2017年07月05日

週刊少年ジャンプ2017年31号 感想<後編>

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 そんなわけで後半戦!

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、

・火ノ丸相撲
・ハイキュー
・Dr.STONE
・クロスアカウント
・【読切】想いよ届け
・シューダン!
・青春兵器ナンバーワン
・ぼくたちは勉強ができない
・腹ペコのマリー

 の 9 本でお送りいたします。



火ノ丸相撲

 バトルモノの熱い王道てんこ盛りか!!
 土壇場になってついに神をも越える覚醒を見せた久世草介に、その凄まじい仏壇返しすらかわして見せてしまう鬼丸。
 この偽りの鬼丸という幻影、前の久世戦で逆に鬼丸が見せられた幻影の、みごとな仕返しになっているんですよねー。
 これは気持ちいい!

 さらに鬼丸、これまで小さな体はハンディキャップでしかなかったのが、ついにその小さな体こそが今の鬼丸の強さの秘密なんだと語られる。
 死線の数々を潜り抜けたからこその生存本能、殺戮本能。
 土壇場での立ち回り方は誰より鬼丸の体が知っているんだという熱い語り。
 むしろこの体だからこそ、誰よりも相撲を楽しめたんだと言う鬼丸の横顔の微笑み。
 そしてそして!

(ありがとよ かーちゃん…)

 と来ましたか!
 いやー、もう、目頭が熱くなるじゃないですか!

 さらにそこから体力の限界を超え、腕の限界をも越え、渾身の力を振り絞る鬼丸!
 限界を何度でも超えてくれるこの体がワシの誇りじゃって。
 小さな体はハンディキャップでもなんでもなかったんですね!
 鬼丸のこの体こそが最高の才能だったわけですよ!
 いやー、相撲界の常識をブチ破り、ものの見事に「見方」というものを変えてくれます。
 ここはもう、怒涛の感動巨編でありました。
 部長の涙ながらの声援もたまらない!

 そしてさらに、トドメが鬼車と来ましたよ!
 百千夜叉墜としではなく、鬼丸最初の必殺の技!
 まるでロボットアニメ最終回で主人公機がブッ壊されて、最後に残ったボロボロの前期主人公機に搭乗して突っ込むあの感じ!
 すべての技と力を出し尽くし、魂の底から絞りつくすような戦いに相応しい、実にアツい王道展開でありました。

 いやー、ベタベタの上にベタをさらに塗り重ねたような感じかもしれませんが、それでこそグッド!!
 鬼丸らしい熱さの、すばらしい死闘でありました。

 さすがにこれで決着はつきましたよねー?
 完全に久世草介、空中でひっくり返っちゃってますもんね?
 アオリだって「決着!!!」って言い切っちゃってますもの。
 これがまた幻影だったとかだったら私がひっくり返っちゃいますよ(笑)。
 いやー、まさかまさかとは思いつつも、次週がめっちゃ楽しみであります。



ハイキュー!!

 しまだマートさんグッジョ〜〜〜〜〜〜〜〜ブ!!!
 何が起こっているかをすぐさま察知し、全力疾走アンド最適なアイテムをかかげる超判断!!
 ほんともーどんだけ師弟愛ですかー!!
 思わず目頭が熱くなっちゃったじゃないですか(笑)。

 いやー、この東京大会、日向のシューズのために走ってくれた潔子さんもそうですし、応援団をついに結成して駆けつけてくれた冴子姐さんもそうですし。
 外野陣の活躍も素晴らしいものがありますわー。
 チームはチームメンバーだけじゃなく、周りの力にも支えられて戦ってるんだっていうことが実感として分かります。

 それまで雑音だらけだった山口くんの脳内が、しまだマートの豚ちゃんを見た瞬間一気にシーンと静まり返り、ピーンと張り詰めたような集中世界に入る演出もキレッキレ。
 またこれに発奮させられている木下さんの今後も楽しみだなー。



【センターカラー】 Dr.STONE

 恋愛脳ではなかったか(笑)。
 ちょびっとだけラブコメを期待しちゃいましたが、でもこの千空とコハクのやりとりはこれはこれで微笑ましくていいなーと。
 雌ライオンだなんだと言い合うくだり、こういうのけっこうわたくし好きであります(笑)。
 なんだかんだで相性よさそうではないですか。

 そして到着したコハクの村。
 おー、だいたい縄文時代くらいの文化って感じですかねー。
 農耕文化はまだなくて、主に狩猟採集で暮らしている感じ。
 小舟で魚を獲ってる様子もありますし、周りの森も豊かそうですし、これは食べるのにはかなり恵まれてそう。
 こうやって橋だけで陸地とつながった島に暮らしているのは、ライオンなどの猛獣対策でしょうか。
 まわりに同様な村は存在しないようで、おかげで戦争という概念もなさそうな感じ。
 ただしルールはルールとか、罪人を追放しているという話から、しっかり村の掟とか法律は決められているようですねー。
 村の奥が高台の集会広場っぽくなっていて、そこに一番高い権威的な家があったり、村の中央にシンボルマークのようなものが掲げられていたりするあたり、政治か祭祀の存在を匂わせます。
 単なる原始人ではなくて、なんらかの秩序の概念がちゃんとありそうですねー。

 そしてさっそく公開された、村人 40 人のリストがドーン。
 おー、こうやって公開されると今からサバイバルゲームか殺人事件でも起こりそうです(笑)。
 まぁそれはさすがにこの作品ではないとは思いますが、しかし、なかに名前のない人が一人いるのが気になるなー。
 今後の重要人物だったりするんでしょうか。

 あとチタンくんの圧倒的主役感(笑)。
 あれ?大樹髪伸びた?って思っちゃったんですが、このイケメンも今後かなり重要そう。

 しかしほんと、Boichi 先生も言ってますけど美少女だらけだなーと(笑)。
 きっと先祖がすっごい美形同士で、それでこんなに美形ばかりが純粋培養されてるんでしょう。

 あと 40 人の中にサラッと犬が混じっちゃっているのは何なんだと(笑)。
 40 人ちょうどだって言って出してきたリストなわけですから、この犬チョークは人間として扱われているってことなのでしょうかね。
 いやー、すっごい気になるわー。

 この村の人たちがどうやってストーンワールドに現れたのかもすっごい気になる謎ですが、さてさて、ここから千空がいかにしてこの人たちを篭絡してしまうのか。
 なんだか詐欺師の手口を楽しみにするような感じではありますが(笑)、こりゃまた面白いことになってまいりました。



クロスアカウント

 いやー、いい最終回だったなーって思ってしまいました(笑)。
 だってなんか綺麗な〆だったんですもん。
 でもこれ、ここからこの二人の接点をつくってゆくとなると、菜乃花ちゃんが転校してくるくらいしか思いつかないなー。
 あるいは映画のロケ地が地元に選ばれるとか(笑)。
 いったいここからどんな転がし方をしてくるのか。
 そこにたぶん SNS を絡めてくるんでしょうしねー。
 これまで見なかったような転がし方が見られることに期待しちゃいます。

 しかし、第一話のオタク三人組もひどい奴らでしたけど、この菜乃花ちゃんのファンクラブもひどい奴らばっかりですねー。
 玉梨くんの応援はぜんぜんガチ告白でもなんでもなかったと思うんですが、いや、たとえガチ告白だったとしてもですよ、それをみんなして笑いものにしてバカにするってのはどういう料簡なんだよと。
 せっかく菜乃花ちゃんが握手会をやってくれるっていう、ファンにとっても菜乃花ちゃんにとっても貴重な大切なイベントなのに、それをすっごい空気悪くしちゃってるじゃんよと思ってしまいます。
 菜乃花ちゃんのことだって傷つけちゃうじゃないですか。
 こいつら絶対菜乃花ファンでもなんでもないでしょー。

 この作品、主人公たちの純粋性を描くために、あえて周りを汚く描く手法をとっているのかもしれませんが、なにげにハード設定の世界のようですねー(笑)。
 そんな世界だからこそ、SNS で表と裏の顔を使い分けることの重要性が増してくるってこともあるのかなー。



【読切】 想いよ届け〜物理的には届かない〜

 シューーーーール!!
 まったく頭に入ってこない!!
 あまりにも絵が強すぎて、会話とか筋とかまったく頭に入ってきませんでした!!(笑)
 進撃の巨人か!!!
 強烈なインパクトで完全に持っていかれた気分ですが、いやー、しかしこれ、どう評価していいんでしょうねー。
 読切ギャグとしては完璧大勝利な感じなんですが、完全に出オチですからねーコレ(笑)。
 次に読切でもう一度同じことをやったらまず面白くならないですし、じゃあこの仁科翔先生の才能はどういうものなんだろうなと。
 今回見た限りではちょっと判断することはできないかなーとなるんですよねー。
 とにかく今回は絵がすごいぞと、そこに尽きますからね。

 ああでも、要所要所で演出とかけっこうキレがあるんですよねー。
 特に私的には 3 ページ目の 1 コマ目、カップルが並んで歩いてるのを俯瞰で正面から描いた絵。
 この身長差のシュールさを正面から、それも俯瞰で描いて見せつけるっていう、ここにはけっこう才能を感じるものがありました。
 なかなかこういう絵の切り取り方をできる人はいないんじゃないかなー。

 あとナンパ男たちに絡まれて、女の子がオロオロしてるとこ、ナンパ男たちの足がズラリ並んでシルエットになってるところとか。
 このシュールさもなかなかです。
 柵か!ってなりますよ(笑)。

 とりあえず、今回の読切は私的に大満足として、まったく別ネタの作品で仁科先生の次回作を読みたいなーと思います。



シューダン

 ソウちゃんって!! うらやましすぎか!!
 いやー、起きたらお隣さんの女の子がリビングでお茶飲んでて、「おはようソウちゃん💓」なんてハートマークつきで呼んでくれる人生!!
 理想の幼馴染エピソードをありがとうございますとしか言えません!(笑)
 ソウシくんがそれを迷惑そうに恥ずかしそうに居心地悪そうにしていればいるほど、くすぐったさがマシマシです!
 いやー、なんかもーたまらんなーー(笑)。

 そしてまた展開も面白いことになってまいりました。
 ソウちゃん(もうソウちゃん呼びでいいやw)とナナセちゃんがいかにしてこのチームを意識改革してゆくのか。
 そういう当面のテーマが提示されたのも方向性がわかって読みやすさが出てきますし、さっそくライバルが出てきてくれたのも少年漫画らしくってワクワクします。

 このギザ歯のライバル、鴨志田くん、最初はこうやって女子への偏見ガッチガチですが、きっとすぐさまナナセちゃんのことを認めるようになるんでしょうしねー。
 横田先生ワールドですから、憎たらしいだけの敵キャラはださないだろうなという安心感がありますわ。
 最後に「はあ?」ってビキビキ言わせているナナセちゃんも微笑ましい。
 普通ならヘイト稼ぎ展開なはずなのに、なんでこーほんわか楽しくなれちゃうんでしょうかね(笑)。
 次号、やりかえすナナセちゃんの活躍に期待です(あれ?主人公どこいった?w)。



青春兵器ナンバーワン

 どんどん退化してゆくツーに大笑い(笑)。
 いやー、最終的に作画労力すら最低限にって言ってますけど、脳まで退化しちゃってるじゃないですか!
 あとその退化したツーが制御室のパスワードをうまーくはじき出しちゃうのかと思ったら、ページをめくると

「墜落」

 って!!(爆)
 墜落ボタンって、なんであるだよ!!!

 いやー、今週もハイテンションで楽しませてくれました。
 ツーのバッテリーネタ、まだまだ行けますね!

 あと、冒頭のアオリ、『三杉くんかよ!!』って書いてますけど、今の読者わっかんないでしょーにと(笑)。



ぼくたちは勉強ができない

 おー、すばらしい三ヒロインぜんぶ乗せドタバタ回!
 スマホを使った疑似混浴プレイという新時代発想展開でしたが、あたかもクロスアカウントの機先を制するようなスマホネタ!
 同じラブコメの新人という競い合う運命の二作品ですし、もしかしたらそういうこともあるかもしれませんねー(笑)。

 しかし、極貧のはずの唯我家、ちゃんと月々の使用料を払っていけるんだろうかとちょっと心配になってしまいましたぞ(笑)。



腹ペコのマリー

 自分でツッコんだーーーーーーー!!!!!!
 ひっさびさに大暴れのタイガでしたが、まさかの作者代弁セルフツッコミ!!(笑)
 めちゃくちゃな破壊力に大笑いしてしまいました。
 いやー、田村先生、ぶっちゃけてくれましたねーー。
 田村先生の最強の才能は、そのフットワークの軽さで、読者の反応をすばやく察知して、受けてなければ展開の途中でも容赦なくバッサリ捨て去り新しい流れに持ってゆく、その切り替えの早さだと思うんですが。
 今回はなかなか切り替え先がうまく読者にヒットせず、いろいろ切り替えたあげくにタイガにぜんぶブッ飛ばさせたって感じでしょうか(笑)。
 いやー、潔いぶっちゃけっぷり、めちゃくちゃに痛快でありました。
 そうなんですよねー。そもそもはタイガたちの恋の物語だったはずなのです(笑)。
 それがなぜにこういう展開になっていたのか!



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