週刊少年ジャンプ2017年27号掲載分の感想に参ります。
■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編
【コミック派ネタバレ注意!】
【感想小タイトル】
■ビッグ・マムと巨人の確執
■マザーの素顔
■惨劇のお茶会
■ビッグ・マムと巨人の確執
いやーー、もう今週は何から語ったらいいのやらって感じですね!
いろいろ起こり過ぎ、濃密すぎ、衝撃すぎでした!
まずは衝撃その一、とはいえ、このあとの衝撃に比べればそれほどではないのですが、マザー・カルメルがソルソルの能力者だったことが判明。
火災をしずめるためにマザーはその能力を使うものの、「太陽の神が全てを治めたのよ」なんて言って誤魔化すあたり、自分が能力者であることはみんなには秘密みたいですねー。
このあたりから、マザーがちょっと怪しく見えてまいりました。
が、まさかあんな真相だとは思いもしなかった!
まあしかし、その話はあとにするとして……
巨人族の長老、ヨルルが死に、立場のなくなったリンリンとともに島を出るマザー・カルメルと羊の家の子供たち。
この事件の報せが世界津々浦々の巨人に広がっちゃったわけですから、そりゃービッグ・マムはすべての巨人から恨まれてますわなー。
むしろ命を狙われてるくらいと考えたほうがいいかもしれません。
マムの子であるローラと巨人の王子ロキとの結婚話がよくぞ成立寸前までもっていけたものだと、今回の話を読んで改めて思いました。
あれは単純に、王子ロキがローラに一目ぼれした、その熱愛っぷりがあったからこそってことなのかもですね〜。
一族の意地や過去よりも、王子の気持ちと次世代の未来を大事にしよう、みたいな、巨人の大人たちの重い決断のドラマがあったりしたのかもしれません。
しかしそれをローラが、形の上では踏みにじった形になっちゃったわけなんですよねー。
いやー、そりゃーたしかに大変なことですわ。
ローラとしては自分自身の愛に生きる!自分が好きでもない人と結婚なんてまっぴらよ!ってなローラらしい勢いだったのかもしれませんが。
巨人サイドとしてみたら、またもビッグ・マムによって巨人たちは屈辱を受けた!みたいな受け方をしちゃったことでしょう。
うーん、なんて悲しい歴史だこれは。
ビッグ・マム自身は、今でもかわらず巨人たちこそがはじめて自分を普通に受け入れてくれた種族で、大好きだってことに変わりないんじゃないのかなぁ〜。
■マザーの素顔
そして衝撃その二!
マザー・カルメル、じつは悪党だった!!
身寄りのない子供たちを育てる聖女と見せかけて、実は政府とつるんだ人売り稼業って!
いやー、まさかまさかの真相でしたー。
言われてみれば、たしかにこの笑顔はずーっと張り付いたような笑顔で、作り物めいた感じですもんねー。
それこそ言われてみればとたんにそう見えて来ます(笑)。
長老をリンリンがぶん投げるときに「やめなさい!!」って叫んだ時だって、これってばほとんど笑顔になっちゃってるじゃないですか。
いやー、すっかり騙されました。
なるほど、リンリンを優秀な商品として育てるために、あえてリンリンの中の暴力性は摘み取ろうとしなかったって、そういうわけだったんですね〜。
やんわりとリンリンをコントロールできるくらいの指導に、あえてとどめていたというわけでしたか。
てっきり、リンリンの優しさを否定しないために叱ることを避けて、無償の愛で優しく導こうとした理想の聖母!みたいに思ってたんですが、完全に化かされてましたわ〜(笑)。
うーん、リンリン、救えないな〜〜。
最初は親に見放され、拾ってくれた孤児院も実は人身売買。
心根はとっても優しい子なのに、そこをちゃんと導いてくれる人にも出会えず、ただただ暴走しては恐ろしい事件を起こし、人から恐れられ恨まれる人生。
これは救えないですわー。
やー、最近の尾田先生、こういう土台からひっくり返すのがすっごいキレッキレになってると思いますよ〜。
今週のマザー・カルメルのどんでん返し、これはすっかりやられました。
ゾウの雷ぞうが生きていた!っていうのもそうでしたし、プリンの正体暴露もすごい衝撃でした。
最近のワンピは、ジェットコースターのように振り回されて、めっちゃ気持ちいいったらないですわ(笑)。
■惨劇のお茶会
引っ越し先のあたらしい羊の家で、もう一度始まる平穏な日々のなか、6 歳の誕生日を迎えたリンリン。
そこで開かれたのが誕生日のお茶会だったんですねー。
大好きなマザーと友達の笑顔に囲まれて、大好きな甘いお菓子でおなか一杯になって。
なるほど、ビッグ・マムにとっては「お茶会」というのは人生最良の日、夢のような日の象徴に他ならないわけかー。
あのクロカンブッシュがここに繋がっていたというのもちょっと意外な発見でした。
しかしその人生最良の日は、目を疑うような悪夢へと姿を変える。
ここはもう、今週最大の衝撃でした。
『なんて素敵な日
…涙で前が見えなくなった』
この、どこにでもありそうな文章が、一気に恐ろしい予感を掻き立ててくれましたわ。
こんなに恐ろしい『涙で前が見えなくなった』は見たことがありません!
リンリンの、お〜〜〜いちぃ〜〜〜💓💓の声の下、響き渡る子供たちの悲鳴!!
落ち着いたリンリンが目にしたのは、ただただ食い荒らされ、テーブルや椅子の破片、服のきれっぱしが散らばる無人の庭でありました…。
うーん!
少年漫画でここまでやりますか!!
さっすがワンピース、凄まじいことをやってくれましたねー!!
まさかの食人! それも、子供たちを!!
マザーという悪人については因果応報な気がするのでいいとして、子供たちが巻き込まれた、そして、食った方のリンリンはその自覚もないというこの恐ろしさ。
いや、リンリンに自覚があったら食いはしないですし、食った後で自覚があったらショック死しかねない衝撃を受けちゃうでしょうけども。
いやー、とんでもない惨劇があったものですわ。
まさに怪物。
リンリンという存在は、生まれながらにとてつもない怪物だったわけですねー。
まさに先週のサブタイどおり、ナチュラルボーン・デストロイヤー。
心根は優しくとも、その力が、その暴走してしまう食欲が、周りの全てを破壊し尽さないではいられない存在だったわけですか。
さすが四皇。
悲しくも、やっぱりとてつもない存在でした!
またこうなってくると、マザーの写真を破壊されただけで発作を起こしてしまうのもとてもしっくり来る話ですわー。
ビッグ・マムにとっては、お茶会は最良の日でありながら、同時にその水面下に、「皆が突然いなくなった」「最悪の日」の思い出をも隠しているわけなんですよねー。
それが写真の破壊によって表に出てきてしまうということなのでしょう。
とすると、ひょっとするとビッグ・マムは、自分が何をやってしまったのかを無意識下ではうっすらと知っているってこともあるかもしれませんねー。
自分こそがみんなをいないいないしてしまった犯人なのだと、その普段は封印している記憶が呼び覚まされてくる絶対的恐怖。
それこそがビッグ・マムをこれほどまでに絶叫させる発作となっているのかな〜と。
そんな想像もできてくるかもしれません。
ところで、悪魔の実の継承についても今回興味深いところがありましたねー。
どうやらビッグ・マムはマザーを食べたことによってソルソルの能力を継承したみたいではないですか。
もちろん可能性としては、マザー・カルメルの死によって近くの果物に悪魔の実の力が継承されて、その果物を偶然ビッグ・マムが食べたということも考えうるとは思いますが。
しかし、現在出ている情報だけで考えれば、食人による継承と考えたほうが素直なように思います。
悪魔の実の謎が、またちょっとだけ見えてきた感じですね〜。
しかしなー、個人的にはこのビッグ・マム、かなり悲哀に満ちていて可哀相な境遇だよなーとは思うんですが、そこからずいぶん人を人とも思わない悪人に育っちゃいましたからね〜。
子供の頃の優しさは、いったいどこへ行ったやら。
なので、現在のビッグ・マムにはほとんど同情の余地はないんですが。
しかしこの泣き叫ぶマムに毒を打ち込んで殺しちゃうっていうのは、さすがにちょっと可哀相かなという気持ちもないわけではないですねー。
マザーがいなくなったことで泣き叫んでるけど、でもリンリンが求めていたマザーは最初からいなかったんだよねーというのも切なすぎる。
うーん、どうなるんでしょう。
どうやってこれ、着地させたらいいんでしょうね。
次号、ついに暗殺計画が実行されるのかっていうタイミングになってまいりましたが、さーて、これだけ描かれたビッグ・マムの過去編が今後どういう意味を持ってくるのか。
そこが興味津々であります。
■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編
****************************************************
よろしければランキングにご協力をお願いします。
にほんブログ村 週刊少年ジャンプ
blogramランキング参加中!
****************************************************
よろしければランキングにご協力をお願いします。
にほんブログ村 週刊少年ジャンプ
blogramランキング参加中!
****************************************************
■関連記事
・【ネタバレ】ワンピース未回収「謎・伏線」一覧と考察スレ
・【成人指定!?】ナミの公式フィギュアも凄すぎ!たまらんっす!
・【成人指定!?】蛇姫さまの公式フィギュアが凄すぎ!あんなトコにまで描き込みが!
・映画感想 ONE PIECE FILM STRONG WORLD/ワンピース劇場版ストロングワールド
・やりすぎ!w ONE PIECEが朝日新聞を乗っ取った!
・尾田栄一郎は狙わない ONE PIECE劇場版第10作「STRONG WORLD」公開もうすぐ!
・【動画】海外のファンが描いたワンピースの絶品イラスト
・コミック感想 ONE PIECE(ワンピース) 巻五十四 “もう誰も止められない”
・ONE PIECE 新キャラ『蛇姫様』は9年前すでに登場していた!?
・YouTube 麦わら海賊団を小畑健先生風に書いてみた
・まんがのチカラ 尾田栄一郎先生インタビュー
・YouTube 色んな漫画家が描いたワンピース
・ワンピ 美麗イラスト
もしそうなら、今でもリンリンの近くに潜んでて彼女を操ってるとかありそう。
これ、マジだった場合、アニメで放送されるん
でしょうか。ゼフの足食いでさえ、変更されたくらいなのに。
アニメだと変更されると思う。命カラガラ
リンリンから逃げたという風に。 それだと
どうやってリンリンがソルソルを身に着けたか
筋が通らなくなりますけど。
2chでも海外のファンもかなりショックを
受けたようです。
おお、それは面白い!
魂だけになったマザーがリンリンに憑りついてある意味操ってるのだとしたら、マザーを成仏させることでビッグ・マムを改心させるような展開も来るかもしれませんしねー。
だとしたら形成大逆転。
そういう展開も期待したいところだなー。
>かな2さん
いやいやほんと衝撃の展開でしたー。
ゼフもたしか事故で足を失ったことになってましたっけねー。
さすがに小さい子供たちを食べちゃったは、TVアニメでは思いっきりアウトでしょうからねー、どういう展開に変更するんでしょうか。
かなり難しそうな状況です。
まあでも、尾田先生の事ですから展開を変更する場合はこういうふうにしてねって、そういうところまで考えてくれてたりしそうかも(笑)。