2017年09月18日

週刊少年ジャンプ2017年42号 感想<後編>

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 ではでは後半戦!

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、

・【金未来杯】レイブンブライ
・斉木楠雄のΨ難
・ヒロアカ
・火ノ丸相撲
・ゆらぎ荘
・ハイキュー
・【新連載】チンピース
・シューダン!
・磯部磯兵衛

 の 9 本(?)でお送りいたします。



金未来杯エントリーNo.3 レイブンブライ

 金未来杯 3 本目は、巻末の伊達先生のコメによると、なんと空手で日本を制したらしい小林英拳先生による格闘技&仕事人もの。
 最後のトドメを決めた階段落下パンチのシーンは、階段を駆け上がるところからの躍動感がかなり気持ちよく、理屈とか抜きにしてとてもカッコよく決まっていたと思います(ボクサーは避けろよとは思いますがw)。
 また、依頼人のヒロインが、助けられるだけの立場に甘んじたりせず、最後には看護師として再スタートして見せたのもカッコよかった。
 こういうの、凡百の読切では描かずに終わってしまいますからねー。
 主人公以外も丁寧に描こうとする姿勢が垣間見えたのではないかと思います。

 ただいろんなところで粗っぽさも目立った作品ではあったのかなーと。
 ひとつには主人公の魅力という点ですが、まず冒頭、バイトをクビになったところで自分の悪い点をまったく反省していないというのは、あんまり印象がよろしくなかったように思います。
 コイツはアホなんですよというキャラ紹介にはなってますが、それが魅力には直接繋がってないわけです。
 直後、ホームレス狩りのシーンで反射的に割って入ったところはカッコよかったのですが、そこで何もできてないのも魅力半減。
 ここ、おいしいところをすべて師匠に取られてしまって、主人公としてはかなり損をしてしまった感がありました。
 中盤から主人公が師匠を振り回すくらいの正義感や、行動力を示してくれて面白くなっている気はするのですが、序盤のこの損が大きかったかなーと。
 もうちょっとツカミを工夫したほうがよかったのではないでしょうか。

 また主人公の持ち味というか強さの源泉が分かりにくい描かれ方をしていたのもマイナスポイントかと。
 雑食性によるスタイルのなさによって、相手に手の内を読ませないことが長所なのかと思っていたら、最後を決めたのはパルクールっぽい、派手だけど軌道モロバレの飛び込み技。
 雑食性なら雑食性一本に絞るか、パルクールならもっとパルクールを強調して絞りこむか、どちらかにしたほうがよかったのではないでしょうか。
 どちらにしても元ヘヴィ級プロボクサーを沈めるには、絵の説得力が不足していたように思います。
 個人的な好みとしては、よりパルクール寄りに全体の描写をまとめていったほうがよかったと思いますねー。
 なにせ読切はページ数が限られていますから、いろんな描写を盛り込んでるヒマはなかなかありません。
 連載時にはいろいろ盛り込むとしても、読切では思い切って設定を絞り込んでしまったほうが逆に面白くなると思います。

 師匠のつぶやき「掴んだかレイブン…!」というのも唐突で説明不足。
 なにをどう掴んだのか、掴んだ結果どうなったのかがサッパリわかりません。
 トンデモ理論でもいいので、もうちょっと読者に説明があったほうがよかったところだと思います。

 カラスに作品イメージを絞り込んだ結果、ハイキューとネタが完全にかぶってしまっているのも商売として戦略を誤っていると思います。
 「雑食性」という言葉はすでにハイキューで使ってしまっている言葉ですからねー。
 あちらは「ゴミ捨て場の決戦」という素敵なキーワードも使ってますし、「コンクリート出身、日向翔陽です!」とか、どんどんいい言葉を生み出しています。
 同じ武器でかぶって後発が有利になれるような戦場は、ジャンプにはなかなかないと思うんですよ。
 自分が作りたい作品を思い切り作ることも大切ですが、そういう戦場選びの戦略性も考える必要があるのではないでしょうか。

 あと、これは完全に個人的な好みの問題かもしれませんが、連載化を考えたら、悪人の事件後処理方法はもっと考慮の余地があると思います。
 この作風ですと、悪人がけっこうガチ寄りですから、殺しと警察頼りを NG にしてしまうとかなり苦しい着地点しか残ってないんですよねー。
 毎回裁いた悪人をそのあともずっと監視しますってなっちゃうと、あっという間にこのレンタル無頼組織は監視業だけでパンクしてしまいます。
 全員監視してますっていうのはどうにも無理があると思うんですよ。
 解決策としては、悪人はどんどんレンタル無頼の奴隷としてコキつかうエンドにしてしまうとか、逆にもうちょっとギャグ寄りにして、悪人をコミカルな負け犬にしてしまう(シティハンターがこのパターンを多用していたと思います)とか、そういう方法もあるかもしれません。
 法で裁けぬ悪人をストリートファイトでぶっ飛ばすという、格闘技バトルと必殺仕事人をミックスしたみたいな設定はなかなか面白いと思いましたので、もしこれで連載を勝ち取れた場合には、そのあたりの練り直しを考えてみたほうが良いのではないでしょうか。

 あああと、地下の秘密基地っぽいところの風景描写はなかなかハッタリが効いててオッと思わされました。
 なぜそんな高いところで練習しとるんじゃっていう、素敵なツッコミ待ちの絵なんですよね(笑)。
 非合理的だけど、でもこういうのが男の浪漫だろ?っていう(笑)。
 この作品の「フィクション:ノンフィクション」の比率は、全体的にこのくらいのバランスで調整すればよいのではないですかねー。
 


斉木楠雄のΨ難

 まさかのこち亀コラボ(笑)。
 しかしさすがは麻生先生。
 同じレプリカロボのお題で、よくぞここまで違う話に仕上げてくれました。
 ロボ斉木のいろんな表情や言動、斉木本人のネタをクローズアップするネタで笑わせ、さらに危うくこち亀本編とマルかぶりしそうなところで笑わせ、さらにそこから鳥束の存在を空助が気づくという本編ストーリーまで展開したり。
 あいかわらず麻生先生のテクニカルさに感心してしまう一話でありました。

 またこれ、アニメ化した際にこち亀をどういう扱いにするのかも見物じゃないですかねー(笑)。
 神谷さんのロボ演技もめっちゃ楽しみです。



【センターカラー】 僕のヒーローアカデミア

 ロックロックの悪態には実は子供たちを守りたいがゆえという理由があったんだよと言う描写。
 でも実際、ロックロックの言ってたことって結構マトを射ていたり、あるいはサー・ナイトアイの説明不足の部分に几帳面にツッコミを入れて説明を促してるんだろうなって思えてましたからねー。
 組織の中でとても重要な役割をやってるなと思っていたので、ぜんぜん悪感情はありませんでした。
 むしろ説明不足ぎみなナイトアイこそ、もうちょっとしっかりやれよって思ってましたよ(笑)。
 ロックロックの期待に応えるためにも、デクたち、頑張らないとですね。

 そしてオーバーホール、ここでなんと仲間の体と自分の体を同時分解&融合って!
 なんか合成生物みたいになっちゃいました!!
 いやー、なんっつー非常手段か!!
 ブレーキが完全にイカレてますね!
 あとのことを考えてないというか、考えているからこそここまで出来ちゃうというか。
 ここまでのムチャクチャができちゃうヤツだと思ってなかっただけに、いやー、これは衝撃でした。

 あと今週はトガちゃんとトゥワイスのごにょごにょもすっごい気になりますねー。
 いったいなにを企んでいるのか。
 直接デクたちの戦いに介入してくるっていうよりは、デクたちが戦っているあいだに、なにか漁夫の利を得ちゃうようなことを考えているっぽいなーと。
 うーん、これは油断ができません。



火ノ丸相撲

 おー! 女子大生堀ちゃん、ちょっと垢ぬけちゃってかわいいじゃないですかー!
 なるほど、カメラマンの道を目指すわけですね。
 データ分析とかを細かくやってた堀ちゃんなら、記者関係の道とかとても向いてるかもしれませんね。
 や〜、それにしても、なんかとっても大人になった感があってドキッとさせられました。

 そして火ノ丸。
 怪我によって地獄の二年を味わった火ノ丸でしたが、三年先の稽古が花開いたか。
 最後の見開きで、まるで魔物のような猛り狂いっぷりに目を奪われてしまいました。
 いやー、なんでしょうね、この大迫力!
 プロ編ではもはや修羅の相が全力士のデフォルト能力のようになってるんじゃないかっていうこれまでの描写でしたが、もしかしたらさらにその上の境地に入ったのかもしれませんねー。

 また、堀ちゃんの最後のナレーションも思わせぶりです。
 先週のヒキだと、もしかしてこの夏のひと場所だけの話なのかな?と思われましたが、どうやら今度の名古屋場所は「序章」に過ぎないとのことですからね。
 とすると、どのくらいを描き出す物語になるのか。
 そのあたりも気になってきます。



ゆらぎ荘の幽奈さん

 完っ全っにドラクエ11ネタじゃないですかーーー!!(笑)
 ギャグ漫画ではおなじみのゲーム世界に入っちゃう鉄板のネタですが、今回はまるごとドラクエ最新作、11ネタで満載。
 パフパフネタの嵐に加えて、マルティナのセクシービーム(参考)の、くねくねっと体のラインに沿って指をなぞり上げるあのえっちいモーションまで雲雀ちゃんにやらせちゃったり、さらにはゾーン状態発動からの連携技までやっちゃったり(笑)。
 もうミウラ先生、ドラクエ11にハマりすぎですってばよ!(笑)

 しかしさすがはミウラ先生、そのパフパフとか、エロ〜い技の数々を、呑子先生とかではなくてあえて幽奈さんや雲雀ちゃんにやらせるというのが名采配すぎます。
 普段はこんなこと絶対にしない幽奈さんが、コガラシのためとあらば恥ずかしさを必死に我慢して、顔を真っ赤にしながらやってくれちゃうというのが絶品です。
 また右から幽奈さん、左から雲雀ちゃんという、大小コントラストのスペクタクルなダブルぱふぱふも素晴らしい(笑)。
 これ、ドラクエ本編でも実装してくれないですかね〜(爆)。
 どうでしょう、堀井先生!



ハイキュー!!

 ぬおー! 宮侑と西谷先輩の勝負、ひとつひとつの表情にゾクゾクきます!
 ポロッと落としたあとの西谷先輩の、地獄に突き落とされたかのようなこの表情。
 腕を突き上げ勝ち名乗りを受けているような宮侑のこの表情。
 腕立てで自分を奮い立たせ、だんっと男らしく戦場に立つ西谷先輩の、ギンとした目に、むしろ歓喜してしまう宮侑!
 いやもう、まるで白刃による決闘を見ているかのような緊張感と興奮を覚えてしまいました。
 ハイキュー、こういう表情の機微、テンションの描き方が毎度のことながらキレキレ絶品です。

 さらにここで角名VS.月島の戦いまで勃発しちゃいましたか。
 試合は完全に稲荷崎ペース、激化をたどる一方ですが、さーてここから烏野、どうやって盛り返してくれるんでしょうか。
 この絶望感、なかなかにたまりません!



【新連載】チンピース

 や、ら、れ、た!!
 完全にしてやられました!(笑)
 漫☆画太郎先生、ワンピパロでどんな漫画を描いてくれるのかと思ったら、めくってみたら 3 ページで「打ち切り」って(爆)。
 思えず「おいー!」って、銀魂みたいなツッコミ声が出ちゃったじゃないですか。
 実際はたんなるジャンプ+で始まる新作漫画の宣伝企画だったみたいですが、いやー、いい企画を考えたものです。
 まったくもってしてやられましたわー。



シューダン

 おー! ここでロクくんの本気出しイベントが来ましたかー!
 ナナセちゃんが導火線に火をつける役を自ら買って出たのはかなり意外。
 こういうのは昔から関係のあるヤマトくんあたりの役かと思ってましたよ。
 むしろ昔からなじみすぎてるからこそ、口出しできなくなってたって面もあるかもですねー。

 本気を出した(もしくはまだその片鱗?)ロクくん、大爆発。
 いやー、何が起きたんだかよくわからんって感じでしたが、そのケタ違いの大迫力は伝わってきました。
 これで本気でやってくれるようになったかどうかまではまだわかりませんが、もし本気を出してくれたのなら嬉しいですねー。
 これはたしかに戦力倍増じゃんっていう気になってきましたよ。

 あと、LINE でやりとりしているみんな、ほんとコイツら仲がいいなーと。
 「この画像でいやされろ」とか言ってヤス、まさかナナセちゃんの画像を投入してくるとは(笑)。
 反応してピクッときているナナセちゃんがまたカワイイったらないですね。
 ピースしているから写真を撮られることはオッケーなんでしょうけど、そういう「使い方」をされることにはオカンムリなのかな?と(笑)。



磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜

 花札の柄がほわほわほわーって変化して「おやすみ」という字と、布団で寝ている磯兵衛になってるのとか、サラッとやってますけどすっごいファンタジックな表現ですよこれ(笑)。
 さらに今週は布団に吸い込まれていく磯兵衛の描写もそうですが、仲間りょう先生がたま〜に見せる映像センスって凄いものがあると思いますわ。



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posted by BOSS at 21:38| Comment(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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