ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第854話〝何やってんだ": 少年、グリグリメガネを拾う

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2017年02月07日

ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第854話〝何やってんだ"

　週刊少年ジャンプ 2017 年 10 号掲載分の感想に参ります。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

【コミック派ネタバレ注意！】

【感想小タイトル】
■血の仕掛け
■その肉は

■血の仕掛け

　チョッパー特急が順調に仲間を回収中。
　今週はジンベエ親分とナミを回収することに成功（感電のオマケつきでしたけどねｗ）。
　いやー、あれだけバラバラになっていたものが見事に合流してきましたねー。
　チョッパー、大手柄ですよ～。

　またここで例のルーレットについても情報が。
　なんとあのルーレット、最初から生かして返すつもりのないものだったんですねー。
　ルーレットのなかには 10 とかの数字もあって、それなら 10 年寿命を取られるだけで解放してくれるのかと思いきや、どうやらそういうわけでもなかった様子。
　あれはただの見せかけで、どうやっても死ぬ数字に当たる仕掛けになっていたのかもしれません。
　それを見抜いたジンベエさん、さすがの眼力でありますわ。

　一方ブルックさんを捕まえたビッグ・マム。
　すっかりストラップにされちゃっているブルックさんが不憫なのですが、これはこれでカワイイです（笑）。
　しかし、完全に勝った気になって計画をベラベラしゃべっているビッグ・マム。一時はそれなりに話の通じるヤツなイメージがあったんですが、いやー、まるっきりクレイジーかつ野心家、残忍、暴虐な本性をあらわしてくれちゃってますねー。
　話が通じるどころじゃない。
　目的のためなら手段を選ばない、実に恐ろしく残酷な海賊の本性バリバリです。

　プリンが片目をつぶってやれやれな表情をしてますが、なるほど、初登場時にもこんな表情をしてましたっけ。
　あの時は、残酷なビッグ・マムを恐れ、希望を失っている囚われの姫君みたいな印象だったんですが、今回改めて同じような表情が描かれてみると、悪事に積極的に加担しつつもこのママのノリだけはちょっとだけ暑苦しいわっていう、そういう軽く呆れたみたいな表情に見えてきます。
　なるほどー、そういう仕掛けだったわけですかー。
　すっかり騙されておりました。

　しかし、こうやって捕らぬ狸の皮算用をやってるママとプリンを見ると、もう絶対その計画うまくいかないだろーとしか思えなくなってくるから面白い。
　まさに、勝ったと思った時が敗北の始まりってヤツですわ（笑）。
　いまからこの二人が、計画がブッ壊れたときにどんな顔を見せてくれるのか、それが楽しみでしょうがないですわ。

■その肉は

　一方会議室では、ビッグ・マム軍団の幹部たちが麦わら一味上陸事件の情報をすり合わせていたわけですが、なんとここでオペラ、ルフィたちを逃がしてしまったことを誤魔化してしまいましたか。
　極めて強い恐怖によって支配をしていると、こうやって部下は虚偽の報告をするようになるって聞きますものねー。
　まさにこれもそうなんでしょう。
　一見、巨大で強力無比に見えていた四皇組織の、脆弱な一面を垣間見た気分です。
　幹部の間にも疑心暗鬼がさしてきているのも面白い。
　このアリの一穴から、ビッグ・マムの巨城が崩壊することになるのかどうか。
　楽しみなことになってまいりました。

　そしてサンジ、ついに立ち上がってくれましたねー！！
　一時はヴィンスモーク家もろとも殺されるつもりだったというのはあまりにもでかい衝撃でしたが、しかし自分が無意識で「みんな」のために作った料理がきっかけとなったというのが実にサンジらしい話です。

　つまみ食いしようとしたボビンを文字通り一蹴しつつ

「その肉は…！！！

　お前のじゃねェよ！！！！」

　と叫ぶサンジ。
　お前のでなければ誰のなの！？
　もちろんルフィのだよね！？となるわけですねー（笑）。
　いやー、熱い！

　まだまだ「何してんだ…！？おれは…」と戸惑っているようですが、この勢いならば、ルフィの元へと走ってくれるのは近いぞっていう気がします。
　さー、いよいよサンジ、待ちに待った麦わら一味帰還となるのでしょうか！

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