2017年06月08日

週刊少年ジャンプ2017年27号 感想<後編>

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 ではでは後半戦〜〜。

■前編の感想はこちら

 後半の感想は、

・ぼくたちは勉強ができない
・食戟のソーマ
・ゆらぎ荘
・斉木楠雄のΨ難
・火ノ丸相撲
・左門くんはサモナー
・青春兵器ナンバーワン

 の 7 本でお送りいたします。



【センターカラー】 ぼくたちは勉強ができない

 あー、やっぱりうるかちゃんはかわええのーーう。
 お弁当を作ってるところをお母さんにイジられてワタワタしちゃったり、「手作り弁当重い」と言われることを想像してガーンとなっちゃったり、まーとにかく一挙手一投足すべてがいじらしい。
 自転車に二人乗りしちゃったところのうるかちゃんの思考とか、もはや絶品ですもんねー。
 やっぱり恋する乙女は最高です。

 そんななか、配送トラックにカバンを持っていかれて落ち込んでいるうるかちゃんの表情を見て、決然と駆け出してくれた唯我くんマジ男の子!
 やー、今週は男の子のために頑張る女の子と、女の子のために頑張る男の子、どっちも素晴らしかったです。
 見ていてほっぺたがゆるみっぱなしの一話でありましたわー。



食戟のソーマ

 なんという瞬殺!!
 かつてここまでの瞬殺を我々は見たことがあったであろうかと!!(笑)
 元十傑第三席の女木島先輩、さすがの貫禄と言うべきでしょうか。
 ここまで、十傑の中でもいまひとつ存在感が薄めだった女木島先輩ですが、一気に押し出してきましたねー。
 やー、ここからどんな戦いを見せてくれるのか、次回の活躍が楽しみになりました。

 つーか、戦う描写もなくいきなりアヘ顔で敗れている鏑木先輩というのも、こちらもある意味歴史に名前を刻みましたね〜(笑)。



斉木楠雄のΨ難

 ひさびさ登場の明智回。
 力士、スナイパー、マジシャンと、天丼をたたみかけて油断させてからの、それらすべてをつかった逆転劇って、いやー、笑えるギャグをやってるのにちゃんとサスペンス風味になってるのが素晴らしい。

 そしてまた明智くん、調査能力がハンパないなーと。
 一度見ただけの相手を顔だけの記憶で三人とも探し出しちゃうって。
 さすがに楠雄でもそこまでは無理だと踏んだからこその作戦だったんでしょうからね。
 やー、恐れ入りました。

 そんなわけでかなり追い込まれてしまった楠雄、この危機をどう乗り越えるのか。
 そして小学二年の時に何があったのか。
 おそらくこれだけシリアスにひっぱっておきながら、これまでの実績から言って次週にはしっかりギャグで落としてくれるのだろうなとは思うんですが(笑)。
 うーむ、これは期待してしまいます。



ゆらぎ荘の幽奈さん

 京都バトル編でお留守番だった千紗希ちゃん、朧さん、こゆずちゃんのお当番回。
 やー、朧さんとこゆずちゃんのボケ倒しは相変わらずというか、どんどんグレードアップするばかりなんですが、それにふりまわされまくってツッコミに大わらわな千紗希ちゃんがめっちゃくそにカワイイなと。
 千紗希ちゃんってこんなにツッコミキャラでしたっけ(笑)。
 冒頭のボールギャグを買っちゃった朧さんへの「なんで買っちゃったかな!?」とか、すごいキレキレの動きでコガラシ(こゆず)に抱きつく朧さんに「どんな普段なのさ!!」とか。
 いやー、ひじょーーに小気味いいツッコミ連発でありました。
 なんだか今週左門くんが最終回だったからか、てっしーとイメージがかぶさって見えてしまって、まるで千紗希ちゃんがてっしー流のツッコミをマスターしたかのように見えてしまったんですけどね(笑)。
 千紗希ちゃんがツッコミに大わらわになるこの三人組、かなり気に入ってしまいました。

 そしてまた、千紗希ちゃんが気づいた朧さんの変化?はどうなのか。
 これはひょっとすると朧さん、普通にコガラシに惚れてきているのかもしれませんしねー。
 コガラシ戦線、ますます混迷を深めていく気配濃厚です!



火ノ丸相撲

「次元ガ…違イ過ギマスヨ…」

 とあたかも鬼丸と久世草介の次元が違うのかと読ませておいてのこの

「二人トモネ…」

 の流れ!
 こういうひっくり返しかたが本当に上手い!
 相変わらずこの漫画は熱い読ませ方をしてくれますわー!



【最終回】 左門くんはサモナー

 いやー驚きました。
 先週のあの引きからそのまま最終回になっちゃうなんて。
 シリアスバトルが終わって、てっきりしばらくは日常ギャグモードでのんびりいくのかと思っておりました。
 うーん、やっぱりショックです。

 第一話から繰り返し言及されてきた「地獄に堕ちるまでの物語」については、なかなか素敵な着地を見せてくれました。
 この予告が第一話から大きな衝撃を与えてくれたわけですが、最近のてっしーときたらすっかり地獄のアイドルになっちゃってましたからねー。
 そういった意味ではたとえ地獄に堕ちてもけっこう楽しくやってけそうだなっていう予感はしてたんですが(笑)。
 まさかそれが、ひとりで戦いに行こうとしている左門くんを応援するため、ジャンヌ・ダルクよろしく地獄の軍勢を引き連れていこうとは(笑)。
 やー、これはなかなか幸せ感満載なオチでありました。

 ところで、第一話と同じく学校の屋上で会話する左門くんとてっしーですが、その二人の立ち位置がおおきく入れ代わっているのがまた面白いんですよねー。
 左門くんはまるでバトル漫画の主人公のように、たった一人で勇敢に地獄の戦いに赴こうとしていて、てっしーはまるで手段を選ばない頼れる悪友みたいなポジション感を出していて。
 これこそが沼駿先生がやりたかったことなんでしょうねー。
 左門くんとてっしーが、第一話と最終話ですっかり立ち位置が変わっている、その変化を楽しむという。
 このふたりはもちろん、成長した部分もあるんだとは思うんですが、そういう成長要素よりも、これは「人間と言うのは多面的なものなんだ」ってことを伝えようとているように思えます。

 左門くんにしろ、てっしーにしろ、最初からこういう部分はあったのではないでしょうか。
 最初は嫌われ者でひねくれててトゲトゲして見えてた左門くんが、だんだんとダメな部分や、アツい部分が見えてきて、どんどん人間的な魅力が見えてきたり。
 一人の人間にはいくつもの面があるんだけど、でも一方からでは一面くらいしか見えなくて。
 それが付き合っていくうちに、少しずついろんな機会にいろんな面が見えてきて。
 そうやってその、たくさんの面を持った、厚みのある人間性が見えてくるんだっていうような、そういうメッセージが実は込められてたりするのかもなーと感じられました。
 やー、キレキレのボケとツッコミに笑いつつ、ちょっと深い人間味の面白さも味わったりできる、素敵な作品だったと思いますわー。

 ですがこれは、残念ながら、円満終了というよりは打ち切り終了ということなのかなー。
 わたしなんかはもっともっと左門くんやてっしー、ネビロス閣下やアンリさんたちの楽しい日常を読んでいたかったと思うんですが、こればっかりは仕方ありません。

 ということで、私みたいなファンが分析しても冷静な分析はできないかもなんですが、一応打ち切りの原因を分析してみますに、これはやっぱり一話目が大きかったのかなーと。
 人間の多面性を描くというテーマにそって、最初に左門くんの嫌われ者の部分を描いたことで、ちょっと最初から読者を突き放してしまった部分があったんじゃないかなーと思います。
 最初は左門くん、かなーりイヤ〜なヤツでしたもんねー(笑)。
 左門くん自身が面白くなってきたのは、虫がニガテなことが判明したりして、ポンコツ化が加速していった頃ではないかと思います。
 そうやって左門くんの面白キャラが見えてくる以前に、さっさと読まなくなってしまった読者が結構いたのではないだろうかと思うんですよねー。
 そこがあとあとまで響いてしまったのかもしれないなと。
 うーん、漫画って難しいものです。

 ともあれ沼駿先生、お疲れ様でした。
 沼駿先生ならば、次もきっと切れ味鋭い笑いや、味わいのあるキャラクタードラマでもってまたまた楽しい作品をひっさげて帰ってきてくれると信じてます。
 お待ちしてますよっ。



青春兵器ナンバーワン

 今週もギャグ密度が濃いなー!
 冒頭から壊れた委員長で笑わせてくれましたが、「違う…こんなのゴローじゃない!」の叫びとか、笑えつつもどこか悲しい見事なシュールさです(笑)。
 委員長とゴローのペアはほんといいキャラに育ってきました。

 そしてまた久々登場のエージの教官も今週はポイントが高かった。
 マズいドリンクを飲んで思い出す戦場の記憶という、すばらしいベタベタ感(笑)。
 そこから「すばらしい店だった」「なんで納得した!?」のとんとんとーんというスピード感も最高でした。

 やー、ギャグもモリモリ、〆はしっかり青春してほっこりと。
 今週もひじょーーに満足感の高い一話でしたわー。



感想後記

 といったところで今週はここまで。
 次週 28 号ではなんと、すじピン横田卓馬先生がサッカー漫画『シューダン!』をひっさげて早くもご帰還!
 今やジャンプでは鬼門とすら言われるサッカー漫画(あっという間に打ち切られる悲しい歴史が続いているそうです)でありますが、競技ダンスというとてもマイナーなスポーツであれだけ素敵な青春ドラマを見せてくれた横田先生ですからね〜。
 ジャンプの負の歴史を覆してくれることを期待しちゃいます。

 さらにはその翌週、29 号から『TOKYO WONDER BOYS』作画の伊達恒大先生による『クロスアカウント』がスタート。

 そしてそして、ついに帰ってきてくれました!
 30 号から、ハンター×ハンター、ついにふっかーーーーーつ!!!
 あの、「俺が止める」とクラピカが言ったら連載が止まってしまったあの衝撃、ふたたび時が動き出します!(笑)
 やー、これは楽しみだーー!
 


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