ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第857話〝ルーク": 少年、グリグリメガネを拾う

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2017年03月07日

ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第857話〝ルーク"

　週刊少年ジャンプ2017年14号掲載分の感想に参ります。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

【コミック派ネタバレ注意！】

【感想小タイトル】
■帰ってきた一味
■ベッジという男

■帰ってきた一味

　割れた鏡の破片を使ってうまいこと通信回線を開いたルフィたち。
　うしろめたさや負い目を感じている様子のサンジとは裏腹に、大喜びするみんなの様子がなんともほっこり（笑）。
　どれだけ敵が巨大だろうと、仲間が帰ってくるという確証の前には些事に過ぎない！ってみんなが思っているってことですもんねー。
　やー、このみんなの絆、ちょっとウルッときてしまいますわ。

　そしてまた、自分を怖がらせたことを

「絶対に許さない」

　と怖い声を出しつつも、なんだかんだで許してくれてるナミさんもやっぱり素敵。
　つーか、

「えェ～～！？

　それプロポーズ！？　ナミさん💓」

　とか、ソッコーでギャグ調に戻っているサンジ（笑）。

　これにはほんっとこちらまで

「……
　
　なんか安心したよおれ」

　ってなりますわー（笑）。
　緊迫の氷が融け落ちて、完全に元の麦わら一味のノリが帰ってきたようです。
　やー、ほっとしますわ～～。

■ベッジという男

　そこからは、茶会を破壊するための新たな作戦会議がジンベエさんの主導のもとでスタート。
　なんと、茶会に出席するのはビッグ・マム傘下とジェルマだけじゃなかったんですねー。
　各国より招かれた闇の世界の帝王たちって……いったいどんなヤツラが集まるんだか。
　そんなところで騒ぎを起こしたりしたら、とんでもないカオスなことになっちゃいそうです（笑）。

　つか、ナチュラルにブリュレたちを勘定に入れてる（？）ジンベエさん、こういうところが意外とオチャメでかわいいです。

　そしてついに、あのカポネ“ギャング”ベッジの人となりと、その陰謀が明らかに。
　ビッグ・マム暗殺をくわだてていたのはなんとなくそうだろうなーとは思っていましたが、まさかその目的が、ただただその後の混乱を眺めたいだけとは驚きました。
　もっと大いなる目的のためとか、そういうのではぜんぜんないんですね～！
　純粋な破壊衝動的なこの動機、かえってあっぱれでありますわ。
　カポネ“ギャング”ベッジ、最悪の世代のなかでもかなりヤバイやつですわ（笑）。
　
　そしてここからが本題。
　なんとジンベエさん、そのベッジと手を組めと言いますか！！
　いやー、これは完全に予想外！
　ルフィも寸前までペコムズを殺しかけたベッジのことを「許さねェ！！！」って憤っていたのに、ジンベエの計算を聞いて「でも確かにそうだ！！」と承知したのも驚きでした。
　ビッグ・マムという巨大な敵を向こうに回し、サンジとその家族を救うとあるからには、主義や正義の違いは置いておこうっていうことでしょうか。
　前のルフィだったら気にくわないヤツとはなかなかこういうことにはウンとは言わなかったように思いますが。
　やー、ルフィも大人になったものだなーと。

　当のベッジもその会談を受け入れる気でいるようす。

「イケ好かねェ時ァ

　ここで消すまで！！！」

　なんてめちゃ物騒なことを言ってくれてますが、さー、この会談が吉と出るか凶と出るか。
　ハラハラものでありますわー。
　思わずルフィがカチーンときて爆発したりしなけりゃいいのですが（笑）。

　しかし、この麦わら一味とベッジたちが手を組むとして、若干たがいの作戦行動に食い違いがあるんじゃないでしょうかねー。
　そこがちょっと心配です。

　ルフィたちとしては茶会でビッグ・マムが巻き起こすジェルマ暗殺劇が発生する前に、サンジとその家族を救い出したいわけで。
　でも、ベッジたちはジェルマ暗殺の騒動が巻き起こったあとで、その騒動に紛れてビッグ・マムを暗殺したいんじゃないですかねー。

　ビッグ・マムの作戦が発動するより先にベッジたちがビッグ・マムを襲ってしまうと、ジェルマ側はビッグ・マムの作戦を知らないわけですから、ベッジは最悪ビッグ・マムとジェルマの二勢力を同時に相手にしなければならなくなります。
　すべての砲火がベッジ側に向けられることになっちゃうと思うんですよねー。

　でもそれを避けるために騒動が起きるまでベッジたちが動かないでいると、今度はルフィたちが困ってしまうことになる。
　このあたり、どういう落としどころに持っていくんでしょうか。
　最近、作戦参謀っぽくなっているジンベエさんあたりに期待したいところでしょうか。

　ともあれ、これまた面白そうなことになってきました。
　ビッグ・マムがはたしてベッジの裏切りに気づいてないかどうかってあたりもスリリングでありますし。
　かつてない、同盟と言えるかどうかもわからないデンジャラスなこの同盟が成立するのかどうか。
　まずはそこが楽しみですわー。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

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