ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第887話 “どこかで誰かが君の幸せを願ってる”: 少年、グリグリメガネを拾う

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2017年12月05日

ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第887話 “どこかで誰かが君の幸せを願ってる”

　週刊少年ジャンプ2018年01号掲載分の感想に参ります。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

【コミック派ネタバレ注意！】

　扉絵シリーズのイデオ編、そこで争ってる手長族、足長族をほっぽりだして出航というのはかなり意外すぎました。
　てっきり仲裁することでどちらの部族も仲間になってくれる系のエピソードかと思ったのに（笑）。
　やー、この話が何の伏線になるんですかねー。
　意外すぎてちょっと笑ってしまいました。

【感想小タイトル】
■ノストラ・カステロ号
■熱海温泉
■祝福

■ノストラ・カステロ号

　そして始まるカカオ島の戦い。
　てっきりファイアタンク海賊団が上陸して陸上の大乱戦が始まるのかと思っていたら、なんとベッジの船「ノストラ・カステロ号」からキャタピラが！！
　パドルに見えていたものの正体はなんとキャタピラでしたか！
　戦車のようにキャタピラを踏み鳴らし、そのままカカオ島に上陸してしまいました。
　いやー、カッコいいギミックを持ってますねー。
　さすが「ファイアタンク」と言うだけはある（笑）。
　つーかこのファイアタンクという名前が出たときからこのギミックは決まっていたんでしょうかね。
　ここまでカッコイイところ見せまくりのベッジですが、もーどんだけ美味しい要素のっけちゃうのよって思います（笑）。

■熱海温泉

　そんなノストラ・カステロ号に、蹴りだけで巨大ウェディングケーキを持ち上げ、乗り込んでしまうサンジもなかなか凄い。
　何が凄いって、よくぞケーキが崩れなかったなと（笑）。
　空を飛びそうなくらいふわっふわっていう描写がありましたが、あれはこのための伏線だったのかもですね～。
　自重が限りなく軽いから、自重でつぶれることはないってことなのかも。

　てなわけでまんまとシフォン回収という目的を果たし、さらにサンジとウェディングケーキも回収して脱出に成功したファイアタンク海賊団。
　しかし、そこにオーブンの攻撃が！
　つーかウェディングケーキがあるっつーのになーんで攻撃してるのよと！
　この人、ちょーっと冷静さに欠ける人ですねー。
　オーブンだけに熱くなりやすいんでしょうか（笑）。
　海水を熱くして“熱海温泉（ねっかいじごく）”というダジャレはププッとなっちゃいましたが、ビッグ・マムファミリーのなかでも幹部としては一段落ちる人物なのかもなーという印象です。

■祝福

　オーブンの攻撃を止めてくれたパウンドさんでしたが、あー、そこで悲しい別れがーーーー。
　しかし斬首されるまでの数瞬、パウンドさんの心によぎっていたのは、わが子とわが孫の姿を見られた満足感と、そして精一杯の心からの祝福、祈りの心だったんですねー。
　いやー、もうこれはたまりません！
　最ッ高のお父さんじゃないですか！
　もう、目頭が熱くなりまくりでしたよ～。

　自分が死ぬのを覚悟しつつ、あえてネクタイを直して送る

「結婚　おめでとう！！」

　の力強さ。
　パウンドさんにとって、死よりも実は、これほどの幸せはなかったのかもしれないなと思ってしまいました。
　目頭が熱くなるのを止められませんでしたよ～。
　たとえ避けられない死が来たとしても、愛するものが幸せでいてくれたら、それで笑顔で散って行ける、そういう生き様っていうのもあるのかもしれませんねー。
　やー、切ない！　でも、やっぱり素敵すぎる！
　パウンドさん、短いお付き合いでしたが、すばらしい父の愛を教えてくれたこと、ほんとにありがとうございました。

　またちょっとここで思ったのですが、斬首の瞬間笑顔でいる人と言えば、ゴール・D・ロジャーが思い浮かんだんですよねー。
　ロジャーの笑顔の斬首はケタ外れなスケールの人柄を表すものだと思っていたのですが、もしかすると、パウンドさんと同じような気持ちもあったのかなーと。
　奥さんやレイリー、シャンクスといった、大切な家族や仲間たちが、自分の分も生きていてくれること。
　また奥さんのお腹の中には自分の子供（エース）がいるということ。
　そういうことすべてが喜ばしく、この上ない満足だというような、そんな気持ちが働いていたんじゃないかなーと、ふとそういう考えもよぎりました。
　どうなんでしょうねー。
　今回のパウンドさんのエピソード、そんなロジャーの生き様ともリンクしたエピソードでもあったんでしょうか。
　的外れな空想に過ぎないかもしれませんが、ちょっとそんなところを考えさせられてしまいました。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

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