ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第853話〝ここじゃねェ": 少年、グリグリメガネを拾う

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2017年01月31日

ジャンプ感想別室 ONE PIECE（ワンピース）第853話〝ここじゃねェ"

　週刊少年ジャンプ 2017 年 09 号掲載分の感想に参ります。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

【コミック派ネタバレ注意！】

【感想小タイトル】
■三つ目族の開眼
■タマタマの実
■あの場所で…

■三つ目族の開眼

　ブルックさん敗北！
　まぁさすがに四皇ビッグ・マムに勝てるとまでは思ってませんでしたが、能力同士の相性のいい相手。少しはダメージを与えられるかな？とも思ったんですが、どうやらビッグ・マム自身は無傷のようですねー。残念！

　そしてまた、まるでおもちゃの人形でも扱われるようにナデナデされているっていうのはシュールかつ屈辱です。
　まぁそれでも、ゼウスとプロメテウス、あと帽子のナポレオン以外の戎兵たちはブルックさんが無力化できることと、この三匹だけはママの魂入りの特別製だということが判明したことは、大きな収穫と言えるかもしれません。
　次の戦いに向けて有益な情報となりそうです。

　またここでプリンが登場し、プリンが三つ目族とのハーフであり、「第三の目」が「真の開眼」をすることで、なんとポーネグリフを読み解くことができるっぽいことがわかりました。
　なるほどー、ビッグ・マムもただ座して遊んでいたわけじゃなくて、ちゃ～んとそうやってラフテルを目指し、海賊王になる計画を進めていたんですね～。

　しかし、三つ目族の真の開眼によってポーネグリフを読み解くことができるのだとしたら、なんでまたハーフのプリンを頼らなければいけないんでしょうか。
　三つ目族そのものを使えばいいのにとも思いますし、ハーフをこさえたということは、プリンの父親はいるわけですよね？（もう故人なのかな？）
　よっぽど三つ目族の個体数が少なくてプリンぐらいしか手元に確保できていないということなのか、このへんにもちょっとした謎がありそうです。
　あと、そもそも真の開眼とはなんぞやっていう謎ももちろんですね～。

■タマタマの実

　一方、中庭で激闘中のペドロさんとタマゴ男爵……あらためヒヨコ子爵？（笑）
　タマゴ男爵はタマゴが割れるたびにタマゴからヒヨコに、ヒヨコからニワトリに生まれ変わり、どんどん強くなる「タマタマの実」の能力者だということが判明。
　つーか強くなるのはいいとしても、その途中過程が無防備この上ないのはどういうことなのか（笑）。
　めっちゃ弱点でかすぎな悪魔の実じゃないですかね（笑）。
　あと、ニワトリになってからもう一回割れたらどうなるのか、そのへんもとても気になるところ。
　もう一回タマゴに戻っちゃうのか、それともさらにニワトリ以上のなにかに進化しちゃったりするのか。
　個人的にはタマゴに戻ってニワトリが先かタマゴが先かみたいな話になってくれたらな～なんて思うんですが（笑）。

　ともあれ爆発のどさくさに紛れてペドロさんはチョッパーたちに合流。
　キャロットの描いた似顔絵には笑ってしまいましたが、ゾウには少女漫画の文化があったりするんでしょうかね（笑）。

　そんなわけで順調に仲間を回収しはじめているチョッパーたち。
　この鏡世界（ミロワールド）の安全性もかなり信用できそうな感じですし、おそらく事態が次に動くであろう翌日の式までは、ここで全員潜伏できそうですね～。
　順調順調～♪

■あの場所で…

　場面変わって城内 3 階を突き進むルフィには、レイジュさんがうまいこと接触を果たす。
　シャツ一枚に下着だけっていうなんともエロイ恰好のレイジュさんに思わずドッキリしてしまいますが、そんなことにはピクリとも反応しないルフィは安定のルフィ（笑）。
　しかし、これにてサンジ→レイジュさん→ルフィというルートでしっかり情報が伝わったんですね～。
　いやーレイジュさんお手柄です。

　今回のホールケーキアイランド編では、このレイジュさんが過去編から現代まで、めちゃくちゃ重要な働きをずーっとしてくれているように思いますわ。
　サンジのお母さんの遺志を伝えてくれたこと、少年時代のサンジを逃がしてくれたこと、ルフィの毒を吸い出してくれたこと、プリンの真意を結果的に暴いたこと、サンジの手錠をすり替えてくれたこと、そして今、ルフィにサンジの現状を伝えてくれたこと。
　今思いつかなかっただけで、他にもまだまだあるかもしれません。
　めっちゃ麦わら一味に貢献してくれていますよ～。
　ホールケーキアイランド編はまだまだ終わってはいませんが、この島のたたかいの MVP の最重要候補じゃないかと思います。

　しかしルフィ、ここで「その他のやれる事はもう全部やったし…！！」と、例の待ち合わせ場所に戻ってしまうとは！
　驚きの突飛行動でありましたが、言われてみればたしかにそうか。
　サンジが騙されておらず、ことの真相を知っているということは、あとはサンジの考え次第。
　ポーネグリフの写しのほうはブルックさんに任せたわけですし、そのほかの仲間の安否についても仲間たちを信じているってことなのでしょう。
　あとは約束通り待つのみ！と、腹をくくれるルフィの覚悟。
　あいかわらずの器のでっかさ、かっこよさでありますわ。

　さー、こうなったらサンジ、すべてはサンジの次の行動にかかってきそうですねー。
　いったい何を考えているのかサンジ。

（もう引き返せねェよ…

　ルフィ…）

　とモノローグのサンジですが、引き返せないというからにはどこへ突き進もうと言うのか。
　なにやら、自分一人でぜんぶにケジメをつけようとしているようなそんな気配を感じてしまったのですが。
　あんまりムチャはしてほしくないものです……。

■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編

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