週刊少年ジャンプ2017年15号掲載分の感想に参ります。
■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編
【コミック派ネタバレ注意!】
【感想小タイトル】
■エルバフの王子
■連合軍結成
■エルバフの王子
ジンベエ配下のタイヨウの海賊団にかくまわれていたペコムズ。
ペコムズには今回のビッグ・マム暗殺計画は当然秘密にしているわけですが、この連中ときたら嘘がなんともヘタそうですねー(笑)。
早晩バレてしまいそう。
ペコムズにバレるのが早いか、それとも計画実行が早いか。
ギリギリのところで計画が実行されてしまうっていうところが一番ありそうでしょうか(笑)。
一方ルフィたちはまるで城のようなベッジのアジトへ。
ベッジのファイアタンク海賊団は、現在ビッグ・マムの警備を一手に担っているということですが、それにしてもでっかいアジトをもらっていたんですねー。
その信用の大きさから、ベッジがいかに仕事を有能にこなしていたかが伺えます。
またここでナミがローラのそっくりさん、シャーロット・シフォンのもとでシャワーを浴びさせてもらいつつ、とっても重要な情報交換を。
ローラの結婚する予定だった相手が巨人国エルバフの王子・ロキ(北欧神話!)だったこと。
ビッグ・マムはもともと世界中の巨人族と不仲で、この破談をきっかけにしてさらに仲が悪くなったこと。
ローラとそっくりな双子のシフォンがそれをきっかけに殺されかねないほどの虐待を受けていたことなどが明かされました。
ナミの言うとおり、これでいろいろと繋がってきましたねー。
ビッグ・マムが人間を巨人に変えたい理由。
ローラがビッグ・マムのビブルカードを渡したわりに、ビッグ・マムがローラを殺したいほど憎んでいたこと。
そしてビッグ・マム暗殺を計画するベッジの妻としてのシャーロット・シフォンの気持ちなどなど。
いろんなことがストンと落ち着きました。
しかしまたまたここで新たな謎が。
ビッグ・マムと巨人族との間に、なぜ最初に確執が生まれてしまったのか。
そのへんに、ビッグ・マムが万国を作ろうと思い至った理由が隠されているような気がいたしますわー。
ところでルフィとブルックさん、凄いことやってましたねー(笑)。
まさか、牛乳を飲んだだけで歯と骨を再生って。
実は折れたのは乳歯だった〜とか、そういうオチなのかな?とかマジメに考えていた自分がアホらしくなっちゃう生命力です(笑)。
そしてまた、牛乳を飲もう!歯だって生えちゃうかもだぜ!っていう、実に子供たちの食育にいいワンピースでありますわ(笑)。
■連合軍結成
そして始まるルフィとベッジによる歴史的会談。
いやー、カッコイイですねー!
お風呂にも入って身だしなみを整えて、高そうな服ももらったルフィたちと、まんまマフィアなベッジとの会談。
まるでギャング映画みたいなノリですわー。
尾田先生、こういうヤクザなノリというかピカレスク・ロマン、大好きですよねー(笑)。
また、意外なことに、ここにシーザー・クラウンが同席しておりました。
ビッグ・マムに巨人化薬の開発をムチャ振りされて以降、どうなったかと思っていたら、ベッジに救出されていましたか。
これは意外と強力な助っ人が参戦です。
というか、シーザーを見た瞬間、「お、これはもしや、この計画うまくいくかも?」と思えた自分もちょっと意外。
シーザーのこと、けっこう買っているんだなー私(笑)。
それにしても悪いヤツラが集ったもんですねー。
多くのギャングや海賊の、文字通り頭を狩ってきて混乱を引き起こしてきたベッジに、人体実験や大量殺りく兵器のシーザー・クラウン。
そいつらと手を組もうっていうんですから大変な話です(笑)。
四皇の一角を崩すためならば致しかたなしですが、だいぶん海賊らしい話になってきたものですよー。
とはいえ、悪漢ながらベッジもなかなか魅力的なヤツではないですか。
ペコムズを殴った件を殴らせろと暴れ出すルフィに対し、止めさせようと騒ぎ立てる部下を
「構わねェ やらせろ」
と、ドーンと構えているんだから大した貫禄です(これ、ルフィが殴ることを言ってるのだと私は解釈しましたが、ひょっとすると違うかもしれませんが)。
ルフィ程度に殴られてもどうということはないという絶大な自信と、殴らせたぐらいでは部下に対する面目は揺るがないっていう、でっかい器が垣間見えたように思いますよ〜。
まぁ実際殴られていたらどうなってたかはわかりませんが(笑)、でも、ベッジがそのくらいの強い矜持と貫禄を持ったゴッドファーザーなんだなって、一気に好感が持ててしまいましたよ。
これまで最悪の世代の中では、ベッジはアル・カポネが元ネタなんだろうな〜〜くらいの印象でしかなかったんですが、私の中での評価が急にうなぎ上りです(笑)。
あと、なにげにこの会議を成立させ、最後にまとめ上げたジンベエさんも今週はめっちゃかっこよかった。
一見西郷さんみたいな外見ですが、薩長同盟を成立させた坂本龍馬のポジションって感じなんですねー。
やー、お手柄です。
さあ、そんなわけでついに結成された悪役(?)「連合軍」。
「連合軍」というのは、「同盟」とはまたちょっと意味合いが違うんでしょうねー。
主義主張やこれまでのいきさつはどうあれ、一致した目的のために一時的に組んで、目的が達せられたらハイそれまでって感じでしょうか。
麦わら&ハートの同盟や、侍・忍者・ミンクたちとの同盟とはかなり違う、ドライな感じがいたします(もともとローは、そういうドライなものとして同盟を組むつもりだったようですがw)。
これはこれでなんだかワクワクいたします。
ちょっと大人なドラマっていう感じです(笑)。
そんな連合軍で、悪辣非道にして強大なビッグ・マムを、どんな方法で出し抜き、暗殺してのけようと言うのでしょうか。
まずは「完璧」とまで豪語する、ベッジの作戦計画に超期待です。
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彼が出てくる前のジャンプ感想サイトでは
みんな、シーザーの事を忘れてたみたいなので
ビックマムの所に置き去りエンドを予想してました。
マムを倒すのはシーザーやカポネの力を借りないと不可能だもんね。
ジェルマの事もあるし、暗殺計画は失敗に終わりそうですが、どうなるか楽しみです
わたしもすっかり忘れておりました、シーザーのこと(笑)。
暗殺計画は完全成功はおそらくさすがにしないだろうなと思うのですが、どのへんの決着になるのかすっごい楽しみです。
なんかうまいことビッグ・マムを例の発作状態(「〇〇が食いてぇ〜!」とか言って暴れるヤツですね)に陥れて大混乱!みたいなことにできたら理想なのですが。
>ぞりらばさん
>いつも楽しく拝見しています。
おお、ありがとうございますー。
>ベッジの「構わねエ やらせろ」はゴッティを止めようとしたヴィトに言ってるんじゃないでしょうか。
そこのところは、どっちの意味だか私も迷ったんですよねー。
何度か読んだ末にこっちのほうがスンナリくるかなーと感じてそっち方向でとりあえず感想を書かせていただきました。
でもこれに関してはいまでもぜんぜん確信がもててないんで、おっしゃる通りなのかもしれません。
ま、今後描かれるベッジの性格描写とか、部下とのやりとりとかからわかってくるのかなー。