2016年11月09日

週刊少年ジャンプ2016年49号 感想<後編>

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 なんかアメリカ大統領選がかなり予想外な結果になって驚いてるんですが、そんなことはさておきジャンプ感想後半戦!
 あいかわらずワートリ感想が長めとなっております。

■前編の感想はこちら





 後編の感想は、

・斉木楠雄のΨ難
・トリコ
・ワートリ
・【出張読切】悪魔のメムメムちゃん
・ゆらぎ荘
・鬼滅の刃
・左門くんはサモナー
・背すじをピンと
・レッドスプライト
・ラブラッシュ!
・磯部磯兵衛

 の 11 本でお送りいたします。



【センターカラー】 斉木楠雄のΨ難

 ゲーム発売記念の特別回ってことですが、いやー、やり放題やり切りましたねー!
 作者がまだゲームを知りませんっていうことを言い訳にして、嘘八百並べ放題!
 さらには「バンナムのキャラゲーは大体……」とか語尾を濁して言いにくいところを匂わせてみたり(笑)。
 いやー、よくぞまぁここまでできたものです。
 しかもタイトルまで斉木楠雄のΨ難じゃなくて「捨間太郎のΨ難」になっとるし!
 やっぱりギャグは「やりすぎじゃないか?」ってこっちが心配になるくらいが面白いのかもしれませんね〜。



トリコ

 ここでゾンゲかー!
 トリコたちと地球を救ったのは、なんとゾンゲの食運だった!
 いやー、ここまで単なるコミカル担当だとばかり思っていましたが、とんでもなく重要な役目があったんですねー。
 たしかにゾンゲってたびたびトンデモ戦闘に巻き込まれつつもスルッと生き残ってたりしましたし、そもそもこのラストバトルの超絶死闘を生き残ってるわけですからね!
 そりゃあ最高レベルの食運だって言われても大納得ですわ(笑)。
 これはドラゴンボール最後のほうで本当のヒーローになったサタンを思い出しちゃいました。
 こういう、一見無力な端役に思えたキャラが本当の本当に重要な役割だったっていうオチ、私は好きですねー。

 そして三虎も、罪滅ぼしとばかりに地球再生の一端を担うことに。
 一度地球環境をボロボロにしたメテオスパイスそっくりですが、効果は真逆、再生をもたらすグルメスパイスを命と引き換えに発動。
 三虎はもうほとんど味方っていう印象だったんですが、やっぱり罪は罪として償わないと駄目ってことですねー。
 その散り際や、潔し。
 というか、今では完全に究極のマザコンキャラとしての印象が強かったので(笑)、そうかー、これで三虎も現世に思い残すこともなくフローゼさんのとこにいけるんだなーとしんみりしてしまいました。

 今まで食べてきた食材をついに吐き切り、すっきりしちゃったネオ。
 そのネオを「みんなで一緒に食べよう」と誘うトリコですが、さーてこのネオ、実際の所どうなんでしょうねー。
 いまのところほとんど力もなく、ただトリコにあたえられた肉をもぐもぐ(しゃくしゃくではないところが注目点ですね!)食べるネオ。
 その姿は善でも悪でもなく、ただ食欲は純粋な存在なんだっていうアカシアの言葉通りのものかと思います。
 しかし、このままいろんな食材を食べて力をつけていったら、いずれはあの悪意の塊みたいなネオになっちゃうこともあるんじゃないかと、どうしても恐ろしく見えてしまいますわー。
 そのへんのところ、トリコたちはどうするんでしょうねー。



ワールドトリガー

 少年漫画らしく燃え上がってくれたユズルくんに次の試合がかなり楽しみになったのですが、そこからの会話の展開はかなり意外でした。
 当真先輩、千佳ちゃんは追いつめられれば人が撃てると見てるんですねー。
 さすが狙撃手のトップとして、合同訓練でずっと見て来ただけはあります。

 さらに、単に撃てる撃てないだけじゃなく、「バトル向きの性格だ」とまで言い切ったのもかなり意外でした。
 言われてみれば、前の試合では「千佳ぴょん」とか「生ハウンドフェイント地面えぐり」とか、戦いのセンスの高さを大いに見せてくれた千佳ちゃんでしたものね。

 「0 と 1 くらいちがう」っていうのも非常にわかりやすい例えです。
 とっても近い値のようでいて、そこには有と無という絶対の違いがあるんですもんね。
 「ハンピレー」とか言ってた人とは思えない(爆)、当真さんの非常にクレバーな一面を見せていただきましたわー。
 やっぱり直感型の天才タイプは、こういう人を見抜く力もズバ抜けているんでしょうね!

 いやー、これは次の試合でさっそく千佳ちゃんが追いつめられたりして、ついに覚醒!ってなことも十分あるかもしれません(もちろんワートリは遠大な構想を練って計画的にエピソードを積み重ねていく作品ですから、それが即座に消化される伏線かはわかりませんが)。
 その場合、じゃあいったい誰が撃たれるだろうーってのを想像してしまいます。
 そこはやっぱり、ユズルくんが妥当なセンなんじゃないでしょうかね(笑)。
 千佳ちゃんとしても、ユズル君が初めての相手なら(語弊があるなw)初めて撃ったショックのアフターケアにもよいですし。
 ホントはわたし的には、二宮さんに「アイツは撃てな…」とか言いながら千佳ちゃん砲をくらってチュンッと蒸発してらいたかったのですがね(笑)。
 まぁ、ここは恋に燃える青春少年ユズルくんにひと肌脱いでもらいたいなと、そう期待しておくことにいたします。
 もちろん、違う展開でも楽しそうなんですけどね(東さんと相打ちとかも熱そう!)。


「遠征の前にしっかり追い込んで

 人を撃てるようにしといたほうが

 いいと思うぜ」


 という当真さんの言葉もけっこう重いですねー。
 このなかでただ一人、実際に遠征を経験してきた人間だけが出せる説得力を感じます(影浦隊は元 A ですが遠征は未経験だと推測してます)。
 そりゃあそうですよね。
 遠征先はランク戦とは違い、実戦なんですからねー。
 本当に命のやりとりをしなきゃいけないこともあるかもしれません。
 そういう実戦での撃てる撃てないは、決定的に違いますもの。
 なにより千佳ちゃん自身の身を護ることに直結しますからね。
 「追い込んで」というのはちょっと千佳ちゃんに厳しいかもしれませんが、でもこれは当真さんなりの、先輩としての千佳ちゃんへの愛情なんだろうなーと思いますわ。

 閑話休題。
 仁礼ヒカリちゃんが天使だった(笑)。
 ドキッ男だらけのお好み焼き大会に、なんの抵抗もなく普通に入ってきちゃうヒカリちゃんめっちゃカワイイ(つか、コタツ好きの寒がりなのにその足はなんだ!w)。
 18 歳組の男子たちを呼び捨てにして、お好み焼きを「アタシにも一枚焼け!」とか顎で使っちゃう 17 歳のヒカリちゃん、実に素敵です。

 そんなヒカリちゃんもふくめて、仲良く居心地のいい空間を作ってる 18 歳男子組。
 「やっぱりこいつらいいやつらだわー感」がすごいですねー。
 こういうのを見ると、あー自分もボーダー入ってこいつらと一緒にワイワイやりたいわーって、改めて思っちゃいますわ。

 場面変わって玉狛支部。
 栞ちゃんのクッキー生地解説、実にわかりやすかった。
 なるほど、トリガー機能はセットしてるだけでもトリオンを食うし、そもそもベイルアウト機能がかなりのトリオンを占有してたんですねー。
 こりゃ修は厳しいわ。
 とりあえず、今ある材料だけでなんとかしていくことを考えないとダメそうですね。

 つーかこういう話を振られると、いつか修が追いつめられたときに、「だとしたらベイルアウト機能を切ります」とか真顔で言いだしそうで怖いですねー!
 修って、やるべきと感じたら微塵の恐れもなく自分の命を貼っちゃうヤツですからね。
 ほんと、少しは自分の身を案じてほしいものですわ。

 また、遊真のトリガー構成変更しない宣言はけっこう納得。
 ゲーセンの格闘ゲームとかで、いつも慣れているお店とボタン配置の違うお店に入ったりすると、最初は理解したつもりでいても追いつめられた瞬間に操作ミスとかしちゃうもんなんですよね〜。
 とくに遊真のようなゼロコンマの世界の戦いを演じているスピードファイターは、なおさらそうだろうなって思いますわ。
(関係ない話ですが、葦原先生の感覚ってかなりゲームで蓄積してきたものがあるように感じるんですよねー)

 さあしかし、なにより今週一番気になるのが「修の不安」ってやつですよねー。
 理屈じゃなくて、ただの修の予感みたいなものなのかもしれませんが、一体何がそんなにひっかかっているんでしょう。

 戦力も戦術も整い、いま玉狛第二はチームとして一番充実している時ではないですか。
 さらにはヒュースという隠し玉が思いっきり効いて、次回 ROUND7 は効果的なワカラン殺しができる最大のチャンスでもあるわけです。
 わたしとしては次回は面白いくらいバンバン相手が倒れていくゲームになるんじゃないかとすら楽観視していたところだったのですがねー。
 いやー、まるで冷や水を浴びせかけられたような気分ですわ。

 いったいなんなんでしょうね〜。
 やっぱりヒュースが指示に従わないのが悪く作用してしまったりするのか。
 それとも以前東さんからくらった壁抜きスナイプが無意識下のトラウマとなってたりするのか(東恐怖症?w)。
 成長を遂げているらしい鈴鳴第一が、以前以上の超強敵となっていたりするのか。
 あるいは遠くから送られてくるユズルくんの殺気を感知しているだけなのか(笑)。
 あるいは修、ついにサイド・エフェクトに覚醒か(一番ありえん!w)

 ああ、千佳ちゃんの成長フラグを考えると、ここで千佳ちゃん以外全滅っていう展開もあるかもしれませんねー。
 そして最後にステージに残ったのは千佳ちゃんとユズル君だけで……なんていうメロドラマみたいな展開。
 うーん、あるかなぁ〜(笑)。

 ともあれ、次週がめっちゃ楽しみです!



【読切】 悪魔のメムメムちゃん

 ジャンプ+から出張読切で登場。
 面白いらしいという話は聞いていましたが、これはすっごい面白いですねー!
 メムメムちゃんのポンコツ健気な可愛さと言い、杏ちゃんの幼馴染テイスト&巨乳の可愛さといい、小日向君たちのドタバタの楽しさと言い、たったの 8 ページにいっぱい魅力がギュウギュウでございました!
 うーん、これは本編も読みたくなるなー。
 さっそく今度チェックしてみなくっちゃ。
 こういうとき、ジャンプ+って気軽に試せるのがいいですねー。



ゆらぎ荘の幽奈さん

 やっぱり来ました雲雀ちゃん(笑)。
 先週は学校での騒動が中心でしたが、今週はゆらぎ荘での大騒動。
 女性たちの入浴中にまんまと飛び込まされるコガラシですが、うきゃああ!な過剰反応をしてしまう雲雀ちゃんが先週の狭霧さんの反応と見事な対比になってます(笑)。
 ここ、よく見るとまわりの女性たちはコガラシの登場を(驚きはしたものの)ふつうにサラッと流せちゃってるんですよねー(笑)。
 さすが慣れてるだけはありますわ。
 雲雀ちゃんも、いずれはこうやって慣らされていっちゃうんでしょうかね(笑)。
 しばらくは、このままかわいいウブな反応でいてもらいたいものです。

 しかしコガラシ、寝起きの幽奈さんにぶっ飛ばされながら「んあ…?お〜幽奈おはよ」って、このセリフは着水するまでの間に言ってるんですよね〜(笑)。
 慣れすぎ(笑)。



鬼滅の刃

 つっえーーー冨岡義勇!!
 さっすが柱クラス! まさに別格か!!
 父蜘蛛相手に、さぁいよいよ幹部クラスの死闘が始まるぞーと思っていたら、一瞬でバラバラって!
 まるで先週 CUBE 化された隊士のお返しではないですか(笑)。
 伊之助が走馬灯のなかに自分を捨てた母親(?)まで見ちゃうくらい追いつめられてただけに、実に痛快な義勇さん登場でありました。

 さあしかし、善逸の所に蝶々の柱が行って、伊之助の所に義勇さんが来たわけですから、のこった炭治郎は一人で頑張らなきゃいけなくなったわけですねー!
 だというのに、さっそく刀が折れちゃうって!
 頑張れ炭治郎頑張れ!!



左門くんはサモナー

 やっばいな!
 めっちゃカッコイイじゃないですかネビロス閣下!
 まるで少年漫画みたい!(少年漫画だw

 今週は珍しくほとんどギャグなし。
 冒頭ちょこっとだけ「…多少(ボソッ)」のところで笑わされてしまいましたが(笑)、しかし珍しいくらいのドシリアスな展開に、熱い展開、目が覚めるような気持ちいい決着!
 いやー、すッばらしい少年漫画っぷりでありました。

 なるほど、ネビロス閣下の得意技はネクロマンサー術で、相手に憑りついてる怨霊とかを利用するタイプだったんですねー。
 それじゃあ人を殺してない左門くん相手に、それも受肉した状態では勝てなくてもしょうがない(笑)。
 しかし悪魔系にはめっぽう強そうだということも判明したわけで、一気に頼もしく見えてきちゃいましたよ。
 ネビロス閣下、伊達に少将ではなかったですね!



背すじをピンと

 おー、八巻先輩たち、いちど決定的に心が決裂しちゃってたんですねー。
 この状態からどうやって今みたいな「勝利のためなら同盟組もう」な関係まで漕ぎつけることができたんでしょうか。
 そしてまた、こんなふたりの先輩が、いったいここからどうなっていくのか。
 興味は尽きせぬって感じです。
 性格がまったく違うだけに、リオ先輩たちとはまた違ったルートをたどるような気がしますねー。

 しかし、ラテンでも立ちはだかってくる咲本さんたちのバケモノっぷりよ。
 スタンダードでイヤというほど見せつけられているだけに、本当にこのメンバーで勝ち目があるんだろうかと思ってしまいますわ。



レッドスプライト

 ぐちぐちと理屈を重ねていましたが、本音はこの国ナルビオンが好きになったから、なんですよねー、アル。
 そりゃそうですよ、長年世話になってたんですから。そういうものですよ。
 別にタツたちを裏切ったわけじゃないですよ。
 そんなナルビオンが今滅ぼされようとしてるんですから、それを守ろうと命を張ったってそりゃー当然ですって。

 そしてまた、タツとしてもそんな命を張ろうとしている友達がいるんだったら、その友達のために一緒に戦おうと言ったっておかしくないと思うんですけどねー。
 さー、どうするんでしょうタツ。
 相手は雷髄兵が 80 以上もいるという大戦力。
 この決定的な劣勢を、いまのタツたちにひっくり返すだけの力があるんでしょうか。



ラブラッシュ!

 おー! レイジくんの気持ちはシズクちゃん一筋で、それは不変のだと思っていたら、すでに過去に勝負はついていたということなのかー!?
 なんだかいよいよクライマックスな感じになってまいりました。
 打ち切り終了はもう避けられない事っぽいですが、ともあれ綺麗な着地を迎えてほしいものですわー。



磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜

 戻るのかよ!!!!!(爆)
 いやー、四郎くんの頭の矢をぐりぐりやってるのを見た大八っつぁんが「や…やめろ痛そうだろ!!」と止めに入ろうとしててイイヤツだなぁ〜ってほんわかしてたら、それどころじゃなかった!
 正気に返った四郎くんの別人かっていうイケメンっぷりよ!(笑)
 もーゲラゲラ笑ってしまいましたわ。

 まぁしかし、四郎くんとしては今まで通り、ぽわーっとしてたほうが幸せなのかもしれませんねー。
 本来の四郎くんだと処刑されちゃうかもしれませんしね。
 四郎くん、意外とというかなんというか、ちょっと切ない存在ですわ〜。



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posted by BOSS at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ジャンプ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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