2017年02月13日

週刊少年ジャンプ2017年11号 【6連弾新連載 第2弾『U19』スタート<『背筋をピン!と』最終回>掲載号】 感想<前編>

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 バレンタインを明日に控えた今週のジャンプは、佐伯先生描くジャンプヒロイン大集合バレンタイン版スペシャルポスター付き。
 佐伯先生描くヒロインたちの魅力爆発ですが、今週最終回のわたりちゃんはギリギリ滑り込めてよかったですね〜。
 また、ここで現在長期休載中のワートリから、しっかり千佳ちゃんが登場できていてファンとしては感涙ものでした。
 個人的にはブラクロのノエルの表情が絶品。やー、これはかわいいわー。
 あと、鬼滅の禰豆子が竹筒じゃなくてチョコの包装を咥えているってところがナイス改変。
 神楽は自分で食っちゃってたり、細かくみんなの特徴をとらえてるのが芸細です。
 で、磯兵衛だけなんで磯兵衛本人の人形なの?(笑)





 前半の感想は、

・【新連載】U19
・ブラクロ
・ワンピ
・ハイキュー
・約束のネバーランド
・ぼくたちは勉強ができない

 の 6 本でお送りいたします。



【巻頭カラー】 U19

 木村勇治先生描く、近未来ディストピアものっぽいジュブナイル系能力バトル(?)の新連載がスタート。
 さももっともなお題目のもとに、子供たちを極端に支配・管理した近未来日本を舞台にした、これは能力バトル系となるお話なんでしょうか。
 第一話は丁寧に世界観を説明し、人物を紹介するのに徹しており、決定的な事態は第二話をお楽しみにといった感じでした。
 ですが読んでてぜんぜん退屈にならず、むしろヤバイぞ、これは次でヤバイことが起きるぞっていうドキドキ感を味わいつつ引き込まれる第一話でありました。

 まぁとにかく横暴な先生がムカつくことこの上ない(笑)。
 そして主人公の紅童衛児(くどう えいじ)はまっすぐで好感が持てて、ヒロイン月野朱梨(つきの あかり)ちゃんの天然な可愛さと、このふたりのイチャコラっぷりがなかなかいい(笑)。
 やー、のっけから見せつけてくれちゃいましたが、しかしふたりが幸せそうであればあるほど、あ、この子死んだな〜って感じの悪い予感がビシバシやってきちゃって、そこが怖くてたまりません。

 また、物語の根幹である世界観がなかなか攻めているのも面白かった。
 映画『ガタカ』のような遺伝子選別もやりだす極端な管理社会なんだけど、それでいて未来過ぎる感じでもない。
 ちょっと間違ったら現代日本もそうなる可能性があるかも?って、ともすると思わせてくれる説得力を孕んでいるように思うんですよねー。
 子供たちが感じるストレスだって、現代でまったくないものじゃなくて、現代でもあるものの誇張とも思えますし。
 そのへんのリアルさとファンタジーとのバランスがなかなかいいんだと思います。

 さー、ここからどんな話が始まってくれるんでしょうか。
 ディストピアをひっくりかえす革命闘争の政治劇とか、デスノートみたいな知恵の戦いとかが始まるのか。
 あるいは、シンプルに能力バトルが始まるのか。
 とりあえず、第二話以降に期待いたします。



ブラック・クローバー

 おー、ブラック覚醒アスタかっこいいーー!!
 精神世界で悪霊的なものと出会って覚醒っていうイベントに、思わずトリコを思い出してしまいましたが、この新モードは実に厨二心をくすぐってくれちゃいます(笑)。

 そしてまた、アスタが特殊な才能を秘めていたとか、そういうのではなくて、逆に魔法がまったくなかったからこそ、特別でもなんでもなかったからこそ特別なんだっていう逆説的なこの論法。
 これはちょっとシビレてしまいました。
 自分は特別な人間じゃないんだと諦めがちな少年読者たちへの、力強いエールでもあるんじゃないですかね〜。
 自分を知った気になって、そんな簡単にあきらめちゃだめだぜってね。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



【センターカラー】 ハイキュー!!

 どちらも最初のカタさはどこへやら。
 ノリに乗ってきた烏野と椿原の、意地と意地のぶつかりあい!
 いやー、こういうシーソーゲームなところ、アニメで是非見たいものですわー。
 四期、まだまだ先なんでしょうけど、早く来ないかなー。

 敵も味方も三年生が光っているのがまたいいですねー。
 彼らにとっては負けてしまえばこれが最後の試合。
 絶対に負けられない!という意識は滅茶苦茶高まっているはずですものね。
 でもどちらかは負けてしまうというこの切なさ。
 スポーツって、切ないものですわ〜。

 そしてラスト、天井を見つめる菅原さんは何を考えているのか。
 自分でも天井サーブをやってみようとか……そんな冒険はさすがにないかな?



約束のネバーランド

 いやー、一気に絶望的状況になっちゃいましたねー!
 下見どころか、エマは足を折られ、ノーマンは明日出荷、おまけにロープまで奪われて。
 完全にゲームオーバーなんじゃないかと思ってしまいます。
 こんな状況でどうしろって言うんでしょうか。

 ノーマンとしては、自分は犠牲になってもみんなを救ってみせるぞっていう腹づもりなんでしょうけど、でもそれを許さないのがエマのポリシーでもあるでしょうしねー。
 自分の命を利用し尽くして……と覚悟を完全に決めた表情がめちゃくちゃカッコよかったノーマンですが、さー、どうなるんでしょうか。
 ここからどんな奇策が飛び出して、逆転劇が描かれたりするのか。
 どんなアクロバティックな展開が待っているのか、めっちゃ先が楽しみです!
 いやー、盛り上がってきたなー!



【センターカラー】 ぼくたちは勉強ができない

 文系が得意なのになぜか理系大学を目指す女子と、理系が得意なのになぜか文系大学を目指す女子ふたりの秘密が明らかになった第二話。
 なるほどしかし、星が好きだから天文学の道に進みたいと言う話はすごくよくわかったのですが、ゲームで勝ちたいから心理学を学びたいという話は、進路選択の話としてはちょっとまだピンと来なかったかもしれません。
 いや、ゲームはゲームでしょ? それは学業、ひいては就職につながる話ではないでしょ?って思ってしまったんですよねー。
 片方が就職までをセットで語ってくれたのに比べて、こちらの子はぜんぜんそういう感じではないのが大丈夫なのかなーと心配になってしまいました。
 もしかして、この子はゲームデザイナーになりたいんでしょうか。
 それともプロのゲームプレイヤーにでもなりたいんでしょうかね?
 なぜアナログゲームにそこまでハマったのかも語られていませんし。
 まだもうちょっとこの子には秘密があったりするのかもしれませんね。

 それはそうとしかし、こんな状況、ぜったい主人公の成績下がりますよね〜(笑)。
 モンモンしすぎて勉強どころじゃねえですわ!



 といったところで前編の感想はここまで。
 続きは後編にて。



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