週刊少年ジャンプ 2016 年 49 号掲載分の感想です。
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【コミック派ネタバレ注意!】
【感想小タイトル】
■出動!怒りの軍団
■雷鳴とプロポーズ
■出動!怒りの軍団
ビッグ・マムの命を受けて、動き出した仇討ちの軍団。
いやー、これは大変なことになってしまいました。
ただでさえクラッカー戦から回復していないところに、サンジから大ダメージを受けちゃったうえでのこの大軍。
ルフィと言えどこれだけの大軍を向こうに回して無事に済むのかどうか。かなりヤバそうだと思ってしまいます。
特にこの、始末屋ボビン。コイツからはなかなかの強者オーラが感じられますわー。
道化っぽい格好をしたチビキャラとか、ラスボスでもおかしくない風体ですからね(笑)。
他の連中もそれぞれきっとかなりの使い手なんでしょうし、うーん、一体どうなっちゃうんでしょうか。
覇王色の覇気だけでそこそこ一掃できればいいんですが、ビッグ・マムの軍団ともなるとそうは簡単にいかないでしょうしね〜。
誰か助っ人でも都合よく駆けつけてくれればまだいいんですがね。
ブルックさんたちは兵士の体に隠れて城内に入っちゃったんでしたっけ。
あとは、ジンベエさんくらいかなぁ。ジンベエさん、今どこでなにをしているんでしょう。
あくまで男の意地でサンジを待つ覚悟のルフィ。
弁慶の壮絶な立往生にでもなりかねない、地獄の試練が始まってしまったようです。
それはそうとしかし、ビッグ・マムは水飴を降らせていったいどういうつもりなんでしょうね?
てっきり猛烈な嵐とか雷で攻撃してくるのかと思いきや、そんなに強くない雨量で水飴って。
思わずホンワカしてしまう攻撃(?)に拍子抜けだったわけですが、実はこれがビッグ・マムの恐ろしい罠の始まりだったりするのかもしれません。
だとすると、水飴を口にしなかったことがいい方に転んでくれたりするのかも?
■雷鳴とプロポーズ
そして場面は、会食を抜け出したサンジとプリンちゃんのふたりだけの密会に。
本当の顔もさらし、今までの事、自分の心境を、ついにプリンちゃんに打ち明けるサンジ。
仲間やゼフを守るため、もう完全に腹をくくってしまったんですねーサンジは。
この 13 年の幸せをくれた、出会った人すべてが恩人なのだから、その恩人たちを誰も傷つけずに、自分だけが犠牲になりたいのだと。
いやー、泣かせるではないですか。
自分は最初から地獄で生まれて、そして地獄から逃れられない宿命なのだから、むしろこの 13 年の幸せな月日は運命が気まぐれにくれた最高の贈り物だったのだと、そういうふうに自分を納得させちゃってるんでしょう。
本当に納得できているのかは別として、なんと辛い決断だったことか。
「おれの冒険は
これで終わりだ…!!」
と吐き捨てるように言うサンジ。
これはルフィの先週のセリフ「旅はまだ 途中だぞ!!!」に対するものですねー。
本当に終わりにしてしまうつもりなのか、サンジ。
その心は本当に固まってしまったんでしょうか。
そのサンジの心の辛さが痛いほど伝わってくるのと同時に、本当に捨ててしまうのかというじれったさもどうしょうもなく湧いてきてしまいます。
しかし、それはそれとして、ここからのプリンちゃんが素晴らしかった!
「わ…!! 私は……!!
ザンジざん……!!
私との結婚は……!!
地獄にはさせませんよ”!!!」
そう来ますか! そう来ましたかー!!
いっやー、最ッ高にいい子ですねー!!
前からいい子だよなーとは思っていましたが、本ッ当にいい子じゃないですか!!
これから待っているのはどうにもならない地獄かもしれない、誰もかれも敵だらけの地獄の城かもしれない。
でも、自分だけは全力で味方ですよ!ってね!
どんなに地獄でも、自分だけは全力であなたを幸せにしますよってね!
なんっていい子なんでしょう!!
健気で、献身的で、愛情深く、あたたかく、なにもかもが素晴らしい!
しかもこの後のフォローもまた最高です。
サンジの状況を今一度思い出し、自分の言いだしたことがずうずうしい言い分だったかもと恥ずかしがっているんですよねー。
健気なうえに思いやり深く、相手の立場や気持ちを想像することができて、とっても謙虚で頭が回る、ほんっと素晴らしい子じゃあないですか!
いやー、このふたり、時が今でなく、状況がこうでなかったとしたら、どんなに幸せな二人になれたことでしょう。
そしてもうここからは、こうなることが当然であるというふうに読んでましたわ。
サンジ、プリンちゃんを抱き寄せ、静かにプロポーズ。
そうですよねー。
事ここに至っては、プリンちゃんほどの救いがあれば、どんな地獄でも耐えられるって、そういう風に思えても仕方ありませんって。
私もここでそういう風に思ってしまいましたわ。
もちろん麦わら一味脱退を最後まであきらめてほしくないという気持ちはあることはあるのですが、それにしても、ここまで追いつめられちゃあなぁっていうのも十二分にわかりますもの。
サンジの決意を最後の最後で後押ししたのは、皮肉なことにプリンちゃんという光、だったのかもしれませんねー。
地獄の暗黒に落ちてゆくことを決意させたのは、暗黒の中にともる、小さなひとつのともし火だったということですか。
もちろんこのままゆけばプリンちゃんはサンジのとっての数少ない祝福に他ならないとは思うのですが、しかし、麦わら一味のサンジとしては最大のくびきとして働いたのかもなーとも思ってしまいます。
プリンちゃんにカケラも悪意がないだけに(というか善意の塊ですけれども!)、とっても皮肉で切ない、ねじくれて狂った運命だなーと思ってしまいますわ〜。
嵐の中、死闘を繰り広げるルフィと、その同じ嵐の稲光が城の一室に照らしだす、プリンスとプリンセスの抱擁。
いやー、悲劇的でねじくれた運命ではありますが、なんとも美しい、まるでシェイクスピア悲劇の一幕のような一場面であります。
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プリンちゃん良い子で確定?まだシャーロット・プリンと紹介されてないですし、3つ目の状態でされるのかな?わからん!
ちなみにこないだワンピース一巻から読み返したんですが、リヴァースマウンテン?を上ってる最中のゾロとサンジの会話にビックリしました。
ゾロ「聞いたことねぇよ船で山越えなんて」
サンジ「おれは少しあるぞ」
これですwピャアーww
この時から考えていたんですかねおだっちは…ジャヤよりまえとか
>リヴァースマウンテン?を上ってる最中のゾロとサンジの会話にビックリしました。
ほんとうだ!!
私もご指摘におどろいて読み返してみましたがドビックリ!
たしかにそう言っている!
当時は『グランドライン入りする際にメンバーが半分死ぬ』という噂話を聞いたことがあるという意味で「おれは少しあるぞ」と言っていたのだという解釈をしていましたが、今ここを読み直すと「船で山を登る」件について言っているようにも読めちゃいますねー。
当時から尾田先生はこういう話を考えていたのだろうかと、さすがにゾクリとしてしまうものがありましたわー。
もちろん後から設定されたことが偶然ここで一致したということもあるとは思いますが、そうではなく、完全に計画通りだったってことも十分ありえそうなのが尾田先生の恐ろしいところです(笑)。
尾田先生のあたまのなか、いったいどうなってるんだろー。