2017年09月06日

週刊少年ジャンプ2017年40号 感想<後編>

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 ではでは後半戦!

■前編の感想はこちら






 後編の感想は、

・【金未来杯】ジキルの使い魔
・ブラクロ
・ハイキュー
・HUNTER×HUNTER
・ヒロアカ
・磯部磯兵衛
・青春兵器ナンバーワン
・腹ペコのマリー

 の 8 本でおお送りいたします。


【金未来杯エントリーNo.1】ジキルの使い魔

 今年もやって来ました金未来杯の季節。
 新連載の座を争うこの企画も早いことで 12 回目となるわけですが、さーて今年はどんな作品が出てくるんでしょうか。
 長期連載作品が多数終了し、世代交代が行われている現在のジャンプはまさに新人作家の好機到来って感じだと思うので、ぜひとも次世代を担うスゴイ作品にいっぱい出てきてほしいところです。

 さて、金未来杯の感想ですが、毎度のことで一応の前置きとしてご説明しておきますと、普段の感想ではわたくしネガティブな批評というのはあんまり行わないようにしているんですよねー。
 根がポジティブな感想を書くのが好きなタチだってのは大きいのですが。
 ただ金未来杯においてもそのセンでは、あんまり企画の目的に沿ってないよねってことになると思うんですよね〜。
 ってことで、金未来杯の感想は他とはちょっと違う、やや辛口の感想になる場合もありますよということで、ひとつよろしくお願いいたします。


 ではでは今回の作品ですが、石川光貴先生(2014年の金未来杯から再登場)描く、高校生退魔師とちまっこい吸血鬼によるバディ系(?)コミカルバトル。
 鬼畜系俺様男子の凄腕退魔師と、ヘッポコ系ショタ吸血鬼がワイワイいがみ合い、それをあらあらって感じでゆる〜く見守るおっとり系女の子がおりなすドタバタ劇。
 なかなか楽しく読ませていただきました。
 判子を使う設定にしても退魔師や吸血鬼というワードにしても、この三人の印象にしても、若干どこかで見た感があって目新しさはないのですが、まぁ雰囲気が楽しかったのでオッケーということで。

 話の構成的にはしかし、やや詰め込み過ぎ感があったかと思います。
 前半は主にセリフによって説明のオンパレードが続き、正直なところ中盤で読み疲れを感じてしまいました。
 このあたり説明をセリフのみに頼るのではなく、絵やドラマで表現したり、もしくは大胆に説明をカットして読者の想像にまかせるなどしたほうがよかったかもしれません。
 あるいは完全に設定自体をなくしてしまうか、とかですね。
 なにせ読切はページ数の制限が厳しいですからね〜。

 そしてその影響なのか、後半部で伏線不足の唐突な展開がいくつか気になりました。
 敵に乗り移られたヒロインを退魔師少年がぜんぜん攻撃できないという展開の前に、この退魔師とヒロインの関係性を描くシーンがあったほうがより効果的だったと思います。

 また吸血鬼の人間に対する態度、対人間の価値観がほとんど描かれないまま事件に突入するので、ヒロインがさらわれた瞬間の吸血鬼の態度にちょっと戸惑ってしまいました。
 おいおい、そこは女の子のことを心配しろよって思ってしまったんですが、はたと「あ、吸血鬼だから人間なんてどうでもいいのか」と気づくんですよね。
 このあたり、もうちょっとわかりやすく描いた方がよかったと思います。
 退魔師がドSで吸血鬼まで人間に感心ナシとなっては、どちらも感情移入のハードルが高すぎだと思うんですよ。

 また、退魔師の攻撃は物理的なものしか存在せず、霊的な攻撃能力は一切ないということは事前に明かしておくべきでした。
 でないと最後のバトルが成立しないわけですからねー。
 能力バトルにおいて大事なのはその能力でできることとできないことを明確にしておくことだというのが私の持論です(もちろんあえてそうしない名作も多数あります)。
 同様に、吸血鬼というのが元来霊的な力を持っているというのも後付け感が強かったです。

 また印鑑を牙で作ったからそれに吸わせた血は吸血鬼の体に届くという説明も唐突と感じてしまいました。
 事前に偶発的に歯が折れるシーンを入れて、それを退魔師が拾っておいたなどする展開を差しはさむことで、こういったシーンはより自然に、さらに退魔師のデキル奴っぽさが出てくるものだと思います。

 もう一押しこの部分をクローズアップしたら面白くなりそうなのになーという部分も多々ありました。
 たとえば吸血鬼のドジ設定ですが、中盤まではドジ設定で上手いこと話をまわしていたのに、後半からその部分が消えてしまっているんですよね。
 このへんもうちょっと上手く設定を生かせたかと思います。

 退魔師の孤独設定は、最後にバディが成立することで心の穴が埋められた……バディ成立の大きな原動力となったということは想像がつく話なのですが、最後がサラッとしているのがもったいないところ。
 せっかく退魔師の悲しい過去とかをヒロインの口から説明したのですから、それに見合うハートフルな着地を見せてみてもよかったのではないでしょうか。
 退魔師自身の表情でもっと豊かに表現したほうが読者のハートに届いたかと思います。
 ヒロインが「くすっ」と微笑ましく見守るだけでは、若干ハートに訴えかけるところが弱いと感じました。

 といったことで、全体的に見渡してみると、話の整理不足というところになりますでしょうかねー。
 何を描き、何を割愛するか、どこにピントを合わせ、どこをボカしてしまうか、そのへんの整理があまりついていない、全体的にゴバッと盛り込みたいものをとにかく盛り込んでみた作品、という印象です。
 思い切って設定を半分くらいに減らし、そのぶん本当に描きたいところに集中し、そこを思い切り盛り上げて描いてみるというのはどうでしょうか。
 そのほうがもっともっとよい作品に仕上がると思います。



ブラック・クローバー

 おー、そうきたか!
 ゾラ(というのが本名か)のトラップ魔法の三択を読者に示しておいて、その実答えはどれでもない!
 物理トラップでしたーと(笑)。
 いやー、これは完全に盲点でしたし、やられてみれば実にアスタらしいアンサー。
 人を見下した貴族様をぶっ飛ばすには、実にピッタリな仕掛けではないですか(笑)。



ゆらぎ荘の幽奈さん

 コガラシパンツ化!!!
 ToLOVEるでリトがそっくりなことをやっていた気がいたしますが、パンツ化しながらも心頭滅却してパンツになりきるコガラシはやっぱりちょっと違いますねー(笑)。

 やー、それにしても一話まるまる羞恥に震えまくる千紗希ちゃんのオンパレード。
 珠玉の回でありました(笑)。

 あと、女子高生バージョンのこゆずちゃん、おっぱいの一家言あるだけあってこれまたなかなか!



ハイキュー!!

 なるほどねー!
 「根性」ってのは最終奥義の必殺技かー。
 私的には根性あるひとはベーシックにそなえているような、基礎的ステータスみたいに思っていましたが、実際そういうものかもしれませんね。
 ベーシックなステータスで対応できているようなときは、それは本当の根性ではないのかもしれません。
 もっともっとヤバイときに炸裂するものこそが本当の根性なのかもしれないなと。
 いやー、ハイキュー、たまにこういう古舘先生の「実感」というか「人生観」みたいなのを見せられてハッとさせられる時がありますわー。

 そして研磨、自分には根性がない、本当にすごいのは仲間たちだとか言いながら、自分もめっちゃ根性あるじゃないですか!
 一番きつい最終局面で、もっとも美しい極小モーションでのセットアップ。
 早流川の厳しい研磨集中攻撃が、一皮むけさせたってところかもしれませんね!



ハンター×ハンター

 あー! ここでおわりかーーー!!
 ハンター、10 週連載してコミックス一巻分がたまったところではやり連載中断。
 どうやら年内にも再開する予定とのことですが、ようやっと船内バトルがスタートしそうなところでの中断は何とももったいない感がありますわー。

 冨樫先生、腰痛から解放されたようなことをおっしゃってましたが、やっぱりまだまだ無理はできないってことなんですかねー。
 心配です。

 それにしてもこの 11 人いるの犯人は誰なんでしょうねー。
 冨樫先生のことですから、よーく考えればわかるように計算されてると思うんですけども。
 うーん、さっぱりわかりません(笑)。
 あとで読み返してみましょうかねー。

 ともあれ、年内の復帰、心より楽しみにしています!
 しかし、冨樫先生の年内復帰を決意させたどん兵衛の日清食品さん、グッジョブすぎますわ(笑)。



僕のヒーローアカデミア

 あー、いいところでオーバーホールめ、回想パワーを使いやがってー!(笑)
 ミリオ、めっちゃカッコよく大活躍してくれてあと一歩というところだったんですが、やっぱり単独では厳しかったか。
 ヒーローのマントの意味とか、すっごいシビレたんですけどね〜。

 あとオーバーホールとエリちゃんは実の親子ではなかったということで多少はホッとしたんですが、そのあとエリちゃんを原型を留めない状態にして蘇生させたことがあるというようなほのめかしには、ミリオ同様、心底怒りが湧いてきました。
 こいつ、どうしてくれようかって感じです。
 私怨で戦ったらステインさんに怒られそうですが、やっぱさすがにこういうことを言われたらカーッと来ますわなー。
 オーバーホールとしてはそこにつけ込む狙いなんでしょうけどねー。



【センターカラー】 磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜

 連載 250 回記念センターカラーで磯兵衛たちの出演回数を紹介しつつ強さをスカウターで測ってみた的な謎展開。
 最後は母上と先生がどんだけぶっ飛んだ数値を見せてくれるかなーと最初からそのオチはわかってはいたんですが、まさか母上物理的に一億になってこようとは(笑)。
 理屈を超越しすぎててもう笑うしかありません(笑)。

 あと看板娘さん、けっこう出ている印象だったのに 69 回って、三分の一も出てなかったのがちょっと意外。



シューダン

 鴨志田くんが「マイフレンドフォーエバー」って言いだしたのかと思ってどうしたのかと思ったら、隣の渥美くんの変なTシャツの柄だったのね(笑)。
 渥美君がでかすぎてまぎらわしいですわい(笑)。

 しかし鴨志田くん、いいかんじで解説ポジになってくれそうですねー。
 なんだかんだでナナセちゃんのこともしっかり認めちゃったみたいで、最後、シュートを決めたナナセちゃんのことを

「当然だろ

 あいつは女の皮かぶった悪魔だぞ」


 なんて言ってるところでニヤニヤが抑えきれなくなりました(笑)。
 いやー、いいキャラになったなー。

 そして全国目指して動き出した浜西ですが、そこからナナセ、ソウシ、ロクの三人組は一気にトレセン編へ。
 律くんという新キャラが登場して、すわ次なる敵の登場かっていう展開ですが、いやー、見た目もイケメンなら中身までイケメンか。
 「女には最大級の敬意(リスペクト)を払え」って。
 良いことを言うお兄さんですし、それをしっかり実行するイケメン君もすばらしい。
 サッカーの腕前同様、人間としても侮れません。
 ソウちゃんがそういうところで危うい分、対比として描かれたりすると面白いことになりそうです(笑)。

 あと今週のみどころとしては、ヤマトくんのわきの下をワサワサやってるナナセちゃんが可愛すぎました。
 ヤマトくん、何故その状況で真顔か(笑)。



青春兵器ナンバーワン

 疾風怒濤の料理回でしたが、まさか料理監修が作者先生のお母様って(笑)。
 迷いのまったくない No.3 と後半悲哀の塊となるエージに笑わされっぱなしだったんですが、最後の

「尚子さん(お母様)、長谷川家の

 料理監修ありがとうございました!!」


 の柱のメッセージが一番笑ってしまいましたわ(笑)。
 やー、素敵なお母さんっぽいなーー。



腹ペコのマリー

 おー! おいしいネタきたーー!
 タイガはマリーの前世の想い人の生まれ変わりときましたか!
 生まれ変わったら一緒になろうと願った、実らぬ想いの相手だったわけですかー。
 いやー、めっちゃ美味しいネタをよくもまぁここまで隠していたものです!
 むしろこれで応援したり応援されたりしつつの微妙な三角関係が発生し、ここからが本番、面白いところっていう感じではないですか。
 うーん、もうちょっと早くこの展開に入っていればよかったんではないですかねー。
 ここからのペコマリ、正直かな〜り楽しみです。
 金未来杯が終わったあたりのタイミングで打ち切りっていうのがリアルなセンだとは思うんですが、うーん、頑張って欲しいものです。



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posted by BOSS at 22:47| Comment(2) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最近思ったけどオーバーホールの個性ってほぼジョジョ4部の主人公のスタンドのクレイジー・Dですよね。
力は似ていても使用者が違うだけでこんなおっそろしいものに化けるんだなと。
Posted by 路肩の石ころ at 2017年09月07日 09:37
 おお、たしかにオーバーホールはクレDですね!
 クレDの恐ろしさは作中でもちょろっと触れられて巻いたが、たしかにこうやって明確な敵として出てきたら実に恐ろしい能力です。
 触れた瞬間アウトですもんね!
Posted by BOSS at 2017年09月09日 21:47
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