あの衝撃的なぶつかり合いを経て、この仲間たちの信頼はより強固なものとなったのかもしれません。
そしてそれが、彼らを突き動かす原動力となって、さらに彼らを雄々しく、たくましく、強烈に強くしているように思います。
バラバラにほどけたかに見えた糸と糸とがまたより集まり、さらに強固な綱となる。
いや、それはもしかしたら、元からほどけてなどいなかったのかもしれません。
一見バラバラになったように見えて、奥底ではしっかりと絡み合い、つながっていたんでしょうねー。
うーん、ほんっと素晴らしい物語ですわー。
■いよいよか!?
一方、サニー号とビッグ・マムの追撃戦はプロメテウスがとんでもなく巨大化してさらなる大ピンチに。
うーん、ジンベエさんの海流一本背負いがあればプロメテウスはあんまり怖くないんじゃないかと思ってたんですが、とんでもなかったですね。
まさに“災厄”って感じのスケールです。
こんなのが直撃したら町一つぐらい消し飛んじゃいそうですよ。
さすが神の名を冠するだけはあります。
しかしここでついに!
いよいよ合流でしょうか!!
ナミが船影を遠くに目撃し、ビッグ・マムが「いい香り💓」と反応したこれは、ついにサンジのケーキが合流できたってことなんでしょうか。
他にこういうことになりそうな伏線は特になかったと思うので、時間的な計算がオッケーならいけそうだと思うんですが。
さー、いよいよお待ちかねのクライマックスがやってきたのかどうか。
ルフィVS.カタクリの方も決着が近そうな展開ですし、いよいよ訪れそうなホールケーキアイランド編大団円。
どのような結末が待っているのか、すっごい楽しみです。
ここで次週休載っていうのがまたまた気をもませてくれますけどねー(笑)。
まぁ、しかし、ここまで来たんですから、焦らずデーンとかまえて待つと致しましょう!
再来週、めっちゃ楽しみです!!
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おー!単純に操作でミスりました!
さっそく訂正させていただきます。
お知らせいただき感謝です!
年始年末も感想をコメントすることがありませんでした。
でもこれからはもう少しコメントが増えるかもしれません。
さて、いきなり昨今の出版社や編集部に対する不満を書くのは
ちょっと失礼ですし、建設性がないので、久しぶりにまずは
「ONE PIECE」感想へのコメントをさせていただきます。
今回のルフィとサンジの「おれは信じられてる‼!」というセリフ
からは、「ストロング・ワーズ」の解説者・内田氏の言葉が
思い起こされます。その内容は相互依存がルフィ達を強くしている。
劇中で最も自由なルフィが多くのしがらみを持っているという、
本編だけを読んでいると多くの人が意外に思う内容でした。
内田氏もあとがきで書いていましたが、現代社会ではおそらく普通は
逆に考える、依存することなく自立したしがらみのない人間が
自由で強いと、でも内田氏はそれを否定しました。
最も強いのは相互に依存し、「viva(生きよ)」という祝福を送りあう
関係性にある者たちだと。私も今でははっきりそう思っています。
「今の自分」の権利と可能性を「保持」する事を「自由」と
考えるのなら、前者のような他者への依存を拒む人間も強いと
言えるかもしれません。でも現実には少なくとも社会を否定しない
限りは、他者と無関係ではいられません。それ故に上記の
様な在り方を貫くには他者から距離を取り、他者に重要事を任せず、
他者からの干渉を警戒し続ける事が常に必要になります。
そういう人たちは往々にして他人に重要な事は相談せず、
他人と深い協力が必要な事は好まず、重要な決定に他人が
関わるのは嫌います。そして他人に自分の命運を助けられるような
事があっても「頼んでいない。余計なお世話だ。」と素直に
受け入れる事ができません。………それは私から見るとさほど
「自由」な生き方には思えません。少なくとも共感はできない。
ルフィ達の生き方は上記の物とはまったく違います。
ある意味当然でしょう。外界へ冒険に出ているのですから、
他者から距離を遠ざけることはほぼ不可能ですし、
とっさの判断の連続である冒険の途中でいちいち相手に
「助けてもいいか?」などと許可を確認してはいられません。
そしてルフィ達は今回のサンジやかつてのロビンが一味を出奔した
時の事を考えてみれば分かるように、例えその仲間の人生を左右する
事態であろうと、仲間たちが一人で苦悩して出した結論だろうと、
本当に納得できない事なら遠慮しません。迷わず文句を言うし、
干渉します。されどルフィ達は最後には仲間たちの干渉を
受け入れてきました。それはいわば、自分の人生の
決定権の一部を互いに預けあう行為です。
その行為は「今のままの自分の自由」を間違いなく損ないます。
……でも飛躍的な成長とそこからの「新しい自由」はそういう行為
の先に進むことでしか手に入らないのです。
ルフィ達の目指す「自由」というのは権利と可能性をただ「保持」
していることではなく、自分の夢の為、仲間たちの為に自分の持つ
可能性をあますことなく「活用」する事にあるのです。
これも内田氏が書いていた事ですが、ルフィは実はかなり儀礼的な
人間なんです。「海賊王に俺はなる!」としばしば目的の宣誓を行い、
恩人であるシャンクスからもらった何の役に立つでもない麦わらを
大事にし、たとえ不利になろうとも仲間を裏切る事になると
思った事はしない。これは一見窮屈にも思えるかもしれませんが、
そういう人間の方が逆説的に最も自由でいられるという。
何故なら、自分が自分である為のお祈り、言い換えれば
何が自分にとって譲りがたい、変えてはいけない大切なものなのか、
その事を常に明確に確認しているからです。だから他の小賢しいもの
に惑わされることなく、自分のまま「自由」に変化を受けいれられる。
屈折した禅問答のような事に聞こえるかもしれませんが、
「拘る事に拘り過ぎず、拘らない事にも拘り過ぎない」そういう人が
どうやら一番自由であり続けられるようです。
あるでしょうが、その時はその時で、案外なんとかなるんですよ。
この場合、「成長性」において、重要なのは、
「あなたなしでは、生きていられない」、………から死にましたという
事後的な事ではなく、「あなたなしでは、生きていられない」、
だから「いつまでも、お元気で」という懇願と祝福の方なのです。
失敗した時のリスクが増える事を気にするよりも、
どうしたら成功に向けて成長し続けられるかを想う事が重要だとも
言えるかもしれません。
誰も頼らず、誰にも頼られない、自立した人間も強いと言えますが、
少なくとも「成長性」においてそれでは限界がある。
「ONE PIECE」でいうと、エースが死んだ直後のルフィの様子を
思い出して頂ければきっと同意してもらえると思いますが、
その人が極限の疲労、極限の挫折、極限と思える絶望に
出会ったとき、前者の自立した人間がそこから立ち上がれるか?
それは難しいと言わざるを得ません。
それほどの苦しみの中から限界を超えて成長し、再起をするには
それこそ異常な原動力が必要になる。
自立した人間の「自分一人の命、自分一人の夢」という、
言ってみれば「自分一人の勝手で諦めてもいい事」では、
「諦めた方が、楽になれるのでは?」という抗いがたい誘惑を
ねじ伏せるだけの原動力にはなりがたいからです。
ルフィがあの時、「自分には仲間がいる」という事を確認し、
自分一人が勝手にあきらめてはいけないのだとそう確信して
いなければ、到底あの絶望からは再起できなかったでしょう。
それ故に、自らを本当に「強く」し続けたいのであれば、
今の限界を超える「成長」をしたいと望むのなら、
「本当に必要不可欠」だと思える存在と出会い、その相手からも
「本当に必要不可欠」だと思われる関係の仲に身を置くしか
ないのです。ルフィは理屈ではなく、直観でそれを理解している。
ちなみに「治療者」であるチョッパーや一番の年長者である
ブルックはその事を経験的に理解しているけれど、他のメンバーは
まだ迷いがあるだろうと思います。「弱い者や、自分たちの目的と
関係の薄い者達」と関わる事は「足枷になるのでは?」と
目先の損得から、少なくともルフィに出会った当初は
脱却しきれていません。ルフィ達一味の集団としての
「成長」はリーダーであるルフィが直観的に理解している真理に
メンバー全員が追い付いていく過程とも言えるでしょう。
お久しぶりです。さっそくガッツリとした考察書き込みありがとうございます。
なんにも縛られることのない自由よりも、仲間同士で頼り頼られる絆で縛り合っていたほうがよっぽど自由という。
矛盾しているようでしていない、そここそがワンピで大事なところかもしれませんねー。
また
>ルフィは実はかなり儀礼的な人間
というご指摘もちょっと考えさせられる新しい視点をいただけたように思います。
内容は若干のアレンジと付け加えはあるものの、
「ONE PIECE」の公式名台詞集「ストロング・ワーズ」
の解説者である「内田 樹」氏のあとがき解説の内容を
ほぼそのまま引用したものです。
問題かなとは思いましたが、内田氏の考察文は文章としても
考察としてもあまりに完成度が高かったので変える所が
見つからなかったのです。
返信に対して、更に返事をさせていただけますのでしたら、
私が上記のコメントで、ルフィ達の在り方と対照的な
価値観としてあげたのは、「縛られることのない自由」と
いうよりは「自由である為には他人に縛られてはいけない
という考え方」です。
上記のコメントでも書きましたが、一般的には自立した
人間の方が自由であると考えがちです。
ですが、「自立している」という明瞭な強さ・格好良さ
ばかりを凝視していると、他者の力を借りる事、
他者に失敗や弱みを見せてしまうことを恥と考えて、
忌避しがちです。そうすると「自由」の為の「自立」
だったはずが「自立」という「スタイル」を守る為に
多くの選択肢と可能性を犠牲にしてしまうのです。
それでは最大の成長性を獲得できないのは、この物語に
おけるルフィ達の革新的な成長が敵に快勝した時よりも、
むしろ自分の弱さとその悔しさを仲間にあえて晒す
無能の宣誓を行った時である事からもあきらかです。
絆で縛りあっている方が自由というよりは、
人との絆を含めて「しがらみ」がついてまわりそうな
選択肢であろうと、屈託なく選択できるような包容力を
持ち続けられるような生き方の方が自由という感じですね。
内田氏は似たような事例として「SLAM DUNK」の
展開を挙げていました。内田氏曰く、「SLAM DUNK」
という物語は「桜木 花道」という、ある意味自己中心的な
主人公が本当に自分を成長させたいのなら、現在の「自分らしさ」
なんかに拘るよりも信頼できる指導者から教わった「型」を
守り、我執を忘れてチームに貢献した方がずっと合理的
なんだと、そういう経験的真理を理解し、真にチームの一員に
なるまでを描いた長い迂回の物語だったと述べています。
これにはまったくの同意です。内田氏の見識の鋭さに
正直頭が下がる思いでした。