2016年10月08日

週刊少年ジャンプ2016年45号 【石山諒先生新連載『歪のアマルガム』開始号】 感想<前編>

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 土曜発売の今週号。
 天気も悪いですし、のんびり部屋にこもって感想でも書いてくといたしましょーな完全インドア派のわたしがお送りするジャンプ感想、まいります。





 前半の感想は、

・【新連載】歪のアマルガム
・ヒロアカ
・ワンピ
・ハイキュー
・ブラクロ
・銀魂
・左門くんはサモナー
・火ノ丸相撲

 の 8 本でお送りいたします。



【新連載】 歪のアマルガム

 『三つ首コンドル』の石山諒先生が新連載で帰ってきました。
 昨年末に読み切りで掲載された『妖移植変異体 ガロ』から、かなり設定を変更しての連載スタート。
 序盤、あの読切とはまったく別物の漫画だと思い込んで読み始めたものですから、途中まですっかりラブコメのつもりでいましたわ。
 なんかこれ、ガロの時にも同じような事言ってた気がするなー(笑)。
 デートの約束をとれたウキウキとした甘酸っぱい気分からの、踏切シーンの衝撃。
 そして目覚めたら体が半分ない!
 この衝撃っぷりは読切の時もそうでしたが、やっぱりかなりのものがありますわー。

 さらに、ここからの展開がまったく読切とは違うのが面白い。
 マッドサイエンティストはまるっきり敵の雰囲気ですし、最初味方かと思えた転校生・黒水はなんだか危うくてこちらも敵か味方かわからない。
 この足元の不安定さがしょっぱなから物語をぐいぐい面白いものにしています。

 そしてまた、読切時は正直そこまでかっこいいとは私には響かなかった主人公変身後のデザインが、がしゃ髑髏体ふくめてどちらもスタイリッシュなカッコよさになってるのが素晴らしい。
 がしゃ髑髏は、元の有名な絵や水木しげるの影響を綺麗に脱して、この見開きの絵などは惚れ惚れする神話世界の怪物感(ここの見せ方はほんとうに素晴らしい!)。
 またそこから脱出した主人公・六道の戦闘スタイル(?)もとんがってる感がかっこよく、読切時よりもかなり洗練されました。
 このあたり、しっかり読切時の反応を反映させているってことなんじゃないですかねー。

 また、なぜ痛みに耐えることができたのかの答えとして、シンプルに愛は無敵!というのも好感が持てます。
 本当はもっと裏事情とかがあるのかもしれませんが、今はそのシンプルさがとてもいいと思いますね。
 愛はなにものにも勝つわけです。

 誰が敵で誰が味方なのか。
 ヒロインは物語上、どんな役目を果たすことになるのか。
 そしてまた、読切版でいろいろ匂わせていた複雑な背景事情も今回生きているのかとか。
 気になることがいっぱいです。
 六道くんの骨の無限創成という能力が、どんなふうに戦いに生かされていくのかもこちらも楽しみですねー。
 なかなか面白くなりそうな新連載が始まってくれました。



僕のヒーローアカデミア

 やー、なかなか厳しい試験ですねー。
 士傑高校のエース格イサナくんでさえ減点を食らう評価基準のハードさ。
 まぁ、かっちゃんが暴言で減点されたのは笑ってしまいましたが、それはそれで当然として、災害救助というものがいかに大変で責任重大かつ複雑な仕事であるかと言う事がわかります。
 ひとりを救助するのにさえヒーローが何人がかりにもならなければいけなかったり、互いの個性を的確に駆使して迅速に連携をとらなかったりいけなかったり。
 並大抵のことではないんだなーというのがよくわかりました。
 こういう状況で、100 人を 10 分以内に救出してしまったオールマイトのとてつもなさが改めてわかるというものです。
 マジでオールマイト、レジェンドですわ。

 と、ここでヒーロー・ギャングオルカがヴィラン役として乱入!
 逢魔ヶ刻動物園からのゲスト出演にオオーッとなってしまいましたが、実はヴィラン連合掃討作戦にも顔を出していたんですね。ごめんなさい、気づきませんでした(笑)。
 ときおり動物園からキャラが出てくるヒロアカですが、これだけメインを張る立役者として出てくるのも珍しいです。

 さて、明確な敵の登場で武闘派のかっちゃんあたりは活躍どころができたってところでしょうか。
 一見救出活動ではいいところを出しずらいかっちゃんのようなタイプへの救済措置のようにも見えますが、はたしてそうなのか。
 これだけ複雑な試験のことですから、ただ戦えばいいというようなシンプルなものでもないような気がするんですよねー。
 まわりの被害拡大を考えて戦う場所を選んだり、救助担当者との連携も重要な要素になってくるんじゃないでしょうか。
 そういったことがかっちゃんたちにもできるかどうか。
 これほんと、雄英のみんなが全員合格できるんですかねー。
 やおよろチームあたりはかなりいい線いっているようですが、全員とまではいかないんじゃないかと思えてきちゃいましたわ。



ONE PIECE

 別エントリーにて。



【センターカラー】 ハイキュー!!

 そして三度目のアニメ版スタートを記念してセンターカラーのハイキュー。
 先週麻生先生がコラボ漫画内で言ってましたけど、ほんっと古舘先生って働きすぎですわ。
 ちゃんと寝てるのかどうか心配になってくるレベルです。

 アニメのほうですが、一話目観ましたよー。
 あいっかわらずのハイクオリティな動きまくりっぷり、かつオリジナルのシーンもバンバン入れてきて原作派もうれしいアニメ版が健在。
 今回はいつもにも増して名場面オンパレードな白鳥沢戦なだけに、いまからどれだけテンションを上げてくれるか楽しみです。
 月島のガッツポーズ、あれが今から最ッ高に楽しみですよ。

 さて本編。
 人間関係に配慮するのはそれはそれで大切だけど、プレイ自体までオリコウサンにならなくていい。
 戸美高校のあのイヤらしいスタイルもそうでしたが、ハイキューは必要以上に爽やか君を正義としないところが面白い。

 そしてその、ズケズケと言うようになった影山の影響が徐々に烏野全体にまで広がろうとしているこの感じ。
 梟谷と練習しているときにはまだまだ精神面の結束で梟谷に劣るということが描写されていましたが、今回この件をきっかけにして、そういった面も一段階成長を遂げるってことなのかもしれませんね〜。
 影山のトラウマ克服が、思わぬ成果を生み出してくれそうです。
 いやー、面白いですわ。

 しかし、ちょくちょく青根とぶつかってはダメージ受けてる二口新主将はなんなんだ(笑)。
 新手の芸風なのか(笑)。



ブラック・クローバー

 みんなそれぞれ八方手分けしてアスタのために治療法探し。
 それを物陰から知ってしまったアスタの、先週に引き続きの振り向き顔芸(笑)。
 いやー、これはアスタならずとも感動してしまいますわ。
 正直わたしもグッと来てしまった。
 たしかに魔力はなくってもこんなに素晴らしい仲間たちがいるんですものね。
 これ以上幸せなことなんてないっすわ!



銀魂

 せっかくランボーになって強くなったのに、なんで 2〜3 ページでダメになっちゃうんだと!(笑)
 最終章でもまったくかわらないそのアホっぷりをふんだんに振りまきまくる真選組。
 でも、それでこそ俺たちの愛した江戸なんだっていう流れは、笑っちゃうんだけどもシビレるくらいカッコイイ。
 どこまでもマイペースでタフな男たちのかっこいい生き様って感じに見えてきちゃいますわ。
 ほんと、アホやってるばっかりなのにね(笑)。

 一方、服部全蔵ら御庭番衆もここで参戦。
 最後の一斉ビル駆け下り、この構図はとんでもなくカッコイイですな!
 悔しいくらいゾクゾクものです。



【センターカラー】 左門くんはサモナー

 おー、もう左門くん一周年なんですね!
 ついこのあいだ始まったばかりのような気がするのに、一年なんて早いものです。

 一周年記念企画は定番のキャラクター人気投票。
 カラー裏で人気投票ネタをちょこっとやって、それをてっしーの夢オチにして本編開始かと思いきや、思いっきり左門くんが引っ張ってしまうという超展開(笑)。
 いやー、どこまでもえげつない左門くん、めっちゃ笑わせていただきました。

 親友を切り捨てて修羅となる!なんて、すっごい熱いパターンなのに、やってることはなんなんだよと(笑)。
 もうこのへんはゲラゲラ笑い通しでしたわ。

 最後の金ばらまきにいたっては追いつめられすぎたのか錯乱しすぎ。
 それ能力が切れたら絶対好感度下がるヤツじゃないですか(笑)。

 あと善行実行中の左門くんへの、みんなのツッコミの容赦のなさ!

「ゴミがゴミ掃いてる」

 とか、的確だけどもあまりに厳しすぎです(笑)。
 いやー、今回のようにひたすら左門くんの行動にスポットを当てますと、あらためてどんだけ酷い主人公なのかってことがわかりますね!
 果たして左門くんが何位に入るのか、めっちゃ気になってしまいましたわ。
 てっしーの 1 位は硬いとして、5 位以内すら危ないんじゃないでしょうか(笑)。

 しかしそうすると、てっしーの頭にトンガリがついちゃうのかー。
 ただつくだけって言う事はまずなさそうですし、てっしーの精神面に悪い影響がなければいいんですけどね(笑)。

 あとなにげに今回、「魔いったー」のアイコンが凝ってるんですよねー。
 ボッちゃんとか、最初なんだかわかんなかったんですが、ハッと胸の谷間だってことに気づいてウオッてなってしまいましたわ(笑)。
 ボっちゃーん! ボ、ボーっ、ボアアーッ!! ボアーッ!!



火ノ丸相撲

 小関部長にしろ、榎木くんにしろ、どっちも大切なもののために戦ってきたわけで。
 そこにはもはや、思いの優劣なんてものはないのかもしれませんねー。
 どちらも負けられない理由がある。

 組みにくいと思われたのは実は長所だったこと、弱点と見えたところは実は伸びしろだったこと。
 そんなところまでこの二人は似た者同士だったのかもしれません。

 さー、ここまで熾烈な互角描写が続いてきましたが、どちらに軍配が上がるのか。
 先鋒戦だけにまったく読めませんね!
 めっちゃハラハラです!



 といったところで前編の感想はここまで。
 続きは後編にて。



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