#27 鉄球VS鉄球
圧迫祭りも波乱含みのまま一旦終わり、舞台は新たなステージへ。
今回は新しい敵の登場からスタートですか〜って、いきなり敵の回想に入ったわけですが、また、これ、ヒドい話だこりゃ。
妹が不憫すぎます。
この夫許せんね。ジョジョシリーズでもここまで憎ったらしい奴って珍しい。
剣での決闘かと思いきや、ここで鉄球!
ウェカピポのほうは、服の模様からして鉄球使いっぽかったのでなんとなく分かってたけど、敵までそうとは!意外ッ!
「祖先から受け継ぐ「鉄球」ッ!」
「それが流儀ィィッ!!」
うわお、荒木語キタァッ!覚えたぞッ!
で、なんと分裂鉄球!こりゃタチが悪い。
ジャイロの鉄球では数で劣り、止めきれるものではないでしょう。
どう対決するのか今からワクワクします。
またP.112の構図が最高。
ジャイロvsマンダム戦を思わせる迫力です。
最近の荒木、こういう対決のシーンがすばらしい。
互いの覚悟、気迫、決意みたいなものがぶつかり合う一瞬の極限が伝わってきます。
SBRシリーズの良さはこの爆発力ですね。
5部もこういう生死をかけた緊張感が良かったけど、それをさらに引き上げた感じがします。
びっくりはさらに続き、立会人のなかにジャイロの父!
こりゃ因縁ですね〜。
ウェカピポとジャイロは鉄球vs鉄球というだけじゃなく、こういう因縁ででも対決せねばならぬと。
そして今回ベストシーン。
「ですが家族は・・・おりません 妹がおりましたが・・・昨年病死しました」
どん底じゃないですか。
なんという悲痛さか。いっぺんでウェカピポが好きになりました。
こういう宿命を背負っている人、大好きです。
人生を捨てきったような、恨みを抱いているようでそれを押し殺しているような、あるいは諦めきっているような、迷っているような、ウェカピポさん複雑な表情ですね〜。
で、「ツェペリ一族の鉄球に敬意を払え」と来ました!
これは恐るべき敵になりそうです。
ジョジョシリーズにここまでの条件を揃えた敵は、もしかすると前例がないかもしれません。
ぶつかるべき因縁を背負い、背後には悲しい過去を背負い、そして主人公側と同じ武器を持ち、ついこないだジョニーが乗り越えたばかりの「キーワード:敬意を払え」=「黄金の法則」すら体得している可能性もある。さらにはそれを超えることすら示唆されています。
また、真に恐れるべきは彼が勝利を確信していないと言う所でしょう。
まったく勝ち誇ったところがなく、相手を見下すようなところとは程遠い。
この点は真に恐るべき敵になりうる可能性を秘めていますね。
ジョセフではありませんが、「勝ち誇ったときすでに、その敵は負けている」わけですから。そういう敵なら、恐ろしくはないのです。
表紙のアオリで「もっとも恐ろしい刺客が」と書いてあったのを見て「またまた〜、担当ったら大げさな事を言って〜。まぁ毎度のことだろうけどね〜」とタカをくくってましたが、どうやらこれはひょっとすると面白いことになりそうです。
く〜。SBRはやっぱり凄いシリーズだなぁ〜。
場面変わってジャイロとジョニー。
ひっくりかえった構図が面白い。
鉄球の振動がコォーン、コォーーンとつたわっていく様子を不思議な感覚で表現しているんでしょうね。
ラスト、ウェカピポの鉄球の力でしょうか。
ジャイロ、ジョニーの体が半分ほど削られてしまいました。
これは、マン・イン・ザ・ミラーっぽい切断のしかたですね。
痛みはない様子。
よく見ると腕が消えているのにその先の指だけが、まだ腕がそこにあるかのように宙に浮いてます。
なんでしょうこれは。
ただ透明にされたってことではないようです。
細く千切れたようになってるジャイロの目のあたりは、残った顔と角度が合いません。
氷の表面にうつる鏡の世界に取り込んだ?
それじゃマン・インザまんまか?
あるいは鉄球の中に取り込んだ?
うーん。わからん。
もう1人の男、マジェント・マジェントの力は氷を増やす能力でしょうか。
ホルス神やホワイト・アルバムの力みたいなもんでしょうか。
なんにせよ激戦が期待できますね。
ところで、ウェカピポって何だ?なんか言いにくいな〜って調べてみたらSOUL'd OUTの曲でした。
劇場版のテーマ曲歌ってた人たちですね。
そういや荒木先生、映画関係の対談でSOUL'd OUTの曲をスタンド名にするよって約束してましたっけね。
こんなすばらしいキャラクターの名前に使ってもらえればSOUL'd OUTも最高でしょう。