2017年10月17日

週刊少年ジャンプ2017年46号 感想<後編>

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 ワンピースが休載なので火曜更新の後編となります。
 ではでは!

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、

・ゆらぎ荘
・鬼滅の刃
・BORUTO
・ぼくたちは勉強ができない
・【最終回】磯部磯兵衛
・シューダン!
・青春兵器ナンバーワン
・【最終回】腹ペコのマリー

 の 8 本でお送りいたします。



ゆらぎ荘の幽奈さん

 おー、意外や意外、朧もちゃーんと恋愛感情があったんですねー。
 サバサバした子作り目的のみのアタックなのかと思っていたら、ちゃーんとコガラシへの思いはあったと言う事か。
 これは今までの行動も見え方がガラッと変わってきて、さらに魅力的に見えてしまいそうです。

 そしてかるら様も今週は破壊力が凄かった。
 苦しんでいるかるら様を見て、はっきりと答えようと思うと言い出したコガラシがさすがの男らしさでありましたが、そんなコガラシの口をぐっと押え

「わらわは色好い答え以外

 聞く気はない!」

「きっと… きっといつか

 そんな答えが聞けるまで…

 今のままでいさせて欲しいのじゃ…!」


 と必死に訴えるけなげっぷり、一途っぷり。
 いやー、これは思わずグッと来るものがありました。
 朧にしてもかるら様にしても、ほんっといい子たちではないですか。

 コガラシをめぐる恋愛戦線は、幽奈さん、千紗希ちゃん、雲雀ちゃんの三つ巴が主戦場かと思っていましたが、意外とこの二人もそこに割り込んでくる火力を持っているのかもしれませんね。



鬼滅の刃

 あー、あとちょっとのとこだったのにー!
 炭治郎、あと少しで堕姫の頸が飛ばせるというところで時間切れ。
 いやもうすでにとっくに時間切れしていたのを、怒りのパワーでその限界を突破して、極限の力を発揮できていたわけで。
 もうちょっとこの血涙モードを続けていたら命すらなかったわけなんですねー。
 やー、世の中うまくいきませんわ。
 そうそう都合のいい覚醒とかはありません。

 そして、怒りという感情だけで勝てるのならば、もうこの世に鬼は存在していないだろうというポエム、なんだかすごく心に響きました。
 1000 年にわたる鬼との戦いで、いったいどれだけの血が流され、どれだけたくさんの鬼殺隊の思いが散って行ったことだろうと、ちょっとそんなことを考えさせられてしまいます。
 そういう果てしない命と血のにじむ努力が積み重ねられてきたその上に、いま炭治郎たちは立っているんでしょうねー。

 しかし今週はここからが意外すぎました。
 てっきり炭治郎のピンチに宇髄さんがカットインしてくる流れだとばかり思っていましたが、まさかの禰豆子ちゃん、大爆発!
 これまでの炭治郎の活躍をむしろ前フリとして、人間ならば限界がある、しかして鬼ならば……という超絶ワクワクなフリ。
 いやー、まさかここまでの炭治郎の覚醒が禰豆子ちゃんへのトスだったとは思いもしませんでした。
 さー禰豆子ちゃん、もしかしてもしかしちゃうと、上弦キラーという大金星を上げちゃうかもしれませんねー。
 上弦を落としたとなれば、鬼殺隊のなかでも信頼度がグーンと上がりますし、これ以降すごくやりやすくなるでしょうしね〜。
 まだまだ禰豆子ちゃんがどこまでやれるかはわかりませんが、これはめっちゃ楽しみです。

 しかし、意識の外からの攻撃だったとはいえ、上弦の頭部を消し飛ばすって、どんなキック力ですかと(笑)。



【センターカラー】 ボルト

 おそらく次に戦う相手になるであろう、ベテラン忍者と出会い、ちょっと交流を深めてしまったボルト。
 このベテラン忍者のおじさん、なかなか良い人そうなんですけどねー。

 ボルトが教わったこともなかなか渋い。
 どんなものも使い方次第。道具自体には良し悪しはない。
 これって、暗に人間もそうなんじゃないのかという問いかけなんじゃないでしょうかねー。
 殻に使われるおじさんたちのような忍者もまた、道具と一緒なのかもしれないという、そういう比喩だったのかもしれません。
 うーん、ボルトたちにはなかなかツラい戦いが待っていそうです。



ぼくたちは勉強ができない

 ぎくしゃくしだしてテンパってしまったうるかちゃんと成幸を、文乃んが全力サポートの回。
 いやー、「好きになって欲しい?」という文字を見た瞬間からのうるかちゃんのいじらしさ、切なさ、たまらんものがありました。
 中学のころからずっと意味わかんないくらい好きだけど、今は受験が終わるまで成幸の重荷にならないよう、自分が勘違いされたままだっていいんだと。
 だからもしも叶うなら、たまにでいいから可愛いって言ってもらえたらいいなと、それが一番の幸せかなぁって。
 ああもう、な〜んていじらしいんですかこの子はもう!

 そしてその直後、まさかのミラクルがもたらしたうるかちゃん至福のひと時。
 神様、なんてすごい奇跡を起こしてくれちゃいますかねー!
 「可愛い」と何度も何度も言ってもらえるうるかちゃんの、その目に輝く小さな涙!
 これぞ至高の宝石に他なりませんってな輝きですよ。
 いやー、今週はまたすばらしいうるかちゃん回でありました。

 あと、なにげに変装した文乃んも可愛かったですね〜。
 こっちの髪型もかなりいいんじゃないでしょうか。
 ラスト、さりげなく褒めてくれないかな〜とアピールしている文乃んもたまらんものがありました。
 最近文乃んがどんどん可愛くなってきてますよ。
 これは恋愛戦線に本格参入するのも遠からじって感じですかね?

 あと、ダイエット中だって言うのに、なに堂々と替え玉注文してるんですかと(笑)。



【最終回】 磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜

 磯兵衛が旅に出てまたまた長編がスタートしたんだろうなーって思っていたら、なんとここで最終回ですか!
 いやー、これはかなり不意打ちでありました。

 しかもこの最後!
 最後の最後までやってくれちゃいました。
 なんというか、もうこれに尽きますね……

 おれの涙を返せーーー!!!と(笑)

 母上の墓前での静かな静かな語り口。
 でも最後にやっぱり号泣っていうこの流れ、見事に涙腺にダーッて来ちゃいましたよ。
 で、めくったところでこの磯兵衛ってね!(笑)
 ああもう! ほんっとしてやられました。

 いやー、仲間先生、実に磯兵衛らしい、トリッキーかつひょうひょうとした、力の抜けた最終回。
 最後の最後までオモシロいっぱいでありました。

 磯兵衛は、ジャンプのギャグではこういう可能性だってあるんだよっていう、新しい地平を切り開いた作品だったと思うんですよねー。
 ジャンプでギャグと言えば学校ものしかほぼなかったところに、浮世絵っていうまったく別次元のものをぶつけてきたわけですからね。
 お次はいったいどんなネタをひっさげて帰ってきてくれるのか、まったく予想もつきませんが、きっとまた新たな笑いの地平を切り開いてくれると思います。
 その時を心から楽しみに待っていますよっ。



シューダン

 おおすげー!
 体力でも技術でも上回る敵に対し、後半戦はなんと加減なしの全力疾走勝負!
 いくら交代が無制限とはいったって、こういう手に出る思い切りの良さ、いやー、気持ちのいい大胆さです。

 さー、この作戦、うまくいきますかねー。
 具体的には全員の体力が試合終了までちゃんと持つのかどうかってところが大きな問題となりそうなんですが。
 そこまでロクという武器で逃げ切れるのか。
 律くんもダイゴくんもめっちゃ火がついてきちゃったようですしねー(笑)。
 ここからが熾烈な戦いとなりそうです。
 いやーシューダン、熱いサッカー漫画になってまいりました!



青春兵器ナンバーワン

 ユウちゃんぶっちゃけすぎーーーー!!(笑)
 登場して早々、ぬいぐるみはキャラづけだの、学者キャラだからって博士帽は安易すぎるだの、もンのすっごいぶっちゃけっぷり。
 いやーこれは実に気持ちいい勢いでした(笑)。
 そのくせ最後はちゃーんとぬいぐるみでしゃべりだすところも完璧。
 ユウちゃん自身の勢いも面白いですし、ユウちゃんが動くことで自然と零一の奇行も多く描かれることになりますし。
 これはいい新戦力の登場です。

 そしてここで次週、連載一周年のセンターカラーを青春兵器が獲得!
 さらにキャラクター人気投票が実現!
 おおー! これはさすがに打ち切り回避決定か!
 掲載位置がかなり危うくて心配していたんですが、一周年でのセンターカラーゲットはかなり嬉しいビッグニュースです。
 これでもうちょっと掲載位置が高くなってくれると嬉しいんですが、今期新連載が入ってくることで、いろいろと順位変動があるかもしれませんね。
 そこに期待するといたしますかー。



【最終回】 腹ペコのマリー

 ということであえなく打ち切りとなりました腹ペコのマリー。
 個人的にはヤンキーバトルまっ最中に「こんなんやってられっかー」とうっちゃりを決めてラブコメ展開に戻ったところから、かな〜り面白くなっていたんですが、やっぱりヤンキーバトル展開が大きなネックとなったのではないでしょうか。
 最初からラブコメ路線をまっしぐらで行っていれば違う可能性もあったんじゃないかなーと、そのへんかなり残念に思います。

 あとは設定がコロコロ変わったところですかねー。
 タイガとマリーの体質に関する設定がなかなか安定せず、今がどういう状況なのかが私は途中からよくわからなくなってしまいました。
 田村先生が巻末コメントでも書かれていますが、そのへんは「準備不足」だったということが原因なのかもですね〜。
 話を転がすためにどういう設定が一番よいのか、そのへんをしっかりと計画立ててから始められていればもっと違ったのかもしれません。

 しかしまー、世の中タイミングというものもありますし、しっかり準備万端整ってから連載獲得できるとも限らないですからねー。
 連載獲得できる千載一遇のチャンスがあったら、わたしだって準備不足だろうとなんだろうと突入すると思います。
 そういう、運、みたいなものもあるんじゃないかなーと思います。
 今回はちょっとそういうめぐりあわせが悪い方向に働いちゃったのかなーと、そう思いますわ。

 なにはともあれ、田村先生お疲れ様でした。
 結果こそ打ち切りとなってしまいましたが、それだからこそ逆に今回は田村先生の面白い所がクッキリ浮き出た面もあったと思います。
 次回作ではこの結果も踏まえ、得意な武器をあますことなく活かせるよう、ああ〜やっぱり田村先生は面白いよなーっていう作品で帰ってきてくれることを心より楽しみにしています!



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posted by BOSS at 22:34| Comment(3) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>ボルト
今回出てきた忍者、青についてですが感想を読むにどういうキャラか気づいていないようなので差し出がましいですが補足を…。

@ 青はナルト本編に出ていたキャラで大戦前の五影会談でも長十郎とともに先代水影の側近をしていました。
A 感知タイプの忍で右目には過去の大戦で得た白眼を持っており、ダンゾウの幻術も看破しました。
B 大戦中はシカク、イノイチ等と共に本部にいて、後方支援をしていましたがオビトによる十尾の尾獣玉の遠距離攻撃を受けてから出番がありませんでした。

今回言ってた「ひどい有様」はBでのことでかろうじて青のみ生き残っていたということなのでしょう。
Posted by Prime at 2017年10月18日 18:00
今回の[青春兵器の]人気投票ホントに迷う迷う…(ハチ、ツー、ユウ(ネタとしてユウの鳥人形や中林さん辺りも))
そして人気投票繋がりでいよいよ来週鬼滅の(投票の)結果発表。
まあかまぼこ隊や妹は鉄板として(ニセ)ねず子は何位になるやら…(ま、多分本家と統一なるかも)
Posted by 坂田晋太郎 at 2017年10月21日 22:26
>Primeさん

 おー! そういう情報すごくありがたいです!
 気づいてないというかご指摘を受けてすらあまりピンと来てないという記憶力脆弱マンなもんで(笑)。
 なるほどー、そういう事情をもったキャラを拾ってくるとは、なかなか上手いなーと感じてしまいます。
 「青」の語る昔話にも重みがグッと増してきますわ。


>坂田晋太郎さん

 青春兵器の人気投票、結果がなかなか読めないなーと。
 作中での人気が読者の人気と一致しているとも限らないですし、零一がちゃんと一位をとれるのかってところもおおいに不安になっちゃうし(笑)。
 けっこう楽しみな人気投票です。

 鬼滅のほうも楽しみですわー。
 魅力的な小ネタも多い作品だけに、できたらそういう小ネタひとつひとつカウントして欲しいですね(笑)。
Posted by BOSS at 2017年10月22日 15:11
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