週刊少年ジャンプ 2017 年 04・05 合併号掲載分の感想に参ります。
■ジャンプ本誌の感想はこちら→前編
【コミック派ネタバレ注意!】
【感想小タイトル】
■タマゴの中身
■本当の顔
■管理人の妄想
■タマゴの中身
いやー、衝撃でしたね今週は!
とんでもない衝撃でした!
ですがまぁ、いったん落ち着いて時系列ごとにいきましょう。
本の牢屋の中で暴れまくるルフィ。
誰か助けてくれないかと空想している間に何もかも失って死ぬよりはと、腕を引きちぎって脱出すると言うんですから凄まじい。
両手を惜しんで死ぬよりは、両手を失うほうを選ぶというわけですか。
こういう壮絶な覚悟っぷり、リトルガーデン島でミスター 3 につかまったゾロが、少しも迷わず自分の脚を斬り捨てようとしていたのにも通じます。
しかし、いったいルフィたち、なにをそんなに焦っているのか。
ここ、急激なルフィたちの様子の変化に疑問は膨らむ一方でした。
いったい、プリンちゃんは何を囁いたのかと。
一方タマゴ男爵と戦うペドロですが、なるほどその片目は奪われる寿命の代償としてみずから差しだしたものだったわけですか。
例のルーレットの正体もだいたいこれで判明しました。
書いてある数字はやっぱり寿命で、出た数字の年数だけ寿命を奪うってわけですか。
1000 って書いてあったりするのがムチャクチャもいいところ(笑)。
ペドロの夢は、“世界の夜明け”の日を待つこと。
麦わらの一味こそが世界を“夜明け”へと導く者たちだとペドロは信じ、今回助けてくれていたんですね〜。
さ〜、またまた気になるワードが出てきました。
“世界の夜明け”とはいったいなんなのか。
おそらくロードポーネグリフを集めてラフテルに行くことと直結した話だと思うのですが、だとするとワンピースそのものとも直接関係のあることなのか。
それとも、たとえば世界政府を転覆させて、でっかい革命を起こすというような、政治的な話だったりするのか。
ペドロが何を知っているのかも気になるところです。
しかし、パッキリ斬られたタマゴ男爵……中から生卵の黄身と白身が出てきちゃってるんですが(笑)。
これってタマゴ男爵の能力によるものなんですかね〜。
それともタマゴ男爵もそういう食べ物的なものにビッグ・マムが魂を込めた存在だったりすんでしょうか。
足長族と見せかけて、じつは二人が上下に組体操したような二人組だった〜なんてネタは司法の島で既にやったことがありましたっけ(笑)。
■本当の顔
そして衝撃の瞬間はやってくる。
お弁当を持ち、プリンちゃんの部屋にベランダ側から侵入しようとするサンジが見たものは……
……三つ目はね、三つ目はわかっていたんですよ。
それはわかっていたんです。
プリンちゃんが登場当時から、三つ目の女の子と同一人物では?とは言われてきましたからね。
ですがまさか、まさかそんなことだとは!
すべてはビッグ・マムとグルの策謀!
サンジも式の真っ最中に撃ち殺し、ジェルマもすべて皆殺しの大陰謀だったとは!!
三つ目をひんむき、ゲス顔全開で笑うプリンちゃん……あらためプリンの顔のなんて恐ろしいこと!!
そりゃあレイジュさんもドン引きですわ。
つーかレイジュさん、前回のヒキで血まみれだったのは、プリンにやられたからだったということでいいんですかねー(プリンめっちゃ強いな!レイジュさんて回想で描かれた様子ではイチジと並ぶ才能でしたよね?)。
前回は顔にも血の跡のような汚れが見られましたが、今週は見られないところを見ると、この後で前回のシーンに繋がるっていうことなんでしょうかね。
だとしたら、プリンはうかつな情報を漏らしてしまったことになりますねー。
この直後、ビッグ・マム対ジェルマ 66 の全面戦争勃発ということになるんでしょうか。
だったらサンジもルフィもバンバンザイな展開になるのですが。
さーて、そううまくいくかどうか。
しかし、あれだけいい子に見えていたのに、これっていうのはなんともショックがでかいですわー。
もちろんプリンが怪しいという説はあちこちで見られたんですが、私としてはこういう悪がはびこる中にこそ、やさしさや純愛はそっと生まれたりしてもいいじゃないかみたいなポジティブな気持ちでいたんですけどね〜。
いやいや、まさにしてやられました。
どこもかしこも悪意に満ちた棘だらけの世界だからこそ、差し出された細い手にすがってしまいました。
それこそがビッグ・マムやプリンの手だったわけですねー。
孫氏の兵法にもありました。
相手を追い詰めるときは決して完全包囲してはならないと。
一か所だけ逃げ道を開けておき、そこに逃げ込ませておいて一気に討ち取れと。
まさにその孫氏の手でやられてしまったという感じです。
さーて、この恐ろしいプリンの素顔を見てしまったサンジ……策謀の真相を知ってしまったサンジは、どうするんでしょうか。
「女のウソは、許すのが男だ」
は、それでも貫くというのでしょうか。
まさに試されるサンジという感じではないでしょうか。
しかし前々回の引き、プリンの「さよなら」のときのあのシーン……あれはほんっとにうまくできていますねー。
あの時は完全にプリンがなんらかの自己犠牲を発揮しようとしていて、ルフィたちがそれに慌てているようにしか見えなかったんですが(自殺しようとしていたのかと!)、今週読み直してみると全く違って見えてくる。
あと、その同じ週のプリンがしている回想で、ビッグ・マムの「お前はまるでお人形だねプリン」というセリフが、あの時は子を操り人形のように完全支配する母親っていう印象だったのが、今読んでみると「着せ替え人形のようにどんな人間でも演じられるね」っていう褒め言葉に読めてくる。
いやいやー、実に巧妙な仕掛けがほどこされておりますわ。
あらためてワンピースという漫画の破壊力の凄さ、面白さを思い知った感じがいたします。
すっかり騙された快感っていうやつですわー(笑)。
衝撃もデカかったし、正直惚れ込んでいたプリンちゃんが悪魔のようなゲス顔プリンだったことにはショックを隠し切れませんが、やはりこれだけの物語的急展開に翻弄されるのは面白いったらありゃしません!
やー、ワンピってやっぱり凄い作品ですわ!
■管理人の妄想
ただ、私としてはそれで完全にプリンを敵と認識してしまうのはまだ早いのかも?と、ま〜だ性懲りもなく思ってしまうんですよね〜。
騙されていたんだとわかったと言うのに、それでも女を信じようとしてしまうダメな男ってヤツでしょうか(笑)。
実際これ、プリンがビッグ・マムを裏切り、ハメて、ジェルマとぶつけ合わせてサンジを逃がそうとしている、そういう策である可能性はないんでしょうかね〜。
ビッグ・マムがジェルマを皆殺しにしようとしているというのはプリンの作った嘘で、サンジ殺害も全部嘘。
ビッグ・マムは本当にこの結婚を望んでいるという可能性はないのでしょうか。
あれだけウェディングケーキを望んでいたビッグ・マムですし、そんな騒ぎなんて起こしたらケーキどころではないと思いますからね〜(あとこんな裏切りが表沙汰になったら今後ビッグ・マムは政略結婚ができなくなるかもしれません。まぁそれ以上のリターンがジェルマのクローン技術にあると見ているのかもしれませんが)。
これこそが、プリン一世一代の大芝居である可能性はないんでしょうか。
ちょっと夢を見すぎでしょうかね〜。
もしプリンが本当に今回のような大悪党であったとしたら、そもそも、プリンがレイジュに事の真相をペラペラ語ったり、拘束中のルフィたちに事の真相を明かす意味って、特にないと思うんですよね。
単にネタバラシして、あースッキリした!っていう爽快感を得るという意味ならあるかもしれませんが。
あと、レイジュさんがもともとプリンが怪しいと見ていて侵入し、何かすでにプリンの重要な秘密を覗き見たあとだったりしたら、今回のプリン&レイジュの暴露シーンはアリかなとも思います。
それ以外では、ことが完了するまでに情報を漏洩するのは、リスクを増やす危険行為であるとしか思えないわけです。
だとすると、プリンがルフィたちを挑発したのは、ルフィたちを焚きつけてサンジ救出に殴り込ませるため……レイジュさんに“真相”を明かして挑発したのは、ジェルマを怒らせて戦いを起こさせるため……そういう意図があるんじゃないかと思えてくるわけです。
実際、時系列の解釈が私の予想と合っていれば、このあとでレイジュさんは脱出に成功し、廊下を移動しているわけですからね(その脱出もプリンがやらせたことではないかと思うわけです)。
そのあと、なんとかジェルマ・ファミリーと合流を果たし、なんだと許せねえ!いざ開戦!となるのではないかと予想されます。
そういう風に考えると、プリンがいっとき雨のテラスでローラを思い出していたシーンが、すんなり繋がってくるように思うんですよねー。
プリンはたしかにビッグ・マムによって演技の英才教育を施された恐ろしい女だったかもしれない。
でもその心には、サンジという一筋の光が生まれていた、なんていう……ロマンスだとしたら。
今回のサブタイ、『一筋の光』って、こんな恐ろしい衝撃的なドラマに一筋の光とつけちゃう尾田先生が実にニクイわけですが(笑)、いや、もしかしたら、逆にプリンの心にさした「一筋の光」であるのかも?なんて私は妄想しちゃったんですよね〜。
さー、どうなんでしょう。
ことここに至って、さすがにちょっと夢を見すぎでしょうか(笑)。
とりあえずこの年末年始のお休みで、ホールケーキアイランド編をじっくり読み返してみたほうがいいかもしれませんねー。
しかし、いずれにしても大変なことになってしまいました。
真相がいずれにあったとしても、ビッグ・マム軍団対ジェルマ 66 の大変な戦いが勃発してしまいそうです。
そのなかでルフィたち、サンジはいったいどう立ち回ればよいのか。
両方を相手にする可能性があったこれまでを考えれば、むしろ勝機の「一筋の光」が見えてきた気がしますが、とにもかくにもサンジの心の問題が最もヤバそうです。
あー、やっぱり唯一の救いは、レイジュお姉ちゃんなのかなぁ(笑)。
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